私はあっちこっちのフルートブログをのぞくようになった時、思ったことは「この人の使っているフルートは、どこのメーカーの何という楽器なんだろう」ってこと。しっかりプロフィールにフルートの事を記載している人もいれば、購入記を連載していた人もいるし『私のフルート』みたいなページを作っている人もいた。
私がそういう興味を持ったのだから、きっと他の人もそういう興味を持っているに違いない! ということで…
結局、色々ありましたが、新しいフルートを買いましたので、ご紹介かたがた、自慢(笑)とウンチクを述べたいと思います。
えーと、まずは銘です。フルートの名前ですね。“アゲハ(揚羽)”と名付けました。以下、アゲハと呼びます。よろしく。
さて、今まで散々「D社の総銀」とか「お姉さん」とか呼んでいたアゲハですが、実は アルタスのA1307R というフルートです。ここのメーカーの総銀フルートの中では、下から三番目のランクの笛です。皆さんが推測していたフルートだったでしょか? 当たった方、おめでとうございます。どの辺で見破りましたでしょうか? また、惜しくもハズしてしまった方は、何と間違えたのでしょうか? 当たった方もハズれた方も、もしよろしかったらコメントいただけると、みんなで楽しめると思います。
ちなみにお値段は、やっぱり、アップライトピアノ一台分(笑)、定価ベースで53万5500円です、庶民感覚ではお高い買い物でしたが、総銀フルートとしては、普通かやや安めのフルートです。もちろん値引きしてもらって買いました。このフルートは9月に値上げしますが、一体いくらになるのでしょうね。15パーセント程度の値上げと聞いてますので、それで決まりなら新価格は約62万円。とてもじゃないですが、値上げ後の定価ベースでは手なんか出ませんよ。だってムラマツのDSとほぼ同じお値段。9月以降のお買い求めなら、2ランクほど下げないと手が出ませんな。[2008年9月2日追記 新価格は577500円でした。約7.5パーセントの値上げ? あれ、メーカーさんから直接聞いたのとだいぶ違うよ、おかしいなあ?]
公式ホームページには情報がほとんどありませんが、一応貼っておきます。国内ではあまり商売をするつもりがないのでしょうか、このメーカー。海外向けのページはこちらですが、こっちの方が明らかに力が入ってます。英語が平気な方はそちらへどうぞ。
メーカーのアルタスさんは、日本のメーカーさんです。比較的新しいメーカーさんのようです。メーカーの営業さんの話では、元々は海外に工場があって、某メーカーのOEMを作っていたようです(どこのOEMをやっていたのでしょうね?)が、自社ブランドを立ち上げる際に工場を日本の長野県の安曇野に移して今に至るのだそうです。店員さんは、新興のメーカーだけれど、評判がとても良いんですと言ってました。
『総銀』…フルートのすべてのパーツを銀で作っている楽器のことです。現代フルートの標準品は総銀なんだそうです。ただ、銀と言っても、貴金属の常として、銀合金を使用します。で、その合金の銀含有率をどれだけにするか、どの金属をどれだけ混ぜて合金を作るかで、メーカーそれぞれの工夫があるみたいです。
アゲハさんはAg958(銀含有率95.8パーセント)という、ブルタニアシルバーという銀で作られています。多くの総銀フルートはAg925(銀含有率92.5パーセント)のスターリングシルバーで作られています。ですから、通常の総銀フルートよりも銀の含有率が高いのです。数字的にはちょっとの違いですが、音色にはかなり大きく差が出てきます。
ちなみに通常の総銀フルートで使われているスターリングシルバーは、もちろん厳密には銀合金なのですが、一般的には“純銀”と言った場合は、このスターリングシルバーのことを指すそうです。ってことは、アゲハさんは“純銀”よりも純度の高い銀でできているということになりますね。おもしろいね。
アルタスさんは、他にもメタライズドシルバーと呼ばれるAg997(銀含有率99.7パーセント)の銀を用意していて、アゲハよりも、もっと上級機種になると、これが全面的に使われています。実はアゲハさんのキイパイプはブリタニアンシルバーではなく、メタライズドシルバーで作られています。さらにこのメーカーは、アルタスシルバーと呼ばれるAg946(銀含有率94.6パーセント)の銀も用意しているそうです。自社名をつけるだけあって、銀以外の金属の配合に特徴があるそうです。こいつは最高級品の総銀に使われています。
