フルートのレッスンに行きました。今回もロングレッスンでした。ありがたいことです。
まずは音出しから。今回の注意は「三オクターブ目の音が全体的に高いので、しっかり音を曲げましょう」です。ううむ、これって、H管の話をした時に散々出ていた例の件のようです。何も考えずに三オクターブ目を吹くと、最大、半音ほどうわずるようなのです。困ったものです。ですから、三オクターブ目に入ったら、常に耳を開いて、音を曲げてピッチをピアノと合わせていかないといけないのだそうです。そして、その音を覚えて、ピアノがなくても、ちゃんとして音程で三オクターブ目が吹けるようにしないといけないのだそうです。
まあ、音を曲げれば合わせられる程度のうわずりなので、まだなんとかできますが、やはりH足部管付きにすると、この辺の事に悩まなくていいのかな?って、チラっと頭の中をよぎりました。
それと、スタッカートの注意も受けました。スタッカートはしっかり舌を使ってやりましょう。私はついつい腹筋だけでスタッカートもどきをやってしまうので「それはダメ」と注意されました(笑)。
さて、曲の練習です。最初は「デスペラード」から。先日、みなさんに聞いていただいたような、あんな演奏をしてみました。結果から言えば…みなさんのご意見と、そう大きく変わるものではありませんでした(ある意味、当たり前)。
先生がおっしゃるには、私の演奏は、いかにもクラシックぽいのでダメなんだそうです。ジャズでも、クラシック系の歌手がジャズを歌うことがあるそうですが、それに通じる感じがするそうです。へへへ、…クラシック系の歌手がジャズを歌うみたいだってサ。誉められているのかな?
とにかく、先生がおっしゃるには「英語の歌に聞こえない」のだそうです。なんか、デスペラードがクラシックの歌曲のように聞こえるそうで…それはポピュラー的には、かっこ悪い演奏なんだそうです。
一応これでもキング先生から、ポップスをやる時は、くれぐれもクラシックのテクニックは使わないようにと厳命されているので、意識的にクラシックで使うテクニックを封印して歌ってみたのですが、やはり、まだまだ私はクラシック臭いようです。
さらに私の場合、フルートの演奏も歌い方と実にそっくりで、良い部分も悪い部分も、歌と同じ傾向なんだそうです。つまり、いかにもクラシックのフルーティストがポピュラーやってますって演奏になっていて、かっこ悪いのだそうです。
歌にしても、フルートにしても、クラシックとポピュラーでは全然、音楽の様式というものが違います。つまり音楽としては、同じものではないのだそうです。だから、クラシックはクラシックとして演奏し、ポピュラーはポピュラーとして演奏しないと、かっこ悪いのだそうです。
じゃあ、そのポピュラーらしさって何でしょう。また、クラシック臭さってなんでしょう。簡単には答えが出ませんが、発表会に向けて、私なりに答えを出して、演奏をしていきたいと思ってます。
さて、そんなこんなで、次はシシリエンヌです。
なんと、レッスンでは、奇跡的に最初から最後まで通せたよ。自宅の練習では無理だったのに…。やっぱり私は本番に強いのか、あるいは他人の目があった方が良い演奏ができるのか、それは分からないけれど、レッスンは大切だねっと(笑)。
注意は、音の一つ一つをもっと丁寧にはっきりときれいに出すこと。特に指がモタモタしている部分は、まるでトリルのように聞こえるので、もっと早く指を動かしてきれいな音で演奏すること。
スラーの部分とそれ以外の部分をきちんと分けること。(可能なら)途中でブレスをしないこと。何となく演奏しないこと。
出だしの「レソー」の部分を重点的に練習すること。とにかく音符通しのつながりがゴツゴツしているので、そこを徹底的に練習してくること。
音価を守ること。フレーズの最後の音を(無駄に)伸ばす傾向があるけれど、きちんと楽譜どおりの長さにする。短く切るのもオシャレなものです…って、楽譜どおりに演奏するのって最低条件だよね。。
ふう、とにかく、シシリエンヌはクラシック曲なので、クラシックの曲らしく、気高く高尚に仕上げないといけないのです。ひとまず、最後まで通せたので、次のレッスンまでに、今度は、しっかり強弱記号に気をつけて演奏できるようにしてくることが、宿題になりました。
今回のレッスンでは、実にクラシックとポピュラーの違いを強く考えさせられました。そして、今の自分は、そのどちらでもないということがよくわかりました。ポピュラーであるデスペラードを吹けばクラシック臭く、クラシックであるシシリエンヌを吹けばポピュラーぽいのです。
とにかく、こういう、どっちつかずの演奏ではなく、しっかりとクラシックとポピュラーを分けること。音楽ジャンルが違うのだから、それそれで美しいとされることが違うわけで、そこをきちんと分けて演奏すること。
難しいけれど、幅広く勉強させてもらっていることに感謝です。
コメント
お早うございます ♪
ピッチ…うちの部屋のお遊び鍵盤と、
昨夜すとんさんから頂いたコメントと、
こちらのお部屋の「ピアノに合わせて…」というお話で
ふと思ったのですけれど。
ピアノって、普通のピッチは440Hzですよね??
