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高音の出し方 覚書編

 今日は、音域の足りないテノール必見の記事です!

 なんて、あおってみた所で、どうにかなるわけでもなく、正直な話、今日は皆さんのためと言うよりも、私自身のための覚書として「高音の出し方」を書いておきます。「高音」と言ったって、五線の上のソなので、大した事はないのですが…。だって、みんな、これくらいはラクラク出ちゃうでしょ。

 私はラクラクってわけではないので、いつの日か、スランプに陥った時に、出なくなっちゃう可能性もあるので、そんな時に、我が身をチェックするためのものとして、今(2009年7月)現在、分かっている事、注意すべきことを書いておきます。

1)小細工は絶対にしない

 ついつい、高音が出ないと、色々と小細工をしたくなりますが、それは絶対に不可。高音の前の音と全く同じ状態で出さないといけません。発声関係の本には「あれをしろ」とか「これをしろ」とか書いてあるけれど、ああいうのは軽くスルー。小細工を弄すると、却って、身体が閉じたりするので、何もしないのが一番です。もしも、小細工が必要なら、その高音からではなく、その前の音の時にすでに小細工をやり終えておきましょう。

2)口の中は縦開き

 これは常に!なのですが、私の悪い癖で、音が高くなるにつれ、口が横に開いていきます。高いところに行くほどに「口の中は縦開き」の感覚を忘れないようにしましょう。大切なのは、口の中は縦開きなのであって、口そのものの形にはあまりこだわらない事。むしろ、あんまり開くと、ノドが絞まるので、口はほどほどに開いた方が良い感じがします。

3)両目と鼻のトライアングル地点から声を前に出す感覚

 なぜかは分からないけれど、これは感覚の問題。理屈ではうまく表現できないけれど、声をクチから出そうとすると、響きが低すぎて声が高音に届かない。かと言って、頭の天辺から出すつもりでいくと、楽に出るものの、それではファルセットになってしまう。

 なので、声は両目と鼻のトライアングル地点から出すような感覚で行くと、うまく行くような気がする。その時に、息をノドから直接、トライアングルにつなぐのではなく、一度、後頭部を経由してから、トライアングルにつなぐと、声に適度な響きがついてグーな感じがする。

4)体重は両方の親指に落とし、膝をやや曲げ、腹を引き、胸を張る

 これらの態勢がなぜ良いかは分からない(笑)けれど、こういう態勢の時が、一番楽に声が出るみたいだ。しかし、肝心な時にこの態勢になっても手遅れで、常にこの姿勢で歌えるように、気をつけていきましょう。

5)息は少なめ、力は抜き気味で、しっかり支える

 これは結構肝心なポイント。今まで高音で苦労していたのは、ここを全く逆に考えていて、高音を出すために、力でどうにかしようとし、そのために息を多量に使っていた。

 しかし、高音というものは、力で出るわけではない。力を使って出てくるのは、悲鳴とか叫び声とかそういうもので、それらは決して歌に使って心地よいはずがない。

 歌に使える高音を出そうと思うなら、むしろ事実は逆で、息を少なく使った方が良いし、力も抜き気味が程よい。当然、音量的にも一段階少なめで良いと思う。どちらにせよ、音の性質として、高くなるほど大きく聞こえるのだから、高いところに行ったら、省エネ発声くらいで、ちょうど良いのだろう。

 息をたくさん使うと、息の勢いで、身体が閉じてしまって、結果として高音が出なくなってしまう。脱力を意識するのだって、身体に力が入ると固くなってしまうので、それを避けるためのモノだろう。しかし脱力しっぱなしでは、歌どころか声すら出ないので、脱力をする一方でしっかり声を支えないといけない。その支え方は、フルートの倍音発声の時の支え方が良いと思う。あの支え方で歌うのが、結果的に一番良い。

 とにかく、息は少なめに楽に歌う。力は抜き気味で、ピンポイントで声を支えて、楽に楽に歌う。つまり、高音は楽に歌わないと出ないという事です。

6)自分的には、か細くてオカマっぽく聞こえる程度の声で十分

 声って、自分で聞こえる感じと、他人に聞こえる感じは全く違うので、自分に聞こえる声を基準に考えてはいけない。高い所であっても、テノールは男性的な声で歌わないといけないのだが、その男性的な声を「自分で聞いた声が男性的」として発声するようでは、どうもマズいみたいだ。むしろ「自分ではひ弱いで甲高くてオカマ」っぽく発声する方が、むしろ結果は良いようだ。そんなオカマ声でも、他人にはそれなり男性っぽく聞こえるようなのである。

7)跳躍はきちんと音が取れているか?