ひと言で“銀”と言っても、アルタスさんはこれだけの銀を用意し、使い分けているようです。自社の総銀フルートの銀の含有率を明らかにしているフルートメーカーさんは、あまり多くありません。そういう点では、アルタスさんは銀の素材にこだわっているメーカーの一つと言えるでしょう。実際、金もプラチナのフルートも用意していますが、製品ラインナップを見ても、総銀に力を入れている、総銀にこだわりのあるメーカーさんのようです。
しかし、冷静な頭で考えるならば、スターリングシルバーにせよ、ブルタニアシルバーにせよ、銀の含有率が違うと言っても、わずか数パーセントの誤差程度の違いしかありません。さらに言うと、息が最初に当たるリッププレートは、アゲハも通常のスターリングシルバーで作られています。この程度の違いでは、音は大きく変わらない(むしろ全く同じ)と言う人は、とても知性的な人だと思います。私も知性の部分ではそう思います。でもね、銀の含有率の違いを知らずに聞き比べた時に、その違いが瞬時に分かるほどの音色の違いはどう説明したら良いと思いますか? もっとも音色の違いは、分かる人には明らかに分かるけれど、分からない人には全く分かりません。分からない人には、おそらく、どう説明しても分からないでしょう。だから、銀の含有量にこだわる人はこだわるわけだし、そこに応えるメーカーも存在するのでしょう。
他にアゲハの特徴と言うと『ハンドメイド』『無垢鏡面仕上げ』『ドゥローン式』があげられるでしょう。
『ハンドメイド』… 不思議な表現ですよね。すべての楽器は人の手作業で作られているので、ある意味すべての楽器はハンドメイドなのですが、フルートの世界では世間一般とは違った意味で、この言葉が使われているようです。
この世界では、製作工程ごとに熟練した専門の作業員を置いて分業制で作った楽器のことを「スタンダード」と呼び、一人の職人さんが製作・組立て・調整までのすべての工程を一人で請け負って完成させた楽器を「ハンドメイド」と呼んでいます。ま、安定した品質の大量生産品であるスタンダードモデルに対して、職人さんの個性が出やすい少量生産品であるハンドメイドモデルという区分ですな。
つまりスタンダードモデルが万人向けの製品であるのに対して、ハンドメイドモデルは癖が強いので、奏者との相性が問題視されるけれど、相性がバッチリなら、すごいことになる工芸品というわけだ。もっとも相性が合わないと目も当てられなくなるという世界です。そういう点では、ハンドメイドモデルの楽器の購入には、目利きが必要になりますね。と言うか、目利きができて、お財布が許すなら、ハンドメイドモデルのフルートをぜひ買うべきなんでしょうね。
『無垢鏡面仕上げ』… つまり楽器の表面にメッキ加工をしていませんということです。メーカーの営業さんの話だと、メッキ仕上げのフルートの場合、部品の一つ一つに磨きをかける必要がないので、磨きの分の製造工程を減らすことができ、コスト的に有利になるそうです。逆に言うと、メッキをかけなければ、一つ一つの部品を人の手で丹念に磨かなければいけないそうで、コスト的にかなり不利になるそうです。ま、これは仕上げの問題ですね。ですから、無垢の方がより丁寧に作られているとは言えると思います。
確かに各メーカーさんのカタログを見ると、総銀の中でもメッキ品は比較的安価なランクに、無垢のものは高価なランクに位置づけられていますが、それはそういう理由。
あと、メッキの有無はサビの問題にも直結です。メッキ加工をしてある楽器はサビづらく、長いことピカピカだし、お手入れも簡単だそうです。その点がメッキ無しの楽器の弱点になるわけですから、「メッキしてないのはサビやすくて良くないじゃん」と言ったところ、実はフルートはサビた方がよいのだとメーカーさんは言ってました。そしてサビはフルートの音色をよくする(ホント?)ので、サビを楽しめるのが無垢なんだそうです。だから、楽器がサビてきてもサビを落とさないようにしてください、だって。
店員Bさんも「このフルートはメッキ加工をしていないので、そのうち必ずサビてきますが、サビた状態になって始めて、このフルートの本当の音が聴こえてくるようになります。きっと良い音がしますよ、楽しみですね」だってサ。サビが気になるようだった、オーバーホールの時に表面のサビだけ落として、ピカピカの状態に戻すことも可能なんだそうです。「お薦めはしませんが…」というセリフ付で教えてもらいました。
