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なぜフルートを購入する時に、師事している先生の名前を聞かれるのか?

 なぜでしょう? 私の場合、最初のチャイナなフルートを購入する時は先生の名前なんて聞かれなかったけれど、二本目の総銀フルート(アゲハちゃんです)を購入する時は、ばっちり先生の名前を尋ねられました。

 そんなのは私だけ? 銀座の高級店だから聞かれたのかな? と思っていましたが、どうやらネットを見ていると、銀座のお店だけでなく、地方の楽器店でも総銀クラスのフルートを購入する時には、たいてい尋ねられているようなのです。

 どうやらお店のシャレオツ度(失礼)ではなく、総銀フルート以上の楽器を購入する時に、師事している先生の名前を尋ねられる傾向があるみたいなのです。

 でも、なんでなんだろ? 知り合いに楽器店勤務の方がいれば、直接尋ねちゃうのですが、残念なことに楽器店勤務の知り合いはいないので、自分が楽器店の店員になったつもりで、あれこれ考えてみました。

 まず、私が最初にチャイナなフルートを購入した時には、先生の名前を聞かれませんでした。ここから考えるに、廉価な楽器を購入する人は、初心者や独学者が多いだろうから、先生の名前を聞いても仕方がない…と思われたんだろうなあと推測します。実際、先生に師事されている方は、間違ってもチャイナな楽器は購入されないでしょうしね。

 フルート業界的には安価だけれど、世間一般的には十分高価な、スクールモデルの楽器を購入される方は、吹奏楽関係者だと思われているんじゃないかな? 若い子なら本人だろうし、私のような年配者だと、親御さんだと思われるだろうなあって思いました。吹奏楽愛好者ならば、特定の先生と師事関係が無いのが普通だものね。

 で、フルート業界的には標準的な価格となる総銀フルート(世間的には、プロの道具、または道楽者の楽器)を購入する人は、きちんとした先生に付いて、かなり真剣にフルートを学ばれている…と判断されるんだろうと思います。

 でもなぜそこで、先生の名前を聞くんだろ? ここからはあくまでも推測の話になるけれど、もしかすると、楽器店から先生にキックバックがあるのかもしれない…。H先生が「私は楽器店からの礼金は受け取らないよ」と言ってましたが、中には楽器店からの礼金(つまりキックバック)を受け取る先生がいるので、そのあたりを楽器店的にはチェックしたいのかもしれません。

 ちなみにH先生は楽器屋さんに「私への礼金はいらないから、その分を値引きしてあげてくれ」と言っているそうです。ならば、フルートを買う時に、H先生の名前を出すのは、ちょっぴりオトクな事になりますね(でも、当面フルートを買う予定はないのだけれど)。

 キックバック云々は無くても「あの先生のお弟子さんですか!」って事で、あれこれサービスがあるのかもしれません。だって、プロのフルート奏者って、楽器店から見れば、太い客だものね。私は利用しないけれど、某店ではH門下だと名乗ると、年1回のフルート調整は無料でやってもらえるらしいです。私の場合は、購入店で無料調整サービスを受けていますので、H門下と名乗ってはいませんが…。

 あと、有りそうなのが、先生の名前を言うと、店の奥から特別な楽器が現れるとか…? これはフルートではなく、ヴァイオリンを習っていた時に、当時の先生から言われた事です。「楽器を購入するなら、私(先生)の名前を言わないと、吊るしの楽器を売りつけられちゃうよ…」的なニュアンスでした。まあ、私の場合、楽器は自作(笑)でしたが、弓は先生の名前を出して購入しました。よくある既成品の弓を購入したのだけれど、あれはとっておきの弓だったのかしら?(まさかね)

 とにかく、音楽の世界って狭いですからね。だから、あるレベル以上の楽器を購入しにきたお客の師匠を把握するってのは、楽器店的には、かなり大切な事なのかもしれません。

 以上、トーシロの妄想でした。

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コメント

  1. tetsu より:

    こんばんは。

    こちらは数本の楽器と数人の師匠が通り過ぎて今に至ります。
    一時期取替引換したことがありますが、先生の名前を聞かれたかもしれません。
    記憶は朧気ですが、楽器屋が聞く目的はキックバックではなくて楽器の転売を警戒していたのではないでしょうか。
    店頭で誰かの名前を聞いてそれをキッカケにキックバックするとは信じられません。

