アゲハのスーパーな調整が終わったので、いつもの恒例行事、フルートの試奏です。
今回は、まず、ジュピター(発売元は、アルタスと同じグローバル)の新製品であるコントラバスフルート(C管)から吹いてみました。
すごいよ、コントラバスフルートって。なにしろ、大きい(笑)。どれくらい大きいかと言うと、ウチの息子君よりデカイ。妻は楽器をかなり斜めにしないと、歌口にクチが届きません。それくらいデカイ! マンモス並に大きな楽器でした。ってか、知らない人が見たら、これって、絶対に楽器に見えません。たぶん、何かの工事部材にしか見えないだろうなあ…。
もちろん、すぐに吹いてみましたよ。歌口のえぐれ具合が指よりも太かったのが印象的でした。吹いた感じは、難しいと言えば難しいけれど、たぶん、私はこの楽器にすぐに慣れて、割と自由に演奏できるようになれると思う。その程度の難しさ。
ただ、深みのあるキレイな音を出すのは、ちょっと難しいかな。私でもかなり口を縦に開かないとキレイに音が出ません。どうやら、このフルートを十分に鳴らすには、私以上の口腔内体積が必要と言うわけで、つまり私以上の巨体が必要というわけです。そういう意味じゃあ、奏者を選ぶ楽器だなあ。私にも大きすぎるような気がします。
この楽器の真価を引き出すには、私じゃ力不足だけれど、アンサンブル演奏をするのに十分な程度には、よく鳴りました。たぶん、相性的にはかなりいいんだと思います。
ちなみに真鍮製の楽器ですが、きれいに銀メッキしてあります。お値段は115万円だそうです。おそらく世界標準と思われる、古田土のコントラバスフルート(C管:真鍮製)が約170万円ですから、かなり手に入れやすいお値段という事になります。台湾製ですが、作りはしっかりしてますし、良い楽器だと思いました。地を這うような低音は、地味ですが、味がありますね。
これだけデカイと、さすがの私でもコントラバスフルートには食指が動きませんでした。でも、その隣にあるバスフルートには興味津々。さっそく試奏を始めました。縦型と横型の二つがありましたので、まず最初は横型の、アルタス製のバスフルート(リップ銀:約70万円)を吹いてみました。
一息入れて……惚れました(はぁと)。いやあ、一息入れて惚れたフルートは、アゲハと、パウエルメカ金の木管フルートの2台以来です。いきなり魂、持って行かれました。
最近、何となく、バスフルートに興味のあった私は、ヤマハの金色のバスフルートとか、ジュピターの縦型バスフルートとか、折に触れ、試奏してきましたが、いずれも、さほど印象に残るようなものではありませんでしたが、今回は違います。これは、かなり良いです。
何が良いって、一息入れたら、すごく立派な音が帰って来ましたよ。あんまり立派な音が帰って来たので、吹いているコッチがビックリしたくらいです。
始めて持ったにも関わらず、グランドフルートと同じような感覚で、いきなり曲が吹けました。それくらい扱いもラクラクでした。これ、すごくいいフルートです。すごく深みと色気のある音が出ます。まさに、チェロの笛版のような感じです。横型で大きくて長いですし、重量的には、普通のフルートよりも重いのでしょうが、短時間だったせいもあるのでしょうが、私的にはあまり気になりませんでした。これならイケそうですね。
バスフルートと言うと、アンサンブルの一番下を支える、縁の下の力持ち的な楽器のはずですが、これは、そんな風に使ったら、もったいない楽器です。この楽器でメロディーの演奏、十分に行けます。
いいなあ、これ。もちろん、クラシックでは全く出番がないバスフルートですが、これ、ジャズのセッションに持っていったら、すごくおもしろいと思う。ベースを吹いてもいいし、メロディーを吹いても可。シブく対旋律を吹いてもオシャレだし、いいよ、これ。私的には、グランドフルートよりも、こっちの方がしっくり来る感じです。
それに、だいたい、こんな楽器、他に吹いている人いないし(笑)、これを持っていたら、あっと言う間に、湘南ジャズ・バスフルート界でテッペンとれるかも(大笑)。
もっとも、そんな戯言を言えるのも、おそらくは、私とアルタスのバスフルートの相性が良いからだと思います。私って、やっぱり、アルタスっ子なのかな?
