スポンサーリンク

2021年Y門下発表会 その4 気持ちよさにかなわない

 昨日の記事の続きです。
 第一部の歌唱が終わり、6曲歌う予定のうち、前半3曲を歌い終えた私です。
 いやあ、暑い暑い。もう汗だくです。タキシードの下は汗でびっしょりです。替えのシャツは持ち合わせていますが、汗が乾く時の気化熱が(ちょっと不潔なのですが)涼しくて好きなので、上着を脱いで、気化熱を発生させます。いい感じでカラダが冷えていきます。冷えたら、今度は上着を着ればいいので、ちょうど良い感じです。でも、良い子はこんな事せずに、素直に着替えた方がいいですよ(笑)。
 さて、カラダを冷やしながら、楽屋で舞台映像をモニターで見ていました。やっぱり皆さん、すごいなあ。でも、本番よりもリハーサルの方が良かった人も何人かいました。たぶん、私もそのクチですが、ピークを本番に持っていくのって、難しいなあ。
 第一部が終了したので、さっそく舞台袖に行きます。休憩は10分で、第二部の最初に妻と二重唱を歌います。
 妻は第二部からの出演なので、ゆっくりと時間をかけて化粧をしていたようです。第二部が始まって、舞台に出ました。ちょっと舞台がざわめきました。妻の最初の出番なので、おそらく妻の友人たちがガヤガヤ言ったのだと思います。なんでも、今回初めて声楽の発表会を見る人もいて、普段の妻と、舞台の妻の違いにビックリしたんだろうと思います。そりゃあ、普段の妻は疲れたオバサンだけれど、舞台の上ではゴリゴリに濃い目の舞台化粧をして、キラキラのドレスを着ての登場だものね。頭も盛るし、派手な装身具だって身につけちゃうし…見た感じは、ほぼ別人! そりゃあビックリするよね。
 二重唱は、バーンスタイン作曲の「ウェスト・サイド・ストーリー」の「One hand, one heart/ひとつの手、ひとつの心」です。第一部で使い切った声は、休憩中に少しは回復したようです。今度こそ、声をすり減らさないように慎重に声をセーブしながら歌いました。音符の長さがちょっと長くなると音程的に怪しくなります。腹筋の弱さと、すぐにノドに頼って歌う姿勢の悪循環がここでも見られます。大いに反省です。
 とにかく最後まで歌ったところで舞台袖に引っ込みました。妻は一度楽屋に戻りますが、私はまた直ぐ後に歌わないといけないので、そのまま舞台袖に残りました。
 さて、次は「エリア」の39番です。
 この曲は高音安定の曲なので、歌っていて気持ち良くなります。で、ついつい気持ちよさに負けて歌い続けてしまうと、声が無くなってしまいます。だからと言って、声をセーブしようなんて考えると、安定して歌えなくなってしまいます。ではどうするか? きちんと息を支えて、声を「気持ち良くなる直前で、あまり声がすり減らないぐらいの声」になるように知的にコントロールして歌わないといけないのです。つまり、気持ちよさと声の消耗の妥協点を探りながら歌わないといけないし、舞台の上では、その事を念頭に置いて歌っていたつもりですが…やっぱり気持ちよさに負けてしまいました。中間部あたりでだいぶ声を消耗してしまい、後半はやらかしまくりになってしまいました。底を見せないように歌い始めたのに、後半は、ほぼ底にたどり着いてしまった感じです。いやあ、もっと声のコントロールを上手に出来なきゃいけないし、腹筋も鍛えなきゃダメだよね。音源は次回、アップします。期待しないで待っててね。
 舞台袖に戻って、ふう…っと一息つくと、妻がやってきました。いよいよ妻が「椿姫」の第1幕のアリア「Ah! fors’è lui/そはかの人か~Sempre libera/花から花へ」を歌います。
 続きはまた明日です。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。

にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ

にほんブログ村

コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    コロナ以前から、
    真夏・灼熱・炎天下の東京オリンピックに反対していた私です。
    最後まで、諦めず、ブレずに「オリンピック反対」を主張します。
    ただ、ところどころ、日本人選手の活躍に拍手をしたり、
    スケートボードの解説(瀬尻りょうさん)に感動したり、
    しちゃっています。
    一方で、暑さにまいって、競技時間の変更を求めたテニス選手に、
    「良く言ってくれた!」と思ったり、
    コロナ急拡大に対しても「中止はありません!」と断言した総理に、
    「おいおい、本気か?」と思ったり、しています。
    大会の後半には、炎天下での陸上競技も多くなるのでしょうが、
    ほんと、申し訳ないけど、暑さでへばっちゃう選手が続出すれば、
    大会の主催者も、少しは考え直してくれるのではないか!?
    と期待しちゃいます。
    アメリカのテレビ局が大スポンサーで、
    そのお金目当ての日程なわけですが、
    そんなスポンサーのお金なんか当てにしないで、
    もっとこじんまりした大会にするとか、
    発祥の地アテネで、未来永劫開催し続けるとか、
    とにかく、真夏・灼熱・炎天下ではなく、
    もっとまともな季節のオリンピックを希望している私です。
    おしまい

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん
     確かに怪人さんはブレていません。私が保証します。人は須らく、そうであるべきです(が、難しいですね)。
     ところで、テレビ局のお金(放送権料等)はIOCに行くんですよね。東京にも日本には入らないはずです。東京とか日本とかは、オリンピックをやる事で、人を集めて、その観光収入とかで儲けるはずだったのに、無観客開催なんてやるものだから、ほぼ収入がありません。
     オリンピックが終わったら、多額の借金が残ります。東京都と国と関係地方自治体が借金返済をするのでしょうが、それはとどのつまり、税金で支払うわけだし、それ以前にコロナ関連ですでに税金はガンガン使ってます。国の税収は自粛生活のおかげで昨年はだいぶ減りましたが、今年は自粛を控えているせいか、例年並みの税収が見込めそうですが、それでも足りるのでしょうか? ぜひ足らして欲しいなあと思いますが、いかがでしょうね。
     税収が不足しているから増税するとしたら、それは明らかな失政ですね。自粛自粛で消費が控えられちゃっているところで、増税したら、マジで国が潰れかねんよ。こういう時だからこそ、減税をして、経済回さないとダメなんだけれどね。

タイトルとURLをコピーしました