カエデが王に即位し、他の金魚もみんなカエデの周りにいます。ただ一匹、チヅルを除いて。
チヅルは孤高です。水槽の半分を我が物としています。それもエサ場を含んだ半分を実行支配しています。普段は他の金魚(と言っても、ハズキとかキッカとかのチビッコですが)が縄張りに入ってくると、追い出したりしてます。ちょっとだけ意地悪金魚です。
でも、我が家で一番の美形金魚だったりします。
元々チヅルは、先代アカネ王の腰巾着をやっていて、散々現王であるカエデをいじめていたので、カエデ王の治世である現在、カエデ王の支配下に入っている他の金魚たちと、今更、仲よくできないのかもしれません。いつも一人ぼっちのロンリーウルフです。
で、チヅルさんの縄張りなのですが…その縄張りの中にエサ場もありまして、普通に考えると、エサ場を押さえている奴は強いはずなのですが、エサの投入が行なわれるやいなや、日頃のチヅルの主張は軽く無視され、他の金魚たちがチヅルの縄張りに侵入。時折、チヅルは体を張って、他の金魚の侵入を阻止しようとしてますが、悲しいかな、チヅルはおチビなので、キング&クイーンの体当たりを食らって、文字通り「きりきり舞い」をしております。
で、キリキリしている間に、他のおチビさんも乱入して、エサを食べられてしまいます。エサ場を縄張りにしている割には、食いっぱぐれることの多いチヅルさんなのでした。
アカネがいなくなって、他の金魚たちはみんなセイセイしたと思っているでしょうが、チヅルだけはきっと「アカネの兄貴~、帰って来てくれ~」と叫んでいるに違いないと思います。
どんとはらい。
コメント