ネタ的にはちょっと古いかもしれませんが、今頃気づいた(し、誰も書かない)ので、記事にします。
あ、まずは「THE FLUTE」創刊100号おめでとうございます(パチパチパチ…)。
で、その「THE FLUTE」の100号に「フルート総見 総集編 メーカーオススメ、究極のハンドメイド」という記事が載っています。この記事には日本の大手フルートメーカー六社の、それぞれのイチオシモデルが掲載されているというわけです。
まずは、どのメーカーの、どのモデルが掲載されているかを、ご紹介します。
YFL984MVB(265万円:ゴールド)ヤマハ
DS MODEL(73万5000円:シルバー)ムラマツ
14K-3 Gold(275万1000円:ゴールド)サンキョウ
SBR Platinum(609万円~813万7500円:プラチナ)ミヤザワ
マエスタ ローズゴールド(231万円~:ゴールド)パール
AL Model(105万円:シルバー)アルタス
こんな感じです。ざっと見ると、三つのグループに分かれると思います。100万円前後の総銀モデルを押しているムラマツとアルタス。200万円台のゴールドフルートを押しているヤマハとサンキョウとパール。600万円以上もするプラチナフルートがイチオシなミヤザワ。ここに、それぞれのメーカーの広報に対する考え方というか、販売戦略の片鱗がうかがえるような気がします。
ちなみに「THE FLUTE」という雑誌は、私が思うに、その愛読者というのは、おそらく、趣味のフルート吹きさんたちですね。それも、おそらく中高年の初心者がメインターゲットなのではないかと思われます。ブラバンではなく、習い事としてのフルートをやっている方々で、個人レッスン、グループレッスンをメインとして、それにフルートアンサンブルを楽しむ人たちが読書層の中心を成すのではないでしょうか? だって、そういう人が喜びそうな誌面構成ですから(爆)。
…きっと、吹奏楽系フルーティストさんは、こっちじゃなくて、PIPERSを読みそうな気がする…。
ま、そういう、小金持ちな中高年のアマチュア・フルーティストさん向けの雑誌である「THE FLUTE」の愛読者(勝手に決めつけています:笑)に対して、各メーカーがプレゼンする一押しフルートが、これらなのです。
ムラマツとアルタスは、ある意味、現実路線なんだと思います。それぞれのメーカーの総銀フルートの最高クラスのモデルをプッシュしてきています。愛読者の中には「いつかは総銀(はぁと)」という方々が相当数いるはずです。そういう層に向けて、最高級の総銀フルートをお薦めする。戦略的にはグッドでしょうね。私のような、中級者向け総銀フルートを使っている人間にも訴求力があります。ただ、あまりに現実的な提案なので、夢がないっちゃあ、ない。でも、一番商売につながるんじゃないかな?
それに、それぞれの御家事情…もあるかな? たぶん、ムラマツではゴールドはプロ向けに作っているという認識(だからアマチュアにはゴールドは薦めない)なんだと思います。ま、「さすがは、老舗、頑固だね(らぶ)」ってところでしょう。
アルタスは“総銀ハンドメイドフルートの会社”というイメージを大切にしたいのでしょう。この会社はゴールドもプラチナも作っていますが、でもフラッグシップモデルは、常にこのALモデルなんですよ。プロの方々にもALやPSをプッシュしているようですし、会社の方針として「シルバーのアルタス」という戦略があるのでしょうね、だから、あえてゴールドモデルは押さないのでしょう。そういう点では同じ総銀フルートをプッシュしていても、ムラマツとアルタスでは、だいぶ戦略が違うわけです。
そこへ行くと、ヤマハとサンキョウとパールは200万円台のゴールドフルートです。この価格帯まで来ると、簡単には買えません。半ば、夢とか憧れです。でも…バブルを経験している中高年は、案外このくらいのお金にはビビりません。それに、すべての中高年が金銭的に困っているわけではありません。中には、このクラスのフルートをポンと買っちゃう人もいるでしょう。そういう人に向けて、メッセージを送っているのが、これらの会社なんだろうと思います。「総銀も良いけれど、大人なんだから、ここのところはポンとゴールド買っちゃおうよ」という、ある意味、素晴らしく健全なメッセージを出しているのでしょう。ある人々には夢と憧れを提示し、別の方々には現実的な提案を申し出る。実に実に、賢いやり方かもしれません。