ちなみに銀のサビには黒くなるサビと白くなるサビがあって、それは奏者の体質で変わるそうです。白くなるならいいけど、黒くなったら不潔っぽくてイヤだな。あ、サビと書いてますが、科学的には硫化銀のことです。酸化銀じゃないので、鉄がサビるのとは少しわけが違います。
『ドゥローン式』… これはトーンホール(穴のこと)の作り方の問題で、フルートは管体に穴を開けたら、穴のフチを外側に立てるのだけど、そのフチの部分を本体を曲げてフチを作る比較的新しい作り方か、フチを別の部品で作ってハンダ付けする昔ながらの作り方かの違いがあって、本体を曲げて作る方を「ドゥローン式」、別部品をハンダ付けするのが「ソルダード式」と言うそうです。
当然高いのはソルダード式。だって、別部品を作ってわざわざハンダ付けするわけで、製造工程が増えるでしょ。だから高級機種はほとんどがソルダード式です。
ちなみにアゲハさんは安い方のドゥローン式ですが、一カ所だけ、Cisという一番上の穴だけがソルダード式で作られているそうです。他の穴はドゥローン式でもソルダード式でも好みの問題で片づけられるけれど、この穴だけはソルダード式で製作しないと、正確なピッチでフルートを作ることができないと、メーカーさんは言ってました。「そこにこだわっています」とも言ってました。だから、コンサート等で使用されるようなフルートは、最低、Cisだけはソルダード式でなければ困ったことになるそうなんですが…って事は、アゲハさんはコンサートで使える笛ってこと?
あと、ドゥローン式とソルダード式の違いは、音の立ち上がりと言うか、楽器から出てくる音の初速が違うというか、そんな感じのものが若干違うかもしれない…っていう程度。「…かもしれない」程度の違いですし、比較しないと分からない程度の違いなので、気にしない人は気にしないだろうし、気にする人は大いに気にするといいと思う。
ちなみにどう違うかというと、音の立ち上がりが、ドゥローン式だと「っにゃーーー」って感じに立ち上がるとすると、ソルダード式は「っちゃーーー」って感じかな。ま、その程度の違いに私は感じました。ちなみに、その程度の違いでお値段は20万円違います。で、私はこだわりましたよ、その違いに。こだわった結果、ドゥローン式を選択。別にお金の問題ではなく、「っちゃーーー」より「っにゃーーー」の方が好きだから。だいたい、「っちゃーーー」が好きなら、ゴールド・フルートを買うってば。
ううむ、大半がウンチク話になってしまった。だからオジンはウザいんだよな。
とにかく、アゲハを買いました。おそらく、もう二度とフルートを買い換えることはないでしょう。だって、次に買うときは「買い足し」だもん。そういう意味では、アゲハさんは私にとって“ゴール”なフルートです。つまり、本妻。21世紀の日本ですから、本妻は大切にしないとネ。本妻にして恋女房なんだな、アゲハは。
もしも…もしも、1000万円持っていて、そのお金で自由に好きなフルートを一本だけ買っていいよと言われたとしても、たぶん“アゲハ”を買ったんじゃないかな? そんな気がします。もちろん、今回の試奏で、世界中のすべてのフルートを吹いたわけじゃないし、特に高価な笛や海外メーカーのフルートはほんの数本吹いただけで、ほとんどの高級フルートを知らない私ですが、それでもたぶん、高価な笛ではなく“アゲハ”を選択していたと思います。
その一番の理由は「呼ばれたから」。今回、私はアゲハに呼ばれたのだと思ってます。私がアゲハを選んだのではなく、アゲハが私を呼んだのだと思ってます。でなければ、私の意志で、この笛を買うことはなかったと思うし…。
さて、激安楽器のユーザーから、一転して高価な総銀フルートのユーザーになってしまった私。まだフルート始めて間もないんですよ、それなのにこんな良い楽器を所有してバチは当たらないでしょうか? オーバースペック状態ではないでしょうか? 分不相応なことになっていないでしょうか? とにかく、楽器負けしないように練習しないと。
アゲハさんがやってきたので、これでチャイナ娘は引退です。私を笛の世界に導いてくれたのが、この笛でした。安物の楽器でしたが、私にとっては、値段以上の価値のある、まさに人生を大きく変えてくれた楽器でした。たった五カ月のお付き合いでしたが、感謝です、ありがとう。
コメント
お買い上げおめでとうございます。(^^)v
