でしょ? でしょでしょ! メロディって流れていくものなのです。
これは何も歌だけに限りません。歌もフルートもピアノも、どの楽器の、どのジャンルの音楽であっても言えることなのです。そう、メロディって流れていくものなのです。
でも、歌っている時は(特に私は)これを忘れがちです。ついつい、一つ一つの音に着目してしまいます。
「音程は大丈夫か?」
「歌詞の発音は合っているか?」
「リズム的に正しく歌えているか?」
まあ、こんな感じです。で、一つ一つの音に注意して、丁寧に歌っていけばいくほど…メロディはブツ切りになり、音楽はゴツゴツした感じになります。
ダメじゃん。
もちろん、一つ一つの音に十分注意をして丁寧に歌っていく事は大切ですが、それでメロディがブツブツ切れて、音楽がゴツゴツしては、その曲が持っている本来の美しさは表現できません。
どんな状況であれ、メロディは常に流れていないといけません。
流れる…つまり横のつながりを大切にして歌っていくという事です。一つ一つの音を丁寧に歌っていくと同時に、前の音を受け、次の音につないでいくのです。
具体的に言えば、スラーとかレガートとかの技法を使って歌っていくのです。音を、とりわけ母音をつないで、歌っていくのです。そうする事で、音と音がつながり、自然とメロディが流れていくのです。具体的には、息を切らさずに歌い続ける…って感じでしょうか?
よく器楽演奏で「もっと歌うように演奏しなさい」というのも、同じ事を求められているのだろうと思います。
言葉で書けば簡単なんだけれど、実際には、メロディを流して歌っていくのは、難しいですね。特に言葉を粒だてて歌う事と、メロディを流れるように歌っていく事の両立は、本当に難しいです。
こればかりは練習あるのみ…なんだろうなあ。
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