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ハミングの響きは眉間のあたりに置くこと

 声楽のレッスンの続きです。
 実は今回のレッスンは、割と直前にレッスン日が変わりました。変わった理由は、Y先生に演奏の仕事が入ったからです(おめでとうございます!)。
 歌手の仕事…それも演奏家としての仕事で、まず最初に再開したのは、個人のリサイタルとかコンサートとかだったそうです(私も夏にY先生のコンサートに行きました)。なにしろ、舞台の上は、歌手とピアニストだけですから、距離は十分に取れますので、後は演奏家とお客、そしてお客とお客の距離、ホールに入場するお客の数等をきちんとし、万が一の時のためのお客の連絡先等の確保ができれば、できるので、比較的早くから再開していました。
 で、この度、めでたくも再開したのはオペラの仕事なんだそうです。オペラは舞台の上が密になりがちだけれど、これは演出プランを見直すことで、歌手同士の距離を十分に取り、今回めでたくも再開の運びとなったんだそうです。
 そして、まだまだ当分再開できそうもないのが、合唱の仕事なんだそうです。今、先生が心配しているのは、年末に第九の仕事が入ってくるかどうかなんだそうです。あの手の音楽は、オーケストラの後ろに多くの歌手たちを詰め込んで合唱として歌わせるわけですが、あの合唱団は、どう考えても三密なんですよ。なので、世間で三密がどうのこうのと言っている間は、合唱を伴う音楽の仕事の再開は、まず無いのではないかとの事です。まあ、私も素人的に考えても、合唱音楽が再開する事は、まだまだ当分先、おそらくは数年先になるだろうと思ってます。
 年末に第九演奏会が無いと、困る音楽家さんはたくさんいると思いますが…何とかならないでしょうかね?
 さて、レッスンです。まずはハミング練習です。響きは常に鼻よりも上にあげて、出来れば眉間のあたりに響きがあるのがふさわしいと言われました。言われた以上はやるわけで、そうやって歌ってみて始めて、つい最近までの私のハミングの響きの位置が低かったことを痛感しました。
 ハミングって、ビリビリするじゃないですか? 私はあのビリビリするのが苦手なんです。で、あのビリビリする場所って、響きのある場所なんですね。だから、歌を始めて、しばらくの間…と言うか、キング先生に習っていた頃は、ずっと口の中がビリビリしていましたから、私の口腔の響きが口腔にあったわけです。
 Y先生に変わって以来、少しずつ響きを上にしてきたわけです。最初は上あご、次に鼻、そしていよいよ眉間です。自分でもビリビリする場所がドンドン上に行くのが分かるようになりました。で、響きを眉間に持っていってしまうと、ハミングから不快さが無くなる事に気づきました。いいですね、これ。もっとも、そのためには腹圧を十分に上げて、息の速度を速くしないといけませんが。
 次に発声練習です。発声の時は、音程の上昇と共にクチの奥を開けていくのだけれど、最高音の一歩手前で、クチの奥を全開にし、そこから最高音へは、下を閉じていく事で息の速度を速めて音程を上げるようにしてみる。つまり、息の流れで最高音へ達するようにするというテクニックで、これが案外難しい。
 如何にノドを開けていくか。如何に息の速度を速くしていくか。如何に高い響きで歌い続けるのか。この3つに意識を振って歌っていくのかって話です。
 さて記事の最後は、メンデルスゾーンの「エリア」の39番アリア「Dann werden die Gerechten leuchten/その時正しい者は」の音源です。
 歌っているのはミヒャエル・シャーデというテノール歌手です。音源にはクリスティーネ・シェーファーと書いてありますが、あれはソプラノ歌手さんの名前なので、音源を作った人が間違えてしまったようです。残念です。

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コメント

  1. ショウ より:

    いいですね!
    最近僕も思ったのですが、ハミングしてて鼻の付け根より上にいくとすっぽ抜けるというか力が抜ける所がありますよね!
    眉間の辺りは確かに力が抜けるような気がしていいですねー

  2. すとん より:

    ショウさん
     いいでしょ? でも、最初のうちは簡単にはできません。私の場合は、腹圧を強くし、息の速度を速くする必要がありました。今でも、その気にならないと、響きが鼻より上には行きません。目標は…無意識のハミングでも響きが眉間に来る事…かな?

  3. カバちゃん より:

    すとんさん
    ご忠告身に沁みます。
    >「偉そうな事を言ってるヤツは、いったいどれくらいの実力があるの?」って、いつも私思ってます。実際、ネットで偉そうな事を書いている素人さんってたくさんいるでしょ? そういう人が自分の演奏をネットに上げる事って、まあ無いです(カバちゃんさんはご自分の演奏をネットに上げてますか?)。
    >演奏にしても、ご自身のご意見やお考えにしても、世間に公表する事で得られるものはあります。自分の狭量さを思い知り、鼻を折ってもらう事も、上達するためには必要な事です。
     
    上達したいので、ご忠告に従い恥を忍んですとんさんにだけ、メール添付で歌を送りました。低すぎて、折れるはずの鼻梁も消えかけていますけど。まあ、笑ってください。

  4. すとん より:

    カバちゃんさん
     では、楽しみにしてメールを拝見させていただきます。

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