笛先生から指令が下りました。
…楽器屋さんに行って、ゴールド・フルート(金で出来たフルート、半端なく高価)を吹いていらっしゃい。ただし、絶対に買ってはいけません。
ラジャー! って、どうしろというのですか、この私に?
いやあ、どうにもこうにも、そろそろチャイナ娘から卒業しましょうと笛先生がおっしゃいました。次のフルートの購入を考え始める時期だと思いますとのことです。
で、そのために、まず、フルートには色々な音色の楽器があることを知りましょうということで『楽器屋フルート冷やかしツアー』をしなさいという命令です。
特にゴールド・フルートの、音色を含めた特徴を、きちんと把握しておきなさい、というのです。もちろん、ゴールド・フルートだけでなく、総銀や洋銀、日本のメーカー品から外国のものまで、可能な限り、色々なメーカーの色々なランクのフルートを吹いて、音の傾向を感じてきましょうということですが、ゴールドは必ず吹いてきてネという命令です。
フルートには色々な音色があって、色々な癖があって、そういう事を感じた上で、自分の好みの音色、自分の好みの操作性などを絞っていって、最終的には予算と好みで一本のフルートを買うのだそうです。おそらくゴールドうんぬんは、その比較対象の原点というか、スタンダードなフルートとして知っておきましょう、というところなんだと思います。
実際に買う時には、笛先生と一緒に、笛先生行きつけのお店に、お出かけすることになりますが、まずはその前準備として、楽器店フルート冷やかしツアーをして来なさいというわけです。
言われたのでやりますが、冷やかしかあ…小心者には荷が重いなあ。でも、そこをやらないと自分好みのフルートを選ぶことさえできないとなると、いいかげんな気持ちではできないぞ。結果として買わなくても、買うつもりでお店に行かないと、ダメだな。
よし、気合を入れて…そのうち…行こおっと。
でも、ゴールドフルートを吹いて、気に入っちゃったら、どうするんだい。そんな高価な笛(ヤマハの一番安価なモデルでも約160万円。標準的な総銀フルートの2~3倍の値段)は絶対に買えないぞ。私的には、絶対に買えないものには触りたくないのが本音なんだけれどなあ…。これも後学のためですかねえ…。
ゴールドも買えないけれど、もっと買えないと言えば、プラチナも買えない。ところで、プラチナ・フルートって試奏できるのかしら? もしできるなら、話のネタに吹いてみたいわ。
コメント
ついに試奏ですか!
100万円もの商品を冷やかすってどういうこと?!ドキドキしますね!
リポートが今からとても楽しみです♪頑張ってきてください。
ちなみに、(昨日の記事へのコメントになってしまうかもしれませんが)私が今までで一番おもしろかったのは「やわらかいクチビル」のお話。大爆笑でした。
>通りすがりさん
実は本日、全くの予定外でしたが、試奏をしてきました。総額400万円ものフルートを試奏室を独占して2時間もたっぷり吹いてきました。
週末に突入してしまいますので、詳しいことは、月曜(または火曜)日にアップするつもりです。それまでお楽しみに。
すとんさんの試奏の参考になるかどうかわかりませんが、面白いyoutubeのclipがありましたので紹介します。
中身は、今を時めくGalwayさんが、自分の手持ちの16本のフルートを順番に吹いていくというものです。
どんなフルートを吹いているのか、このclipでは明らかにされていませんが、別のサイトでフルート名が紹介されていましたので、それも添付しました。ただし、真贋のほどは分かりません。ただ、画面で見る限り、下に書いてあります順に吹いているようですが。
http://jp.youtube.com/watch?v=G0n3n3N3SOY
1 Lois Lot silver 10032
2 Muramatsu silver EX 53320.
3. A.K. Cooper 164 with a Haynes Head
4. Muramatsu all silver 14657
5. Muramatsu Platinum 44755
6. J.Brogger. 18k gold 555 with a Nagahara head.
7. Muramatsu 18k gold 61700
8. A. K. Cooper 18k gold 188 (Berlin Phil flute)
9. Emanuel 18k gold 150
10. A.K.Cooper. 18k gold 197
11. Kanichi Nagahara 20k gold 50
12. Muramatsu 9k gold 64200
13. Muramatsu 14k 38220
14. Kanichi Nagahara 18k gold 518
15. Muramatsu 24k gold 60100
16. Muramatsu 24k gold 55555
おはようございます。
ついに…ついに…試奏!
コメントを読むと、もう、されたようですね。
週明けの日記をたのしみにしています(^o^)
全然関係ありませんが…
私の楽器は2番のムラマツEX。
独身時代の貯金をおろし清水の舞台から飛び降りました。
それと…
ふうかちゃんの尾びれはよくなったのでしょうか?
回復に時間がかかるのかしら?