もっとも、ヤマハはゴールドフルートというよりも、単純にメルヴェイユをプレゼンしているだけなのかもしれませんが…。そして各種あるメルヴェイユのバリエーションの中で、イチオシなのが、このタイプなんでしょうね。ヤマハフルートの最新作ですし、私レベルのアマチュアが憧れるにふさわしいフルートですし…ね。実際、このゴールドメルヴェイユは…欲しいです(はぁと)。
サンキョウは、そのカタログを見ると、「ゴールドフルートのサンキョウ」という線で行きたいのかなあと思われます。このメーカーは実にゴールドフルートのラインナップが充実していますもの。だから、イチオシフルートにゴールドを出してくるのは、自然な流れなんでしょう。
パールはゴールドを薦めて来てますが、マエスタなんですよ。トップモデルのオペラではなく、二番手モデルのマエスタを出してきた、という点に、このメーカーの販売戦略を感じます。オペラにすると、マエスタと同じスペックでも価格が倍近く跳ね上がるわけです。パールって会社、イメージとして、コストパフォーマンスの良い会社というのがあるじゃないですか。同じスペックなら、他社よりお買い得!みたいなイメージが。もし、ここでオペラを出してしまうと「うげっ! パール、たかっ!」と思われてしまうのを、避けたのかもしれません。実際、ヤマハとサンキョウが同じ200万円台でも後半の価格設定なのに、パールは200万円台の前半ですから。ここでも、コストパフォーマンスの良さをさりげなくアピールしているわけです。
まあ、それにしても、ゴールドフルートはお高い。お高い上に吹きこなすのも難しい。でもでも、たとえ吹きこなせなくても、ゴールドフルートを買う…オッサンフルーティスト、マダムなフルーティストなら、一度は考えますよね。その心のすきまに、いい感じでプレゼンかけてきたのか、これら三社なんだと思います。にくいネ。
そう行くと、私には全く分からないのが、ミヤザワフルート。なぜ、プラチナモデルを薦める? この価格のフルートを購入する人もいるだろうけれど…、たぶんそういう人は、この雑誌を読んでいない(プレジデントあたりを読んでいそうですね)のではないかと思う。きっと私には分からない狙いがあるのでしょうね(分かった人がいたら教えてください)。だって、600~800万円あったら、私なら…プラチナじゃなく、18Kゴールドあたりを購入するよ。なんとなくだけど。
もしかすると、編集部の意向? 「シルバーの会社が二つ、ゴールドの会社が三つなんですよ、ここは一つ、プラチナの会社が欲しいので、ミヤザワさん、お願いできませんかねえ…」なんてね。
プラチナフルート…その良い点は数あるでしょうが、THE FLUTEを読んでいる、中高年初心者フルーティストには、その魅力は伝わりづらいですよね。実際、プラチナフルートよりも、プラチナメッキフルートの方が身近で憧れていると思うし…。買うなら、やっぱりメッキでしょう。…どうも分かりません。
…マリオ・カローリ?
ま、こんな記事一つでも、それぞれのメーカーの特色のようなものがうかがえるのが、雑誌を読む楽しさという奴です。
それにしても、THE FLUTEという雑誌、毎回取り上げるフルートメーカーは国内メーカーが主ですね。ま、実際、中高年の初心者フルーティストさんたちは、国内メーカーのフルートを愛用しているだろうけれど、今回のような、夢と希望を与える特集の時は、海外メーカーも入れてくれればいいのにね。都会に行けば、買えるメーカーだったら、十分雑誌に取り上げる価値はあると思うのだけれど…。
海外メーカー品は高価? でも国内メーカーのゴールドフルートを特集するなら、次は海外メーカー品を並べても、別におかしくないでしょう。いや、そんなことをしたら、海外製品の方がお値打ち感が出ちゃって、国内メーカーの商売の邪魔になる? まさかね?
