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眉間にシワを寄せないこと

 声楽のレッスンに行ってきました。今回のポイントは「眉間にシワを寄せずに歌う事」でした。

 私はどうにも歌う時に、無意識に眉間にシワが寄ってしまいます。無意識ですから、私は先生に指摘されるまで、全く気がつきませんでした。でも歌うと“眉間にシワ”が寄るのだそうです。眉間にシワが寄るのは、顔面に無駄に力入っているからだそうですし、頭の中を開く方向を間違えると、やはり眉間にシワが寄ってしまうのだそうです。

 先生がおっしゃるに、ヘタクソは必ず眉間にシワを寄せて歌うのだそうです。言われてみれば、一流の歌手で、眉間にシワを寄せて難しいそうな顔をして歌う人は、オペラの苦悩の場面以外では、絶対に見られませんねえ…。

 いやあ、参りました。私、ヘタクソ確定じゃん。

 ちなみに、妻は全く眉間にシワが寄りません。だから、高音までキレイに出せるのだそうです。まずは、眉間にシワが寄らないように、頭を開く方向を確認して歌いましょう。そのためには…ひさしぶりに鏡先生の登場だな。鏡を持って、おでこを見ながら歌の練習をしないとね。

 眉間にシワを寄せない一つのコツとしては、声を集める場所を、顔の前方ではなく、頭の中にする。そういうふうに意識を変えるだけでも、だいぶ違うそうです。やってみようっと。

 さて、レッスン中にある実験をしました。どんな実験かと言うと、横隔膜をきちんと下げるために、背中の筋肉のどの部分を使ったら、一番効果的にできるかと言う実験です。もちろんターゲットになるのは、背骨沿いに走っている太くて長い筋肉なんですが、この長い筋肉のどこを膨らませた時が、一番横隔膜が下がる(息が吐きづらい)かを筋肉を膨らませる場所を少しずつ変えて確認してみました。

 結果は、だいたいベルトの位置あたりか、それよりやや下のあたりかな。そのあたりをブンと膨らませると、一番息が吐きづらいみたいです。この場所を体で覚えて、常にここを張っていくように意識して歌えるといいですね。

 歌は…“Tu lo sai”は、本日で終了となりました。ついに、仕上がる事はありませんでした。「あと、五年くらいしたら、またやりましょう」と言われて、お終いです。

 結局、何がダメだったかと言うと…色々あると思いますが、やはり音量の調整がうまく出来なかった事、高音Fisを弱音で歌うことが最後までできなかった事、歌いながら途中で失速してしまう事、等々ですね。

 音量の調節の方は…この曲は全体をpとppで歌うのだけれど、それがどうにもうまくできなかったようです。このあたりの問題は、フルートでpがうまく吹けないのと、通じるものがあるような気がします。どうしても息が勢いよく出ちゃうんですね。で、出ちゃうと途中で止まらない(笑)。やっぱり、お腹の支えがまだまだなんだろうなあ…。

 高音Fisは…ちょうどそのあたりが、私のチェンジの個所(Fis~G)に当たるわけで、すごぶる声が出しづらい音なんですよ。で、普通に歌っても難しいのに、そこを弱音で…と言われると、今の段階ではまだまだ無理ってところだと思いました。

 失速してしまうのは…体力不足? あと、レッスン会場の広さに負けているのかもしれない。自宅の狭い部屋で歌う時は、そういう事はないのに、お教室に行って歌うと決まって失速します。部屋なりに歌うのは良いのだろうけれど、部屋の広さに負けているようじゃあ、ダメなんですね。

 でも、多くのことをこの曲から学びましたよ。息で溺れない方法もそうだし、頭声発声も一歩前進できたと思うし、Uの発声も頑張りましたよ。

 とにかく“Tu lo sai”は今回で終わりになりました。

 で、もう一曲である「サンタ・ルチア」ですが、こちらの課題はレガートでした。声のポジションを変えずに歌いきれればOKということで、やってみたところ、なんと、数回のトライでOKになりました。ただ、私自身は確信的にやってできたのではなく、声を横に横につなげて行ったら、結果オーライとなりました。たぶん、偶然できたに過ぎないのだけれど、こういう事は「できた」という経験が大切なので、これで良しなんだそうです。

 と言うわけで、「サンタ・ルチア」は合格となり、終わりです。

 さてさて、練習曲がなくなってしまった私には、新しい曲が与えられました。それは「オー・ソレ・ミオ」です。「私の太陽」ってタイトルも付いている、アレですね。いかにもテノールっぽい曲です。いよいよ、本格的なテノールレパートリーにチャレンジって事ですね。ワクワクですが…パパロッティが三大テナー公演の時に付け加えて、今じゃデフォルト仕様になってしまった最後のカデンツァの部分が歌えません(涙)。あの部分、楽譜には当然書かれていませんが、たぶん、一番高いところはAだよね…。まだAは無理だよ~。でも、頑張るか。

 でも、これをレパートリーに加えられたら、まずはテノールとしての足掛かりになるよね。

コメント

  1. はっチャン より:

    「サンタ・ルチア」、「オー・ソレ・ミオ」ですか、いいですね!声楽は自分ムリ!。
    昨日、新宿で深酒で帰宅したのが今日でした。お姉ちゃんの店て何時もいいよ~ね!(笑)。で、体調不良(何時もですけど!)。
    で、注文してたギーターとフルート・アンサンブル(ボサノバ)1がきました。今日からMeditationを暗譜しょうと!
    頑張りましょう。!