ひとことのカミキリ君が日記に残らないのはちょっと残念です。
>akyさん
さっそくゴールウェイ氏の吹き比べ、聴きました。おもしろかったです。この中には先日私が吹いたフルートと同じものが入っておりました。
感想ですが、いやあ、見事に違いますねえ…。特にゴールウェイには銀は似合わない。銀だとゴールウェイが余っているような感じがします。それはおそらく自分でも分かっているんでしょうね。手持ちのフルートの大半が金というのも、そういう事なんだと思います。
金のフルート。共通したカラーはあるものの(おそらくそのカラーが金そのものの音色なんでしょうね)、仔細に聴いていく、かなり音色的には違いますね。銀に近い音色のものもあれば、ストレートに金そのものの音色のものもあります。ただし、音色と金の含有量とは関係ないみたいですね。金とは言え、部分的に銀を使っているでしょうし、頭部管のカッティングの違いやその他モロモロもあるでしょうし。
感心したのは、一本だけあるプラチナ。いやあ、プラチナの音って、金よりも金ぽいですなあ…。勉強になりました。
それと思ったのは、たぶんほんの数日前の私なら、このビデオを聞いても、おそらくどれも同じに聞こえたのではないかと推測される事と、今の私には全部の違いがかなりよく分かること。笛先生が試奏してきなさいと言われた意味がよく分かりました。たっぷり試奏してきましたので、耳のチャンネル。特にフルートの音色を聞き分けるチャンネルが開いたのだと思います。いやあ、いい経験をしてきました。
ゴールウェイと私、同じフルートも吹いてますが、やはり音はかなり違います。これは腕の違いもさることながら、おそらくクチビルとか頭蓋骨の形とか、そのあたりの違いが笛の音色にかなりの影響を与えているのだと思います。つまり笛の音色は笛と演奏者の両方の影響下にあるというわけです。
そういう意味では、他人の試奏情報は参考にはなりますが、決定打にはなりませんね。実際に自分で直接触って吹いてこないとダメだと思いました。でも、これだけのゴールド・フルートの試奏は、普通できないから、このビデオって、すごく貴重な情報だと思いますよ。akyさん、ありがとうございました。
>まきりんさん
フウカの背びれの黒ずみはとれまして、今は真っ白になってます。そういう意味ではまだ治っていないようです。きちんと治ると元の金色になると思います。
しかし今回の事故で、背びれの先端が折れてしまいました。折れた背びれは治らないので、残念ながら、一生このままです。
尾びれというか、尻びれは我が家に来る前に壊したみたいですが、これももう治りません。そういう意味では、二つの故障個所を抱えている障害魚なんですよ、フウカは。もっとも、我が家の水槽には、障害を抱えたまま元気に過ごしている奴らが数匹いるので、平気と言えば平気ですが。
ご心配、ありがとうございました。
カミキリ君のひとことが残らないのでは、残念です。それはココログの仕様なので仕方がないのですが、本来のムーヴァブルタイプだと残せるようにも設定できるので、そこんとこがなんか悔しいです。
かと言って、自分でサーバー管理して、ムーヴァブルタイプでブログを作るのは、面倒だからイヤ。仕事でやらなきゃいけないとしても、きっと業者に丸投げしてしまうだろうと思うくらい、面倒なので「所詮趣味のブログさ…」とあきらめてます。
はじめまして・・・フルート歴10年の、今もまだ個人レッスンを受けています。
私のフルートはアルタスA1007(二本目)です。 MURAMATSU 9K.GOLDが今とても気になっていて欲しいと思いとつつ・・・
私の先生には「ひとつのフルートを極めなければ・・」と言われてしまい、三本目(きっとラスト?にしようと。)は私にはまだまだかなぁ~と、考える日々です。
このフルートは吹き較べの中に入っていますか? それからGOLDは重いと聞きます、いかがでしたか? 又、力量も必要だと。
>H1223Kさん、ようこそ
フルート歴10年ですか、大先輩ですね。こちらこそよろしく。
ムラマツ9Kは、今まで何度も試奏しています。ゴールドフルートとしては、割とポピュラーなフルートだと思います。プロでも、特に女性奏者は、このムラマツ9Kをご使用になってらっしゃる方が多いように見受けられます。
ムラマツ9Kの印象をお知りになりたいのですね。今の私の感覚での印象を書いてみます。
まず、重いかどうかですが、重量的には、9Kは軽いですよ。とは言え「総銀フルートと比べると、それほど変わらない?」程度の重さですから、A1007と比べたら、だいぶ“重い…”という印象を持たれるかもしれません。しかし、普通、ゴールドフルートと言うと、14Kとか18Kあたりを言うようなので、一般的なゴールドフルートよりも、全然軽いです。
吹奏感的には9Kは軽いです。おそらくA1007と比べても、最初のうちは、同じか、もしかすると軽く感じられるかもしれません。ただ、A1107と比べると、スタミナは必要とされると思いますよ。だから、最初は「軽い軽い」と思っていても、そのうちに、段々シンドクなってくると思います。そういうタイプのフルートです。
とは言え、総銀よりもよっぽど楽ですよ、ムラマツ9Kは。特に気に使わなくても、楽々音が出るし、基本的な音量が大きいので、合奏などでは優越感に浸れますよ。
ただ、音色がムラマツにしては、少々薄味っぽい(それでも他のメーカーと比べるとかなり濃厚です)のがどうかな?って思いますし、現在ご使用のアルタスとは、色々な意味で真逆ですから、もしもアルタスがお気に入りならば、かなり違和感を持たれると思います。
パールに「10Kマエスタ」と「10Kオペラ(こっちはかなり高価です)」があります。これらは、アルタスと同じ傾向の音と思われます(正直に書くと、この二つのフルートは試奏をした事がありません。それゆえにこの部分は推測で書いてます)ので、ムラマツ9Kのみならず、こちらも購入リストに入れておくと良いと思いますし、アルタスも紙のカタログには乗っていませんが、受注生産で9Kの製作をしてくれると思いましたので、そちらも検討候補に入れておかれるとよろしいと思いますよ。