スポンサーリンク

歌も管楽器も禁止?

 現在、日本中で学校が休校しています…とは言え、未来永劫休校なわけはなく、いずれは再開をします。
 でも、当然、コロナ後の学校では、コロナ以前とは同じ教育活動はできません。教育委員会などから各学校に通達等があり、それぞれの学校でその対策を考えているのが、今の所の話です。
 一番最初に考えないといけないのが、分散登校です。三密を避けるために、クラスの定員を減らさないといけないので、時間を区切ったり、日替わりにしたり、とにかく一度に登校させる生徒を減らします。これはやがて数年かけて、学校の定数を減らすことになるかもしれません。当然、入試が難しくなりますし、誰もが大学に進学できる時代は終了し、中卒者や高卒者が増えるかもしれません。
 授業のあり方も変わります。実際に以下のような内容の通達が教育現場に届いています。
 1)音楽では歌わない、管楽器の演奏をしない。
 2)体育では球技をしない。
 3)家庭科では調理実習をしない。
 音楽に関して言えば、歌と管楽器(主にリコーダー&鍵盤ハーモニカ)の演奏は、授業では行えなくなります。授業は音楽鑑賞中心にならざるをえませんし、表現の分野では、歌や管楽器の代わりに、オルガン&ピアノや各種打楽器を用いる事になりそうです。そのような設備の無い学校では手拍子がメインになる事でしょう。なにしろ、息と声は使ってはいけないのですから。
 もちろん、これは音楽の授業だけでなく、部活動にも影響します。
 合唱部と吹奏楽部の存続が危ぶまれています。もちろん、合唱大好き教師や、吹奏楽命な教師たちが、現在水面下で暗躍して、事態を変えようとしていますが、一体、落とし所はどのあたりになるのでしょうか?
 “音楽は命よりも大切なのか!”と問われた時に、学校現場では、どう答えていくのか…このあたりがポイントになってくるんでしょうね。
 ある音楽教師と話をしたところ「個人レッスンなら、歌も楽器も問題なくできるんだけれど、授業はね…。狭い教室に大勢の生徒を集めて、歌ったり演奏したりなんてできる時代じゃ無くなったのかもしれないねえ」と言ってました。
 確かに、コロナで我々の生活はすっかり変わってしまった…のかもしれないし、変えていかないといけないのかもしれませんが、合唱と吹奏楽の無い世界は…私は案外平気かもしれませんが…耐えられない人も大勢いるんだよね。辛い世の中になったものです。
 中国のバカー!

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村

コメント

  1. とも より:

    季節の風物詩、第九演奏会の存亡の危機ですね。
    合唱をやりたくても使える会場が閉まっていますし、自治体開催の合唱講座も予算が取れないでしょうね。
    私は第九から合唱の世界に足を踏み入れたこともあり、とてもさみしいです。
    仕事のストレスでおかしくなりかけたときも救ってくれたのは合唱でした。
    諸事情で合唱ができない時期があったりもしましたが、この状態が長く続いたらどうなっちゃうんだろうと思う今日この頃。
    私は全然、平気じゃないです!!

  2. すとん より:

    ともさん
     第九の練習…早いところだと、そろそろメンバー募集でしょうか? 先行きの見通しが立たないと、第九演奏会も立案しずらいてし、メンバー集めての練習も難しいですね。ウチの地元は,メンバー募集はもう少し先(例年7月に募集していたと思います)ですが、今年はやるのかしら? 7月の募集なら、そろそろ実行委員の皆さんは動き出す頃ですが、こんなご時世ですから、動けないでしょうし…。おそらく日本中、同じような状態でしょうね。
     合唱が出来なくなって、全然平気でない人、私もすぐ多くの顔を思い浮かべられます。きっと、困っているだろうし、ストレス溜まっているんだろうなあって思います。
     音楽が自由にできない時代って、良くない時代だと思うし、コロナ禍を戦争に例える人もいるけれど、閉塞感としては戦争(ほどではないだろうけれど)戦時下に通じるモノがあるかもしれません。

  3. tetsu より:

    こんばんは。
    >音楽では歌わない、管楽器の演奏をしない。
    この通達は一般に公開されているのでしょうか。
    文科省のサイトでは見つかりませんでした。

  4. すとん より:

    tetsuさん
     これは各都道府県教育委員会から、それぞれの学校長宛にFAX(笑)で送られた通達等の内容です。一般には公開されていないかもしれません。ちなみに、各都道府県ごとに微妙に内容の違いがあります。ちなみに、私が書いた、歌と管楽器の両方がダメと言うのは、東京都のモノです。東京は(たぶん)厳しいです。