連載も完結編でしょうか、今度は吹きこなす&育てていく連載が始まりそうでうきうきわくわくしております♪
楽器負けしている方が上達します!何とか育てようとしますからねぇ。。。楽器に勝っちゃったら買換え時期ですし。 私も「豚に真珠」「猫に小判」状態なのですが、、、時折手を抜く(故意にでは無いんです…決して…涙)と、「其の音じゃ某社の入門器と同じ音だよ」と”ぐざっ”と刺されます。
サイドバーを見て新しいフルートの名前が「アゲハさん」だな・・・と思っていました。
自分ではこれだけ手間隙かけて楽器を選んだことがなく、これまでの顛末を楽しませていただきました。
きっと上達されることでしょう。
銀が黒ずむと悲しいですよね。
昔大学の校章のアクセサリーを買いましたが、銀だったのですぐに黒くなりました。
それ以来銀製品をあまり身に着けていないかも・・・。
私自身は体験することが(たぶん)ないであろうフルート選びについて、いろいろ読ませていただきました。面白かったです。
楽器との出会いって不思議なもので、「呼ばれる」ってのはアリだと私は思いますよ。うちのぴあ子ちゃんにも呼ばれましたから。
で、よい楽器をもったのであれば、楽器に近づけるようにまた練習するんじゃないかなぁ。やっぱそうじゃないとね~。
>めいぷるさん
連載の本編部分はこれで終わりです。あとは、イニシャルをハズして実名トークによる“まとめ記事”と後日談がダラダラと続く予定です。
おっしゃるとおり、楽器負けをしている方がいいですね。「勝っちゃったら買換え」というのは、確かにそうです、納得です。とは言え、アゲハに余裕で負けている私なので、まずは「負け幅」を狭くする方向で行きます。
>其の音じゃ某社の入門器と同じ音だよ
私の場合、まだまだ未熟なので、手を抜かなくても、そんな音になっちゃっている時あります。自分でも反省しますが、音色の安定化って難しいです。なにしろアゲハはたくさん音色を持っているので、私はそれに、ふりまわされっぱなしです。
>Ceciliaさん
銀の黒ずみ…つまりサビというと、もう、こんな話があります。
アゲハを買って帰って、最初に吹いた時、すでにリッププレートに白い曇りが付いてしまいました。私はこれを“汚れ”と思って、クロスでゴシゴシこすったのですが、全然落ちないのですよ。それで先日、禁断の“シルバークロス”を導入して、こすったところ、その白い曇りの下から黒ずみが出てきました! こすり続けるとクロス真っ黒。で、黒いのが取れると、リッププレートはピカピカ…。
つまり、使用初日でサビをつけてしまった私です(笑)。チャイナ娘にも同じような汚れが付いているので、おそらく同じサビでしょうね(って事は、チャイナ娘はリッププレートは銀製ってことだ)。私はどうやら「黒サビの上に白サビを重ねる二重サビ」体質の人間のようです。こりゃ、困ったね(大笑)。
>ことなりままっちさん
楽器に呼ばれる…やっぱりありますよね。なんかうまく説明できないのだけれど、もっと他に上等な楽器もあるし、お手頃な楽器もあるにも関わらず、なぜかそいつを家に持って帰ってしまうというケース。特に今回は衝動買いでもなんでもなく、かなりの検討を重ねているにも関わらず、そして一度は購入リストからハズしたにも関わらず、最初の出会いの時から心を奪われっぱなしで…。“呼ばれた”という表現でなければ説明できない状況です。
>よい楽器をもったのであれば、楽器に近づけるようにまた練習するんじゃないかなぁ。
それって、良い楽器を持ったものの宿命みたいなものだと思います。何しろこれで何があっても「楽器のせい」にはできなくなりました。すべてのヘマは奏者である「私のせい」。言い訳なんかできません。すべては「私の腕が未熟だから」になります。
チャイナ娘を吹いていた時は、かなりの部分を楽器のせいにしてましたが、これからはそうはいかなくなりますし、笛先生もチャイナ娘の時は「その楽器じゃあねえ…」と許してくれていた部分がありましたが、アゲハになってからは「その楽器なんだから…」と言って、よりシビアに要求してきます。
どこかで「楽器が奏者を育てる」という言葉を見ましたが、まさに私はその状態。アゲハに育てられ始めたところです。また「初心者であっても、可能なら良い楽器で始めた方がいい」という言葉も見ましたが、まさにそうだなあと実感しているところです。良い楽器でないと学べないことが多々ありそうですし…。いや、ほんと
えー、私と同じメーカーだったのですね!
