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クラシックコンサートは新曲で行くつもりです

 声楽レッスンの続きの続きです。

 まずは、歌曲であるトスティ作曲の「Il pescatore canta!/漁夫は歌う」から歌ってみました。まずは息が続かない部分に、うまくブレスを増やしてみました。これで、息継ぎさえちゃんとできれば、この曲は何とかなります。

 この歌は舟歌で、どこか民謡っぽいノリがあります。実際、イタリアでは、クラシック歌手だけでなく、ポピュラー歌手もこの曲を歌うのだそうです。そこで問題になるのは、この歌に何度も出てくる“こぶし”の歌い方です。イタリアのポピュラー歌手の“こぶし”は日本の演歌歌手のそれとほぼ同じなんだそうです。つまり、アゴを使って、音程と音色と音程を同時にまわしてしまうやり方です。でも、クラシック歌手として、この“こぶし”を歌うなら、音量や音色は変えずに、音程だけを回さないといけません。アゴではなく、腹筋で回すわけで…ああ、声の敏捷性ってヤツが必要じゃん、私はこれが苦手だあ!

 この歌は舟歌で、舟歌というのは、イカしたお兄ちゃんが歌う歌なので、シャレオツでなければいけません。シャレオツに歌うには、色気がなければなりません…ってわけで、あまり声をバーンと出してしまったら、シャレオツな感じにはなりませんから、声は控えめにして、色気をムンムンにして歌わないといけません。色気かあ…食い気なら自信があるんだけれどなあ。

 上行音型を見ると、ファイトが湧きます。頑張って歌おうという気分になります。一方、下降音型を見ると、正直、雑な気持ちになります。…ってか、下降音型って好きじゃないし、興味もありません。なので、上行音型ばかりに気を取られて、グングン歌って、下降音型はおざなりでいい加減に歌ってしまい勝ちです。もちろんこれはダメで、下降音型も上行音型と同様に…は無理でも、少なくとも雑に歌ってはいけません。

 この歌は、まあまあ行けそうなので、次はアリア、ドニゼッティ作曲「愛の妙薬」の「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」に参ります。まあ、この曲は、まあまあ行けそうだと先生は思ってくださっていますので、ひとまず一回だけ歌ってみましょうって事になりました。

 今回はテンポ設定をどうしようかという事で、可能な限り速いテンポで歌ってみました。分かっていた事ですが、このテンポではカラダがついていけません。声が敏捷性に欠けます。でも、速いテンポの方が声は楽なんだよね。なので選択肢は2つとなりました。一つは、楽に歌うために、声の敏捷性をあげてチャレンジしてみるか、もう一つは、やるべきことをしっかりやりながら歌うために、テンポを落として歌うのです。ただし、テンポを落とすと、今度は声が大変になります。

 実はこの曲は、早めのテンポで歌っても、実は声は、それほど楽ではありません。きちんと考えながら歌っても、最後には声がなくなってしまいます。それなのに、テンポを落として歌えば、曲の途中で声が無くなってしまうわけのは、火を見るより明らかなので、それは避けないといけません。ああ、難しいです。

 要は、私のカラダが追いつけるギリギリのテンポ設定を考えて、声の敏捷性とスタミナの両立を狙うわけです。頑張りましょう。

 で、最後は、先生が一番心配している二重唱、ヴェルディ作曲「椿姫」の「Un di felice, eterea/思い出の日から」を歌ってみました。

 とにかく妻と合わない(笑)。まあ、この曲は難しいからねえ…。それぞれの個人のパートも難しい上に、それを合わせるだから、そりゃあ難しいのは当然だけれど、まあ、とにかく歌えないわけではありません。ハモる箇所も、あちらに釣られることなく歌えているので、後は個人練習をしっかりする事と、合わせの練習をしていく事で、なんとか乗り切れそうだと分かりました。

 というわけで、クラシックコンサートは、新曲でもいいですよと、先生のお墨付きをいただきました。よっしゃあ、じゃあ何を歌いましょうか? 次回のレッスンまでに、何曲か候補を決めてきたいと思います。

 さあ、あれこれ忙しくなってきましたよ。

 

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