ともかく、このバスフルートと私、すごぶる相性が良いみたいです。その証拠に、春にも吹いた、ジュピターの縦型バスフルートを今回も吹きましたが、こちらは、やはり春の時と同じ印象で、音は大きくきれいに鳴りますが、それだけの話です。あの時は、とてもいい楽器に思えたのだけれどなあ…。とにかく、私が吹くと、音に色気がないので、アンサンブルの下支えがせいぜいで、メロディを吹く気にはなれませんでした。この楽器とは、さほど相性の悪さは感じませんが、アルタスのバスフルートとの相性ピッタリ状態と比べると、やはりもの足りません。そばにいたアルタスの営業さんからも「さっきのフルート(アルタス)と比べると、こっちのフルート(縦型フルート)とお客様は、相性があまり良くないみたいですね」と言われちゃいましたもの。両方とも自社製品なんだから、これは正直な感想ですね。
ちなみに、ヤマハのバスフルートは、私とは相性が良くないです。個体によっては音すら出せません。バスフルートはグランドフルート以上に相性問題がありそうですね。ううむ、古田土のバスフルートを吹いてみたいぞぉ~。
あ、補足しておくと、ヤマハのバスフルートがダメという意味じゃないので、誤解しないでくださいね。これはあくまでも、私とそれぞれのフルートの“相性”の問題ですから。人によっては、評価が間逆になることだって、十分あります。
ちなみにジュピターの縦型バスフルート(総洋銀:台湾製)のお値段は、約60万円です。ヤマハのバスフルートが総洋銀で約80万円でした。特殊管で有名な古田土だと、リップ銀のバスフルートが約90万円、管体銀のバスフルートだと約110万円になります。ならば、アルタスのリップ銀で70万円というのは、かなり頑張った価格設定なんだろうと思います。
それにしても、70万円でこれが買えるなら、マジで真剣に小遣い、貯めちゃおうかな? ローン組んじゃおうかな? 宝くじがあたったら、ゴールドフルートよりも先に、このバスフルートを買っちゃった方がいいんじゃないかって気がしてきました。
ああ、アルタスのバスフルート、欲しいぞぉ~。
素敵なフルート(アルタス・バスフルート)とめぐり合ってしまったために、なんかもう、お腹いっぱいになってしまいました。会場には、たくさんフルートが並んでいるけれど、もう試奏なんて、どうでもいいやって気分です。
もう帰ろうと思った時に、フルートワールドでアルタスのゴールド系のフルートを吹けなかった事を思いだしたので、最後にゴールドフルートを吹かせてもらうことにしました。もちろん、比較のために、展示してあった1307と18K(ただしメカ銀)を交互に吹いて、比べてみました。ちなみにお値段は、アルタスのゴールドフルート(管体18K・メカ銀)はドゥローンで約230万円、ソルダードで約280万円でした。宝くじが当たれば、買えない金額ではありませんね。
印象ですか? 私たちが通常感じる、ゴールドフルートとはかなり音色が違うことにビックリしました。この音色では、かなり好き嫌いが分かれるんじゃないかと思われます。と言うのも、このフルートは、管体に18Kを使っているにも関わらず、音色がほどほどに明るくて派手めなんです。粘性がやや低めというか、渋いというよりもパステル色っぽい印象なんですね。
非難を覚悟の上で書いちゃうと…私、このフルートを吹いた時に「これって、ベネットじゃなくて、ランパルなんじゃないの?」って思いました。
そう、今までのアルタスフルートって、ウィリアム・ベネットっぽい音だったじゃないですか? でも、このゴールドフルートは素材が違うせいもあり、ベネットとはちょっと方向性が違います。で、私の脳裏にピンときたのが、ランパルなんです。
もちろん、私はランパルはCDでしか聞いたことないし、特にファンと言うわけでもないし(その割には結構たくさんランパルのCD持ってます:笑)、だいたい、私の乏しいフルート知識から言えば、ゴールドフルートってのは、ゴールウェイ以降、一般化した素材でしょ。ランパルはゴールウェイ以前の方ですから、当然総銀の方でしょ。だから、的外れな意見だと言うことは百も承知の上で書いちゃいますが、私はアルタスのゴールドフルートを吹いて、ランパルを連想しました。以上です。