ビギナー(私も始めて半年だからビギナー)でもよい楽器持つと練習しないのは楽器に申し訳ない、テクニックが未熟なのは楽器にも曲にも申し訳ないなんて考えて猛練習するから絶対上達すると思いますよ。
何といってもピアノやバイオリに比べればフルートは簡単な楽器なので飛躍的に進歩するのではないでしょうか?フルートを習い始めたとき先生はピアノ弾ければ指は回るし、声楽やってれば腹筋使えるからフルートは簡単簡単・・・と言ってました。すとんさんも声楽されてるから上達が早いと思います。
今程度で技術的に頭打ちなら(今はヘンデルソナタ程度なら初見でOK)今のフルートのままで行くと思いますが、たぶんやっぱり金のものに買い替えるのではないかと思ってます。9Kは吹きやすいですし。
>あゆみさん
はい、同じメーカーでした(笑)。なので、あゆみさんがA社のフルートを買ったと読んだ時は「おおっ!」と思ったものです。
おっしゃるとおり、分不相応に良い楽器を持つと、楽器に申し訳なくて練習をしないといけない気になります。特に今はまだ夏休み気分なので、今週いっぱいは、毎日猛練習の予定です(大笑)。上達の速度は…私は指が廻らないので、早晩キビシイ局面を迎えるようになるでしょう。この年でこれから指の訓練をしなければいけませんので…(汗)。あと、読譜力が弱いので(だって声楽って、耳で覚えられるでしょ)、そこも今後の課題です。とは言え、楽しい苦労になると思ってます。実は今からウキウキしてるんですよ。
9Kはとっても吹きやすいですよ(笑)。まるで天国のような笛です。ゴールドの音色がお好みなら、お薦めかもしれませんね。ぜひ試奏してくださいネ。
試奏もなしに総銀への憧れが増した際に中古美品がヤフオクで出てたからって理由で買った私にとっては耳が痛い話ですね^^;
(しかもPE525EからA1507Rとメーカーもグレードもタイプも違うものにジャンプしてしまったので…)
三ヶ月ほど吹いてやっと通じ合えてきてよかったものの、通じ合えなかったらと思うとぞっとします…
Luciferさん
PE525Eとおっしゃるので、なんだろうと思ってググってみたら、パールのブリランテなんですね。ブリランテ…コストパフォーマンスも良くて、いい楽器だと思いますよ。たしかに、アルタスの1507とは方向性は違いますが…。でも、どうせ二本持つなら、メーカーもグレードもタイプも違う楽器の方が面白いかもしれませんよ。私もアゲハ(1307)がメインですが、サブはプラ管フルートですからね。メインとサブでは、メーカーもグレードもタイプも違う楽器です(笑)。
笛との出会いは、ある意味、人との出会いと同じです。選びに選んだパートナーも良いでしょうが、偶然の出会いから最愛の伴侶が見つかることだってあるわけです。「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」と言います。さしずめ「笛なら吹いてみよ」って感じかな? 出会いの方法はイロイロあると思いますが、結果が良ければ、それでOKですって。
それに、選びに選んでも、なかなか通じ合えない笛もありますよ(汗)。なにせ、ツンデレな笛は簡単には攻略できませんって。