まあ、きっと、海外メーカーは、国内メーカーと違って、広告をなかなか出してくれないだろうけれど、彼らのイチオシフルートを記事にする価値はあると思うよ。と言うか、読みたいです。
コメント
あ、そうそう、訪ねた楽器店の雑誌の棚にあった『フルート』が100号で「おー、めでたいんだ!!」と思ったのが一昨日の話です。
ちなみに99号と、隣にpiperがありました。piperはさりげなく持ってると格好いいかも・・・(笑)
高いフルートと言えば、
ファッション関係の検索をしていたら、北川森央さんというフルーティストのブログにあたり、『愛器』というのが三本(サンキョウ?他)並んでいて、
「うほ、総額おいくら万円??」と思ったことがあります。
>YOSHIEさん
プロのフルーティストさんにとって、フルートは商売道具ですから、あまりお安いものは持っていないだろうと思われます。北川さん(知りませんでした:勉強不足ですね)のブログをちょこっとのぞいたところ、ルイロットとか初代パウエルとかヘインズとかの、骨董品系のフルート単語が並んでいましたので、たぶん、その愛器もきっと半端ないお値段なのでしょうね。
高級な楽器を凄腕が奏でる…それがプロの仕事だし、我々音楽ファンは、それを聞かせてもらえるんだから、幸せというものです。
PIPERSは、たしかにさりげなく持っているとカッコいいでしょうね。あの雑誌、表紙がオシャレなんですよ。
私も、なんでミヤザワはプラチナのフルートを、お勧めのフルートに出してきたのだろうと思いました。
恐らくアルソの編集部は各楽器メーカーにお任せでしょうから、これはミヤザワの戦略でしょうね。あまりいい戦略とは言えないと思いますが。
すとんさんのおっしゃる通り、プラチナフルートを買う人はまずいないでしょう。お金があるんだったら、ゴールドフルートを買うでしょうし…。
まあ、ミヤザワは一時期良かったものの、楽器の作りの面で他のメーカーより劣っていた時がありましたから、そのイメージを払拭したいんでしょう。
それにしても、ムラマツフルートが日本のフルートのスタンダードになっているのは間違いないですね。他メーカーはムラマツのニッチの需要にくいこむより他はないんですから。
どこのメーカーも総銀製のフルートはDSより安い価格を設定しています。高い価格が設定できるのは、ソルダードモデルですが、これはムラマツのソルダードモデルが常に品切れ状態だからですよね。または、銀の純度の高さで売るとか、結構涙ぐましい戦略だと思います。
ムラマツはDSに定評があるので、アマチュアに無理にゴールドフルートを買ってもらおうとしなくていいんでしょう。私も音大に行った教え子にDSを勧めましたし…。理由は、DSは良い先生になってくれるからですが、こういうフルートは他にありませんね。で、恐らくムラマツのゴールドフルートもアマチュア向けの作りにはなっていないのかもしれません。
だから、他のメーカーは、趣味でやっているアマチュアをターゲットにフルート作りをしているのか…。悪いことではないと思いますが、ヤマハのメルヴィユは典型的ですね。このフルートを吹くと自分が上手くなったように思いますから。(なかには、このフルートが合わないという人もいるようですが)
>たかさん
>ヤマハのメルヴィユは典型的ですね。このフルートを吹くと自分が上手くなったように思いますから。(
はいはいはい~、私わたし私! メルヴェィユを吹くと、たしかに自分が上手くなったような気がします、たしかにします、確実にします。
だから…欲しくなっちゃうのよお~、メルヴェイユ。萌えアニメ風に言うと「良くできた妹キャラ」と言った感じがします。
それにしても、おっしゃるとおり、日本のすべてのメーカーはムラマツのすきまで商売するしかないんだろうなあ…。分かるような気がします。
私は音色的にムラマツと合わない(私自身の音色が暗いようなので、そこにムラマツのダークトーンを載せると、救いようのない闇が生まれる?から)ので、利用できないのですが、本音で言うと、私もムラマツユーザーになりたい人だもの。そりゃあ、みんな、ムラマツ欲しいよね。
たびたび、お邪魔します。今気づいたのですが、すとんさんのブログにしばらくコメントしてなかったんですね。ちょっと演奏会で忙しかったからかなあ。それはそうと別便でメール送りました。(mixiでのメールの仕方がよくわからなかったもので…相変わらずPCに疎い私です)ありがとうございました。
横レスですが・・・
