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一回目のピアノ合わせに行ってきました

 声楽のレッスン…ってか、ピアノ合わせに行ってきました。本番も近いからね。
 Y先生とピアニストさんにご挨拶をして、まずは(時間短縮のために)妻と一緒に発声練習です。
 ピアノ合わせは、本来なら、本番の曲順にやるべきなんでしょうが、それをやってしまうと、私の声が死んでしまうかもしれないので、少し曲順を変更してピアノ合わせをお願いしました。
 まずはバーンスタイン作曲「ウェスト・サイド・ストーリー」より「One hand, one heart/ひとつの手、ひとつの心」です。
 歌ってみて、改めて思ったのは、妻とテンポが合わない(笑)。私は、バーンスタインが指揮している録音と同じゆっくりめのテンポで歌いたいのだけれど、妻はそんな遅い速度では歌えないと言います。だから、曲の出だしは私がゆっくりに歌っても、妻のパートになると、急にテンポアップしてしまい、そのまま最後まで行ってしまいます。逆に私はそんな早いテンポでは、あれこれ準備が間に合わなくて歌えません。
 なぜ、こんな事になるのか…理由は簡単です。妻はこの曲をほとんど練習していないのです。なので、じっくりゆっくり歌えないのです。
 なぜ練習しないのか? それは今回彼女が歌うアリアが、かなりの大曲で、そちらに集中しているからです。そもそも、その大きなアリアを歌うから、今回の発表会では二重唱はパスしましょう…と言うのが、最初の取り決めで、途中で一人あたりの持ち時間が増えたので、ぜひ二重唱を歌ってくださいという依頼があって、加えた曲なのです。それでも、彼女の負担にならないように、なるべくソプラノパートの負担が少ない曲を選んだつもりですが、それでも全く負担が無くなったわけではなく、この期に及んで、練習不足が露呈しているだけの話なのです。
 困ったね。次回のピアノ合わせまでに、私はもう少し速いテンポでも歌えるように、妻の方は、多少は二重唱の練習をして、もっとゆったり歌えるように歩み寄りましょうって事になりました。
 メンデルスゾーン作曲「エリア」の39番「Dann werden die Gerechten leuchten/その時正しい者は」です。
 普段レッスンで歌っているテンポよりも、本番ではややゆっくりめのテンポで歌う事に決めました。気分的には標準的テンポで歌いたいのですが、そのテンポではあれこれ間になっていない感じがします。ですから、ゆっくり歌った方が、あれこれ準備が整いやすくて、結果が良いだろうと思われるからです。難しい曲ですから、逆にテンポを速めにして、勢いで歌い飛ばしてしまうというやり方もありますが、今回は難しいからこそ、丁寧にじっくり歌っていきましょうという方針に致しました。さて、吉と出るか凶と出るかお楽しみです。
 で、妻のターンになりました。ヴェルディ作曲「椿姫」より「Ah! fors’è lui/そはかの人か~Sempre libera/花から花へ」で、私はそのテノール・パートを歌います。妻に対してはあれこれ注文が出ましたが、私は所詮脇役でゲストですから、主役を邪魔しないように歌えれば良いので、特に問題ありません。
 さて、メンデルスゾーン作曲「Auf Flügeln des Gesanges/歌の翼に」です。
 この曲は、もう暗譜を諦めました。堂々と歌詞カードを舞台に持ち込んで歌います。ですから、ピアノ合わせでも、楽譜ではなく、歌詞カードを見ながら歌う事にしました。
 で、歌詞カードには歌詞は書いてありますが、音符は書いてませんので、少しメロディ(特にリズムというか、歌詞の譜割り)をいい加減に歌ってしまいました。ダメじゃん。ですから、私が歌うメロディと本来のメロディの違うところ(アウフタクトになっているところとか…が大半です)のすり合わせをしましたが、それ以外には特に問題はありません。
 一応、ピアニストさんには間奏の数え間違いをしてしまう可能性大である事は伝えておきました。もし間違えても、しれっと歌い始めてしまうので、それに合わせてくださいとお願いしました。いやあ、この曲の間奏は、きちんと数えていないと、曲の入りを、ほんと間違えてしまうのだよね。
 最後は、メンデルスゾーン作曲「エリア」の3番「Zerreißet eure Herzen/汝らの衣ではなく」と4番「So ihr mich von ganzem Herzen suchet/心をつくして求めれば」です。
 いつ歌ってもシンドい歌です。今回は、子音に注意を払うのを失念してしまいましたので、余計にシンドかった気がします。この曲は、きちんと子音に注意をして、子音で音程を取るように歌っていけば、もっと楽に歌えるはずです。声の消耗を抑えるためにも、しっかり子音を発声していきましょう。あと、もっとドイツ語をしゃべれると良いのです。難しいです。

