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フルート購入に関する心境の変化について… その2

 いよいよ、話はブログにアップした部分に差しかかってきました。メーカー名も機種名も具体的に書きましたが、すべて個人の感想ですから、その辺を誤解しないようにお願いします。また、書いていない部分についての邪推はご遠慮ねがいますので、そこんとこ、よろしくネ。

 参ります。

 すっかりムラマツのEXを買うつもりになっていた私にとって、実は試奏というのに、あまり意義を感じていませんでした。「どうせ、ムラマツ買うんだし~」って感じでしょうか。問題は、どこのお店でムラマツEXを買うか。でも、地元のお店のリップ金のムラマツEXがいいなあと漠然と考えていました。だってリップ金の限定品だよ、すごいじゃん。

 ところが試奏に行って、その気持ちが変わってしまいました。

 総銀だったけれど、一通りのメーカーのフルートを吹きました。ムラマツは確かに良いフルートでした。良いフルートでしたが、試奏をしているうちに、私にとって、ムラマツのフルート以上に魅力的なフルートと出会ってしまったのです。その魅力的なフルートが「D社の総銀」と呼ばれていたフルート…つまり、のちのアゲハ、アルタスのA1307です。

 アゲハとは運命的な出会いをしていたわけです。

 でもアゲハは高価。実際、メーカー価格レベルでは(私にとっては)メチャメチャ高いんです。ムラマツEXとは比較になりません。

 具体的なお買い物となると、お財布の都合だってあるわけです。いくら魅力的な笛とは言え、買えるものと買えないものの区別くらいはつきます。だから、アゲハのことは横に置いて、現実的な買い物をしないといけないと思いました。

 その時の試奏の結果、購入第一候補は、C社の総銀フルート。パールのマエスタでした。ただし、この段階で私、マエスタとカンタービレを実は勘違いしてまして、マエスタがカンタービレの値段で買えるものと思っていました。ちなみにパールのマエスタはアゲハと同ランクのメチャメチャ高い総銀フルートです。カンタービレはワンランク下の楽器になります。(カンタービレは価格的にはマエスタの下のランクの笛ですが、持ち味がだいぶ違いますので“ランク下”と考えるより“別物”と考えた方が良いと思います。いい笛ですよ、カンタービレは)

 パールのマエスタ。実に良い音色のフルートです。私との相性は抜群。その上、お値段も(カンタービレだと勘違いしていたので)総銀にしてはリーズナブル。アゲハに魅力を感じていたものの、アゲハとカンタービレでは、お値段は全く比較になりません。カンタービレ(本当はマエスタ)の方が遥かにコストパフォーマンスが良いのです。試奏直後は、私の心はカンタービレ(本当はマエスタ)購入でほぼ決まっていました。

 でも、いくらコストパフォーマンスが良いからと言っても、やはりカンタービレ(何度も書くけど、本当はマエスタ)だって、総銀フルート。頭部管銀のフルートとは格段に値段が違います。家に帰って、ゆっくりと考えてみれば、カンタービレ(本当は…)に決める前に、もっとグレードの低い笛たちも検討しなければいけないだろうと思うようになりました。分相応の買い物をしなければ…、そう思ったのです。

 今までは、チャイナ娘の買換えフルートの候補として、ムラマツのことしか考えていなかったけれど、アゲハやカンタービレ(…)の件もあることだし、他のメーカーにだって、ムラマツEXに匹敵する、コストパフォーマンスの良い、素晴らしいフルートがあるにちがいない。手の届く範囲のフルートを一通り吹いてみて、もっともコストパフォーマンスの良いフルートを、メーカーにこだわることなく、真摯な気持ちで選んでみよう。そんな気持ちをもって臨んだのが、二度目の試奏でした。だいたい、まだこの段階では、ムラマツEXを吹いていないのです、私。

 だから、二度目の試奏では、現実的な値段のフルートを吹き比べてみたり、各社の様々なグレードのフルートを吹いてみたりしたのです。

 たくさんのフルートを吹きました。もちろんムラマツEXだって、バッチリ吹きました。
 でも分かったことは、私はどんなフルートよりもアゲハが好き。何を吹いても、どれを吹いても、アゲハと比べてしまう私がいました。二回の試奏を合わせれば2000万円に及ぶ、たくさんのフルートを吹いて比べた結果、絶対に買えないゴールドフルートや木管フルート、プロ奏者の使用が前提のとても高価な総銀のフルートを選択肢に入れても、それでもアゲハが一番好き。