>自分がうまくなったような気がする楽器
いいですねぇ!!こういうのを読むと、小学校の図工の先生が「弘法は本当は筆を選ぶんだよ、だから弘法じゃない人はもっと筆を選ばなきゃならないんだ」と言っていたのを思い出します(その時はコーボーって何なのかわからなかったのですが)。予算が筆と楽器では比べものにならないのが辛いとこです。チェロのレッスンの先生は「生徒さんの方がいい楽器持っていたりします」と言ってました。あとは定期的なメンテでしょうか。
北川さんはテイラー&カッター検索で辿りついたので私も知らなかったです。フルーティストには明るくないので、佐渡裕さんがフルート奏者なのも先日の『題名のない音楽会』で初めて知りました。
>たかさん
>今気づいたのですが、すとんさんのブログにしばらくコメントしてなかったんですね。
あ、気にしないでください、それはお互いさま。コメントは、したい記事に自発的につけるものであって、それ以上でもそれ以下でもありません。ましてや、演奏会などのリアルな生活が忙しければ、ネットは二の次三の次でOKですから。
>YOSHIEさん
>だから弘法じゃない人はもっと筆を選ばなきゃならないんだ」と言っていたのを思い出します
これはそうですね。少なくとも楽器に関して言うと、たとえ初心者であっても、それなりの楽器で練習しないと、上達の妨げになりますね。可能な限り、良い楽器を選んで練習した方が良いでしょうね。
>チェロのレッスンの先生は「生徒さんの方がいい楽器持っていたりします」と言ってました。
そういう事は多々あるでしょうね。なにしろ趣味の大人は道具に金かけるからねえ…。それに分不相応な楽器って、きっと、所有している事自体が楽しいことでしょうし。生徒さんの側はそれで良いのでしょうが…
…だからどうしたと言うことはないのでしょうが、先生の側はちょっぴり切なくなりますね。一応、レッスンの先生とは言え、プロ奏者であるわけだしてね。もっとも、その先生だって良い楽器をお持ちなんでしょうが、生徒さんの方が、極端に良い楽器を持っているのでしょうね。
>佐渡裕さんがフルート奏者なのも先日の『題名のない音楽会』で初めて知りました。
さらに言うと、佐渡さんは少年合唱団上がりで、指揮者としてのキャリアも、ママさんコーラスの合唱指導から始めたという、実は声楽系の指揮者なんですね。フルート吹いて、歌を歌って、合唱指揮をする。だからかな、なんか親しみを感じる指揮者さんなんですよ。
私は、ムラマツEXを買う前に、主に情報収集の意味で「THE FLUTE」を4回くらい買いましたけど、それ以降は読んでいませんでした。100号と聞いて、立ち読みしてきました。
きっと、各メーカーが「一押しのハンドメイド」をどういう意味に捉えたか、が分かれたんでしょうね。私にとっては、どのフルートも予算オーバーですが、DSなら、相棒を拝み倒せば絶対不可能ではない気がします。他のフルートは絶対不可能。
私はEXでも、それまで使っていたYFL31から乗り換えたときは、何だか自分が上手くなったような気がしました。録音したものを聞いてしまうと、あまり差が分からないのですが、吹いている自分にとっては、音が全然違いましたから。
お久しぶりです。
ブログはずっと拝見していました。
母が長期入院中で、容体もあまり芳しくないのですが、そういうときのほうが、練習に身がはいったりして・・・。
各社お勧めのフルートから、ここまでいろいろ読み取ろうとする、すとんさん、すごい、感動モノです。
興味深く拝見しました。
わたしなぞ、経験はながくともいまだに、金、銀、の音色のちがいすら「これ!!」とまで断言できないのに。
でも、ここのところアマゾンの戦略に見事はまって(メールのニュースレターで個人の過去の購入履歴を反映したようなお勧めをおくってくる)結構フルートのCDをいっぱい買いまして、それをランダムに聞いている中で、今のところ、渋め、というより、あのゴールウェイの、これでもか、というようなキラキラサウンドに心地よさを覚えています。
ところで、先日高木綾子さんのコンサート(病院から直行で必死でいきました。大きなおなかですごく頑張っていらして、パワフルな演奏に元気をもらいました)でもらったコンサートパンフレットでは、ゴールウェイの10.13日サントリーホールでのコンサートで、「プラチナフルートで奏でる、演奏の極致」とあったのですが、ゴールウェイって今、どこのどのフルートを吹いているのかご存知ですか?
