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毎日ソノリテをやっております

 先日、せっかく銀座まで行って買ってきた、マルセル・モイーズの「ソノリテについて 方法と技術」(輸入楽譜なので、アマゾンでは取り扱ってません。リンクが張れなくて悲しい…)。買ってきたのに使わないというのは、モッタイナイ。と言うわけで、毎日やっております。

 どうやっているかと言うと、6ページの1番の課題をメトロノーム60の速さで吹くだけ。

 そんだけです。

 指の動きはメカニカルなので、最初のうちは譜面とにらめっこしてましたが、まもなく指の動きを覚えてしまったので、頭の中で「シー、ベーー」「ベー、ラーー」「ラー、ギーー」「ギー、ソーー」などと階名を歌いながら、目をつぶって、ひたすらアゲハの音を聞いております。もちろん笛から出てくる音ではなく、部屋の壁から返って来る音をメインに聞いております。

 なるべくきれいな自分好みの音で鳴らせるように、そこにポイントをおいて練習してます。たぶん、このやり方で合っているよね?

 しかし、最初の中音シの音をきれいに出すのって、難しいね。たいていビビッた感じの固めの音になってしまう私。柔らかい優しい音で始めないとね。

 それに、いつもうっかり最初の中音シを低音シで出してしまって、そこから下がって行って、途中で指が足りなくなって「あれ、オクターブ低かった…」なんてザラ。オクターブの違いに無頓着な私です(ダメじゃん)。

 目下の悩みは、1番の課題、後の方に行くと、スラーが長くなってくるのよ。私、6拍くらいまでは対応できるけれど、10拍は無理。もちろん、その後の18拍とか25拍なんて、一息でできるわけがない。そのページの最後の行に「これらの最後の練習は長いので、速度を四分音符130から150へとしだいに近づけながら練習すること」って書いてあるけれど、何となく躊躇して、速度を上げられずにいます。

 と言うのも、速度を上げると、明らかにフルートの音が荒れるからねえ…。おまけに指が追いつかなくなるし…。速度をあげても音が荒れないようにするのも練習なんだろうけれど、目下のところ、少し速くするだけで、かなり音が荒れるので、困っております。

 ま、これも練習で乗り越えるしかない課題なんだろうけれどネ。

 そんな私は、普段は、1番の課題だけで精一杯なのですが、たまに時間があると、そのまま2番の課題に行くのだけれど、たいてい2番は途中で挫折してリタイアします。

 というのも、2番を吹いているうちに、クチビルやアゴがケイレンし始めるのよねえ…。ソノリテって、思ったよりも、シンドイって言うか、私は無駄な力が入れてフルート吹いているって言うか。

 とにかく、ソノリテ。見た目以上に難しい教則本です。やっぱり、フルート始めて半年で取りかかるのは早かったか? でも、買ったのに使わないのは、もったいないですからね(笑)。

 とにかくソノリテ。やっているけれど、正直、やり方がよく分からないし、このやり方でいいかも、ちょっと自信がありません。ググってみたけれど、私の求めるような感じで、分かりやすく書いてあるページを見つけられません。

 ああ、困ったなあ…と思っていましたが、そうだ、そのために先生に習っているんじゃない、と思い出しました(今更?)。さっそく、次のレッスンの時に、ソノリテを持っていて、どう使うのか、アドバイスをもらってこよう~っと。

 と決心をして、ソノリテ持って、レッスンに行きました。話の続きは、また明日。

 蛇足。ソノリテは銀座では約5500円でした。隣町の楽器屋さんでは7500円でした。輸入楽譜だから定価というのは無いにせよ、こんなに地域によって値段が違うって、アリなんですか? 地方をあんまりバカにするなよ。

コメント

  1. くろねこ より:

    すとんさん、「ソノリテ」買ったんですね~。
    私も楽譜を買いにいく度に(どうしようかなぁ)と悩みつつ、手を出せずにいます(^^;
    最初に習った先生が「これでロングトーンの練習をしましょう」とソノリテのコピーを見開き2頁分くれて、その時に「すごく高いし、買う必要は無いです」と仰ったので、そのままになっているのだ~。
    今の先生も、すでに持っている「トレバー・ワイ」で充分という雰囲気なので、このまま買わずに終わるかも。。。

    「ソノリテ」って、音を磨き上げるための練習だと思うので、すとんさんのやり方で合っているのでは?
    先生にアドバイスを頂いたら、ぜひ教えて下さいね☆

    それにしてもモイーズさんの楽譜は高いですよね。
    ブログ仲間の銀猫さんと「一緒にやろう♪」と盛り上がって、1冊楽譜を買ったけど…すごく高かったです。
    もちろん、ちゃんと自主練してますよん。時々だけど(^^;
    買ったのに使っていない「勿体ない」楽譜は、「タファゴベ」
    指がキチンと憶えられていない私には難物すぎ・・・1つの課題を吹くのに、とても時間がかかります。。。
    これを「日課」に出来るのはいつかしら???
    たま~にカラオケ練習の時だけヒィヒィ言いながら吹いてます。。。