でもやっぱり 音楽の先生のピアノだと
442Hzなのかな??
フルートは、アルテの時代には435Hzだったようですが
アルテ教本では、標準が変わりつつあるので
440Hzに合わせるように、と書いてあります。
で、実はこれももう古くて、近年のオケや吹奏楽では
442Hzが標準のようですね。
私もそう言われましたので、自分のフルートは
442Hzでチューニングしていますけれど…
一般家庭のピアノのピッチは、440Hzが
未だに標準なのだそうです。
でも他楽器と合わせることの多い文化会館などのピアノは、
442Hzでチューニングされているとか。
ということは、もしもお友達の家に行って
そちらのピアノと合奏 ♪ なんて
美味しい機会があったとしたら、
ピッチ合わせはフルートとしては低めにしないと
全然音が合わないってことになりますよね [E:wobbly]
ううむ、朝からピッチ問題に捕まってしまいました;;
次のレッスンで、うちの先生のピアノは
いくつに合わせてあるのか訊いてみよっと!
シシリエンヌ、UPの日も近いですね。
楽しみにしています [E:heart04]
デスペラード素敵でしたよ~。フルートに歌に盛りだくさんの内容でやりがいがありますね。
シシリエンヌ、待ち遠しいです(*^^)
>短く切るのもオシャレなものです・・
私もつい無駄に伸ばしてしまうというか切り損なうこと(笑)が多々あります。ここはひとつ潔くスパッと!が格好いいんでしょうね。^^
ディスペラードのすとんさんのフルートは、曲に合わせた吹きかたをしようとしているように聞こえましたよ。
これから練習を積んでいけば、もっと良くなりますよ。
第3オクターブはH管でも苦労しますから、アゲハさんをコントロールできるよう頑張ってください。
シシリエンヌのアップを楽しみにしてます。
>はむはむさん
ピアノのピッチですね。私のフルートのレッスン室のピッチは441Hzです。
>一般家庭のピアノのピッチは、440Hzが、未だに標準なのだそうです。
そりゃあそうですよ。だって、クラシック系以外の、ジャズもロックもフォークもポップスもテクノもヒップホップも、A=440Hzですもの。クラシックとクラシック系の音楽(吹奏楽もそうなのかな?)だけが、442~445Hzのようですよ。日本のオケやコンサートピアノはだいたい442Hzだそうですが、ヨーロッパは軒並み445Hzだそうです。
我が愛するアルタスフルートは、442Hzと445Hzの二種類を生産していて、それをチョイスして購入することになっているそうですが…私は、そんな事を気にしてチョイスしなかったよ(涙)、ははは。どこに行っても「高い!」って言われるのは、もしかして445Hzで作られているからかしら? それとも単純にヘタッピなだけかしら?
もちろん、文化会館などのピアノは442Hzのところが多いそうです。
>シシリエンヌ、UPの日も近いですね
有言のプレッシャー、ありがとうございます(笑)。
3オクターヴ目をフォルテで吹く時は、おもいっきり支えの重心を下げると落ち着きますよ。 たかさんのおっしゃるようにH管でも同じ苦労です。
どっちつかず…
どんどん色んな場所で遭遇しますよ。
・ドイツ臭いフランスもの
・ロマン派臭いクラシック(古典)
・歌い過ぎるバロック
…etc.