>inti-solさん
いやあ、フルートって高いですよね。あの中では一番お手頃のDSモデルですら、私にとっては高嶺(高値?)の花です。ま、楽器というものは、安いはずはないのですが、それにしても、フルートの高さには目がくらみます。
貴金属で横笛を作ろうと発想した人間を恨みます(涙)。
>録音したものを聞いてしまうと、あまり差が分からないのですが、
音楽の本当に美しい部分は、録音されないと私は信じています。それは、良い楽器が奏でる美しい音もそうですし、奏者が作り出す空気感もそうですし、何と言っても楽器同士が響き合う波動のようなものも、そうです。その事に気づいた時から、私はなるべくコンサートに出かけるようになりました。録音だけじゃ、伝わらないものを感じるためです。
フルートもその音色の美しさは、実際に吹いてみないと分からないと思ってます。だから、録音でもその音色の素晴らしさが分かる、一部のプロ奏者たちの生音は、おそらく生で聞いたら、卒倒ものだと思います。
>sugarさん
高木綾子さんのコンサートですか、うらやましいです。私も一度行った事がありますが、会場が極めて悪くて、ろくにフルートの音が聞こえず、恨めしい思いをしたことがあります。
ちゃんとした会場で、もう一度、綾子姫の演奏を聞いてみたいものです。
ええと、ゴールウェイの使用楽器ですが、現在はナガハラのフルコンサートのゴールドフルートを使用しているはずですが、プラチナフルートに持ち替えたのでしょうかね?
以前、ムラマツを使用していた時代に、ゴールドからプラチナに持ち替えたものの、ごく短期間でまたゴールドに持ち替えたという経緯があったので、プラチナフルートとゴールウェイというのは、イメージ的にはなかなか結びつかないのですが…。
ちなみにゴールウェイが積極的にレコーディングしていた頃の使用楽器は、乱暴な区分けですが、オケ時代はクーパーで、ソロになってからはムラマツで、21世紀に入るとナガハラなんだそうです。だから私たちが録音で聴く、あのキラキラなフルートのほとんどはムラマツの音なんだそうです。
でも、どうすれば、ムラマツからあんなキラキラサウンドが出るんでしょうね(涙)。私がムラマツを吹くと、墨よりも黒い音しか出てきません。
>海外メーカーも入れてくれればいいのにね。
そぅだ、そぅだぁーー!!(ひいき目です[E:happy01])
なかなか雑誌で国内メーカーと同等にはとりあげにくいんでしょうね。
でも選択肢の一つとして並べてほしいものです(これもひいき目[E:note])
ミヤザワも好きですが、たしかにプラチナメッキで十分に美しいような気もしますね。キム・ミヒさんの音色など好きです。
パールはローズゴールドのマエスタを目玉アイテムに掲げているのでしょうか。地方楽器店のパールフェアでもそうでした。
それにしてもすごい金額が並んだものですね。
こうして中高年の趣味のフルート吹きさんの金銭感覚を麻痺させようという、タッグを組んだメーカーの策略だったり…なわけないですよね[E:sweat01] 楽器は各人との相性がある、と思いつつも、紙面の上でうっとりするのもいいですね〜。
>ochieさん
たしかにすごい金額が並びましたねえ…。でもまあ、雑誌の記事ですから。夢を私たちに見せてくれているだと思えば、溜め息ひとつで済むじゃない(笑)。
でも、夢ならなおさら、海外メーカーでも夢を見させて欲しいですよね。
>こうして中高年の趣味のフルート吹きさんの金銭感覚を麻痺させようという、タッグを組んだメーカーの策略だったり…なわけないですよね
