声楽のレッスンに行ってきました。今回も雨降りでして、前回のレッスンの時、雨降りだったのに、私一人がタクシーに乗っていき、妻は先生のお宅まで歩いて行った事に不満があったようなので、今回は、私がタクシーで先生宅に向かう途中で、妻を拾っていきました。一人で行っても、二人で行っても、タクシー代って同じですから、だったら途中で妻を拾っていっても経済的な負担は変わらず、妻の不満は軽減するわけで…ああ、良かったなあって思いました。
これからも毎回、妻を拾って…とも思いましたが、私がレッスンに行ける時間が毎回まちまちで、遅刻をしないといけない時もあるので、必ず妻を拾って行くわけにはいかないのが、難しいところです。まあとりあえず、先生のお宅に早く行けそうな時は、妻を拾って行くことにしましょう。
先生のお宅に到着して、まず、真っ先に行なったのは…10月のクラシックコンサートに向けての選曲です。今回は私の曲を選んでみました。とにかく、引越し準備のために、先生の手持ちの楽譜は、現在のところ全て、この教室のある、実家の練習室にあるので、曲なんて、ほんと、選び放題なんです。
まずは、どんな方針で曲を選択しましょうかという話になりました。とにかく、今回は準備期間が短い(8月中旬の発表会の後、10月上旬のクラシックコンサートの準備を始めるので、練習期間は、たぶん一カ月半…でも直前はピアノ合わせになるから、実質一カ月。レッスンの回数にすると、たぶん2~3回くらい)ので、その短い時間で人前で歌える歌を準備する必要がある事を考えると、与えられた持ち時間(7分あります)で大きな曲を一曲歌うのは、ちょっと怖いです。中規模の曲を2曲選んで、一曲は自分のレパートリーの中から選んで(つまり“保険”です)、もう一曲だけを新曲にしましょうという事にしました。
保険? そうなんですよ。なにしろ、クラシックコンサートはアウェーの発表会ですし、Y先生的には知り合いが主催しているコンサートなので、そこに自分の生徒を送り込むという事は…失敗されたら、アレコレ言われてイヤなので(Y先生は、地元じゃ顔役な先生だから、そりゃあそうだよね)ひとまず無難にステージをこなして欲しい…と願っているわけです。…だからと言って、私たちにクラシックコンサートに出ちゃいけないとかではなく、せっかくのチャンスなんだから、頑張って来いっておっしゃってますんです(笑)。
で、保険としての、レパートリーからの候補曲は、トスティ作曲「L’ultima canzone/最後の歌」か、ドナウディ作曲「O del mio amato ben/ああ愛する人の」あたりがいいかなって思ってます。一応、イタリア近代歌曲からの選曲です。
なので、もう一曲の新曲の方も、イタリア近代歌曲から選曲するのがいいんじゃないかと言ったら、先生が提示してきたのが、團伊玖磨作曲「夕鶴」より「つうと与ひょうの二重唱」でした。おっと、いきなり日本語のオペラですか? それも二重唱。
「これ、良い曲なんですよ~」と先生がお薦めするわけです。でも、日本語ですか? いきなり日本語は難しいし、短い準備期間では仕上げまでいけるかどうか…とグチグチ言ってたら、先生ピアノを弾きながら「これ、やっぱり音楽的に難しいなあ…」とひと言。これで却下になりました。日本歌曲などの勉強をしてから、いずれは「夕鶴」には取り組みたいものの、今はまだ無理でしょう。
それからも、先生は、あれやこれやとピアノを弾きながら歌い飛ばして、色々と提案してくれました。中には、とても良い曲があったのですが…タイトルや作曲家を思い出せずに、曲が特定できなかったものもありました。ううむ、時間とココロの余裕があったら、それらを特定したかったなあ…。それにしても、選曲の方向性がキング先生とは全然違うので、改めて、門下を移ったんだなあ…って思いました。
色々と先生が提案してくださった中から、最終的に二曲が残りました。その二曲を私が家に持ち帰って、どちらにするのか、じっくりと考えてくる事になりました。
その二曲とは、チマーラ作曲の「Nostalgia/郷愁」と、ファルヴォ作曲の「Dicitencello vuie/彼女に告げて」です。どちらの曲も「バリトンが歌っても、面白くないけれど、テノールが歌うと、素晴らしい曲」なんだそうです。つまりテノール向きの曲ってわけです。ちなみに、チマーラはいわゆる“イタリア近代歌曲”って奴ですね。ファルヴォの方は…ナポリ民謡と言うか、カンツォーネって奴です。お二人とも、20世紀の前半に活躍した作曲家なので、いわゆるクラシック系の曲としては、かなりこっち側の曲ですね。
ひとまず、チマーラの「郷愁」の音源を貼っておきます。しかし、チマーラの「郷愁」ってマイナーな曲なんですね。この曲のテノールの歌唱がYouTUBEには無いばかりか、一曲だけでアップされている音源もなく、今回アップした音源も、3曲連続の2曲目になってます。だいたい2分50秒から始まっている曲です。それにしても、見事な歌唱です。こういう静的な曲って、歌うの、難しいんですよね(汗)。でも、確かに、声の軽いテノールが歌ったら、なかなかいい感じになりそうな曲ですね。
ついでですか、もう一曲、ファルヴォ作曲の「Dicitencello vuie/彼女に告げて」の音源も貼っておきます。この曲の音源は(カンツッーネですから:笑)YouTUBEには実にたくさんありましたけれど、やはりテノールの歌唱がいいでしょうって事で、三大テノールの奴を貼っておきます(笑)。
いや、ほんと。どちらの曲を歌いましょうか? また、組み合わせるとしたら「ああ、愛する人の」かな、それとも「最後の歌」かな? それとも、全然別の曲の方がいいかな? ああ、悩む悩む。
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コメント
Nostalgia/郷愁、の方がすとんさん向きです。
このYTの人のイタリア語がはっきりしてないので、なんとも言えませんが、
もっと表情を付けるのは可能だと思いますよ。
頑張って下さい!
おぷーさん
「Nostalgia/郷愁」ですか? まあ、実は私も6:4ぐらいで「Nostalgia/郷愁」かな?って思ってます。でも、踏ん切れません。と言うのも「Nostalgia/郷愁」の方が「Dicitencello vuie/彼女に告げて」よりも歌として難しいんですね。
いっそ、二曲とも歌っちゃえ!と、思わないでもないのですが、練習期間が短いのに新曲2曲は負担だし、あまりに方向性の違う2曲なので、この2曲でステージに立ったとしたら、なんかまとまりが悪いでしょ。では、それぞれに何を組み合わせるか?
まだまだ悩んでおります。
Nostalgia/郷愁、素敵ですね! 私も歌いたくなってきました(笑)
いい曲を教えてくださって、ありがとうございます。
何と組み合わせるかは先生と相談かもですが、あまりマッチングとか考えずに
自信をもって、少しでもよい演奏ができる! と思える曲にすればよいのでは?
と、個人的には思います。がんばってくださ~い
椎茸さん
まあ、私は基本、凝り性なんで、色々と考えてしまうんですね。本当は、マッチングよりも、自分が一番実力を発揮できる曲を選べばいいのでしょうが、自分が一番実力を発揮できる曲が、どんな曲なのか、私には分からない事と、色々な曲を知ってみたいし、歌ってみたいという欲もあります。だから、悩むし、考えるし、先生にも相談するんです。
でも、相談して良かったと思ってます。この二曲とも、いい曲でしょ?