声楽のレッスンの続きです。
曲の練習に入る前に、次の学習アリアを決めました。前回のレッスンの時に、先生からは2曲のうちからどちらかを選ぶように言われていたので、プッチーニの「トゥーランドット」の「Non piangere, Liu!/泣くなリューよ!」にしました。こんな感じの曲です。
(なんかやたらと暗いのですが…)この動画で歌っているのはプラシド・ドミンゴです。ドミンゴもコロナに罹患したそうですが、元気でしょうか? このアリアは、第一幕のフィナーレで歌われるアリアなので、非常に盛り上がる曲です。もちろんレッスンでは、私一人で歌うので、この曲の前半分の他の人たちの絡みがない部分(最初の2分ぐらいです)だけ歌います。本当は後半も歌いたいのですが、六重唱+混声四部合唱ですから素人が歌える曲じゃありませんって。それにしても、この動画、市販のDVDではもっと明るい画面なのですが、なんでこんなに暗いんでしょうね?
では、レッスンに戻ります。今回は、フロトー作曲「マルタ」のテノールアリア「M’appari Tutt’amor/夢のごとく」です。
(前回も言われましたが)とにかく、符点の処理をしっかりと…と言われました。符点音符だからと言って、跳ねるのは違うのだけれど、丸めてもダメです。符点の短い音符は次の音へ行くエネルギーの音だと思って歌うくらいがいい見たいです。
中間部(mi feri, minvaghin~)の部分は、その前後とは曲調が変わるので、しっかりと歌い方も変えていきます。同じような調子でダラダラ歌ってはいけないのです。
この曲は、案外テンポが揺れるのですが、a piacere になっている箇所は、明確にしっかりと緩めないといけません。
最後に連続して出てくる、高いAと高いBは、自分のペースで出していいのです…ってか、きちんと準備をして自分のペースで出さないと出ません。とにかく、この2つの高音は、実に難しい音なのですから。歌っていると、そのメロディーの流れで高音も歌ってしまいがちですが、それでは(私のような未熟者の場合は)確実に失敗します。音楽の流れを止めても、しっかりと集中して準備をしてから発声しないといけません。まあ、逆に言えば、しっかりと集中して準備をしてやるべき事をやってからならば、高いAはまず失敗しません。失敗する時は、何かが足りなかったり、何かを間違えた時です。決して発声を博奕にしてはいけません。
一方、そこからたった半音高いだけの高いBは…レッスンでは出ませんでした。いやあ、失敗率100%でした。半音の違いは、全然違いますね。今思うに、分かっていたけれど鼻の響きがうまく使えませんでした。分かっていたのに出来なかったというのが、悔しいし、まだまだ未熟だなあと思いました。アマチュアにとって、レッスンとは一種の本番なのだから、そこで失敗しちゃあ、お話になりません。ダメダメダーメなのよ。
先生からは、1)歌詞が“si”なので、まずは子音の“s”をBにふさわしいだけの速度で出さなければいけません(なのに、全然“S”の息の速度が遅くて話になってないそうです)。2)もちろん声は上にも下にも支えて“s”にふさわしい速さで母音の“i”を出さなきゃいけないそうです。まあ、高音を出すために息の速度を速くしないといけないというのは、声楽でもフルートでも同じ事のようです。
つまり、1)と2)から言える事は、息の支えだけでなく、息の速度が、今の私には不足しているという事です。まあ、そうなんでしょうね。だからと言って、息の速度を上げるために力んでしまったら元も子もないわけで、そこが工夫次第であり、テクニックと呼ばれる行為なんでしょうね。
頑張ろっと。
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