すとんさん、それにポピュラーやジャズや色んな音楽が入る訳ですから、違いを出すのは大変そうですが面白そうですね。
>smilekumiさん
お誉めいただき感謝です。うれしいな。有言のプレッシャーも感謝です。
音符を短く切る事、先生は「オシャレ」と言ったのですが、作曲家の立場になれば「なぜ、そこに休符を入れたか、分かる~?」って言われそうです。休符には休符の意味があり、そこを何となく無視して演奏したら、そりゃあ、クラシック音楽じゃ無くなるってもんです。
クラシック音楽は、楽譜の隅々まできちんと目を通して、すべてを具現化しないといけないわけで、そういう意味ではやっぱり大変だなあと思いました。言われたことをきちんとできないと、クラシックはダメなんだな…って事ね。楽譜通り、楽譜通り。
>たかさん
デスペラードのフルートは、曲に合わせた吹き方と言うよりも、歌に合わせた(と言うよりも、歌と同じような)吹き方になっているのだと思います。ま、歌からフルートへのつなぎがスムーズなのはいいのですが、曲調に合っているかと言うと、正直???です。
デスペラードは、今の「オペラ・クラシック調」の演奏から、当日のバックバンドの構成(ピアノ・ギター・ヴァイオリン)を考えても、もっとブルージーでジャジーな方向へ、舵をきらないとダメだろうなあと思ってます。もっと“泣き”の要素を入れた演奏の方がいいかな…って思ってます。
でも…フルートで“泣き”って、どうやるんだろ? ギターなら、エリック・クラプトンのプレイを参考にすればいいけれど、フルートで“泣き”って? “泣き”で売っているフルーティストさんって、ご存じ?
>めいぷるさん
そうですね。一言で「クラシック」とか「ポピュラー」とか言っても、またその中には、様式の異なる音楽がいくつも混在してます。それらの様式を踏まえた上で、演奏することが大切であり、それがまた、その音楽と作曲家への尊敬なのだと思います。
事は、クラシックとかポピュラーとかだけの問題ではないです。とは言え、古典芸術音楽(クラシック)と現代芸能音楽(ポピュラー)の違いは、まず最初の大きな分水嶺であることは間違いないですね。ここの違いをまずは表現できないと、次の分水嶺を越えることはできないと思うので、がんばりますです。
それにしても…
>・ドイツ臭いフランスもの
>・ロマン派臭いクラシック(古典)
>・歌い過ぎるバロック
これらって、巷にあふれてますね。さすがに録音(CD)では見かけなくなりましたが、リアルなコンサートに行くと、たくさん聞けます。なんて言うのかな…音楽の持っている様式と、それを感じる感性って、勉強では学べないからなあ。結局、体で感じるものでしょ。分からない人は分からないままなのかもしれない、例えプロ奏者であっても…。
でもでも、様式を超えた美というのも、私は好き。ワルターとかベームとかフルトヴェングラーとか、昔の指揮者さんたちは、音楽の様式を守るというよりも、思いっきり自分に引き寄せて演奏しているもんなあ。あれもなかなかに潔い。
フルートの“泣き”は、自分はやり方はわかりませんが、レガート奏法したり、3連譜のときは最初だけテヌートつけてたり、また連譜のときは最初の音符だけ半拍多くし、後の音譜は半拍少なくするようにしたりします。あと抑揚をつけるといいかも!
アドリブのときは、例(中音のラ、ソ、ソ♭)のようなフレーズを使うと有効て言うか、もの寂しげ風になります。
と譜面どうりに吹かないと先生はNGだって!言うよ。[E:coldsweats02]
>はっチャンさん
>譜面どうりに吹かないと先生はNGだって!言うよ。
それは音楽ジャンル次第でしょう。私の先生は、クラシックの時は、譜面通りに演奏することを強く求めますが、逆に、ポピュラーを演奏する時は、楽譜通りに吹くと、「で?」って顔をされます。「楽譜通りに吹いても、つまらないでしょう」とも言います。必ず、楽譜から離れた演奏をすることを求められます。多少なりとも、アドリブを加えないと納得してもらえません。そんなもんです。
“泣き”のフィーリングって難しいですね。結局、テクニックの問題ではなく、エモーションの問題なのかなって気がする一方、ではそれをどう表現する?とも思います。レガートとかテヌートは、確かにそっち方面には有効だろうけれど、あんまりやるとくどいし…とか思います。
フルートで泣くんですか〜。
私、あんまり数多く聴いているわけじゃないけど、今すごくキューンとなるのはフランク・ウェスです。
教えるのがもったいないくらい。てか有名だから教えなくても知っておられますね。
テナーサックスも吹いたら、ああいうことになるのかなあと本気で考えたりします。「泣き」とは違うかもしれません。おおげさなことをしません。でもかっこいいです。
あと、方向が全然ちがうけど、ジェレミー・スタイグも好きです。事故で顔に麻痺が残っているときいたことがあります。この方のCDの少し昔の方が割と聴きやすいです。この方の方が「泣き」に近いかも。でも真似は無理だと思います。独特です。
ジャズっぽくするには、この伴奏のベースのノリを感じて、ずんずんた、た、つくつー、た、た、ってのをメロディに生かすとか?