それに、アルタスって、ルイ・ロットを目指しているメーカーですよね。ランパルはヘインズだから、やっぱり理屈で考えると…違うよね。でも、そう感じたんですよ、私は。
ま、とにかく言える事は、アルタスのゴールドフルートは、今までの総銀フルートとは、作り方は同じなのかもしれないけれど、素材の違いで、かなり性格が違うフルートになっています。
それにしても、ランパル系の音(って勝手に決めてますが…:笑)って、今は流行らないよねえ…。今は何と言っても、クラシック系のフルートの理想の音はゴールウェイ系の音でしょ。つまりは、ムラマツ風味なダークでリッチでしっとりした音。これが現代の流行の音色なわけで、アルタスはゴールドフルートでも、ムラマツとは違う方向のフルートを作っちゃったというわけですね。
ゴールドフルートだから、お値段的にも愛好家の購入はなかなか難しいよね…。となると、このフルート、プロの方々には、一体どれほど受け入れられるのが勝負ってところでしょうね。 総銀フルートほどに受け入れてもらえるのでしょうか? このゴールドフルートは最近の作品だそうですから、ここでアルタスのメーカーとしての器が試されているのだと思います。ゴールドも作る(つまり、プロ使用にも耐える)フルートメーカーとして飛躍するのか、総銀にこだわる(つまり愛好者たちにマニアックに愛される)フルートメーカーのまま留まるのか。
…ああ、応援したい。でも、さすがにゴールド系は簡単に買えないよ。でも、これだけ、世の中の主流とは違う音色だと、生半可なプロ奏者だと怖くて使えないよね。まずは、トップレベルのフルーティストさんたちを攻略していかないと、将来はないよね…。
頑張れ、アルタス。私はアゲハを吹きながら、応援します。まだ若いブリヤコフあたりがPSから乗り換えたら、おもしろいのに…と思うけれども、はてさて。
コメント
バスフルートにロックオンですか。
私はアルトフルートに興味深深です。体力が回復したら試奏しようとたくらんでいます。
アンサンブル愛好団体も爆発的に増えて、バスも重要が高くなってきてるんでしょうね。
パールでも出る(出た?)らしいですよ、試奏して感想レポートしてください(^^)v
現代邦人作曲家(曲想は古典的よ)のアンサンブルではバスも旋律的に活躍する事が多いですよ。
…私には持っているだけで苦痛(笑)。 バスの後、ピッコロ持ったら「かすみ」の様に存在感が無く、飛ばしちゃいそうでした(爆)
フルートの特殊管って全部カバードなんでしょうね。
そういえばカバードとリングキーの話題って私の記憶してる限りではなかったと思いますが、今度取り上げてください。
バスフルートということで、とりあえず紹介だけ。
The Flute Quartet
http://4flutes.jp/index.html
中川昌三さんによる解説?
http://d.hatena.ne.jp/nakagawamasami/20090930/p1
>野鳥さん
はい、バスフルートにロックオンです。もっとも、トリガーをひけるのはいつになるかは分かりませんが(汗)。それはお財布の都合もありますが、やはりグランドフルート(普通のフルートの事ね)をある程度、手中に修めてからバスフルートに行かないと、マズイだろうなあという思いがあるからです。少なくとも、初級者を卒業してからですね、バスフルートに手を伸ばすのは。
アルトフルートもなかなか良いですね。ただ移調楽器というところが私的にはハードル高いです(私は移調楽器に偏見を持ってます:笑)。
>めいぷるさん
やはりバスフルートと言うと、吹奏楽とかオーケストラではなく、フルートアンサンブルって感じになるんでしょうね。ま、フルートアンサンブルは嫌いではないので、やがては、そういう方面で遊ぶというのも、悪くないですね。
