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変記号は音色も変化させるんだよ

 ええと、毎週金曜日はフルート関係の記事をアップしていますが、今週は声楽のレッスンの記事がはみ出てしまったので、フルートの関係は1週お休みします(実は今週はフルートのレッスンが無かったんですよ)。
 という訳で、声楽のレッスンの続きの続きです。曲の練習に入りました。
 まずは、久しぶりのシューベルトです。「美しき水車小屋の娘」より5番「Am Feierabend/仕事を終えた宵の集いで」です。
 変記号(この曲はフラット系なので、半音上げる指示のナチュラルやシャープが多い)が付いている音は、音程だけでなく音色にも気を配る事。半音上げる時は、その分だけ音色が明るくなり、半音下げる時は、その分だけ音色が暗くなるわけで、それを強調する感じで歌うのが良いのです。
 ドイツ歌曲なので、言葉にも注意しながら歌うこと。特に大切な意味を持つ言葉は、慈しんで歌う事(例えば“Mullerin”とか)とか、子音の音程にも気を配る事なども注意されました。その他にも、ちょっとした音程の取り間違いなどを注意されて、全体の1/4分ぐらいをやりました。続きはまた今度って感じです。
 フロトー作曲「マルタ」のテノールアリア「M’appari Tutt’amor/夢のごとく」では“Mio”の歌い方を注意されました。“Mio”は以前は「ミーオ」と歌われる事が多かったし、実際、昔の歌手たちはそのように歌っていたのですが、昨今の流行りでは“Mio”は「ミオー」と歌うんだそうです。そう言われるとね…、なるべく歌は今のスタイルで歌うように心がけている私ですから、“Mio”は「ミーオ」ではなく「ミオー」と歌うようにしましたが…慣れないので、何か変な感じがします。
 歌の音程はデジタル的に、最初っからバシッバシッと決めるのではなく、ポルタメントを使って、上からずり下ろすとか、下からずり上げるとかしながら歌うのが、歌の味になるようです。特に、高音を歌う時は、歌の味以前に、ノドの健康も考えて、低めに声を出してから、ずり上げて目的の音に歌うようにします。最初から目的の音程を狙ってバシっと歌うと、ノドの負担が大きくなるのだそうです。低めに歌ってからずり上げる…これが高音を歌う時のコツなんだそうです。そのためには、息をしっかり流して歌うことが大切だし「届かなくても、すり上げればいいや」と考えることで、気持ち的にも楽になるわけです。
 実際、音程を歌いなからずり上げたり、ずり下ろしたりするのは、大切な歌唱テクニックなんだそうです。
 ああ、疲れた。それにしても、歌う作業は、ほんと体力を使いますね。

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