いや、その線はないとは言えないでしょう。少なくとも200万円のゴールドフルートは高くて買えなくても、このラインアップを見た後なら、50~60万円の総銀フルートなんて、格安お値打ち品みたいに感じませんか? 冷静に考えれば、50~60万円だって十分高値のはずですが、ゴールドやプラチナの後では、バーゲン品の価格みたいなものです。絶対に、金銭感覚をマヒさせて、ついついその辺のフルートを衝動買いさせようというのが狙いだと思います。
きっとこれは、フリーメイソンの陰謀に違いない(笑)。
すとんさんはなんでもよくご存じなんですね。
また感動。
ゴールウェイのあのキラキラサウンドがムラマツなんて、なんだか信じられません。クラシックっぽくないと好きでない人も多いと聞きましたが、私にとっては、尺八系(?)よりあのキーラキラした音色が、「ザ・フルート」の音なんですね、今のところ。
ちなみにゴールウェイの今回の70歳記念コンサートは奥さんとのデュオなのですが、前にYouTubeで(もちろん英語だから全部は聞き取れなかったけど)、「妻のは24金で私のは18金。妻のが高いの使ってる」というようなことを言っていたから、その時は確実にゴールドだったわけですよね。パンフレットもゴールド抱えているし。プラチナってどっかとのタイアップなんだろうか…・・。
その後ちょっと調べたら奥さまはなんと3度目の方だそう。
で、だんなにSirがつくと奥さまには必然的にLadyをつけてもらえるのね。いいなあ(ってなんのこっちゃ)。
>sugarさん
結局、あのキラキラサウンドは、ムラマツサウンドと言うよりも、ゴールウェイの音なんだと思います。実際、彼がクーパーからムラマツへ乗り換えた時も、ムラマツからナガハラに乗り換えた時も、音の善し悪しではなく、メカの善し悪しで乗り換えたような事をどこかで言っていたのを聞いた気がします。きっと、彼なら、どんなフルートからでも自分なりの音が出せるのではないかと思います。
実際、ゴールウェイのフルート吹き比べと言うのをYouTubeで見たことがありますが、どのフルートからも、あのゴールウェイの音がしてました。
きっと、sugarさんのフルートだって、ゴールウェイが吹けば、キラキラサウンドが飛び出すのではないかと思われます。
それにしても、ゴールウェイとプラチナフルート…? なんかミスマッチのような気がしますが、真相はいかに?
私はゴールウェイのフルート大好きなんですが、ムラマツEXを吹いたとき、第一印象として「ゴールウェイの音色はこの音(の延長線上のどこか)だ!」って思いました。もちろん、私の音色なんぞゴールウェイの足元にも及ばないのですが、それでも、試奏したときゴールウェイの音色のかすかな「気配」の片鱗を感じたのです。だから、私はゴールウェイがムラマツのフルートと聞くと、とても納得できる気がするのです。
もちろん、単なる気のせいかも知れませんけれど。
私は、ムラマツのゴールドフルートは24Kまで試奏させていただきましたけど、プラチナフルートは試奏したことがありません。どんな吹奏感なんでしょうね。プラチナメッキ(ムラマツのPTP)は試奏しましたけど、あれとはやはりかなり違うのかな。
>inti-solさん
たしかにムラマツフルートの音色の延長線上のどこかにゴールウェイの音は確実に存在すると思います。いくらゴールウェイが名手とは言え、そのフルートの持っていない音色は出せないはずだからです。とは言え、ゴールウェイほどの名手になる「弘法は筆を選ばず」になるのも事実だと思います。そう考え出すと、訳が分からなくなりますね。
そう言えば、私もプラチナメッキのフルートは吹いたことがありますが、無垢のプラチナフルートは吹いたことがありません。プラチナフルートはなかなか試奏させてくれとは、さすがに遠慮の心も働いて、なかなか言い出せませんからね。
おそらく、プラチナフルートは癖の強い音色の楽器なのだろうと思います。万人受けのするような美音のフルートならば、もっと多くのプロ奏者たちが愛用しているはずですから。