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メンタルの弱さを自覚せざるを得ないのです

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。

 最初の曲は、レスピーギ作曲の「Invito alla danza/舞踏への誘い」です。

 まずは楽譜に書かれた表情記号に注意しながら歌いましょう。息をしっかり吐いて、一音一音を大切にしながら歌いましょう。

 音域的には全く問題の無い曲なので、すでにざっくりとは歌えちゃうわけだけれど、歌はざっくり歌えれば良いわけではなく、丁寧に美しく歌わないといけないので、細かい所にもしっかり神経を配って歌わないといけないのです。

 ワルツの曲なので、イタリア人の曲(レスピーギはイタリア人です)だけれど、少しだけ、ウィーン風味を加えて歌うのが良いですが、やはりイタリア音楽だからやりすぎは禁物だそうです。また、途中でリズムがワルツからガボットに変わるので、そこは明らかにリズムが変わった事を意識して歌うことです。

 また“rit. molto”は、やりすぎなくらいにやって、丁度良い感じだそうです。

 次は椿姫のテノールアリアの「De’miei Bollenti spiriti/燃える心を」です。この曲の最高音はA♭なので、落ち着いて丁寧に楽な気分で歌っていけば、必ず歌えるはずの曲なんだそうです。それをついつい忙しさにかまけて、準備不足のまま当該箇所に突っ込んで、勢いだけで歌おうとするから、失敗してしまうのです。

 力まず焦らずに手順通りに準備ができればいいのですが、そんな余裕は私には無いのです(これが問題です)。力まずに最後まで余裕を持って歌っていけば、必ず歌える歌を、歌の途中で無駄に力んで台無しにしてしまう…あれ、こんな事を今まで何度も繰り返してきたような気がする。

 私って、自分が思うよりもずっとメンタルが弱いのかな? メンタルが弱いから、高音が来るぞと思うだけで、緊張して力が入ってしまい、頭が真っ白になって、結果、練習してきた事もできずに、ただただ勢いだけで乗り切ろうとして、逆にドツボにはまってしまって…後半は、声を使い切って、ガサガサな声で歌うしかないわけです。

 ああ、やだやだ。実力磨く前に、メンタルを鍛えなきゃ。でも、どうやってメンタル鍛えたらいいんだろ?

 緊張を回避するために一番良い方法は練習を積み重ねる事だと言います。練習をして良い結果を積み重ねる事で自信を身につけて緊張を回避する、あるいは練習をする事で、行動そのものをカラダに染み込ませルーチン化させ、本番ではパニクったとしても、カラダは自動運動をして、練習の時のように確実に結果を出していく。

 どちらにせよ、練習をいっぱいして、良い結果、成功体験をたくさん積んでいかないとダメだな…と真剣に思いました。

 高い音が近づいた時、失敗しちゃいけないと思って、身構えて、カラダに力が入ってしまうのがいけないのです。先生がおっしゃるには、高い音が近づいた時に失敗しそうな予感がしたら、そこは声をひっくり返しちゃって(つまり失敗しちゃって)次に進んだ方が結果がいい…との事ですが…そこまで私は割り切れないんだよね。だから、失敗しちゃうんだ。

 最後は二重唱。ドナウディ作曲の「Amor s’apprende/ 愛は取り付いてしまう」です。自宅でもずっと一人で練習してきただけなのですが、とりあえず、いきなり妻と合わせてみました。

 結果は…大雑把に良しです。妻の方は完璧だけれど、私の方の音程が甘かったり、音色が硬かったりして、あっちこっち見直さないといけない箇所はたくさんあるんだけれど、とにかく、大雑把に良しです。

 あとは、終始、声のポジションを高くし、上ずった声で歌うくらいに音程を高めにする事と、息を優しく吐いて丸い声で歌っていく事を心がけていく事。それと、要所要所で、妻とキレイにハモっているかを確認しながら歌っていく事。特に長い音符のところのハモリに気をつける事。まあ、こんな感じかな? 初めて合わせたにしては、まあいいんじゃないの? 後は、ここからどれだけ精度の高い歌に仕上げられるか…だけど、それは専ら私の歌にかかっているわけで…頑張れ、私。

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