  2. smilekumi より:

    ソノリテそんなに高いんですね。
    熊本ならもっと高いかも?!買えません。

    >なるべくきれいな自分好みの音で鳴らせるように、そこにポイントをおいて・・

    ですよね~。吹いていて自分自身が伸びやか~な気持ちになりたいですものね。でも私はそれを禁じられているといいますか、正しいアンブシュア(と先生が仰っている)で吹くとどうしても音がかすれてしまいます。なのでいけないと思いつつ、ついつい唄口が手前に・・。先生に私はこれでいいんです!とも言い切れませんし・・。なんとも難しいところです。

  3. すとん より:

    >くろねこさん

     はい、ソノリテ買いました。もっとも私の場合、楽器屋さんのポイントが貯まっていたので、実質的には2000円ちょいでした。それでも買う時は躊躇しましたよ。だって、その横に、もう少し詳しくて厚めの「トレバー・ワイ 音作り」という類書が1600円で売ってるわけだしね。絶対、ポイントが貯まってなかったら、ソノリテでなく、トレバー・ワイの方を買っていたと思う。あの薄さで5500円は暴利だと思うよ。

     でも躊躇しながらも、結局買っちゃったのは、ブランド品に弱い私だからです。やっぱり「ソノリテ」とか「モイーズ」とかの名前にクラクラしちゃったわけです。

     タファゴベ…名前だけは聞いたことがある。次に銀座に行ったら見てみます。想像するに、24の調ごとに、やたらとメカニカルなフレーズが死にたくなるほど列記してありそうな予感がします(当ってる?)。

  4. すとん より:

    >smilekumiさん

     今は気が乗らなくても、先生の言う通りにしておいた方が絶対いいと思うよ。

     声楽の話をするけれど、キング先生に師事する前の私の声は、声の質はかなりやせてて割れてて悪かったけれど、音域的には3オクターブ近くあったし、声量もかなりあって、まあ、それほど悪いものではなかったと(当時の)自分は思ってました。実際、その声であっちこっちの合唱団を渡り歩いていたわけだしね。

     で、キング先生について最初にやった事は「今までの発声方法を忘れて、正しい発声方法を身につけましょう」という、ごくごく基礎的な事から始めました。

     だから、合唱を禁じられ、高い音域の曲も歌うことを禁じられ、ひたすら言われた通りのトレーニングをしていました。たしか、最初の三カ月の音域は1オクターブもありませんでした。さすがに音域が1オクターブにも足りないと、何の歌も歌えません。正直つらかったですよ。おまけに正しい発声方法と言うのが、苦しくてつらくてシンドクて…。ついつい、先生の言いつけを破って、今までどおりの発声方法で、スカッと歌ってやろうかと思ったものです。

     あれから約2年になります。まだ音域は以前ほど広くはありませんが、確実に声の質は柔らかくて力みのない、よく響きわたる声になりましたし、音程も安定するようになりました。自分で言うのもなんですが、確実に美声(言っちゃったよ)になりました。

     あれもこれも、最初に先生の言いつけどおりにしたからだと思ってます。

     新しいやり方をマスターするためには、以前のやり方を一度忘れる事が肝心なようです。smilekumiさんのアンブシュアがどうなのかは、私は存じあげませんが、先生がもっと良いアンブシュアを身につけさせようとなさっているなら、この際ですから、それに乗っちゃった方が絶対いいと思いますよ。今はちゃんと音が出なくても、長い目で見た時は、絶対その方がお得だと思いますよ。

  5. rui より:

    初めてメールします。
    私は、フルートを教えていましたので・・・
    ちょっと助言しますね。
    確かにソノリテは高いですね。ユーロが少し安くなってるとは言え高額商品ですね。
    JFCの黄色のアルテスのテキストの1巻に
    最初の部分の1番は出ています。

    すとんさんの練習の仕方は正解ですよ。
    最初の音は、確かに出しにくいですが、気にしないでテンポどおりやりましょう。
    毎日やるだけで音は変わりますよ。
    最初の音ではなく、ソノリテの練習を終えるときれいに出しやすくなっていませんか?それがとても大切です。

    頑張ってくださいね。

  6. くろねこ より:

    >すとんさん。
    タファゴベ・・・私もまだ数ページしかトライしていなくて、全部に目を通してはいないのですが、
    どちらかというと、調ごとにではなく、メロディーごとに全調追っていくという感じです。
    たとえば、1小節目C durのスケールで1オクターブ上がって降りてきて、2小節目はD durのスケールで1オクターブ上がって降りてきて、次はE durで・・・っていうパターン。これが果てしなく続く。。。
    指の練習に良さそうと思って買ったのですが、指が動きませーん(汗)

  7. くろねこ より:

    ↑の記事、ちょっと違ってたかも(^^;
    多分、小節毎に調は変わってなかった。。。
    でもそんな雰囲気ですってことで♪

  8. rui より:

    くろねこさん。
    タファゴベ・・・は大変ですよね。分かります。最初はできるテンポでちゃんとメトロネームを使ってやっていきましょう。
    でも、正直面倒で大変です。私も学生時代は
    TVを見ながらやってました(笑)。
    くろねこさんもすとんさんも練習熱心です。
    私もそんな生徒さんに出会いたいです。

  9. すとん より:

    >ruiさん、いらっしゃいませ。

     フルートの先生とは、心強いです。

     たしかにおっしゃるとおり、毎日の練習の最初に、ソノリテの1番だけでも、やるとやらないとでは、フルートの音が大きく違うことは、自分でもよく分かります。ソノリテをやっておくと、なんか“なめらか”なんですよ。そう“なめらか”。

     思うに、ソノリテって、奏者にとっても良いけれど、フルートにも良いのではないかと思うのです。あれだけ丁寧に音を鳴らしてあげると、フルート自身も鳴り易くなるんじゃないかと思います。気のせい? でもなめらかに感じるのは、奏者側だけの問題ではなさそうな気がします。

     それと、たしかに私は練習熱心かもしれませんが、それには理由があります。

     1)やりたくてやっているんだし、自腹を切っているんだから熱心なんです。
     2)いつまで続けられるか分からないから、やれる時は熱心にやりたいのです。

     1)の理由は、子どもの御稽古事のように「親に言われて」やっているわけでもなくて、自分のやむにやまれない音楽に対する熱愛というやつで、やりたくてやっているから熱心なんだし、レッスン代だって「親がお金を出してくれる」わけではなく、貴重なオジサンのお小遣いからレッスン代が出ているわけで、そりゃ必死にもなります。

     2)は分かりづらいかもしれませんが、時間が有限だということです。仕事の都合もあります。今はフルートの練習もできますが、来年、職場の配置転換があったり、業務内容が変わって、フルートに時間が割けなくなるかもしれません。また、もういい年ですから、いつ健康を害するかも分かりません。家族に不都合があって、フルートどころではなくなるかもしれません。そういう意味で、今という時間の有限性を感じているので、時を惜しんで練習しているのです。

     時間は無限でもなければ、逆さまにも流れないのです。だから今をがんばるんです。

  10. すとん より:

    >くろねこさん

     タファゴベの解説ありがとうございます。よく分かりませんけれど分かりました(笑)。一つのメロディーが順繰りに繰り返しながら転調していくのかな? ま、このままだと自分的にも納得しないので、近いうちに銀座に行くことにします(大笑)。

  11. rui より:

    ちなみにタファゴベはJFCという日本の出版社から出ているので、輸入版を買うより安いですよ。フランスの出版社は高いので・・・また遊びに来ます!!

  12. すとん より:

    >ruiさん

     タファゴベの情報ありがとうございました。さっそくググってみたところ、確かに輸入版(Leduc)は約5000円、日本語版ではJFC(日本フルートクラブ)が約2500円、シンフォニアでは解説付きで約3500円ですね。どっちにしても、買うなら日本語版ですね。

     この情報も頭の中に入れて、銀ブラをするんだ!

  13. めいぷる より:

    限られた時間…良く判りますぅ~趣味に使える時間、明日いきなり無くなる可能性だってありますから、身を持って判りますよー。

    限られた時間だからこそ、ソノリテだけ、タファネル=ゴーベールだけにならないでくださいね、バランス良く効率良く♪♪♪ ←私が師匠に言われた事です!

    ソノリテもタファネル=ゴーベールも「使い方の意図(意味)」が明確で無いと意味が無いですから、先生にちゃんと相談してくださいね(^^)

  14. すとん より:

    >めいぷるさん

    >限られた時間だからこそ、ソノリテだけ、タファネル=ゴーベールだけにならないでくださいね、バランス良く効率良く♪♪♪ 

     ありがたい言葉です、心にしみますよ、ほんと。私も熱中型の人間なんで、ついつい一つのことに一生懸命になってしまいますが、いつ“終り”が来るか分からない日々を過ごしているのだから、後になって「アレもすればよかった」「コレもやりたかった」と公開せずに済むように、色々なことを少しずつバランスよく学んでいきたいと思ってます。

     とりあえず、今はアルテを中心にやりたいと思ってます。まずは教則本征服だぜ!