 困りました。

 本当は、お財布の事を考えて、頭部管銀のフルートを買うつもりでした。ムラマツ、パール、アルタス、このあたりのメーカーの頭部管銀のフルートを買いたかったのです。どうしても総銀にこだわる事にしても、総銀にも色々とランクがあるので、コストパフォーマンス優先の、比較的低価格の総銀フルートにしようと思っていました。

 ムラマツフルートは…どのグレードのフルートも、とても良い楽器でした。多くのユーザーに愛されている理由も分かりました。当初はスクールモデルであるEXを買うつもりだったのだから、初志貫徹をしてEXを買っても良かったし、何と言ってもムラマツはブランド品ですから、持っているだけでも自慢できます(笑)。おそらくアゲハと出会わなかったら、ムラマツの中からチョイスしたかもしれません。何しろ私、見栄っ張りですから(大笑)。でも、すでにこの時、私の心はアゲハに盗まれていました。もう、ムラマツのフルートをチョイスする事はできませんでした。

 パールフルートも同様です。この会社のフルートは実に素晴らしい音色です。とてもドラムス専業の会社(イメージ古い! でも私は昔、パールのドラムスを叩いていたんですよ)の製品とは思えません。私との相性もバッチリ。どのランクのフルートであってもコストパフォーマンスの良さは特筆ものですから、理性的に考えれば、このメーカーのフルートを選択するべきだったんです。特に総銀フルートのコストパフォーマンスは格別です。現実的なチョイスとしは、この会社のフルートを買うべきだと、私の中の優等生がそう言ってますが、でも、私の心はすでにアゲハに盗まれていたので、ここからもチョイスはできませんでした。

 当初予算は、20万円前後のムラマツEXが買える程度だったはずなのに、二度の試奏を行なっているうちに、私の金銭感覚がドンドン、マヒしてゆきました。洋銀系のフルートに飽き足らず、総銀フルートが欲しくなってしまいました。いつしか予算も、総銀フルートを買えるギリギリの40万円まで跳ね上がってしまいました。当初予算の倍額ですよ、ああ、おそろしい。

 でも、その狂った金銭感覚でも、やはりアゲハは高価。

 結局、欲しくて欲しくてたまらなかったアゲハだけど、高すぎて、とても手が出ないと一度は諦めました。アルタスにはアゲハよりも安価な総銀フルートが二つありました。その中で検討した結果、アゲハの妹分の総銀フルートであるアルタスA1207Eを購入リストの一番上にして、笛先生に報告したのです。本当はお姉さんの方が欲しいけれど、お姉さんには手が届かないので、妹さんに求婚です。まるでモーツァルトみたいだな。

 でもね、このA1207Eだって、かなりの背伸びをしているんです。これでも実は予算オーバーなんです。だから、これが精一杯の贅沢。これが現実世界での限界だっ!と思ってました。

 それにA1207Eって、まんざら単なる『アゲハの身代わり』ってわけでもありません。というのも、現状を優先して考えるならば、アゲハよりもA1207Eをチョイスするべきだったのです。なにしろA1207Eの方が私との相性は良いです。店員さんにも選定プロにも強く薦められたのはA1207Eですし、私自身も音や吹き心地など、総合的に判断するなら、A1207Eが一番良いかなって思ってましたもの。

 アゲハは、音は好みだけれど、笛としては、私の手に余ると思ってました(し、実際今、手こずってます)。だからある意味、納得づくでA1207Eを購入リストの一番にしたわけです。

 なのに…笛先生の「Eメカ付は買わないでください(その分のお金を他に使ってください)」「本当に気に入ったものを買ってください」「現在、楽に吹けるものよりも、ちょっと吹くのがキビシイくらいのフルートの方が、将来的には良いと思います」の言葉で、購入フルートをA1207Eから憧れのA1307R(アゲハ)に変更。さらに良い方向に物事は進み、お店の期間限定の豪快な割引率と、メーカー情報の“9月に値上げ”といった後方支援もあり、さらに大人の最終兵器“ローン”も目一杯活用して、今、手元にアゲハがあるわけです。あら不思議。

