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発表会の感想と次のアリアの課題曲を決めました

 声楽のレッスンに行ってきました。
 まずは発表会の感想からうかがいました。お褒めの言葉もいただき、まあ多少は上達しているようです。ただ、依然として残念な点もいくつもありました。特に今回は、アリアで失敗してしまったのが、大きな反省点ですが…舞台には魔物がいるので、こればかりは仕方がありません。それよりも、本人的にはまあまあ良しと思っていた「Amarilli/アマリッリ」であっても、先生方から見れば、まだまだな部分があるわけで…特に気をつけないといけないのが、フレーズごとの終わりの音符の音程です。
 自分なりに「ああ、そうだな」とも思うのですが、私、フレーズの最後の音の音程が甘いのです。Y先生的に言えば「音程がどっかに行ってしまう」という現象ですが、こいつの原因にはいくつかの心当たりがあって、1)音取りが甘い 2)ブレスが持たない 3)気が次のフレーズに移っていて丁寧に歌えていない の3点が上げられると思います。どちらにせよ、改善していかないといけないと思います。
 音程は大切です。音程の無い歌なんてダメです。先生曰く「音程の正しい歌は、上品に聞こえる」のだそうです。全くその通りです。音程がかっちり決まった歌は、上品に聞こえますよね。
 さて、発表会も終わり、今回からレッスンも仕切り直しで、アリアも新曲であるドニゼッティの「Com’e gentil/なんという優しさ」になります。なので、その次に取り上げるアリアを決めておかなければいけません。で、私が今回持ってきた曲が、ヘンデル作曲のオラトリオ「サムソン」のテノールアリア「Total eclipse/皆既日食」です。どんな曲かと言うと、こんな曲です。
 いい曲でしょ? 歌っているのはスコットランド(って事はイギリスですね)のテノール歌手、マイケル・ギブソンです。いいテノールですね、名前はまるでギタリストみたいですが(笑)。
 この曲、楽譜にすると見開き2ページの短い曲なのですが、スローテンポなので、案外時間が掛かりますし、声のコントロール的にも難しめな曲だと思うのですが、私の声には合っていると思って選曲しました。バロック曲なので、Y先生はあまり良い顔はしませんが、年に1曲は宗教曲を学ぶという私のポリシーもあり、今回は受け入れていただきました。頑張るぞ。
 ちなみにY先生的にこの曲を渋る理由として、バロック曲というのもあるのですが、それ以外にも、この曲は声の小回りのコントロールを学ぶには良い曲だけれど、オペラ的な発声を習得するには向いていないというのもあります。まあ、オペラ的な発声は、次の次の曲の選曲の時に考えることにしましょう(笑)。

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コメント

  1. 如月青 より:

    音程はやはり最重要の課題ですよね。
    音程を正確にするのは、何よりもまず腹筋の調整力、ということです。近頃は自分の出している音に自信がなくなったら、腰を少し落とし、やや反り気味になって手をウエストのすぐ上あたりに置き、横隔膜で呼吸できているか確認しつつ上を向いて声を出すようにしています。
    こうすると(首の外側が凝りますが)、ノドで適当に音を上下させるということができなくなるので、正しい音を出さないと歌が続かなくなるように思います。また、これですこしヒザを下げるとh2あたりまでノドにひっかけずに出せます。
    それにしても、またヘンデルは羨ましいです。私の先生も非常に耳のよい方で、微妙な音のズレがあると、曲を先に進ませてくれないので、発表会前の「Star Vicino」がもう5回くらい続いています。これが抜けられたら、「Ombra mai fu」くらいはやってみたいものです。

  2. すとん より:

    如月青さん
     音程は重要です。
     でも、歌の音程って、ピアノの音程…つまり平均律とは、ちょっと違うんですよね。和音によって、ちょっと高めが良かったりするわけです。
     さらに、声の音色や深さで音程の幅や深さが変わってきますので、どういう音程を嵌めていくべきかの選択が、歌手としてのセンスの良し悪しにもなっていきます。
     なんて書きながら、それ以前の、明らかに外れた音もうっかり出してしまうわけで、そういうミスを減らすためにも、大切なのは(如月さんのおっしゃるとおり)腹筋とか息の通り道とかです。つまりは、しっかり声を支えていく事で、ノドを使って歌ったらアウトって事で、単純に耳が良ければ音程が良くなる…って話でもないところが、色々と厄介です。

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