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フルートと声楽を同時に勉強することの良さ(または、複数楽器を同時学習することで得られる利益)について

 私は、趣味の音楽として、声楽とフルートをやってます。二つもやって大丈夫と言われる事がありますが、ま、とりあえず、大丈夫です(笑)。ただ、忙しいですよ。経済的な負担も倍だし(笑)。でも、なぜ二つやっているかと言うと、一つだけやっているよりも、遥かに多くの事を学べるからです。それに一つよりも二つの方が“楽しい”し(笑)。

 今日は、そのあたりの事を書いてみたいと思います。

 まず、話の都合もあるので、今回はフルートを中心に、フルートしか学ばない場合と、声楽(他の楽器)を平行して学んだ時の違いについて考えます。

 例えば…

 “腹式呼吸”に苦労している笛吹きさんは多いでしょう。あれはたしかに分かりづらいです。でも、声楽を勉強している人だと、ピンと来るんだよね。と言うのも、フルートと比べて、呼吸をコントロールする事(テクニックにしても、身体作りにしても)は、声楽の方が全然シビアだからです。声楽では、腹式呼吸は、もう徹底的に訓練するんだ。だから、声楽をやっていると、フルートしか学んでいない人間よりも、呼吸についてはかなり楽だと思うよ。

 フルートのヴィブラートは、モイーズがオペラ歌手のヴィブラートをフルートに取り入れようとしたのが最初だと聞いています。声楽をやっていると、オリジナルの方を勉強できるよ(笑)。声楽をやると、モイーズの気持ちがちょっとは分かるかもしれない。

 声楽をやっていると、すべてのメロディに意味がある事が分かります。だって、常にメロディに歌詞が載っかってるから、そのフレーズでどんな感情が表現されているのかなんて、一目瞭然。

 だから、声楽曲からの転用曲を演奏する時に、歌詞について考えながらフルートを吹く事ができます。その曲が自分の(歌の)レパートリーだったら、なおさらです。元々歌詞が付いている曲の、歌詞を知っているか知らないかは、演奏する上で、大きな違いとなるでしょう。

 歌詞を知っていれば、なぜそのフレーズがそのように組み立てられているのか、歌詞の力を借りて理解することできます。それらを知っていることは、確実に音楽表現の違いになって現れるでしょう。それにアーティキュレーションだって、元々の歌詞リズムどおりに細かく表現できるでしょう。

 音色もそう。声楽では、同じフレーズを演奏する時でも、多種多様な音色(声色)を無意識に使い分けます。なぜ無意識か言うと、感情と楽器(身体)が直結しているから。でも、フルートは悲しいかな、楽器が人体ではないので、そこは意識的につなげていかないとつながらない。何も考えずに演奏すると、単なる棒吹きになっちゃう。難しいよね。だから、意識的に音色を使い分けないと…。笛先生は、フルートを吹く前に歌いなさいと言うけれど、たぶん、それはそう言う事だと思う。事前に歌うことで、声の響きを頭にいれるんだ。

 話はちょっと脱線するけど…

 フルート曲は、そのオリジナルが声楽曲でなく、ヴァイオリン曲の場合も多いですね。私はヴァイオリンは全然門外漢なので、分からないけれど、きっとヴァイオリンを弾けると、フルートも表現の幅が広がるだろうなあ。特にヴァイオリン曲の肝は弓使いにあると思うけれど、あの弓使いのニュアンスをフルートで出すには、ヴァイオリンが弾けるか弾けないかは大きな違いでしょうね。子どもの遊び程度でも弾けた方がいいと思います。私は今度の発表会でシシリエンヌを吹きますが、今、一生懸命、オリジナルのチェロ・バージョンを聞いてます。私はチェロは弾けませんが、せめてたくさん聞くことで、弓使いの雰囲気をつかもうとしてますが…これって、チェロが弾ければ、何て事もない事なんだけどね…。

 話がだんだん声楽が離れていきますが、申し訳ない…

 ピアノのような複音楽器をやっていると、常に和音を意識せざるをえないわけです。この“和音感覚”って奴が、フルートのような単旋律楽器を演奏する時に、倍音感覚につながっていくと思います。実はこれは声楽も同じで、歌う時も、常にピアノを意識して、今は、どの和音が使われているかを意識することは、とても大切。歌であれ、フルートであれ、実は自分が今奏でている音は、その場の和音を構成する一つの音なんだから、その音楽における、縦の響きを常に忘れないようにしたいものです。