つまり、四分音符が並んでたら、そのノリでやるとか。
わざと低音をまぜてみるとか。
あと、別冊22号に書いてあったと思いますが、音を全部がんばって出すんじゃなくて、飲み込む音っていうのがあるはずなんですよね。
これも22号に書いてあったと思いますが、基本、音は、まっすぐな棒、羊羹のようなものです(クラシックと違うところです)。
クラシックの方の注意点は、とてもわかりやすいんですけど、ポピュラーって、そういう細かな注意はなかったでしょうか?そっちの方に興味津々です。
私も今レッスンでカーペンターズを吹いているのですが、(先生は何もおっしゃいませんが)どうにもしっくりこないんです。
これもクラシック調になってるってことなのかもしれないなぁとすとんさんの記事を拝見して思いました。
譜面通りには吹けてるんですけど、なんかヘンなんですよね。
ピアノでもショパンはショパンらしく、モーツァルトはモーツァルトらしく、ですものね^^;
すとんさんの演奏まだ聴けてません(泣)
息子がゲームソフトの入れ替えをやってからなぜかパソコンの動きが異常に遅くなってしまいました。
治ったらゆっくり聴かせていただきますね^^
>夜希さん
フランク・ウェスですか。もちろん、ジャズ初心者の私が知っているはずないじゃない。さっそくアマゾンで「オパス・デ・ジャズ」を買いました。届き次第、聴き込みます。
ジェレミー・スタイグは先日、笛先生が一緒にセッションをしてきたということなので、どんなフルーティストさんなのかなと興味が湧いたので「ホワッツ・ニュー」を買いました。すごく良いとは思うものの、確かにアレは真似できないわ。
別冊22号はいい本だと思います。なまじなジャズの演奏入門書よりもよく分かるなあと思います。もっとも分かっても実演できないと意味ないのですが…。また、読み込もうっと。
>クラシックの方の注意点は、とてもわかりやすいんですけど、ポピュラーって、そういう細かな注意はなかったでしょうか?
ポピュラーの方は、とにかく「そのクラシック臭さをなんとかしなさい(実際にはこういう言い方はせず、もっと丁寧でやさしい物言いでしたが…)」ってところで、まだ細かいところが、どうのこうのと言ってる場合ではないのです。とにかく、私がデスペラードという曲をどう演奏したいか、そこを考えてくることが先決かなって気がします。
蛇足。「オパス・デ・ジャス」を買うついでに、エリック・ドルフィーの「ラスト・デイト」も買いました。うーん、楽しみ。
>sakuraさん
カーペンターズですか。私も大好きです。
私は以前、カーペンターズの「ジャンバラヤ」を遊びで吹いたことがあります。「録音音源付き記事」というカテゴリーに入ってます。2009年3月5日の記事( http://stone.tea-nifty.com/blog/2009/03/post-05a3.html )のオフビート版がお薦めです(ってほどじゃないけれど)。あ、今、パソコンで音楽、聞けないんだっけ? すいません。
「ジャンバラヤ」を吹いた時に思ったのだけれど、楽譜どおりに吹いていたら、全然カーペンターズらしく聞こえないって事。で、私、楽譜からだいぶ離れて、心の思うままに吹きました。…そうか、デスペラードもそうやって吹けばいいんだなあ。うんうん、sakuraさん、ありがとう。いいヒントになりました。
すみません。横です。
「ラストデイト」は私が初めてかった、ジャズCDです。
衝撃的でしたが…。今ではすっごい好きになってます。
特に、「You Don’t Know What Love Is」。
ドキドキしますよ。
これも真似できるわけないですが、コピー楽譜買いました。
>夜希さん
お、そんなに良いですか「ラスト・デイト」。それは、今から到着するのが待ち遠しいです。ワクワク。
すとんさんが「クラシック臭い」とするなら、私は「フォルクローレ臭い」人間です。何しろフルート2年半対ケーナ23年ですから、身に染みついてしまったものはいかんともしがたいです。フォルクローレで使う装飾音だけは、クラシックを吹くときには入れないように心がけていますが、音色とかビブラートは「これが私のフルートの音なんだ」と割り切ることにしました。
高木綾子がフルートでカーペンターズを吹いていますけれど、あれはどこからどう聞いてもクラシックそのもの、でも素晴らしい演奏だと思います。
文化会館などのピアノは、ちゃんとしたコンサートでは主催者が調律を入れるようです。つまり、前に入った調律次第で442だったり440だったりするようです。
そうそう、わたしも10月24日に演奏します。何故か平塚のバーで。
>inti-solさん