>現代邦人作曲家(曲想は古典的よ)のアンサンブルではバスも旋律的に活躍する事が多いですよ。
へえ…その世界については全然知りません。ちょっと食指が動きます。おもしろそうですね。
パールからもバスフルートがでているんですか? パールは好きなフルートメーカーなので、これまた興味シンシンです。
>extajijiさん
全てを確認したわけではないですが、おそらくフルートの特殊管のほとんどカバードでしょうね。だって、指が届かなかったり、余ったりするもん(笑)。それに、カバードでもリングでも、観客的には、全く差が無い訳だから、特殊管でリング式にこだわる必要もないと思います。
>そういえばカバードとリングキーの話題って私の記憶してる限りではなかったと思いますが、今度取り上げてください
私はほとんどカバードを吹いた事が無いんですよ。フルート始めて、訳の分からなかった最初の三カ月だけカバードを吹いてましたが、それからはずっとリング式です。カバードとリングの話は「“やまとなでしこ”と、リング式」という記事を以前書きました。アドレスは http://stone.tea-nifty.com/blog/2008/10/post-e48f.html です。もし良かったらご覧ください。
>ひょっとこさん
ザ・フルート・カルテットって、なかなかの強者っぽいアンサンブルですね。来月になったら、ぜひCDを買いたいと思ってます。え? なぜ、来月かと言うと、今月の購入可能CD枚数をすでにオーバーしているからです(つまり、自分自身に枷しているわけですね)。お父さんはつらいんです(汗)。
素朴な疑問が湧きました。この手のアンサンブルの譜面って、たぶんフルートはまあ通常の記譜で、ピッコロはオクターブ下げて、アルトは4度上げて書かれていると思うのですが、バスフルートって、どういうふうに書かれているんでしょうね。オクターブ上げて通常のフルートの音域で書かれているのか、それともヘ音記号なのか? へ音は苦手だから、ちょっとイヤだな。
私としては、是非購入して頂きたい(笑)で、いつかはセッションしましょう!と、購買意欲をあおってみます(爆笑)
というのも、私はバスフルート吹けないんですよ。手も小さいし、明らかに肺活量が小さすぎて。だから吹ける人が羨ましいです。
>橘さん
私もぜひ購入したいです。ま、お金の問題はおいおい解決するでしょうから、そんなに気にしてませんが、それよりも問題は私の腕前。今の腕前ではバスフルートに手を伸ばすのはまだ禁忌だと思ってます。早いところ、フルートの腕前がある程度(俗に言う中級レベル)にまで行って、何をやってもフルートの演奏に支障がなくなってから、バスフルートを始めたいと思ってます。でないと、今まで学んできた、色々な事が、すべて壊れてしまいそうな気がするんですよ。
道具が変わるって、それくらい大変な事だと思ってます。
バスフルート、最近使い始めました。
Altus です (^^)
アンサンブルの響きを充実させるという意味ではアルトフルートより有効かもしれません。
でもアンサンブルの編成はフルート3とアルト1という編成はありますが、アルト抜きでバスが登場する編成はあまりないでしょうね。
誰かがアルトを担当してくれれば問題は解決です。アルトの方が買いやすいので誰かを唆しましょう (^^)
>センニンさん
そうでしたね、センニンさんはバスを吹くんでしたね。センニンさんに影響されたわけではないと思いますが、でも意識のどこかにあったかもしれません。それにしても、バスフルート、いいでしょ。
そうですか、フルートアンサンブルでは、グランドフルートがあるのは当たり前だけれど、その次はアルトなんですね。アルトがないと、バスの出番はないっと。まあ、そうかもしれませんね。でも、上三声は五線の上の方で固まって、ベースだけへ音で鳴らすなんて和音は、ポピュラーじゃあ普通だけれど、クラシック系じゃそういうのはないんだな。きっと、そういう和音の組み立て方って、20世紀風なのかなあ?
