昨日の記事の続きです。
いよいよ妻の出番です。私はサポート役に徹します。
妻を舞台に送り出すと、私は舞台袖の舞台への扉のところで待機です。モニターを見ながら(直接聞こえるので)彼女の声を聞きながら、自分の出番を待ちます。私が合図をすると、Y先生がドアを開けてくれる手はずです。
舞台に出ていくタイミングって難しいです。早すぎても間抜けだし、遅すぎて間にあわなければ、それも間抜けです。ドアをあけて、ゆっくり歩いて、立ち位置の場所にたどり着き、一息入れて、ポーズを取って、歌い出せればグッドタイミングです。
出入りは2回あります。最初の出は…ちょっと遅くなったか…と思いましたが、結果オーライで、ほぼ完璧でした。歌の出来は…この陰歌って案外難しいんですよ。少なくとも、妻の邪魔にはならない程度には歌えたかな…?って思います。で、8小節歌って、一度舞台袖に戻ります。
少しして、二度目の出番ですが、今度はちょっと早かったみたいで、舞台に出てポーズを取ったら、まだ歌い出しまで時間があって、少しの間固まってしまいました。今度は4小節+4小節なので“+”の部分は蝋人形にでもなった気分で、歌の邪魔をしないように固まっていました。
で、自分の役割を終えて、舞台に戻りました。歌について言えば、この日一番の出来でした。会心の歌唱です。とにかく、妻の出番を壊さずに済んで一安心です。最後は私が舞台に出ていって、妻と一緒にお客様に挨拶をすれば終わり…のはずでしたが、妻が私を待つのを忘れて、ちょうど私が舞台に出たところで、さっと挨拶しちゃったので、私もむりやりタイミングを合わせて、舞台を出て、1歩か2歩のところで挨拶しました…ここって、ライトが当たらないからダメって先生に言われた場所なんだけれど…。
まあこの歌では、主役は妻で、私は添え物なので、それも良しとしましょう。
この曲は妻の歌唱がメインなのでアップしませんが、自信を持って言えますが、実は今回、一番よく歌えていたのが、このアリアです。自分がメインのところじゃ失敗しまくりで、脇役に回れば、なんとかこなす…まあ、そんなモンです。
とりあえず、歌い切りました。急いで楽屋に戻って、私服に着替えます。第二部の最後の人が歌い終える前に、ホワイエに行かなければいけません。妻の後は4人ほど歌いますので、3人が歌っている間に着替えないといけません。もう、きちんと片付けている時間は無いので、脱いだものはスーツケースに突っ込んで、とにかく私服に着替えます。着替え終わったら、ホワイエに飛び出します。
妻がすでにホワイエにいました。「ドレスは脱ぎ着が簡単だから…」だそうです。それはちょっとうらやましいです。
最後の一人が歌い終わり、発表会が終わりました。お客さんたちがホールから出てきます。来てくれたお客さんたちに挨拶と、こんな悪天候の中にわざわざやってきてくれた事に対するお礼を言います。
後で計算したら、本日のお客さんの1/4は我々関係の人でした…と書くと、我々のお客さんの動員力がすごいように聞こえますが、悪天候のためもあって、ほとんどお客さんが来なかっただけの話です。
本番が終わったので、打ち上げです…が、今回は正式な打ち上げは無し、そのうち暑気払いか、忘年会か、新年会をやりましょうって事になっています、コロナ禍が終わったらやりましょう(って、あと4~5年はコロナ禍は終わらないと個人的には考えてます)。
会場は横浜にあって、横浜は、あの頃はまだマンボウでしたので、打ち上げをしようにも「1グループ4名まで。90分で終わり。マスク会食」が条件なので、とても発表会後の打ち上げなんて出来る状況ではなかったのです。
みんなで打ち上げが出来なきゃ、4人で打ち上げればいいだけの話です。で、妻はもちろん、男性楽屋でKさんとMさんを誘って、4人で、飲み屋じゃなくて、洋食屋さんで打ち上げました。楽しかったよ。
さて、お約束のメンデルスゾーン作曲「エリア」の39番「Dann werden die Gerechten leuchten/その時正しい者は」の音源です。昨日の記事に書いたとおり、感想としては…力んで歌ったらダメです。歌は勢いだけではどうにもならないのです(汗)。
さあ、来年の発表会が楽しみだ。
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コメント
お忙しい中、演奏UPして頂き有難うございました!
メンデルスゾーンは39曲が最上の出来のように思えます。
奥さまとの二重唱も微笑ましいですね。できることなら、
「そはかの人か」も聞きたい!コロラトゥーラは私には
永遠の憧れです。
如月さん
39番は私もお気に入りの曲です。発表会では最後にやらかしてしまったのが残念です。レッスンではやらかさずに歌えた時もあったのですがねえ(かっこ悪い言い訳)。
>「そはかの人か」も聞きたい!
一応、今一度妻と交渉してみたいと思いますが、期待せずにお待ち下さい。私は全然OKですし、妻も割とちゃんと歌えていて、私のようなやらかしは無いのですか、だからと言って、ネットにアップするとなると、まあ色々と考えるようです(し、それが当たり前の感覚でしょうね)。