    以前知り合いのフルートの某先生は某楽器屋さんと密接な関係があって、生徒さんの楽器調整と買い替えのさいの楽器の選定を全てお任せにしていました。
    キックバックの有無はとても聞けませんでしたがあっても不思議ではありません。
    そんなフルート教室はどこにでもあるといわれるとなかなか否定できません。

    > 先生の名前を言うと、店の奥から特別な楽器が現れるとか…?
    先生の名前ではなくてお付き合いですが、某楽器屋社長に「あるよ」@HERO田中要次 と言われて入手したのは今メインで使っている楽器です。

    失礼しました。

  2. すとん より:

    tetsuさん

    >楽器屋が聞く目的はキックバックではなくて楽器の転売を警戒していたのではないでしょうか。

     転売か…その線は思わなかったけれど、ないわけじゃないよねえ。

    >誰かの名前を聞いてそれをキッカケにキックバックするとは信じられません。

     これは、H先生情報だけれど、割とありふれている話みたいですよ。特にお店とつながりのある先生だと、キックバックは発生するそうだし、現にH先生の場合は、H先生とつながりのある店でフルートを購入すると、キックバックの分だけ、割り引いてくれるし、割り引いてくれないと、先生がお店にクレームを入れてくれるシステムになっているんだそうです(笑)。まあ、私はH先生のお手を煩わせた事はないんだけれどね…。

     あと、H先生、中古の良質楽器の流通も(お弟子さんたち相手に)経費無料で無料でやっているそうです。なので、良い楽器が欲しい時は、店に行く前に相談してほしいと言われてます。

    >先生の名前ではなくてお付き合いですが、

     結局、先生だって、その楽器店と付き合いが濃いからアレコレしてもらえるわけで、フルートの先生と言えども、駆け出しとか、小規模とかの街の音楽教室の先生程度(失礼!)だと、そういうのも無いのかもしれませんね…って、私がフルートを買った時の笛先生には、その手のモノって、一切無かったなあ(遠い目)。

  3. 村上春巻 より:

    こんにちは!
    私もギターを買う時に先生の名前を聞かれました。おつきあいのある先生だとやはり割引とかあるみたいですよ。
    その事を先生にお話ししたら、先生のおつきあいのある楽器店だったら割引できたのに。
    と言われました[E:coldsweats02]
    リコーダーを買ったときには先生の名前を言ったら10パーセント割引されました。先生がヤマ○の先生だとヤマ○楽器店で買えばヤマ○以外の楽器でも割引になります。そんな感じでどの先生もおつきあいのある楽器店があるのではないでしょうか[E:happy01]

  4. すとん より:

    村上春巻さん、いらっしゃいませ。

     割引があろうがなかろうが、原則的に、先生に無断で楽器を買いに行ってはいけません。必ず先生に話をして、どこでどのクラスの楽器を買うべきか、変な話ですが、先生の許可をいただいてから楽器を買うのがベストです。

     割引の問題もあるし、楽器の質の問題もあるみたいです。楽器屋も商売ですから、良い楽器はお得意さんに売りたいものです。この場合のお得意さんとは、目の前の生徒さんではなく、その後ろにいる先生の事です。楽器店からすれば、先生は太い上客ですからね。先生ご自身も良い客ですが、生徒やお弟子さんも紹介してくれる、太い太い客ですからね。ですから、そんな先生の紹介でやってきた生徒さんには、良い楽器を勉強してでも売りたくなるのは当然の話です。

    >そんな感じでどの先生もおつきあいのある楽器店があるのではないでしょうか

     あるレベル以上の先生は、絶対にありますよ。自分が楽器店主なら、どんな客と長くつきあいたいのかと考えれば一発です。

     なので、私は次の楽器を買うなら、ぜひH先生のお名前を使わせていただくつもりですが、肝心の先生が「君は当分、楽器を買い換える必要はないね」と言っているので、そういうチャンスはありません。それどころか「今の楽器は一生吹いていけるよ」とも言ってくれます。それって、もう楽器を新調するチャンスは無い…って事なのかな(涙)。

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