 おそらく、フルート教室を地元の楽器店の教室にしたら、今頃はヤマハの洋銀フルートを吹いていると思います。また、試奏に行かなければ、ムラマツのリップ金のEXを買っていたと思います。試奏だって、たった一回ならば、パールの(マエスタと勘違いしてましたが、高価なマエスタは買えないし、実は好みの笛なので)カンタービレで決定です。二回の試奏を経ても、まだ予算にこだわっていた私は、先生の言葉がなければアゲハの妹分のA1207Eを購入していたでしょう。

 それなのに結局、手元にあるのは、アゲハ。アルタスA1307R。最初の試奏で私の心を盗んでいったフルートです。フルート始めて三カ月の、まるっきり趣味の中年オジンが持つには贅沢すぎるフルートです。ありえない話です。

 でも、こうして最初から物語を確認していくと、まるで最初からアゲハを買うことに決まっていたみたいな結末。こういう事もあるんですね。

 人と笛の出会いにも、縁というものがあるのだと思います。

 ま、これで、私はフルートを真剣にやることが確定してしまいました。

 アゲハが分不相応な楽器だとは、自分でよく自覚してます。始めて三カ月で“憧れの総銀”に手を出すなんて…! フルート界の掟(?)どおりなら、フル洋銀→頭部管銀→管体銀→総銀って、順序よく成り上がっていかなければならないかもしれないけれど、私はもう立派なオジサン。そんなに手順を踏んでいったら、総銀に行く前に寿命が尽きてしまいます(いや、ホント)。それに腕は未熟でも、年齢相応の持ち物ってのもあるしね…。そんなこんなで、分不相応な楽器を2番目の笛に選んでしまいました。

 しかし、こんな高価で立派な笛を買って「フルート飽きちゃった」なんて言ったら、バチ当たるよな。真剣にやらないと、アゲハと、アゲハを作ってくれた職人さんに申し訳がたたない、いやホント。

 人が楽器を育て、楽器が人を育てる。フルートと奏者の関係って、そんなものらしい。私はアゲハにふさわしい奏者になれるか…キビシイなあ。でも、頑張んないとナ。ファイト、ファイト!

コメント

  1. めいぷる より:

    おぼろげながらのイメージがハッキリして、すとんさんの吹き癖の傾向が見えました。 金の音がお好きなら18Kでも大丈夫ですね。

    声楽で基本が出来てらっしゃるし、最初から習ってるので、みるみる上達しますよ! 一生の趣味ですよ楽しみですね♪

  2. すとん より:

    >めいぷるさん

     …吹き癖の傾向? へえ、ま、「無くて七癖」と言いますし、癖って、人に言われるまでは、なかなか本人だけでは気づかないものですね。きっと私にもおもしろい癖があるんでしょうね。

     もし、良かったら、その私の「吹き癖の傾向」って教えていただけると、今後の参考になると思うので、ぜひお願いします。どんなことを書かれて、私、平気だから、ズバっとやってくださいませ。

     それにしても、18Kですか? 金の音色が得意じゃなくて、本当によかったです。でなければ、財布が悲鳴をあげますって(笑)。

  3. あゆみ より:

    散財した分がんばって上手にならなきゃーってはげみになるのではないでしょうか?仕事持ってると平日帰ってきて練習時間を捻出するのはなかなか大変ですがお互いがんばりましょう!(爆)

    当面の私の目標は調子の良い時と悪い時の差を縮めること・・・やはり息を使うものなので疲れがピークの日など調子が悪いですが、テクニックが固まってくればこの差は縮まると確信しております。というのも昨日今日とヨレヨレだったので反省してます。(涙)

  4. すとん より:

    >あゆみさん

     散財した分がんばって…と言うのは、確かに強い動機付けになると思います。特に私の場合、アゲハをローンも使って購入していますので、少なくともローンを支払っている最中は、こいつを投げ出すわけにはいかないと思ってます。

     そういう点では、(自分にとって)高価な楽器を購入するは、自分を(ある意味)追い込んで、練習に励ませる良い手段だと思ってます。「大人なんだから、買っちゃえ買っちゃえ~。そして、練習し倒せ~!」って感じでしょうか。

     私の当面の目標は…たくさんありすぎます(笑)。とにかく呼吸でしょうか? 声楽でそれなりに使えている腹式呼吸を、フルート演奏にも流用できるように、体に染み込ませんことかな?呼吸に集中できる歌と違い、笛はまだまだ色々と色々なことに気を使っているので、呼吸にまで気が回らないというのが本音なんです。そこが肝心でしょうね。