クラシック臭いのも、フォルクロール臭いのも、個性と割り切って堂々と演奏すべきだし、それはそれでOKだと思います。私も、単なる演奏会だったら、たぶん、自分を押し出してしまうと思います。ただ、今回の私は「発表会」。つまり、単なる演奏会でなく、日頃の勉強の成果を示す場ですから、クラシックはクラシックらしく、ポピュラーはポピュラーらしく演奏することが、私なりの今回の課題なのです。課題である以上、やってやる、つもりです(笑)。
高木綾子さんのカーペンターズは演奏者がすごいのは自明のこととして、アレンジャーの編曲能力が素晴らしいですね。
>文化会館などのピアノは、ちゃんとしたコンサートでは主催者が調律を入れるようです。つまり、前に入った調律次第で442だったり440だったりするようです。
なるほど。人伝てに聞いた話でも、そんな感じだったかもしれない。でも、調律を入れると、ピアノレンタル代がアップするので、どうしようかと悩んでいるのも合わせて聞いた気がする。…聞いた気がするだけで、確証はないけれど。ああいうところの、調律事情って、ほんとのところは、どうなんでしょうね。
高音領域で音が高くなりがちなのは、頬の部分を縮めたり、力を入れたりして、空間が狭くなるために音が高めに出るからです、とうちのフルートの先生が教えてくださいました。アメリカの先生、以前習ったことのある別の日本のフルートの先生にも同じことを言われました。
変えないのは唇周りのアンブシュアで、上唇の方向は若干は変えるものの、頬は演奏音域が高くなればなるほど、むしろ緩めてゆくように、と。そうすれば高音だって安定しますよ、と。
H footを使うと山野で試奏した時、確かにより安定するな、とは感じましたが、結局、基本を安定させないと音が高めになっちゃうのは同じと思いますよ。
如何に、高音ほど口腔内をリラックスさせられるかにキイがあると思いますし、私は先日の発表会に向けての「自主練(笑)」で、これをしみじみ実感したのです。意識的に緩めて吹いてみてください、びっくりされると思います。だって、音の響きまで変わるんですもの!!ぜひお試しを。
> クラシックはクラシックらしく、ポピュラーはポピュラーらしく演奏することが、私なりの今回の課題なのです。
確かに、発表会では、そうでないと行けませんね。
そう考えると、私はやっぱり教室とかは向いていないかも知れません。
市民会館のピアノの件、私の経験では(ピアノを使うようなコンサートは何回も経験していませんが、アルゼンチンの曲では、時々使います)、「ついこの間コンサートで440に調律したそうです」「それはラッキー、じゃそのままで」・・・・・・という感じで、自分たちで調律を入れたことは一度もありません。
>みーむさん
>高音領域で音が高くなりがちなのは、頬の部分を縮めたり、力を入れたりして、空間が狭くなるために音が高めに出るからです。
あ、すごく、納得。そうかもしれない。ナイスなアドヴァイス、サンキューっす。
>変えないのは唇周りのアンブシュアで、上唇の方向は若干は変えるものの
これは最近、薄々感じ始めたところです。高音にいくほど息を前に向けた方が結果が良いようです。ただ、息を前にすると、上擦っている音程がさらに上擦るという結果となるので、困ってはいます。
>頬は演奏音域が高くなればなるほど、むしろ緩めてゆくように、と。そうすれば高音だって安定しますよ、
これは、とても難しいですね。“頰をゆるめる”を意識して行うのは、かなり厳しい。私的には“息の支えをさらにしっかりする”で対応したいと思います。と言うのも、頰に力が入るのは、息の支えが足らないので、足らない分を口周辺の筋肉でついつい支えてしまうからだと思ってます。
フルートに限らず、歌も口周辺というか、上半身はリラックスでいきます。と言うのも、上半身をリラックスさせた時の声って、そうでない時よりも、柔らかくてふくよかで優しいものになるからです。フルートも同じなんだろうと思います。
>inti-solさん
調律の件、あれから色々と思いだしたのですが、ウチの方じゃあ、調律師は依頼もできるけれど、原則、持ち込みだったような気がします。で、小規模な合唱大会などの運営で、ときおり揉めるのが、ピアノの調律の件だったかな。もちろん大規模な合唱大会では、必ずピアノは調律しますが、小規模なものは予算規模も小さいので調律代をケチりたかったりします。
で、ピアノをヤマハにすると、それほど問題もないけれど、スタンウェイにすると調律が不可欠になるので、スタッフ的にはヤマハをレンタルしたいのだけれど、ピアニスト側がスタンウェイを強く希望して、揉めるんだよなーって思いだしました。
ピアノって舞台の上を移動させる事が多いじゃない。ヤマハは移動させても問題ないけれど、スタンウェイって移動を繰り返すと、それだけで調律が狂うんだよね。繊細なのかな?