  2. Cecilia より:

    私も眉間の皺に気をつけます。
    ついついやってしまうのですが。
    “Tu lo sai”、レッスンで見ていただいたことないのですが”支え”が必要なのだろうなあと思います。
    私も合格基準じゃないけれどとりあえず終わった曲なんてたくさんあります。

  3. すとん より:

    >はっチャンさん

    >声楽は自分ムリ!。

     最初は誰でもそう思うものです(笑)。私も最初は「あれは人間技ではない!」って思いましたもの。フルートもそうですが、基礎から一歩ずつ色々なものを積み重ねていって、やがて形になっていくものだと思います。~なんて、エラそうな事を書いちゃいましたが、私もまだまだなんですけれどね。でも、頑張ってます。

     今は「ボサノバとかジャズとか自分ムリ!」って思っているところです。そんな自分から見れば、はっチャンさんはすごいなあと思いますよ。そんな私ですが、笛先生の元でジャズとかボサノバとかを、少しずつ色々なものを積み重ねている最中です。そのうち、たとえ小さくても何らかの形が作られてきたらいいなあと思ってます。どうでしょうね?

  4. すとん より:

    >Ceciliaさん

     眉間のシワは難しいです。鏡を見ていて気がついたんですが、私はね~、眉間に一本、深~い縦ジワがある事に気がつきました。きっと、今までの人生の中で、思わず知らず、いつも眉間にシワを寄せて生きてきたんだと思います。まるで「踊る大捜査線」の柳葉敏郎さんが演ずる室井管理官のように…(涙)。

     そんな私にとって、眉間にシワ無しで歌うと言うのは…かなり難しいです。でも、がんばろ。

     合格基準に達しなかったけれど終わってしまった”Tu lo sai”ですが、不思議とサバサバしています。「ま、そんな事もあるさ、勘弁してやる」って感じでしょうかね。今はそれよりも「オ・ソレ・ミオ」の最後のカデンツァです。一応、パヴァロッティ風に歌う事になってますが…それってムズいよねえ。

  5. YOSHIE より:

    またまた方向違いのことを書いてしまいますが、眉間でも目尻でも
    《皺延ばし美容テープ》があります。奥様に聞いてみて下さい。
    寝る前に貼ると朝には、かなり軽減されています。
    安上がりにしたい場合はセロテープで代用(※使用頻度が高いとカブレに注意が必要)

    映画『マーサの幸せレシピ』の中の厨房でかかる
    “オー・ソレ・ミオ”がよいです。

  6. すとん より:

    >YOSHIEさん

     ははは、男は顔にシワがあるくらいの方が、何かと便利なんです。歌う時以外は、おっかない顔の方が居心地はいいんですよ。

    >映画『マーサの幸せレシピ』の中の厨房でかかる“オー・ソレ・ミオ”がよいです。

     へえ、この映画は知りません。今度、頑張って、ググってみようかな。

  7. YOSHIE より:

    >男は顔に皺…何かと便利

    え!?え?そ、そうなんですか?
    知らなかったです。初耳!結構、すごく、かなり画期的に眼から鱗ポロリンコです!
    え〜、そうなんだ〜!

    女もそうだといいのに〜。

    あと、また間違えました。マーサ…の中の歌はオー・ソレ…ではなかったです。キース・ジャレットのピアノが印象的な映画ではありますが、これは全然関係ないですね。ググらなくてよいです…。すみませんでした。

  8. すとん より:

    >YOSHIEさん

     これは私の個人的な感想かもしれませんが、男は年寄醜男の方が、若くて爽やかなイケメンなんかよりも、ずっと生きやすいような気がします。もちろん、若いお姉ちゃんにモテたいなら、若くて爽やかなイケメンの方がいいでしょうが、そんな奴は若い女にしか持てないので、つまらないです。

     男は、仕事でもプライベートでも、存在だけで相手に威圧感を与えられるくらいがいいんです。そうでないと、ナメられるんですよ。この“ナメられる”というのは、男社会では決定的に不利なわけでして、まずは男たるもの、他人にナメられたり、軽くあしらわれたり、シカトされたりしてはならんのですよ。

     基本、男の社会は、闘犬みたいなものだから(笑)。

     もちろん、若くて爽やかなイケメンがすべてナメられるわけではありません。たとえ外見がそうであって、中身がおっかなければ、ナメられません。あるいはガタいがデカイとか、声が大きいとか、恰幅がいいとか、腕っぷしが強いでも良いでしょう。でも、その手のものが全然無くても、見かけが年寄醜男ならば、案外、それだけで一目置かれるというものです。話を聞いてもらえるし、信頼されるものなんです。

     逆に言うと、シワとか白髪とかは禿頭などの容姿にこだわりを持っていたり、コンプレックスを丸出しにしている男は、他人からどこか軽く見られるものなんです。

  9. sakura より:

    次は「オー・ソレ・ミオ」なんですね♪いいですね~。
    高校の音楽の授業でソプラノを歌ったことがあります。
    テストもこの曲だったのでとっても懐かしいです。
    自分では気持ちよく歌ったつもりですが、発声も何もあったものじゃなかったんだろうなぁ^^;

  10. すとん より:

    >sakuraさん

     「オー・ソレ・ミオ」は男性が女の子を口説いている歌、いわゆる「イタリアン・ナンパ・ソング」という、女の子大好きなイタリア男子の欲望に根ざした歌でございます。

     なので…、ザックリ意訳しちゃうと…『陽光サンサン、太陽は気持ちいいね。でももっと素敵なのは、君の瞳の中にある、もう一つの太陽さ!』ってわけで、女性がソプラノで歌う歌じゃあないよね(笑)。

    >発声も何もあったものじゃなかったんだろうなぁ^^;

     あ、この曲は、そんなに発声を気にしなくても全然平気。だって、ポピュラーソングだから。とにかく、気持ちよく、声高らかに歌いあげれば,それでOKって曲なんだな。だいたい、誰も譜面通りに歌わないし(大笑)。

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