  5. たこきち より:

    ひさびさに覗いてみたら、なんと、ついにフルート買ったんですね!!
    しかも、わたしと同じA1307Rですか?(わたしのはEメカ付きですが。)
    いいですよね〜、この響き。
    分かってくださって嬉しいです♪

    ただ、ちょっと心配なのは、私もなんですけど、このフルートってちょっと吹き込むとすぐに音がひっくり返ってしまうんですよね。
    私の先生曰く、私は腹圧が結構あるからなんだそうで。。。

    音がひっくり返らないようにって思うと、ついついセーブした吹き方になってしまいます。そうすると、大きな会場で吹くための力が身に付かない。
    そんな理由もあり、音程の問題もあり、だったので、今は先生のマテキ(990)の頭部管をお借りしてるんです。

    すとんさんは声楽もやってらっしゃっるから、きっと腹圧もしっかりしていらっしゃるはず。だとすると、958はひょっとしたらすとんさんにも軽いんじゃないかしら?

    いつか頭部管だけでも買い替えたくなる日がくるかもしれませんよ。うふふ。

  6. すとん より:

    >たこきちさん

     な~るほど、音のひっくり返りね。だからたこきちさんは頭部管を交換して使っているわけだ。納得。音のひっくり返りは、結構大きな問題ですよね。

     でも、おそらく「音のひっくり返り」は個体差じゃないかな? あるいは吹き込むポイント? 私のアゲハはまず、音がひっくり返ることはありませんし、試奏したどのA1307も音がひっくり返らないどころか、他のフルートと比べても、かなり息の圧力に関しては耐えるフルートだと思いました。

     もちろん故意的にひっくり返すことは可能ですが、基本的に、強い息に耐えるので、ジャズで割と使う、ヂリヂリした感じの割れた音が出せます。私はこれを「天然ディストーション・サウンド」と呼んでますが(笑)。

     ですから、かなり強い息を吹き込むと「ひっくり返る」というよりも「音が割れる」傾向があるように感じています。実はこれはこれでやっかいな問題ですけれどネ(汗)。

     もっとも、たこきちさんの「ひっくり返る」と私の「割れる」が同じ現象を指しているなら、かなり納得しますが。

     さて、音の「ひっくり返り」や「割れる」などは、オーディオ機器的に考えると、エイジングの問題もあると思いますよ。ひと言で言っちゃうなら「新品だからダメ」なんです。ですから私は毎日、エイジングを一日も早く終わらせるため(?)に、音が割れる寸前まで、ffで吹き込むことが多いです。音質のことを考えるとmpくらいで吹くのがよいのでしょうが…。

     とは言え、私とたこきちさんの腹圧の違いもあるでしょう。もしかすると、たこきちさんの方が桁違いに腹圧が強いのかもしれませんし(失礼)。あと、私の場合、ffのつもりでも、無意識に息をセーブしているかもしません。それに私はまだ笛の時は、歌ほどうまく息のコントロールができてないので、そのあたりの未熟さが幸いしているのかもしれません。

     なので、今はこんなことを書いていても、もしかするとそのうち「アゲハはすぐに音がひっくり返って困る」って書いているかもしれませんしネ。その時は、パソコンの画面に向かって「そら、見たことか」と指を差して笑ってやってください。

     たしかに音がひっくり返ったり、割れたりするのが、頻繁に起こるようになったら、買換えとかを考えないといけないでしょうね。マテキ(990)は確かに魅力ですね。アルタスにもAg997の頭部管が単独で販売されていますから、トータルな音のバランスを考えると、こっちに替えるという選択肢もありますよ(ただし、頭部管だけで20万円しますが)

     それにサビてくると、フルートが(化学的に)重くなってゆきますから、より強い息に耐えられるようになってくると思います。そこが「人の成長とともに笛も成長する、銀笛の魅力」というやつだと思います。

     あと、ゴールド・フルートは、相当強い息でも耐えますよ、と言うか、強い息の持ち主でないと吹けませんよ(悪魔のささやきかな?)。

     ま、私の場合、頭部管よりも先に、H管の足部管に交換する方が先だと思います。もっとも足部管だけでも10万円以上しますので、ローンが終わってから、改めて貯金をしないと買えませんネ。アゲハの足部管がC管からH管に変わるのは、いつの日のことになるやら…。

