1泊2日の旅行なので、もう最終日です。
最終日の朝は5時に起きました。まだ日が昇っていません。2日連続で日の出前から行動を開始するなんて…普段の私の生活からは想像もできません。
朝食は定食でした。量も少なく内容もみすぼらしかったけれど、朝の時間のない中なら仕方がないと諦める事にします。いやむしろ、朝食がバイキング形式なら、ついついたっぷり食べてしまうので、集合時刻に間に合わなかったかもしれません。何しろ、朝食会場がオープンした45分後には、バスに乗っていないといけないのだもの。何なんだ、この忙しいスケジュールは!
とにかくバスに乗って扇沢駅を目指します。今日は、立山黒部アルペンルートを行くのです。この扇沢駅から立山黒部アルペンルートは始まります。
扇沢駅は、長野県と富山県の県境付近にあるバス停です。ホテルのある栂池から白馬村、青木湖、木崎湖、大町を経由して行きました。朝から長時間、バスに揺られていきます。どう考えても、宿泊地がおかしいですね。だからこんなに朝早いんだね。
扇沢駅は、駅と言うけれどバス停です。かつてはトロリーバスの駅だったそうだけれど、2018年にトロリーバスを廃止し、電気バスに移行したため、駅がバス停になってしまったそうです。もっとも、バス停と言っても、3階建ての割と大きなビルで、入口は1階にあって、2階にレストラン、3階にバスのホームがあって「おお、駅と名乗るだけの規模がある」と思いました。ホームにバスは5台並んでいます。この5台のバスが同時に発車します。まるで5両編成の電車のようです。
この電気バスは、リアルに給電しなければ走れないトロリーバスとは違い、一度電気をバッテリーに溜めて、その電力で高速で走れるように進化したバスなのだそうで、ある意味、進化したトロリーバスとも言えます。なので、パンタグラフを利用した充電をわずか10分ほどしたら、扇沢~黒部ダムを往復できるのだそうです。すごいね。
とにかくホームに上がり、どれでもいいからバスに乗れという指示が出ていたため、人の流れに従ってバスに乗りました。バスはぎゅうぎゅう詰めの大混雑で、座ることはできず、20分ほどの旅路は揺れるバスの中、立ってました。大混雑&立ち席は、案外しんどいです。右手でつり革に捕まり、左手にリュックをぶら下げて、揺れる車に抗いながら立ってるわけで…ああ、しんど。
バスの中にはモニターがあって、あれこれ観光案内をしてくれました。まあ、この電気バス、ずっとトンネルの中を走っているので、そういうモノが無いと退屈してしまうのも事実です。このトンネルは赤沢岳をくり抜いているトンネルですが、このトンネルは、かつては大町トンネル、現在では関電トンネルというそうです。そして、ここがあの黒部ダムを作る時に散々苦労し、多くの死傷者を出して完成し、完成後は黒部ダム建設のための資材運搬で使われたトンネルで、映画「黒部の太陽」の舞台となったトンネルなのだそうです。
電気バスを降りると、黒部ダム駅です。ここで我々は一度解散して、それぞれ自由に歩いて周辺を散策して、次の黒部湖駅を目指します。
私と妻は、この地下駅から階段を220段登って、展望台を目指しました。展望台から見るダムは、よく見るあの風景でした。絶景だね。そしてリアルにみる黒部ダムは、めっちゃでかいダムでした。何しろ、日本一の高さを誇るダムですから、その圧倒感は比較になりません。ちなみに、2008年に岐阜県に徳山ダムが出来るまでは、貯水量およびダムの規模においても日本一だったそうです。なんともすごいダムです。
展望台からダムの全景を眺めた後、外階段(鉄製の非常階段っぽい、いつも濡れていて、危なげたっぷりの階段)を伝って降りていき、ダムの堰堤を歩いてダムを渡り、ダムの反対側に渡ったらトンネルの中に入って、黒部ダム駅に到着しました。
いやあ…大変でした。集合時間的にギリギリでした。多くの階段を登って降りて、500m近い堰堤を競歩のようなスピードで歩いて渡って、息を切らしながら、やっと到着しました。ほんと、いつも思うのだけれど、団体旅行って時間に余裕が無いよねえ…。はあはあ…。
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