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湯河原に行ってきました その1 滝を見た

 年末になったので、この一年間の溜まった疲れを取り除くためと、女房孝行も兼ねて、湯河原に行ってきました。
 ここ数年は年末も忙しい事が多く、地元の温泉(徒歩10分)にしか行けなかったのですが、いつもいつもそれじゃダメだろうと思ってつ、久々に遠出をして、泊りがけで温泉に行くことにしたのです。そんな時は、以前なら、箱根に行く事が多かったのですが、母の終焉の地が湯河原だった事もあり、ある時期、湯河原通いをしていた事もあって、湯河原に親しみを覚えるようになり、今回の旅行先を湯河原にしたのでした。
 それに、日本中に温泉はたくさんあるけれど、湯河原のお湯って、私の好みのお湯なんだよね。
 宿には自宅から一時間ぐらいで行けるので、当日はのんびりしていました。お昼近くまで寝て、目が覚めてから、のこのこと出かけ、お昼ごはんを駅側のラーメン屋で食べました。ここのお店は実に美味しいのです。ラーメンもチャーハンもレバニラも、普通のメニューが普通以上に美味しい、素晴らしいお店なんだけれど、特筆すべきなのは餃子なんです。本当に美味しくて、スルスル食べられてしまうのですよ。私はここに来ると餃子を15個注文するのですが、あっという間に平らげてしまいます。本当に美味しい餃子なので、湯河原に来たら外せないのです。
 で、この昼食は頭に乗って、ラーメンとチャーハンと餃子の王道三点セットを頼んで食べ過ぎてしまいました。滅多に来られないのもだから、ついついはしゃいじゃいました。
 なので、もうひとつのお目当てであるパン屋さん(ラーメン屋の向かいにあります)のパンを購入するわけには行きませんでした。だって、お腹パンパンなんだもの(涙)。
 泣く泣く駅まで戻って、バスに乗りました。バスで不動滝まで行きました。
 湯河原は有名な観光地ですが、実は観光名所というのが、あまりありません。基本的に宿に直行し、宿から直帰する…というパターンの観光地であって、温泉が唯一最大の観光名所なのですが、ただ温泉に行くだけでは、ちょっと寂しいので、別の観光名所にも行きましょうというわけで、頑張って、不動滝に行ってみました。
 不動滝は、滝でした(当然)。まあ、立派な滝で、修験者が修行に使いそうなタイプの滝でした(実際に使っているかどうかまでは、私は知りません)。湯河原って、滝が多い町で、実は不動滝に限らず、あっちこっちに大小の滝がありました。町全体にいつも水音が響いている…そういうタイプの町なのですが、その音は、大小様々な滝とそれらが注ぐ流れの速い藤木川の水音なんですね。まあ、川の水音がたえず響く町ってのも、なかなかオツなモンです。
 不動滝を1分ほど眺めたら、我々が宿泊する宿まで、下り坂なので、歩いていきました。で、宿に入って、部屋に案内されて、一息ついて、夕飯まで時間があるから、ひとっ風呂浴びるか…となった時に、ふと、向かいにある美術館にでも行ってみるかという気になりました。なんか、美術館に呼ばれているような気がしたのです。
 美術館に行って、館内を一回りすると、夕食までのいい時間つぶしになるし、美術館から戻って風呂に入っても、夕食には間に合うし、ただ部屋でぼんやりしていても勿体ないので、せっかくだし美術館に行こう!と考えたわけです。
 美術館に到着しました。美術館はまだやっていましたが、展示施設の一つであるアトリアが終わっていました。もう少し早く来れば見られたものを、時間が遅くなったがために見られなかったようです。同じ入場料で見られない展示があるのが、なんか悔しくて、美術館を見る気がうせてしまいました。で、帰ろうとした時、なにやら近くからオペラ声が聞こえてきました。それもBGMではなく、なんか生っぽいんですよね。
 どうやら、美術館併設の喫茶店からその声は聞こえてくるようでした。
 続きはまた明日。

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