  15. 橘深雪 より:

    先日はコメントありがとうございました
    【ソノリテ】私も欲しいなと思いつつ、購入できていません
    毎日練習されているとは、凄いです
    地道に見習っていきたいと思います

  16. まきりん より:

    ソノリテ…
    私も先日3割引でゲットしました。
    たぶん3割引じゃなかったら、買いません、買えません。

    ソノリテについてアルテの12課で少しでてくるんですよね。
    ブログでコメント下さるかたに教えて頂きました。
    ロングトーンをかねてやっていたのですが
    どうも、効率が悪いような…
    で、
    http://wing.zero.ad.jp/dufrene/flute/que/9/1.htm

    ここの、ブログのオリジナルバージョンというのをしています。
    取り組んだのがフルートを始めて半年ぐらいの頃でしょうか。

    レッスンではまだソノリテは使用していません。
    もうすぐ12課。
    何かあるかな?

  17. すとん より:

    >橘さん、いらっしゃいませ。

     ブログのやり方は人それぞれですか、私は「人と人がつながっていくもの」と考えてます。だから、私は他の人のブログも結構読みますし、おもしろければコメントします。また自分もブログでウダウダ書き散らしており、コメントがつけば、小躍りしています。人の輪が広がると楽しいなあと思ってます。

     よかったらまた遊びに来てください。もちろん私も、そちらに行きますよ。

  18. すとん より:

    >まきりんさん

     おお、ソノリテはアルテの12課ですか…(と言って確認する)…ほんとだ、最初の課題が載っている。ということは、ソノリテはアルテ12課になってからやると、ちょうどいいのですな。

     …って、まだ私、6課じゃん。早すぎるじゃん。

     くじけないぞ(何に?)。

     でもやっぱり、ソノリテは割引とかが使えないと、なかなか買えませんね。うむうむ。

     お互い、ソノリテ頑張ってゆきましょう。きっと良いことがあると信じてます。

  19. 橘深雪 より:

    きちんと指導を受けての練習が一番ですよね。
    地道に頑張って下さい。
    ちなみに、私も同じ所の運指を間違えていました。今から修正するのは結構大変です。

  20. すとん より:

    >橘さん

    >ちなみに、私も同じ所の運指を間違えていました。

     あらあら…。この音って、左手の人指し指を押さえても押さえなくても、音程としては特に変化しないので、ついつい低音ミの運指のまま行っちゃっている人、多くないですか? それとも気のせい。

     ただ、人指し指を開けた方が、発音しやすいのは確かだし、あと音色も若干明るめになる。ただ、明るめになるのはいいけれど、気のせいか音が息っぽくなるような気もします。個人的には塞いだままでいいような気もするけれど、やはり発音しやすいってのは、大切なことなんだと思います。

     ミと言えば、実は私、低音ミの時、右手小指をしばしば押さえないまま発音してます。これは間違いなんです。自覚してます。でもケースバイケースで出来ない時があるので「ここの運指は本当はまちがっているけれど、今はできないので、ひとまずこのまちがったまま行っちゃう!」と心の中でその箇所にハンコを押して進むことにしてます。

  21. あゆみ より:

    時間が有限だからこそ練習できるときに精一杯頑張る・・・よくわかります。仕事放り出して趣味のために早く帰るわけにはいかないので社会人の趣味に使える時間は限られてますもの。
    防音してても晩10時が限界かもと思うと今日も練習できないわ−。(涙)
    それでも何とか練習しようと思うのは高い楽器を買ったせいだと思うので買ってよかったと思う今日この頃・・・。

  22. すとん より:

    >あゆみさん

    >それでも何とか練習しようと思うのは高い楽器を買ったせいだと思うので買ってよかったと思う今日この頃…。

     これは絶対ありますね、私もそうです。もう、意地ですよ、練習するのは。

     私の場合、少なくとも、ローンを支払っている間は、絶対にフルートを続けてやる~と思ってます。フルートをやめちゃったのに、ローンを払い続けるなんて、馬鹿馬鹿しいじゃない。なので、今のアゲハを購入するときに、わざとローンを組みました。

     いやあ、ローンを組まずに、ワンランク下の楽器を買ってもよかったのだけれど、それでは極端な話、明日フルートをやめてしまう可能性もあります。なので、わざわざローンを組みました。アゲハは1年ローンですが、さすがに入門の段階で、一年間真面目に練習すれば、それなりの腕前にはなっているだろうという目論見でした。

     逆に、それ以上のローンを組むのは怖かったのでやめました。例えば今後3年とか5年とか音楽の練習をしつづける自信(個人的にも、仕事的にも)ないので、せいぜい1年ローンが限界でした。

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