クラシックコンサートの話の続きです。
声出し会場には、予定時刻の15分前に到着しました。声出しは一人10分ずつなので、私の前の人が時間通りに入室しているかを確認したかったから、ちょっと早めにスタンバイです。と言うのも、この声出し会場にはスタッフの方がいなくて、出演者たちの自主管理で運用されているのですが、みんながみんな遵法精神があるわけじゃないのが問題なんですね。なので、前の方が、時間通りに入室できていれば、私も、私の時間に堂々と入室しようと思っていますが、前の方の前の方(面倒くさい書き方でごめん)が時間にルーズな人で、いつまでもいつまでも声出しを止めない人で、なおかつ、前の方が遠慮深い人だと、「前の人がまだ終わらない…」と思って、遠慮して、時間通りに入室できないって事が多々あるんですよ。それなのに私が時間通りに入室してしまうと、前の方の声出し時間が短くなって可哀想な事があるんですね。なので、前の方が、そんな可哀想な人だったなら、まあ、1~2分ぐらいは譲ってもいいかなって思って、様子を見に来たわけです。
で、私の前の方は…その前の方の声出しが終わっていなかったようですが、それでも構わず定刻前に入室していました。うむ、これなら我々も定刻に入室しても平気です。
さて、我々の番です。一人10分の声出しタイムですが、妻と連続して用意してもらったので、二人で20分です。ちなみに、我々以外にもう一組ご夫婦が出演されるのですが、そちらは二人で30分の声出しタイムになっていました。ちょっと解せない気分です(でも、声出しの時間は短くていいので、別に実害はありませんでした)。
時間もあまり無いので、まずはピアニストさんに指慣らしをしてもらったら、さっそく本番順で歌ってみました。
まずは私の「マリンコニア」からです。高音Aの箇所で、歌とピアノが大きくズレてしまう(私の体調が悪いために、高音Aの発声にいつも以上に時間がかかっているんです)ので、そこを返した事。あと、私の歌のテンポがいつもよりもだいぶ遅めなので、それではキツくなってしまうので、注意しましょうと、ピアニストさんからアドヴァイスをいただきました。
「アニュス・デイ」は、まあこんな感じです。ピアニストさんからは、リハなのにそんなに声を出して平気なのかと聞かれましたが、ノドは脱力しているし、声をセーブして歌ってしまうと、かえってノドに負担がかかるので、特に問題なしと答えました。
妻の歌をはさんで、最後に二重唱を合わせました。ノドが痛いせいもあって、全般的に軽く歌っているのが、むしろ良い感じになっているようです。まあ、カデンツァの出来は、神のみぞ知るって事で、声出しは終了。残った時間(5分くらい残りました)は、ピアノタイムで、ピアニストさんの練習時間にしてもらいました。時間のちょっと前に、次の人が入ってきたので、すぐに場所を明け渡しました。
再び、楽屋に戻って、そんなに暑い日ではなかったのですが(風邪を引いているせいもあって)すでに全身汗まみれになっていた私は、汗を拭きつつ、タキシードに着替えました。着替えが終わった頃、会場はピアノの発表が終わり、歌の発表へと切り替わりましたので、皆さんの歌を聞きに、ホールに向かった私です。やっぱり歌は、モニター越しではなく、生で聞きたいじゃないですか?
さて、今回の音源は二曲目に歌ったビゼー作曲の「Agnus Dei/神の仔羊」です。前半は抑えて歌い、後半は声を解放して歌ってみました。うまく録音されていないようですが、そこらへんはご勘弁くださいませ。
もっといい録音機にすれば、もっときれいに取れるんだろうなあと思いました。そろそろ、録音機を新調するべきなのかなって感じです。
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