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裏声、始めました

 声楽のレッスンに行きました。

 まずは先日、アゴが痛くなってしまった事を話しました。なにしろ、推定される原因がアゴの開き過ぎですから、明らかに歌の(自分勝手な間違った)練習の結果なので、アドヴァイスを貰おうと思ったわけです。

 先生、開口一発「病院へ行った?」…行かずにアスピリンで治しました…と答えたら、唖然としてました。まあ「ありえない!」って顔をされちゃいました。いやあ、だって、アゴが痛いくらいじゃあ、仕事休めないじゃん。

 Y先生からは、やっぱり、アゴの開き過ぎを注意されました。アゴは…もちろん限界近くまで開くことが大切なのですが、あくまでも限界近くまでであって、限界を越えてまで、無理に開けちゃいけないのだそうです。「リハビリがそうでしょ? 痛くなる直前まで動かして運動機能を回復させるわけで、無理に動かして、痛くなってしまったら怪我がひどくなるだけじゃないですか!」 ごもっともです。

 毎日毎日限界近くまで開き続ける事で、少しずつ少しずつ限界が広がっていくわけで、それを一時的に根性を出して無理をして壊してしまったら、元の木阿弥どころか、覆水盆に返らずになってしまうわけです。ああ、危ないところだった。

 なまじ、根性を出して何とかしようとするから、結果が悪くなる…のは、私のいつもの事です。反省です。

 さて、ハミングの練習ですが、今回はノドを閉じずに、開きっぱなしで歌う事に注意して行いました。

 発声練習は、ハミング練習の延長で、開いたノドに息を途切れずに流してレガートに歌う事に留意しました。とにかく、ノドは開きっぱなし、息は流しっぱなし。もちろん、息は腹筋で支え続けないと、あっという間に途切れてしまいます。これが楽にできるようになれば、もっと高い声も楽に出せるようになります。と言うのも、私が高い音が出ないのは、…

 1)高音直前で息が途切れてしまう(息を貯めてしまう)ため。
 2)ノドに力が入って閉じてしまうため。

 …だからです。そこに注意を払うのは大切な事なのです。

 次に行ったのは、高音で音程を維持したまま音色を変える練習。具体的には五線の上のミを明るい声で発声したら、その音程と響きをキープしたまま、音色だけを暗くするという練習。これが結構難しいのよ。最初は音色を暗くしようとすると音程が下っちゃうのよ。音程のキープを優先すると、音色があんまり変わらないし…ホント難しい。

 さらに行ったのは、裏声(弱々しいファルセット)の練習。私は、そもそも裏声が苦手なんだけれど、それはあまり自慢できた話ではなく、裏声が苦手と言うのは、必要以上にノド(声帯)に力が入って、ピタっとくっついていて、そのために裏声が発声できないわけです。まあ、それでも最近はノドの脱力も徐々にできるようになってきたので、裏声の発声も出来ないわけじゃないのだけれど、うまくコントロールは出来ないわけです。

 まずは裏声を低い方(中央ド)から高い方(Hi-E)まで自由に出す事と、裏声と地声の切り替えを同じ音程でスムーズに出来るようにする事。この2つを徹底的にやりましたが…どちらも十分には出来ませんでした。特に裏声と地声の切り替えは難しい(汗)。宿題としてお持ち帰りとなりました。

 とにかく難しいのよ。だって、私が裏声のつもりで高くて弱々しい声を出しても「それ、裏声じゃないから」と即座にダメが出されます。

 裏声と地声は、声帯の使う場所が違うから、聞いていて、すぐに分かるんだそうです。私の高くて弱い声は、裏声ではなく、地声なんだそうです。つまり、私には強い地声と弱い地声があるわけなんですね。普段の歌で使っているのは、強い地声なんですが、これが実はダメな声で、歌は、普段使わない、弱い地声の方で歌わないといけないらしいのです。で、この弱い地声から裏声につなぐことができないと、高音は出せないってわけです。

 だからと言って、テノールの高音は、弱々しい裏声ってわけじゃないのよ。まあ、高音を出せるようになるまでは、まだまだ必要なテクニックがあるみたいです。

 頑張ろうっと。

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コメント

  1. オデ より:

    弱い地声というのはポップスで言うところのミックスボイスというやつでしょうか?
    ポップスの発声法だと裏声を充実させて地声と繋げるような事をするみたいですが、クラシックのボイストレーニングで裏声を鍛えるメソッドはあまり聞いたことがないので新鮮です。

  2. すとん より:

    オデさん

     ポップスのミックスボイスと言うのをよく知らないので、何とも返事ができません…が、マイク使用を前提とするポップスの声楽と、大声コンクール的要素のあるクラシック声楽では、発声テクニックは根本的に違うと思います。

    >クラシックのボイストレーニングで裏声を鍛えるメソッドはあまり聞いたことがないので新鮮です。

     クラシックの発声は、基本的に裏声ですよ。あまりに当然なので、メソッドとしての名称が無いんだと思います。

     クラシック声楽の場合、女声はすべて、男声も、カウンターテナーとメールアルトの人は、全員、裏声で歌います。地声は基本的に使いません。テノールの場合、基本的には地声で歌いますが、歌唱テクニックとして裏声歌唱がありますので、裏声で歌えないのはマズイのです。裏声を全く使わずに、地声オンリーで歌うのは、バリトンとバスぐらいだと思いますよ。

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