 うまく高音が出せない時は、音と音の距離が遠くて、跳躍自体に失敗している事をまずチェック。丁寧に音取りをして、距離のある跳躍でも確実にこなそう。それに跳躍に失敗する時は、だいたい音を跳躍先の実際の音高よりも高めにセットしすぎて、身体が閉じている事が多いので、そこに注意。かと言って、跳んでいったら、ぶら下がっちゃったでは困るし…、ほんと、音の跳躍は難しいね。

 高音がスランプになったら、以上の7点を確認していきましょう。

コメント

  1. まきりん より:

    お知らせ欄へのコメントです[E:sun]
    フルートとバイオリンのアンサンブルもう、2回目があるんですね!
    いいな~。
    今住んでいるところは大好きなので離れるつもりはないのですが、
    こんな話を聞くとしょっぱい川が恨めしくなります。
    また様子をお知らせ下さいね。楽しみにしています。

    あ…パソコンからなので、ぽちっとひとつ[E:shine]

  2. すとん より:

    >まきりんさん

    >あ…パソコンからなので、ぽちっとひとつ

     ありがとうございます(謝)。

     そう、もう二回目なんですね。決起集会(私は不参加)から第一回までの練習に半年ほどかかったそうですが、第一回目と第二回目の間が約一カ月ですから、物事と言うのは、動き出すまでは手間隙がかかるのでしょうが、一旦動き出すと、案外、色々と回りだすのかもしれません。

     平日の夜から休日の昼間に変更になったので、今回は参加メンバーも若干入れ代わりの様子です。ここのブログのレギューラーコメンテーター(笑)の方も二名ほど参加されます。何か、ちょっとしたミニオフのような気がして、ますます楽しみになっています。

     しょっぱい川は恨めしいですか? でもね、私に言わせれば、そっちは食材が安くて美味しいのがうらやましいですよ。文化的なものは首都圏の方がそれは色々と恵まれているだろうけれど、食事は日々の幸せですからね、そこのレベルが高いというのは、うらやましいです。

  3. たかさん より:

     声楽の発声上の注意点って、フルートにも通じることがいっぱいありますね。管楽器で上手に吹けない時は、声に出して歌ってみたりとか、そういう練習は中高生でも取り入れてます。
     でも歌う方が問題なんですけどね。声でしっかり音程の取れる人は、楽器でも取れるし、いい声を出せる人は、いい音出せます。

     そういえば、最近アゲハさんの音を聞いてないなあ…。コメント欄に「金のフルートを買う」と出ていて、びっくりしました。焦らせないでくださいよ。宝くじでも当たったのかと思ったら、これから買うんですね。私はサッカーくじにでもしようかなあ。でも浦和レッズを1位にしちゃうからダメか…。

  4. Cecilia より:

    テノールとソプラノではやっぱり事情は違うのだと思いますが、参考にさせていただきます。
    なるほど~と感じるところがいくつかあります。
    周囲に迷惑をかけずに高音の練習ができたらどんなに良いか・・・大声を出さなくても良い方法がないかなあ・・・?
    今は無理な声はひたすら出さないようにしているだけです。
    でも今日の記事を拝見させていただくと、高音練習は必ずしも大声を出さなくてもできそうな気がするのですが・・・。
    どちらにしてものびのびと出せる環境が大切ですよね。

  5. すとん より:

    >たかさん

     はい、資金はこれから調達しますが、私の中では、この夏はゴールドフルートを買う予定です(笑)。たかさんがサッカーくじに行くなら、私はカブんないように、サマージャンボにしようかな?