 単音楽器の常として、常に横の流れ(つまりメロディ)は頭にあるだろうけれど、縦は意識しない限り、押さえられない。そこはピアノの左手に対する右手のようなもので、左手次第で、右手の音色が変わる(つまり倍音構成が変わる)事が身体に入っていれば、フルートを吹く時に、同じ音でも倍音構成(つまり音色ね)を変えて演奏できると思います。

 で、結局、複数の楽器を同時に学ぶ事は、音楽そのものの理解が深まる、これが最終目標でしょうね。

 複数の楽器ができると言うことは、複数の音楽世界を知っているということです。というのも、やっぱり、やっている楽器によって、音楽も見える世界がだいぶ違うからです。

 フルートは、基本的にクラシック音楽の楽器。日本では吹奏楽でも使います。でも、それがすべてと言ってもおおげさではないと思います。

 確かに、ジャズやポップスでも、ちょっとだけですがフルートは活躍します。でも、あくまで彩り程度の扱いで、まあ、そんな感じ。変態系の音楽を除けば、ロックやソウルやフォークやラップやテクノでは使いません。そっちは、ギターとかシンセとかの領分。フルートだけでは、窺い知れない世界です。

 例えば、フルート以外にサックスをやっていれば、おのずとジャズ系の音楽に詳しくなるでしょうし、ギターをやっていればロック系に詳しくなるでしょう。篠笛なら邦楽に、ケーナならアンデス音楽に詳しくなるでしょ。それがフルート演奏になった時に、必ず何かしらのものがリターンされてきます。そんなものです。

 ま、結論だけど。小学生の頃からフルートを吹いていたならともかく、大人になってから始めたような人は、どっちみちプロの演奏者にはなれない。だいたい、なりたいとも思わないでしょ。プロ奏者になりたきゃ、物心付く前からお稽古始めないとね。でも悲しいかな、時間は逆さまには流れないんだよね。

 だから、フルートを、趣味として始め、趣味のまま終えるのなら、幅広く楽しめる方が絶対に良い。だって、人生って短いし、できることには制限がある。楽器だって、一つより二つ、二つよりも三つ、四つとできた方が絶対に楽しいよ。それに、やってみないと、自分が本当は何に向いているかも分からないし。

 所詮、趣味じゃん。ならば真剣に趣味をしようよ。私も、リコーダーやって、ハモニカやって、ドラムやって、ギターやって、ベースやって、ピアノやって、シンセやって、ロックバンドやって、合唱やって…そして今、歌とフルートやっている。全く、器用貧乏だよ、あ、器用以前か。不器用貧乏だよ。どれもこれも身についていないけど、楽しかったよ。それにすべての経験が有機的につながっているがら、決して無駄になっていないし。うん、だから、私は趣味の人には、複数の楽器を学ぶことを薦めるよ。

 その方が、絶対に楽しいって(笑)。

 結局、支離滅裂な文章になっちゃったよ、それに声楽からも離れちゃったし…。ごめん。

コメント

  1. くろねこ より:

    さすが、すとんさん。色々な楽器経験をお持ちですね~。
    私は…運動畑だったからなぁ。スケート、テニス、スキー、単車、水泳、エアロビクス、ジャズダンス、自転車、ジョギング。。。しかもみんな止めちゃって、今続いているのは自転車くらい。それもママチャリで通勤しているだけだし(汗)
    強いて言えば子供の頃にちょこっと習ったピアノ?バイエルレベルですけど(笑)

  2. 橘深雪 より:

    すとんさんのご意見に耳が痛い私です。
    真面目にレッスンします~(号泣)

    私の場合、幸運にもピアノを小さい頃やっていましたし、なんとな~くお触り程度に他の楽器もやっていたので、その辺はありがたいなと思います。
    他の楽器で演奏すると、違う意味合いでの味わいってありますから、自分で演奏しないまでも、他楽器バージョンの曲を聴くっていいことですよね。

  3. すとん より:

    >くろねこさん、いらっしゃい。

     色々なスポーツを経験しているというのも素晴らしい事だと思うし、世界が広がります。私は柔道を結構真剣にやりましたので、今でも格闘技は好きですし、たぶん見る目もやらない人とはだいぶ違うと思います。だから、技の効き具合とかもピーンときちゃうので、プロレスなどは、芝居というかフェイクな部分がすぐに分かっちゃうので、見ていて白けちゃいます。だって…やめときましょう。プロレスについて語り始めると、長くなりますから(笑)。

