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とどのつまりは「コロナ退散!」

 声楽のレッスンの続きの続きです。
 次は「エリア」の39番「Dann werden die Gerechten leuchten/その時正しい者は」を歌いました。この曲はリズムが跳ねます。付点八分音符と十六分音符の組み合わせがよく出てきますが、その時の短い方の十六分音符を大切に歌いましょうと言われました。十六分音符を短くしすぎて、その音の存在感が無くなるのはダメだし、十六分音符を長めにして、付点八分音符との差が感じられないのもダメです。ちょうど良い感じで跳ねているように歌わないといけません。私の場合、しっかり歌おうとすればするほど、十六分音符が長くなってしまうので、きちんと跳ねるように歌わないといけません。
 “Gerechten”“Leuchten”“Sonne”などを歌う時、語尾の“-ten”や“-ne”等をあまりはっきりとは歌わないようにしないといけません。つまりはアクセントの問題であって、軽く添えるように歌い、決して声で押してはいけません。単語の中の強弱は、歌の中であっても、しっかりと守る事が必要です。
 この曲にも高音A♭が出てきます(むしろ登場回数は4番よりも多いのです)が、こちらの曲ではA♭は4番ほど苦労がありません。その前で噛まずに、その前で力む事がなければ、まず歌えますので、決して気負わない事が大切です。
 この曲を歌うたびにY先生から「すとんさんはこの曲が好きでしょ?」と言われます。うむ、大好きです。と言うのも、この曲は歌っているだけで、幸せな気分になれるからです。たぶん、テノールなら皆が納得してくれるし、皆が大好きになれる曲だと思うのです。…まあ、それほど有名な曲ではないのですが(ゴホゴホ)。
 自然なメロディラインで、歌っていて無理なところはなく、メロディーの平均値はやや高めかもしれませんが、自然に歌える高さだし、ドイツ系の曲なのに、声をひけらかす箇所がしっかりあるし…。なかなかに好みの曲です。
 それほど大好きな曲だし、一応発表会に向けて準備している曲なのだけれど、もしも発表会で二重唱が歌えるようになったら…この曲と二重唱を差し替えにするのだろうと思うと、ちょっぴり残念です。二重唱を歌うのは好きだし、勉強になるので、積極的に取り組みたいのですが、この曲を発表会で歌えなくなるのは、ちょっぴり残念です。
 「だったら、この曲を発表会で歌えばいいじゃない?」 そうすると、今度は3番&4番と差し替えになります。3番&4番も決して嫌いな曲ではないし、知名度で言えば、3番&4番の方が39番よりも上だし、レパートリーに入れるなら3番&4番かなって思ってます。
 まあ、レッスンで学んでも、発表会に持っていかない曲なんて、たくさんあるのだから、そんなに気にする必要はないのだけれど、昨今は人前で歌える機会もコロナのおかげで減っているので、余計に寂しく感じるのかもしれません。
 結局、昨年は地元のクラシックコンサートは無くなってしまったし、一時期は素人向けの声楽コンクールに出場してやろうかという野望も、コンクール自体が無くなっているので潰えてしまいましたし、ほんと、歌は聞くのも歌うのも、機会が無くなってしまいました。それだからこそ、自分たちの発表会は大切にしたいと思うし、ちょっぴり気持ちが入り込んでしまうのかもしれませんね。
 とどのつまりは「コロナ退散!」

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