    >そういえば、最近アゲハさんの音を聞いてないなあ…。

     はい、ただいま、内向きにフォーム改造中なのと、週末はコンサートづいていて、毎週のように飛び回っていて、ゆっくりフルートの録音している時間がなかったりします。一応、これでも録音候補の曲が3曲あるんですが(笑)、なかなかねえ…。

  6. すとん より:

    >Ceciliaさん

     ソプラノもテノールも基礎基本は一緒だと思いますが、やはり応用編に突入すると、あちらこちら身体の使い方や声の切り換え方など、違ってくるので、テクニックをそのままマネできないところがありますね。

     特に高音は、男声は絶対にファルセットに行ってはいけません(行っちゃうと、声種がカウンターテナーに変わっちゃいますからね)が、女声はむしろ積極的にファルセットを取り込んでいきながら、いかに落ち着いた響きを声に加味していくかがポイントになるんだろうと思いますが…Ceciliaさんは素晴らしい声をしているんだから、そのままの声で上に伸ばしていけばいいんじゃないの?

    >高音練習は必ずしも大声を出さなくてもできそうな気がするのですが・・・。

     特に出し慣れていない音高は、軽い声で声帯を慣らしていく事も、ノドの安全のためには不可欠だと思います。もちろん、それだけではダメなんですけれどね。

    >どちらにしてものびのびと出せる環境が大切ですよね。

     これは不可欠だと思います。回りを気にしていたら、歌は歌えません。うまく、時間と場所を見つけて練習しないとね。

     お互い、がんばっていきましょう。

  7. inti-sol より:

    自分がどのくらいの音域の声が出るのか、分からなかったので、試してみました。ファ(実際に歌で使えそうなのはソ)からレまでしか出ません。ミから上は声が裏返ってしまいます。訓練すれば裏声も歌に使えるのでしょうが、目下のところ私の裏声は絞め殺される鶏のような声なので、使い物になりません。

    > 跳躍はきちんと音が取れているか?

    取れていません。その上、音程を外していることが、自分で分からないのです。我ながら音感なさ過ぎです。

  8. すとん より:

    >inti-solさん

     ファからレとありますが、レは五線の中のレでしょうね。ファって、五線の中のファ? それとも、五線の下に三本加線をしたファ? 五線の中のファだとしたら、普段歌わない人なら、実はそんなものだから、特に気にする必要はありません。五線の下に三本加線したファなら、それはもう、立派なバリトンです。私もそんなに低いところは出ませんよ。才能ありますよ、合唱団なんかだと、ぜひ欲しい人材でしょうね。

     跳躍が取れなかったり、音はハズすのは、そんなものです。フルートを吹かない人がフルートを吹けないように、普段歌わない人は歌えないものです。気にしない気にしない。歌う必要が出てきたら、練習すればいいだけ。それに、楽器のできる人は、歌を始めると、進歩も速いですからね。

  9. inti-sol より:

    自分の声の高さを楽譜のどこに当てはめればいいのかよく分からないのですが、そんなに声低くないので、バリトンじゃないですね。フルートやケーナなら3オクターブ近く出るのに、自分の声は2オクターブも出ない。
    音を外すことはもちろんですが、家で無伴奏で練習していると、外したこと自体に気が付かない(外れたところからスタートして、ずれた音程で続きを歌ってしまうのです)という情けなさです。
    歌専門の練習なんてやっていませんけど、それでも一応フォルクローレの歌も歌っているんですけどね・・・・・・・・。

  10. すとん より:

    >inti-solさん

    >自分の声は2オクターブも出ない。

     出たら驚きです。男声の場合は、かなり訓練して、やっと2オクターブ(15度)行けるかどうかってところですよ。私が三年かけて、やっと12度なんとか出せそう…ってところです。もちろん、裏声とかファルセットなどを使えば、話は別ですが。

     女声はかなり声域が広いんですが、男声はどうしてもこの程度なんですね。

    >自分の声の高さを楽譜のどこに当てはめればいいのかよく分からないのですが

     これもやっぱり、一部の天才や才能の豊かな人を除いて、みなさん、訓練をしてその能力を獲得していくものです。ちなみに、私は、自分の声を楽譜のどこに当てはめればいいかなんて、まだ全然わかりませんよ(笑)。そんなもんです。ま、私を基準に考えちゃいけないのかもしれませんが。

     歌って、実はかなり難しいんです。だから、訓練をしていない人がきちんとできないのは、むしろ当たり前だし、できていると思っている人も、実は全然できていないと言うことに気づいていないだけなんです。

     歌は誰でも歌いますから、とても間口は広いのですが、やり始めるとその難しさに目が眩むほどです。私に言わせれば、世間のみなさん、歌をナメてます。カラオケだけが歌じゃなんだけどな。

     だから、inti-solさんも、ファイト。ガンバガンバ。

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