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歌と笛の違い

 まあ、声楽と器楽の違いとも言えます。色々な違いがありますが、私が感じる大きな違いは、どれだけ練習のスパンを空けられるか…ではないかと思います
 声楽ってのは、多少練習をお休みしたからと言って、いきなり下手になる事はありません。歌うという行為はスポーツにも似た筋肉運動なので、筋肉が衰えてしまうほど長期に渡って練習をお休みするのは問題かもしれませんが、練習を多少なりともお休みしても大きな影響はないようです。
 ほら、一般的な筋トレだって、毎日やってはダメでしょ? 一度トレーニングで壊れた筋繊維が回復するには、30時間程度の時間が必要なわけで、それを毎日ハードトレーニングをすると回復前に別の筋肉が壊れてしまうわけで、おおげさに言えば、毎日のトレーニングでカラダを壊しかねません。理想的に筋トレは1~2日おきぐらいにやるのが良いと言われています。
 ですから毎日全力で練習するのは止めて、軽く調整的な練習をする日を入れるとか、いっそお休みするとか、声楽の練習では、そういう事も必要です。それに歌わなくても、譜読みをしたり、歌詞を暗譜をしたり…やる事は他にもたくさんありますからね。
 一方、笛を始めとする器楽は…毎日ハードトレーニングをした方がいいと思います。少なくとも、練習休んじゃダメだよね。練習休むと、休んだだけ下手になります。私などは、うっかり一週間ぐらい笛を手にしない時ってあるんだけれど、そんな時って、自分でもびっくりするくらいに笛が下手になっています。
 いやあ、ほんと、ビックリですって。
 器楽って、練習すればするほど上手くなるし、サボればサボるほど下手になります。まるで坂道を登っているみたいです。
 その点で言えば、声楽は階段を登っているのかもしれません。上手くなる時は一気にうまくなるけれど、そうでなければずっと現状維持のままだし、ハードトレーニングを続けていても現状維持のままだったりするし、サボっていても簡単には下がらないし、よくも悪しくも安定しています。ある意味、ポイントを集めているようなモノなのかもしれませんね。だから、サボっていても下手にはならないかもしれないけれど、確実に上達は遠のくわけで、上達したければ、声楽と言えども、あまり練習はサボらない方が良いですね。
 器楽の人は旅先でも練習するって言いますよね。毎日練習しないと下手になっちゃうからです。でも声楽の人は、旅先じゃあ、たいてい飲んだくれています(笑)。そんなところも、声楽と器楽、歌と笛の違いなのかなって思います。

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