    >強いて言えば子供の頃にちょこっと習ったピアノ?バイエルレベルですけど(笑

     いいなあ、あこがれます。私もバイエルはやったけれど、20番台で挫折。30番には入れませんでした。独学の壁は厚いのよね(笑)。

  4. すとん より:

    >橘さん

     橘さんの強みは、楽器を熟知していること。何しろメンテのプロですから。そこから見る音楽世界って、私とは全然違うんだろうなあと思います。

    >自分で演奏しないまでも、他楽器バージョンの曲を聴くっていいことですよね。

     そうそう、演奏は一朝一夕にはできるようになりませんが、それが無理でも、せめてたくさんの種類の音楽を聞いて耳を肥やすことは大切なことだと思います。演奏をする人間ほど、他の人の演奏を聞くべきだと思います。最初は真似っ子でもいいじゃない。真似ることから学ぶことが始まり、いつかは自分のスタイルというのが、確立するのだから。

  5. めいぷる より:

    すとんさんは背景も凄く読まれていますね!
    管楽器の根本(理想)は、つねに人間の声と表現力ですよね。
    歌えなきゃ吹けない…というのは、間に「技術操作」が無い分、素直に表現できるからでは?と思います。

    オリジナルばよりん曲をやろうと思ったらばよりんを聴くのは当たり前で、その表情の付け方の管楽器との違いも参考になります。 ピアノは単音楽器で無い分和声に詳しくなりますし、、、平均律の分、バランスに疎いピアニストの方が多いですケド(苦笑)

    歌曲を初めてやって、まるで「ディズニーの英語教材みたい」って逆転発想をしました(爆)、当たり前の事で、ディズニーが上手にまねしてるだけなんですケドね。^^;;

    レッスン中も(多分読んでると思いますが)、
    「デタシェで」とか「弓は立てて駒の近くで」とか、「コロラトゥーラの様に」とか、色んな表現で言われます。
    要は、そういう音色、歌い方を要求されているんですが、元を知らないと話になりませんものね。

    私はオケの他木管楽器は全部かじったし、ばよりんも遊んだので参考になる部分は多いです(ちゃんと活かせてるか…は別として)。

    フルートをやるなら、フルート曲だけを聴くのではなく、色んな曲を聴く(出来れば生演奏を)、音大の副科的に他の分野に触れてみるって、結構大事…というかメリットあると思いますよ。

  6. すとん より:

    >めいぷるさん

     まさにその通り。そうなんですよ。フルートに限りませんが、フルートをやるなら、フルートだけを勉強して、フルート曲だけ聞いていては、もったいないんですよ。もちろん、フルートが声楽であれ、ピアノであれ、バイオリンであれ、同じことですが、色々な経験をして、色々な知識や教養を吸収して、初めて表現できるものがありますよってことなんです。

    >音大の副科的に他の分野に触れてみるって、結構大事…というかメリットあると思いますよ。

     そうそう、私が言いたかった事って、そういう事なんだと思う。音大の副科のように、もう一つの楽器をやることで、得られる何かがありますよって事です。

  7. エンドウ より:

    すとんさんの今回の日記を読ませていただいて僕も勉強になりました(音楽の知識が未熟なので分からない部分もあるのですが)
    僕も、フルートを習っていた時に先生から(歌うように)と何度か注意を受けた事がありましたし、それと今ジブリの音楽を練習しているのですが、
    とても吹きやすくてびっくりしました。あと、クライスラーの愛の挨拶、ドビィッシーの月の光なども吹きやすかったです。これは単に吹きやすい、もしくは知っているメロディだからなのかなと思っていたのですが、今回のすとんさんの日記を拝見させていただいて、少し謎が解けた気がします。
    最近の僕はフルートの反復練習を延々としています。どこまで上手くなるかわかりませんし、すとんさんがおっしゃるようにプロになるわけではないので、なるべく楽しんで吹いていこうかと思っています。
    p,s 為になる日記を書いていただき
    本当にありがとうございます(^-^)

  8. inti-sol より:

    私はケーナからフルートに手を伸ばした人間ですけれど、音の出し方という意味ではフルートとケーナは「同じ楽器」と言っていいくらいです。まったく同じ吹き方でどちらの笛も吹けます。
    だけど、抱えている音楽的背景という意味では、両者はものすごく違う楽器です。ケーナは、過去数十年の間に、楽器そのものも奏法も西洋音楽の影響を強く受けていますけれど、それでもクラシックの楽器であるフルートとは決定的に違う。

