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気が遠くなって、いつのまにか眠くなります

ほんの少し前まで、私は、こと呼吸に関する限り、フルート演奏は声楽と比べて、格段に楽で、余裕でできるとばかり思ってました。でも最近、それはちょっと違うと思うようになりました。そして、声楽とフルートは、大変さの方向が違うだけ、同じように大変なのだと思うようになりました。

呼吸に関して、とりわけ酸欠に関しては、声楽では、やっている最中に酸欠で苦しみます。呼吸の練習をしている、その場で、手足が冷たくなったり、めまいがしたり、集中力に欠けるようになったり、挙げ句の果て、立っていられなくなったり、意識が飛んだりと、まあ、ダイナミックに酸欠を堪能できるのですが、フルートでは、そういう事がないのです。

ですから「フルートは楽」なんて言ってたのですが、どうも違うみたい。フルートでの酸欠は、そういう“苦しい”方向ではなく、眠くなる方向に出てきます。

眠くなる? そうなんですよ。さっきまで元気だったのに、例えばソノリテをやると、その練習の終わり頃には無性に眠くなっている自分がいるんですよ。眠くて眠くて、どうにもならないくらい、それ以外はどって事ないんですけれど、払いきれない眠気におそわれます。

ソノリテだけではありません。アルテであれ、スケール練習であれ、ロングトーン系の練習がそれなりに続くと、必ず眠気が襲ってきます。

そう、フルートを真剣に吹くと、気が遠くなって、だるくなって、眠くなるのです。これも酸欠の症状ですよね!

いやあ、フルートも声楽に負けず劣らず、呼吸という面では、やはり大変です。今まで「フルートは楽」なんて言って、ごめんなさい。フルートにせよ、声楽にせよ、呼吸はきちんと鍛えていかないとね。

コメント

  1. 橘深雪 より:

    確かに、一番最初にフルートを持った時はそうでした
    しらずしらずのうちに、鍛えられてくるのでしょうね
    でも、いまだ鍛えられていないのは腕
    1時間フルートを構えていられません
    ・・・真面目に練習します(泣)

  2. すとん より:

    >橘さん

    >でも、いまだ鍛えられていないのは腕

     それではいつまで経っても、ゴールドフルートは吹けませんよ(笑)。でも、フルートを一時間も構えるのは…私もできるかなあ? 結構大変だよね。フルートの構えって、やっぱり不自然だと思うから、腕力(うでぢから)が必要だよね。フルーティストさんって、もしかすると、女性でも腕が太い?

  3. ヨッシー より:

    あぁ、やっぱりそうですか。確かにフルートは大変です。そんなに長時間の練習でもないのに終わるとプールで泳いだような脱力感です。最近は高音域に入ったので、気力と体力が十分でないとフルートを持つ気になれません。ダメな私です。
     

  4. すとん より:

    >ヨッシーさん

    >そんなに長時間の練習でもないのに終わるとプールで泳いだような脱力感です。

     分かる分かる、うんうん。確かにそんな感じの、やるせない脱力感だよね。あれだって、一種の酸欠状態だし、何かがどこかでつながっているのでしょうね。

     たしかに高音域を吹くには、気力と体力が必要でしょうが、これがまたやっかいで、気力と体力が充実しすぎて、無駄に力を入れてもダメなわけで、そのバランスがやっかいで難しいですね。

     対処方法は…やっぱり練習たくさんして、身体を作っていくしかないのでしょうね。

  5. ムラマツEXⅢ より:

    私も最初はそうでした。夜の練習がほとんどですので「今日も疲れてたのかな?」くらいの感覚だったのですが、吸い込まれる様なあの眠気はそういうことだったのですね。。

    1年たった今は、昼間でしたら5時間くらいなら休憩を入れつつ、ソノリテ→アルテス→自由曲→アルテス→自由曲・・・ができる様になりました。唇も、腕の持久力も、ある時期から何か壁を越えた感じがありましたが、先生から見ても変わったと感じられたそうです。

    ・・・気持ちの持ち方を変えたからかもしれません。「楽器をたしなむ」ではなく「スポーツする!」気構えで近頃練習してます。

    優雅なドレス姿で演奏される先生たち。しかし!その優雅なドレスの下に隠された体は、きっとアスリートの様に鍛え上げられているに違いありません!多分。。。

    練習と言えば、先日フルート暦2年半の中学生さんの演奏を聞き、そのお手並みに圧巻されてしまいました。演奏後、ご本人とその先生とお話をさせて頂く機会がありましたが、「若い人の努力ってすごいな」と改めて心から関心させられました。自分もまだまだ努力の余地ありです!

  6. すとん より:

    >ムラマツEXⅢさん

     そりゃあ、一年も毎日やっていれば、身体も変わるって。でも、身体を変えるまでが、なかなか大変なんだと思います。私は…クチビルとかは、まだまだだなあって思います。

     楽器に限らず…これはよく誤解されるのですが…音楽の演奏って、ガテン系の作業で、立派な体育会系の運動だと思います。よくマンガなどでは、家の奥で身体の弱い女の子がピアノを優雅に弾いているイメージがありますが、たぶんそれは音楽をやったことの無い人の普通のイメージなんでしょうが、実際のところ、そんなわけないじゃんって思いますよ。

     身体弱くて体力が無かったら、ピアノのキーを叩いても、ちゃんとした音が出ませんって。バイオリンを構えたら貧血で倒れるって。歌を歌ったってボソボソとした声でしか歌えないだろうし、フルート吹いたら酸欠で倒れるって。音楽は体が資本。まずは体力に恵まれることが、楽器演奏の必要条件です。

    >「楽器をたしなむ」ではなく「スポーツする!」気構えで近頃練習してます。

     正しい気構えだと思います。とにかく、フィジカルな訓練をしないと、フルートだって吹けませんからね。まずは体ですよ、体。

    >「若い人の努力ってすごいな」と改めて心から関心させられました。自分もまだまだ努力の余地ありです!

     若い人間と比べちゃいけません。真っ向勝負をして勝てるはずがありません。その代わり、神様は大人には悪知恵をお与えになったのです(笑)。悪知恵を使って練習しましょう(爆)。

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