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声の老化について考えてみた

 私も日々年を取っていきます。自覚はあまりありませんが、ゆるやかに老化をしています。歌も今は楽しく歌えていますが、やがて老化の影響が出てくるようになるでしょう。
 その日を迎えても、焦らないために、声の老化について、一度じっくり考えてみる事にしました。
 まず歳を取ると「声がふるえる」ようになるでしょう。特にロングトーンの時には、無自覚にビブラートが付いた声になってしまいます。それも、普通のビブラートではなく、ちりめんビブラートと呼ばれる、特徴的なビブラートの付いた声になってしまいます。
 ビブラートのON/OFFができるならば、何の問題もないのですが、常時ONのままになりますので、こいつはちょっと厄介です。
 次に「高音が出づらく」なります。はっきり言えば、声の上限がドンドン下がってきます。あくまでも声の上限が下がってくるだけで、声域全体が下にズレるわけではないので、どんどん声域自体も狭くなっていきます。
 次は「強い声が出なくなる」です。まあ、物の見方を変えれば、優しい声で歌うようになるわけだから、悪くない感じもしますが、強い声が出せる人が、優しい声が出ないわけではないので、強い声も優しい声も両方出せる人が、優しい声しか出せなくなるわけだから、かなり悲しい状況になります。
 また歳を取ると「声の輝きが失われる」ようになります。つらいなあ、これは、ほんとつらい。すでに今の私には、その傾向が出始めているのだけれど「声がしわがれる」ようになります。これは相当つらい。
 あと、声がどんどん中性的になっていっていきます。これは性差による声の違いが目立たくなります。特にテノールのジイサンの声が中性的になってくると、バアサンの声っぽくなるんだよね。なんか、イヤだよね。
 これらの老化現象について、その原因を考えてみると、筋肉的な衰えが原因のものと、性ホルモンの分泌の減少が原因のものと、2つの原因がある事が分かります。
 「声のふるえ」「高音が出づらい」「強い声が出なくなる」のは筋肉の衰えが原因ですが、「声の輝き」「声がしわがれる」「声が中性的になる」のは性ホルモンの分泌減少が原因です。
 筋肉は、何歳になっても鍛えられますから、実は老化現象でもなんでも無く、単純に怠けているとそうなりますよってだけの話です。なので、きちんと歌い続けて、歌う筋肉を維持できれば、大きな問題にはなりそうもありません。
 問題は、性ホルモン関係だね。これは老化が原因だし、実際問題として打てる手がありません。正当な理由があれば、お医者さんで性ホルモンを投与してもらえるだろうけれど「老化が怖いので、ホルモン注射をしてください」はさすがに通らないと思うんだよね。
 ジイサンバアサンになったからと言って、性ホルモンが全く出なくなるわけじゃないわけだから、日々ときめきを忘れずに生活する事で、微微たりと言えども、なんとか性ホルモンを分泌しまくって、潤いのある声をキープできるようにしたいものです。まあ、声がしわがれはじめている私には出来そうもない事だけれど。

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