    フルートを始めたことで、それまでフォルクローレしか知らなかった自分の、音楽的な世界が広がったなと実感します。そういう意味で、すとんさんの意見はまったくそのとおりだと思いました。

    そういえば、プロのフルート奏者のホームページなどを見ると、たいていの方がピアノも弾けるようですね。音楽の世界が広がるということ以外に、職業上の都合で、人のフルートを教えるときにピアノが弾けた方が教えやすい、ということもあるのでしょうが。

  9. inti-sol より:

    追記、そういえば、ストンさんの声楽についての記事を読んで以来、自分の歌の音域が少し広がったような気がします。

  10. みーむ より:

    声帯も楽器のひとつなんでしょうから、すとんさんはふたつの楽器を趣味として深めていらっしゃるんですね。
    私はお金があったらオーボエかファゴットを習いたい。。でも、どちらの楽器も高いし、メンテも大変。何せリードが1回の使い捨てだし、ピッチはとれない。リードと口元でピッチを調整するのだから、お金もそうだけど、始める前から技術的に尻込みします。でも、あの音色、大好きなんですよね(遠い目)

    高校生の時、楽団からの帰り道は、楽器を仕舞ってるから、皆それぞれ自分のパートを口ずさみ、唱いながら「合奏」して駅までの道を帰りました。あれ、実はとても大事だったな、と今でも思っています。
    合奏するには、どの楽器がどんな役割をもってそのフレーズを鳴らすのか知る必要が常にありますよね。音の強弱も然り。つまりはスコアを知るということで。演奏中は楽譜と首っ引きでほかの音が聞こえてこなくても、唱うと聞こえてくるし。そうすると、自分の役割も自ずと見えてきて、ここはビブラート必要だけど、ここは控えめの方がいいのね、とか考えられるようになりますね。

    うーん、こう書いてると、やっぱり私は合奏が好きな人間なんだな、ということがreconfirmできました。すみません、私も脱線ですね(苦笑)

  11. すとん より:

    >エンドウさん

     そうそう、まず「趣味は楽しく」ですよ。そして「趣味は真剣に」です。楽しくなければ趣味ではありませんが、趣味だからこそ真剣に取り組まないと。

     反復練習は大切ですね。私はこの夏、延々とたった一曲、アルテの10-10ばかりを練習しました。たった一曲を丹念に何度もくり返しました。何度も何度も吹き込みました。そして、この曲をくり返して徹底的に学ぶ事で、多くのことを学ぶことができたと思ってます。反復練習、大いに結構。お互い頑張ってゆきましょう。

  12. すとん より:

    >inti-solさん

     inti-solさんは実にうらやましいです。なぜならケーナを演奏することで、アンデス音楽の素晴らしい所をたくさん知っていらっしゃるからです。もちろん、私もアンデス音楽は耳にします。毎週末になると、アンデス音楽のバンドをよく駅前で見かけます。ああ、素晴らしいなあと思います。ちょっと通りすがっただけでも、その素晴らしさを実感ですきるのですから、あの音楽世界をじっくり堪能できたら、それはなかなか素晴らしい人生経験だと思います。

     今の私は、笛先生の影響で、ジャズとかボサノヴァとかを多く耳にします。まだまだ詳しくもなんともないですが、私の中の音楽世界がドンドン広がっていくのを感じます。

     かように、知っている音楽世界が広がる事は、人生の大きな喜びだと思いますし、この喜びを、もっと多くの人にも実感してもらいたい…そう思います。

  13. すとん より:

    >みーむさん

     オーボエかファゴット…ダブルリードの楽器ですね。私はオーボエが吹きたいなあ。オーボエは体験レッスンでちょっとだけ吹いたことがあります。あの哀愁を帯びた音色は何とも形容のできない複雑な美しさがあると思います。オーボエ音楽の世界もまた、美しくて充実した世界でしょうね。

     高校生の時の話、なんか絵が浮かんできます。まるで、映画のワンシーンのような、美しい思い出ですね。私は高校生の頃は柔道部だったので、痛いとか苦しいとかの思い出ばかりです。あと、外傷が絶えなかったので通院の思い出もたくさんありますね。近所の外科とか整形外科とか接骨院とかから年賀状が来たもんなあ…よっぽどお得意さんだったんだろうなあ。

  14. ひょっとこ より:

    すとんさんの洞察は正しいと思います。
    管楽器で音楽表現の幅を広げるには、歌は必須だと感じます。
    きちんとした呼吸法を学べるなら尚更です。
    後は、複数の楽器を扱えば、モノにならなくても
    良い影響があると思いますよ。

