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歌ってみました(笑)

 クラシックコンサートの話の続きの続きです。
 自分の出番の3つ前の人が舞台に上がるタイミングで、会場に録音機を仕掛けて、客席から、舞台袖に移動しました。
 鏡の前で服装を確認し、響声破笛丸を服用し、くちびるにリップスティックをたっぷり塗って、ペットボトルの水はちびちび飲んで、自分の出番に備えました。やがて、妻とピアニストさんがやってきました。舞台袖のコンサートマネージャーさんと、出入りやピアノの件で軽く打ち合わせをしているうちに、やがて自分たちの出番となりました。
 パっと舞台に飛び出して、ピアニストさんと一緒にお辞儀をして会場を確認したら…お客さんが16人いました。うむ、16人ね。まあ、そんなモンだよね。
 ピアニストさんに目で合図をしたら「マリンコニア」の始まりです。歌の出来は、すでにご存知のとおりです。しっかり暗譜をしていたつもりですが、歌っている最中に、一瞬に歌詞が飛んでしまって、ちょっとばかりパニクっております。慌てて、それっぽく歌っていますが、分かりましたか?(笑)。あと、高音Aを、それまでの声の延長で歌いなさいと先生に言われていたにも関わらず、結局、全然別の所から持ってきて歌ってしまいました。その上、その後も、全然別の所から持ってきた声の延長で歌ってしまいました。ううむ、発声的にダメだな。
 二曲目は「アニュス・デイ」です。この曲も普段よりも抑えて歌っているのですが、ホールの響きが良すぎて、抑えて歌っているのに、かなり大きな音量になってしまったようです。大きな声だけなら良いのですが、大きな声になった時に、私の声が割れています。普段なら、この程度の声量程度じゃ声はびくともしないのに、体調の悪さが如実に現れています。まあ、生の私の声も割れていましたが、録音機も、もう少しクリアに録音できなかったのかな?って思いました。ダメじゃん。ああ、それにしても、声が浅いなあ…(涙)。
 二曲とも…と言うか、この後の曲もそうだけれど、ノドが痛くて、ノドの脱力ばかりを考えて歌っていたのは結果オーライだったわけだけれど、ノドになるべく息を当てないように無意識に歌ってしまい、その結果、いつも以上に息を吐いていなかったようです。おぷーさんのご指摘どおり、息の流れがダメって事で、今後の課題となりました。
 さて、この後、妻が歌うので、一度舞台袖に引っ込んだ私です。舞台袖にいたのは、私達の次の出番のギターサークルの人たちでした。大勢なので、一人ひとりはおとなしくしているつもりでも、総体としてみると、案外ノイジーなんだよね。特に、楽器をあっちこっちにぶつけて、ボコっとかゴキっとか、譜面立てを倒してカシャーンとか、まあにぎやかなもんです。私が歌っている時に、舞台裏がらバタンなんて音が聞こえたけれど、彼らが音源だったみたいですね(別に怒っちゃいないよ、仕方ないもの)。
 妻の歌が終わって、ギターの人たちがざわめき立ちます。おそらく、次は自分たちの出番だと勘違いしたのでしょうね、移動を開始し始めましたが、それを横目に見ながら、サッサと私が舞台に飛び出しました。二重唱の時間です。
 ノドは相変わらず痛いですし、背中もズキズキします。ですから、ノドに負担をかけないように軽く軽く発声していきました。当日の出来は…かなり“星のめぐり合わせ”がよかったみたいです。
 ピアニストさんが本番後に言ってくれましたが「今までの中で一番良かった!」そうです。まあ、そうかも…って、今までがどんだけヒドかったんだか! とにもかくにも、ノドが痛くて、脱力せざるをえなかったのが、いい方向に作用したようです。
 歌い終えて、絞れるほどに、汗でびしょびしょだったので、さっそく楽屋に戻って、普段着に着替えてしまいました。友人たちへ挨拶するよりも先に着替えだ!って感じです。で、さっさと着替えて、妻と一緒に会場のロビーに行って、お客様方に挨拶をしました。まあまあ、褒めていただきました。たとえ社交辞令であっても、褒められると嬉しいです。
 ピアニストさんとは、また来年も(可能なら)やりましょうと口約束をして別れました。ピアニストさんが乗り気で感謝です。なにしろ歌って、一人じゃ歌えませんからね。ピアニストさんが伴奏してくれるから舞台に乗れるわけです。ほんと、ピアニストさんが協力的な方で良かったです。同じアマチュア同士、これからもよろしくお願いします。感謝感謝。
 荷物を転がして、家にたどり着く頃には、日が沈んでいました。ああ、クラシックコンサートは、一日仕事だったなあ。とても楽しかったけれど、とても疲れました。
蛇足 あれから一週間経ちました。病状はだいぶ回復しました。でも相変わらずノドは痛いし、耳の中とか首のリンパのあたりとかが痛みます。痛い箇所があると…あれこれ気が散りますね。元気な時は健康なんて気にもしないけれど、病気になって改めて健康のありがたさが身にしみます。

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