  5. tetsu より:

    こんばんは。度々失礼します。
    ドレミファソーラファのCMの某楽器店システムは歌うのが前提らしいです。3密の部屋で今後どうなるのでしょうか。
    Afterコロナは個人教室は生き延びる可能性ありますが、楽器屋主催の教室は崩壊するかもしれません。

  6. すとん より:

    tetsuさん
     ウチの近所のそこの教室は、軒並み休業中です。きちんと換気をするようにすれば、ピアノやエレクトーンや弦楽器は継続できそうですし、換気ができなくても幼児教室は(ここが歌ってますが…需要があるので)再開できるのではないかと思います。ダメっぽいのが歌と管楽器でしょうか? 特に歌は厳しいですが、そもそも楽器店の音楽教室では、歌には力を入れてませんので、ダメなら止めてしまえばいいだけだろうと思います。
     管楽器は厳しいでしょうね。でも楽器店的には、管楽器の売上にも影響するので、再開したいんだろうなあって思います。
     今、楽器店の収益は、楽器販売よりも音楽教室の方が多いという噂も聞きます。なので、音楽教室がダメになれば、楽器店そのものがダメになる…のかもしれません。そうなると、多くの楽器店が廃業に追い込まれ、人々はだんだんと音楽とは疎遠な生活をせざるをえなくなる…のかもしれません。
     私的にどうだろうと思っているのは、アマチュアバンドたちが使っている貸しスタジオですね。あちらは三密が避けられない状態だし、かと言ってスタジオ以外で練習する場所もないだろうし…そうなると、アマチュアバンドの多くが解散せざるをえない…のかな? などと、他人事ながら心配しております。

  7. ドロシー より:

    おそらく、大勢が集まる歌や管楽器はワクチンが開発されるようになるまで、今のままだと無理だと思います。
    その間どうするべきか・・・
    合唱関係の方は、指導者・メンバー共に「やれない理由」を挙げるのは得意だけど、「やれる方法」を考えることは苦手なのかなと思います。
    「同じパートの他の人の声を聞けないと歌えない人たちばかりだから一人で譜読みさせるのは無理」とか・・・一人で譜読みできるようにさせるチャンスなのにねぇ。
    マスクは呼吸が苦しいので、イスラム圏の女性が着るブルカやニカブのような鼻から下が隠れている服を着て、さらに平安時代か鎌倉時代の女性の外出着「壺装束(大きなつばの帽子からヴェールのような布が垂れている」を皆で着て広い会場で合唱を歌えば良いのでは?と思うのですが・・・
    そんな発想なんて思いつかないでしょうねぇ。

  8. すとん より:

    ドロシーさん
     たぶん、吹奏楽や管弦楽は…若い人が多いし、男性も多いので、案外緊急事態宣言さえ解除されれば、すぐに練習を再開して、すぐに定期公演とかしちゃうかもしれません。若さは恐れを知りませんし、男の人って細かい事にが気にならないって人多いからね。実際に、私の周辺でも、練習したくてウズウズしている若者がたくさんいますよ。
     問題は合唱の方ですね。こっちは老婦人が多いんです。心配性の人も多いし、あれこれ考えてしまうタイプの人も多いし、他責型の人も多いので、ドロシーさんのおっしゃるように、やらない理由をすぐに考えてしまう人も多いと思います。
     でもね、指導者たちの生活を考えると、いつまでもお休みってわけにはいかないと思います。

  9. ドロシー より:

    そうなんですよね。
    男女差ってあまり語りたくはないけど、女性は、本能的にリスクのあることをしたがらないのだと思います。
    管楽器出身の男性の主宰者に雇われボイトレの女性の合唱団にいましたが、普通に通勤している2月頃からボイトレの先生が「危ない。もう止めましょう」と騒いでいましたが、主宰者は何としてでも続けると、練習所が閉鎖になるまで会場を予約し続けていました。

  10. すとん より:

    ドロシーさん
    >女性は、本能的にリスクのあることをしたがらないのだと思います。
     そうだろうと思いますし、それで良いと思ってます…ってか、男がバカなんだよね。猪突猛進なヤツが多いし、目的のためには他のモノが見えない人が多いと言うと言うか「そんな細けえー事はどーでもいーんだよ」と言う人が多すぎます。ま、火中の栗を拾うような人がたくさんいて、それで成功する場合もあれば、ダメになる事も多くて、ほんと、わざと人生をリスキーにして楽しんで生きているようなフシは、多かれ少なかれあるんだろうと思います。
     だから世の中は、男と女でバランス取れているんだろうと思います。

タイトルとURLをコピーしました