    私も昔、ポピュラーでボイストレーニングレッスンを受けましたが、
    一般的に言い伝えられている「腹式呼吸」とは違いましたから。
    お腹の前なんてそんなに膨らみませんから。どちらかというと
    背中が膨らむと思いますね。お腹を膨らますだけの呼吸じゃ、
    息持たないよと感じます。だから、管楽器も一緒。

    例えば、Hubert Lawsの「Farandole」でのアドリブとか、
    フルートなのにギターのフレーズかと思うようなのもありますし、
    でも、歌っている時の息づかいと一緒だなと感じます。

    参考 Modadji Hubert Laws (循環呼吸でベンド(音曲げ)もやってます。)
    http://www.youtube.com/watch?v=IoV8_X_5Mnk

    YouTubeにはありませんが、
    この1975年の「The San Francisco Concert」ライブ録音の
    「Farandole」「Feel like making love」はおすすめです。

    いろんな人の、いろんなジャンルの、いろんな楽器での演奏を
    聴いてみたり、やってみたりするのは、
    この楽器はこんな感じしかできないという固定観念が無くなっていく
    気がしますよ。

  15. すとん より:

    >ひょっとこさん

     聞きました。ええ、フルートでベンド(チョーキングと言った方が通りが良いかも)をやってました。びっくりして、お茶を飲みながら聞いていたのですが、思わずお茶が気管に入ってむせました(笑)。びっくり仰天、フルートでベンドなんて…ねえ。なんでギターの演奏テクニックをフルートでやっているの?みたいな感じです。

     あと、テケテケっぽいフレーズも頻出するし、循環呼吸の使用法も、まるでギターでリミッター&ディレイをかけたみたいな効果ですね。この曲でのローズは、エレキギターを意識してフルートを吹いているような気がします。

    >この楽器はこんな感じしかできないという固定観念が無くなっていく気がしますよ

     はい、びっくりしました。まさかフルートでチョーキングとかは…ね。

    >お腹を膨らますだけの呼吸じゃ、息持たないよと感じます。

     息が持たないだけでなく、息が支えられなくなります(笑)。腹式呼吸では、しっかり息を背中に入れる(感覚)が大切です。もうちょっとメカニズム的な説明をすると、肺が膨らんで、かかった腹圧の逃がし場所はお腹ではなく、背中にした方が、何かと便利って事です。はい。

  16. 吹子 より:

    ファゴット→オーボエ→フルートな吹子です、ふふふ。

    オーボエは貧乏な学生時代に一番真面目にやっていたせいで、リード買うお金が勿体無くて、先生に作り方を教えてもらって自分で作ってました。
    時間がふんだんにあれば、というか、家で音を出しても問題ない環境であれば、マニアックの極みといった感じで、すとんさん嵌ると思います(失礼)。

    私の場合、自宅で練習できない事もあって楽器2種類は難しいし、今はリードフリーで幸せだったりしますけど……。放置されている楽器が気の毒で仕方ない気もしますけど……。

    ところで、やはり、歌はかなりフルートにも良い影響があるのですね。
    腹式呼吸で背中が膨らむって、何となくわかりました。
    何と言うか、お腹は持ち上げようとするから、背中の方にぐっと圧がかかる感じです……私の場合、かもしれませんけど……。

  17. すとん より:

    >吹子さん

     実は、秘かにオーボエにあこがれています。実際、フルートを衝動買いしたばかりの時、フルートと一緒にオーボエも体験レッスンを受けてます。そのレッスンを受けて「フルートはイケる!」と思って今日に至った私ですが、実は「オーボエもイケる!」と思ってしまった私です。すでに手元にフルートがあったので、フルートにいったわけですが、もしも楽器を持っていなかったら、今頃はオーボエ吹いているかもしれない私です(私)。

     もっとも、オーボエを始めていたら、先生探しにすごく苦労しそう…。その代わり、ブラバンでも、オーケストラでも、入り放題だな(爆)。

    >やはり、歌はかなりフルートにも良い影響があるのですね。

     フルートだけに限らず、歌はすべての楽器に良い影響があると思いますよ。だから、歌える人間が楽器をやるのも有利ですが、楽器がちゃんとできる人が歌に行っても、これはこれでなかなか素晴らしいと思います。

     サッチモは、トランペットが先で、歌の方が後でしょ。でも、あの味わい深い歌は格別ですよね。

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