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コメント

  1. 如月青 より:

    ドイツ語、難しいですね。読み方はともかく、「子音のキツさ」が命なので、kとかshとかchとか、しっかり出そうとすると口に注意が行って腹筋が緩んでしまうのが難です。
    こちらは13日に発表会を終えましたが、短い曲だったにもかかわらず、ステージに立った時の常で肩の力が抜けず、低音は潜るわ、高音は伸ばす途中でずりさがるわで散々でした。
    すとん様の教室では、ピアニストの方と事前練習できるのですね。これは羨ましい。リハーサルだけだと、「テンポこれでいいですか」と聞いてもらえても、とっさに判断できず「楽譜どおり」と答えてしまい、本番で「ちょっと遅めにしてもらうんだった」などと後悔しきり。
    横からですが、奥さまとの二重唱(これも羨ましい)、しっかりリードしてあげて下されば、と勝手に願っております。奥さまの独唱曲はソプラノの人の多くにとって、「一生に一度は、の憧れの曲」ですから。
    ソプラノというパートは、人も多く役も多くで、分類が色々ありますが、トラヴィアータはそのすべてが詰まった役で、「そはかの人か」もその典型だと思います。陰ながら応援させて頂きますので、お二人ともとにかくお体お大切に。

  2. すとん より:

    如月青さん
     発表会、ご苦労さまでした。可能なら聞きに行きたかったです。
     ドイツ語、難しいです。おっしゃるとおり子音の発音が難しいです。子音が多いと言えば、英語も子音が多いのですが、英語は語尾の子音を落としたり丸めたりできるので、案外発音が楽なのですが、ドイツ語はその点は厳格で、子音を落としたり丸めたりしてはならないとの事なので苦労しています。いやあ、無意識に発音しづらい子音は落としたり丸めたりしちゃう私なんですよ(とほほ)。
     緊張は本番の大敵です。私も肝に銘じたいと思ってます。
     さて、ピアニストの件ですが、ウチの教室では本番前に2回ほどピアノ合わせがあります。前の教室で同様だったのですが、事前のピアノ合わせの無いところもあるのですね、それはちょっと大変でしょうね。
     ちなみに、今はコロナ禍なので、発表会は教室が依頼した公式ピアニストさんの伴奏のみなのですが、以前は自分のピアニストさんの持ち込みが可能でした。なので、コロナになる前の発表会では、他の舞台でもよく伴奏をお願いしている自分たち用のピアニストさんに依頼して、通常のレッスンの時から伴奏していただきましたので、特にピアノ合わせってやってなかったんですね。なにしろ普段のレッスンがすでにピアノ合わせみたいなものでしたから。感覚としては「ピアニストさんと一緒に舞台を作っていく」だったのです。
     なので、先生とのレッスン以外のところでも、こそ練をよくしていました。
    >奥さまの独唱曲はソプラノの人の多くにとって、「一生に一度は、の憧れの曲」ですから。
     そうなんですよね。とにかく「今日が人生で一番若い日」をモットーにチャレンジをしたらしいです。そのうち、そのうち…なんて思っていると、あっという間に老化の波がやってきて、歌いたくても歌えなくなってしまうのですから、多少無理があって、歌えるうちに歌ってしまえ!って感じです。
     リードできるかどうかはさておき、アマチュアの場合、この曲をテノール歌唱付きで歌えるのは、恵まれた状況だと思います。なので、妻にはその幸せを満喫してもらおうと思ってます。

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