まあ、私の場合、フルートアンサンブルに入りたいわけではなく、バスフルートの音色に惚れただけので話で、あくまでも独奏楽器として捉えてます。本音では言えば、ジャズで吹きたいのよ~、バスフルートは。シブイでしょうねえ。ああ、うっとり。
あ、そうだ。アルト止まりのフルートアンサンブルに入れてもらえば、即レギュラーメンバーだな。でも、いつもいつもベースをやらされていたら、きっと私の事だから、どこかでキレるな(笑)。だって、主役をやらないと収まらない人だもん、私って。伴奏なんて、イヤなんだよぉ(本音)。
ハービー・マンは、バスフルートも吹いてたと思います〜。
例の(前の会社の倉庫からみつかったLP)「ストン・フルート」でもバス・フルートを使ってたはず…。
夏の間は専業主婦だったので、よくこのLP聴いて、子供と二人でお昼寝してました。
すごく眠れてしまう音でした。
>夜希さん
「ストン・フルート」は以前にもご紹介のあった奴ですね。そのタイトルからも何か惹かれる物かありますが、今だ見つける事ができません。廃盤なのかな? ま、あせらずにゆっくりと探していきたいと思います。
>すごく眠れてしまう音でした。
ハービー・マンと言うと「にぎやかな祭り囃子」という偏見が私にはありますが、きっとこのアルバムはそんな感じとは違うのでしょうね(さすがに祭り囃子では眠れない:笑)。きっと癒し系の音楽なんだろうな。
私もアルタスの楽器は1本、807を持っていますが、確かに音色がいいですね。
不思議な事に、私は807とは相性が悪くは無いのですが(むしろ、家で一人で吹く分にはかなり気に入っています)、知り合いが持っている1007は吹いてもピンと来ず、近場で試奏ができる最高ランクのアルタスである1207とは相性が最悪でした。普段ムラマツを吹いているせいか、全く鳴らせませんでした。
アルタスの音色は魅力的に思うのですが、普段の活動が吹奏楽メインなので、音量があまり出せないアルタスはメインに出来ないのですよね…。
私はトレバー・ワイ、ゴールウェイ、ベネットなどのイギリスの奏者が大好きです。ベネットのお弟子さんであるブリヤコフも最近お気に入りです。アルタスの広告に書いてあるのでベネットとブリヤコフがアルタスをお使いなのは有名ですが、噂に聞くにトレバー・ワイもアルタスをお使いとか?そういうわけで普段はムラマツを使っていますが、アルタスには興味津々なのです。近場に在庫が豊富なお店が無いので今のところ実現していませんが、いつかはアルタスのブリタニアシルバーやアルタスシルバーのモデルなども試奏してみたいものです。特に気になっているのがPSモデル。
ああ、日帰りで行けるような場所でフルートフェアみたいな催しをしてくれないかなぁ…。無理だろうなぁ…。
>詩音さん
アルタスフルートと相性の合わない人って、フルート経験者には多いんじゃないかと思います。と言うのも、これは創業者の田中元社長みずからが「よそのフルート(暗にムラマツを指すと思われます)と同じような吹き方でウチのフルートを吹いてもらっては、その力が十分に発揮できない」という趣旨の文章を書いたペーパーを作成しています(で、私はそれを入手しているわけだ)。メーカー自らが「ウチはよそとは違う」というポリシーなんだから、よそのメーカーの愛用者の方には、なかなかに手ごわいはずです。
アルタスは(明言されていませんが)頭部管が二種類あって、1207以上とその下位モデルではカットが違います。ムラマツ愛用者の方だと、1207以上のモデルは苦労すると思います。
>音量があまり出せないアルタスはメインに出来ないのですよね…。
確かに吹奏楽向きのフルートではないと、私も思います。記事に出てくるSさんと、この件で話をしたところ、音量よりも響きに重点をおいてフルートを作っているそうで、吹奏楽がどうこうとはおっしゃいませんでしたが、ホールでのオーケストラ演奏が念頭に置かれているようです。音量は小さくても、オケでは弦楽の中から突き抜けて響くように作られているそうですよ。つまり、オケ向きのフルートって事なんですね。吹奏楽の中で、金管の中から突き抜けて…は、アルタスの考えている用途ではないようです。
>噂に聞くにトレバー・ワイもアルタスをお使いとか?
トレバー・ワイは確か1507のユーザーだったと思います。どこかの国のアルタスサイトでは、トレバー・ワイを広告塔に使っていたと思いますが、日本では契約の都合かどうかは知りませんが、トレバー・ワイがアルタスユーザーだという事は隠されていますね。なんででしょ?
