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日本の国力が落ちてきている…んだろうなあ

 まあ、ある意味仕方がないなあ…とは思うものの、とても寂しく思っているのは、オペラのDVDやBlu-rayの新作が、ここ数年、国内メーカーから国内盤として出ていないなあ…って事です。ここ数年ってか、10年くらい出てないんじゃないかな?って思ってます。
 かつては、それなりの本数の新作オペラ(と言っても、新演出のオペラとか、新撮影のオペラとか言う意味ね)のVHSとかLDとか出ていましたし、DVD初期の頃も同様でした。それがBlu-ray時代になってから、旧作の再発売はありますが、新作の発売本数が減っているような…気がするのです。
 新作が国内盤として発売されなくなったあたりから、輸入盤の新作オペラBlu-rayに日本語字幕が付くものがチラホラと増えてきました。つまり、国内メーカーが日本人向けの新作オペラBlu-rayを発売しないから、そこを狙って、海外メーカーが日本市場向けに日本語字幕のついたBlu-rayを発売し始めた…んだと思います。
 日本市場って、世界的にはとてもとても大きな市場だからね。クラシック音楽、とりわけオペラなんて、世界全体の市場を見ても、他の業界と比べると小さいわけで、そんな小さな市場の中では、日本市場は(国内的にはかなり小さくなったとは言え、まだまだ世界的には)大きな市場なので、海外メーカーの進出が行われているのだろうと思います。業界的には、日本で自社のBlu-rayが売れるか売れないかって、それなりに大きな話になるだろうと思います。
 てな事もあって、最近私が目にする新作オペラBlu-rayのほとんどは輸入盤であって、購入するのも輸入盤が主になります。輸入盤は国内盤と比べると、びっくりするくらいに安価なので、個人的には大歓迎なのですが、すべての新作オペラBlu-rayに日本語字幕が付くわけではなく、付いている日本語字幕も時折変な日本語字幕が付いていたりする等、やはり国内盤と比べると、安かろう悪かろう的な部分が目に付きます。また、私はネット通販を使って購入しているのですが、その検索は(輸入盤だから当然ですが)日本語では引っかかりません。原語タイトルじゃないとヒットしなかったり、再生可能なリージョンであるかどうかの確認も必要だし、日本語が付いているかどうかも、販売ページだけでは分からず、販売メーカーのサイト(当然日本語じゃないです)で、きちんと調べないと分からない事もあって、購入へのハードルが低いとは言い難い状況です。
 それに販売サイトでは日本語字幕付きと書かれていても、実際に送られてきたディスクには日本語字幕が付いていなかったり(涙)なんて事も、時折あったりします。「金返せ」とかのクレームも英語でやんなきゃいけなかったり、そうなってくると、購入へのハードルが低くないどころか高いっすよ、マジで。
 そうなると、多少高価でも、安心して購入できる国内盤が欲しくなるのですが、輸入盤との価格競争になると、国内メーカーの出番はありえないでしょうね。ほんと、安いんだから、輸入盤って。
 これもそれも、日本という国の国力が下がってきたのが原因なんだろうと思います。“Japan as No.1”だったのは、もう遠い昔の話になってしまったのだろうなあ…。

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