  7. あゆみ より:

    こんばんは。

    今日はアルタスを連れフルートの先生宅に行って来、どこのメーカーがどんなんでと半日長居してレッスン&おしゃべりしてきました。フルートに質実剛健さ(?)は求めず女性的エレガントさを持つ音がほしいと言ったらミヤザワがよいとのことだったのでまた一度試奏してきます。ミヤザワは音のきらめきが特長なそうです。そういえば日本のトップアーティストでミヤザワの強力な支持者いますね。

  8. すとん より:

    >あゆみさん

     な~るほど、ミヤザワのフルートについて、私も何やら漠然と感じるものがあったのですが、うまく言葉では表現できずにいてもどかしかったのですが、あゆみさんの先生はうまいこと言いますね。

     女性的なエレガントさ…道理で、がさつで格闘系の私との相性がイマイチだったわけだ。わたしゃ、エレガントというものからは遠い生命体だもんなあ。似合わない、似合わない。

     でも、フレンチ系フルーティストを(勝手に)目指している私にとって、エレガントさは必須だな(笑)。購入するかどうかは別として、いずれはミヤザワのフルートを演奏しても、おかしくないくらい腕をあげないと…。

     まずは、アゲハでエレガントな音も出せるようにならないと…。

  9. かな より:

    こんばんは。
     少し前のブログですが、興味深く読みました。
     いろいろ迷ったなかで、けっきょく心に強く残ったものを選ばれて正解だったと思います。
     楽器は長く付き合う可能性がありますから。気に入ったものが一番ですね。
     
     実は、私がムラマツ先生を購入したのは5年ほど前でした。しかも、ムラマツ新宿店のレッスンセンターに通いはじめたときだったで、ほとんど自動的に(笑)ムラマツを選ぶことになりました。ほかのメーカーは、そのとき持っていた10年以上前のヤマハくらいしか知りませんでした。
     だから、ほかのメーカーのものも試せばよかったなあ、と、手に入れてしばらくたってから思いました。たとえばマテキもそうでした。もし、マテキにあのときであっていれば、たぶんマテキでした。
     でも、そういうことも含めて、ムラマツ先生とはご縁があったのでしょう・・・・。 楽器に選ばれたように思っています。すとんさんもアゲハさんに選ばれたのかもしれませんよ。
     (ところで、ムラマツレッスンセンターはやはりとてもいい教室でしたし、いい先生でした。ただ、生徒たちのハイソぶりについていけない世界でした・・・。やめたのは田舎に帰ったからです。月謝制なので、地方在住者には厳しいのが残念です。)
     パールはたしかに吹きやすいように思いますが、ひょっとすると飽きてしまったかもしれませんよ。最初から吹きやすいから。
     今度は、次なるフルート(何年か先)を求めて、情報収集を楽しみます。ああ、いろいろなメーカーの音を試したいなあ!!

  10. すとん より:

    >かなさん

     コメントは、どの記事につけてくださっても結構ですので、古い記事でも遠慮なく、どうぞ。

     さて、飽きるかどうかは別にしても、パールのフルートは、実にいい吹き心地でした。パールのマエスタ、アルタスの1207、ムラマツの9K-Goldが私にとって、気持ちよく吹ける笛のベスト3でした。現状優先なら、この3本のうちのいずれかのお買い上げでしょう。

     その点、アゲハは決して吹き易い楽器ではなく、吹くたびに、自分の未熟さを感じさせ、常に課題を与えてくれる、そんな意味では実に教育的なフルートです。当分、飽きることはないでしょうね(苦笑)。

     アゲハを買うために、5~60万以下の国産フルートはほぼ試してみましたが、それよりグレードの高いフルートや海外フルートは少ししか試奏していません。なので、今後の試奏は、100万以上のフルートと海外メーカー品が中心になりまそうです。ま、購入することはない(あったとしても、軽く10年以上あとの話)でしょうが(大笑)。

     現在、とある理由で、ハンミッヒがとっても気になってます(爆笑)。

     でも、試奏は癖になりますね。たとえ買うつもりがなくても、チャンスがあるたびに、色々なフルートを試奏してみたいです。アゲハを調整に出すときは、お店に頼んで、数本試奏させてもらおうかなあ…。

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