>ああ、日帰りで行けるような場所でフルートフェアみたいな催しをしてくれないかなぁ…。
東京や大阪に出られた時に、半日ほどスケジュールを開ければできます…って、その半日がなかなか作れないんですよね。
バスフルートにロックオン(笑)されたのですね
この前、アンサンブルの楽譜を買いに出かけたときにふらっと楽器屋さんへ入ったらパールの展示会がありまして
そこに発売予定のバスフルートがありました。
夜遅くだったので営業さんとかはいなかったのですが店員さんに吹いても良いかと尋ねて吹いたのですが
まったく太刀打ちできず(泣)
最低音から1オクターブを吹くのがやっと
近くに座っていたご婦人の方に「そのフルートはそのような音が出るようですね」と言われる始末(さらに泣)
悔しいからアルトフルートを吹き
カンタービレを吹いて帰りました
私自身は普通のフルートかピッコロしか吹いたことが無いので、なれていないのかも知れませんが、バスフルートを吹くと違和感が・・・
自分の近くで息の音がして、遠くから低音が響くので跳ね返ってきた音と息のスピードにギャップが生じていました(苦しい言い訳)
ただ、値段は399,000円(予価)で他の会社から出ているバスフルートよりかなり安いです。
>たくさん
>最低音から1オクターブを吹くのがやっと
そこは吹くのが難しい音域じゃあ…。普通のフルートもそうですが、最低音やその周辺は難しいので、むしろそこが吹ける方がすごいなあと思います。私はまず、中音域を出して、そこから上や下に移動して感じをつかみます。
>ただ、値段は399,000円(予価)で他の会社から出ているバスフルートよりかなり安いです。
確かにだいぶお安いですね。でもパールって台湾で製造しているはずですから、安いのも道理というわけですが…それにしても安いなあ。ヤマハの半額ですね。その値段で作っているということは、材質は洋銀ですらなく、真鍮の可能性もありますね。ま、真鍮のフルートもなかなか味があっていいですよ。
パールのフルートはなかなか好きなので、バスフルートも相性さえ合えば、気に入るような気がします。ああ、私もパールのバスフルートを吹いてみたいです。
すみません仕様を入れてませんでしたね
パールのバスフルートは一応、総洋銀製の銀メッキ仕上げ、Eメカ付でした。
http://www.pearlgakki.com/_blog/?p=6344
私の場合は、どうも感覚がつかめず
いつも試奏するときは、低いG(ソ)を出してから下降するのですが、Gの音がとれず
やっとこさ響いたのが最低音。。。
そこから上昇したのですが、1オクターブで撃沈(息を強めにしても口の形を変えても無理でした)
まぁサックスがあるからいいさ(><)
(なんて見当違いの強がり)
とはいえ、また展示されていればがんばってみたいと思います。
>たくさん
ああ、リンク先情報、感謝です。ググっても見つからなくてあきらめていたんですよ~。これ、写真で見ると…オフセット・リング式ですか? バス・フルートでリング式だとすると、興味津々でございます。いきなり、欲しくなってきました!
それにしても、総洋銀の銀メッキですか。リップだけでも銀にして欲しかったなあ…。アレルギーがあるから、リップがメッキとは言え、洋銀だとちょっと引きます。でも、安いなあ…。パール、頑張っているなあ…。
>息を強めにしても口の形を変えても無理でした
あ、逆、逆。息は弱めのゆっくり(ただし馬力のある息)で吹かないと、低音楽器は鳴らないよ。
ああ、すみませんm(__)m
その写真はハーフオフセットの新マエスタです。
バスフルートはその写真の下にある女性が吹いている写真です。
息の使い方はそうですか~~
ありがとうございます。
今後パールのギャラリーにお邪魔する機会があれば、アドバイスを元に吹いて見ます。
>たくさん
いえいえ、写真はU字管の方を見て書きました。今、この写真を拡大して見たところ、フィンガーポジションが黒くなっていました。この黒い部分をリング式の穴と勘違いした私でした。いや、アルタスもヤマハもその部分は白または銀だから、黒なんててっきり…、と言うわけで、たくさんが謝ることではなく、私の勘違いでした。こちらこそ、申し訳ないです。
それにしても、パールは自前のショールームを持っている事もあるけれど、アフターサービスがいいね。アルタスにはそういうショールームっぽいところってあるのかな?
ああ、東京で行われる「ビギナーズディ」がうらやましいです。とくに「熟練リペアマンによる“自分でできるメンテナンス講座”って垂涎ものだね。
山野楽器に預けておいた Altus の 18k、売れてしまいました。
取り急ぎお知らせです。
>センニンさん
あ、良かったですね。おめでとうございます。
楽器は演奏されてナンボだと思います。音が奏でない楽器ほど悲しいものはありません。アルタスの18K君も新しいオーナーの元で、きっと、美しい音色を奏でてくれるに違いありません。楽器も女性も、きちんと愛してくれる方の元へ嫁がないとね(って、別にセンニンさんが18K君を愛していなかったという意味ではありません:念のため)
オータムジャンボ(宝くじ)は当たったのですが、フルートが買えるほどではありませんでしたので、次は年末ジャンボです(ガッツ!)。