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タダほど高いものはない

 10月から三ヶ月間、スーパーフライデーというイベントが実施されております。「何、それ?」と思われる方も大勢いらっしゃるのも当然、これはソフトバングユーザー限定のイベントでして、毎週金曜日にある物が無料になるというサービスです。

 10月は吉野家の牛丼一杯が無料でした。11月はサーティーワンアイスクリームのシングルコーンが一つ無料でした。12月はミスド(ミスタードーナツ)でドーナツが2個無料なのです。

 ソフトバンクという会社は、昔からあれこれ色々な物をユーザーに無料配布する会社で、古くはWi-Fiモデムを無料で配り、最近ではゴジラが来襲してもポッキーを配っていたりという、とにかく“モノで客を釣る”という、あざとくて下品で効果的な宣伝をする会社です。

 ウチは以前、ソフトバンクの大家さんをやっていた事(現在は他所に引っ越されてしまい、代わりに接骨院の大家さんをやっていたりするわけですが…)もあり、それ以来、店子であったソフトバンクをなんとなく使用しているわけです。で、その手のイベントやキャンペーンにも参加したりしなかったりしています。今回のスーパーフライデーも、10月の吉野家さんは(通勤途中にお店がなかったので)利用しませんでしたが、11月のサーティーワンアイスクリームは毎回美味しくいただきました。

 で、今回のミスドも毎回美味しくいただこうかな…と企んでいたわけです。

 で、前回の金曜日、ミスドの初回だったわけですが、炭水化物と糖分の塊に油脂を染み込ませたハイカロリーで美味しいドーナツをいただこうと、最寄りのミスドに行ってみたら、ビックリ。すごい行列だったのです。

 サーティーワンの時も人手がスゴかったのですが、今回のミスドはそれに輪をかけてのスゴさでした。お店の周辺には、長い長い行列が出来ていました。サーティーワンでも行列は出来ていましたが、10分もかからずにアイスをゲットできましたので、ミスドの行列も案外大したことはないかも…と期待して並んでみたら…ドーナツをゲットするまで、40分並んじゃったよ(涙)。まあ、その40分間、ポケモンGOをしていたので退屈はしなかったけれど、良い年したオッサンが無料ドーナツをもらうためだけに40分も行列に並んでいたのか…と思うと、なんともモッタイナイ気持ちになりました。

 250円(今回のイベントは、実はドーナツ2個ではなく、ドーナツ250円分まで無料提供するという内容で、アシが出れば、その分は自己負担というサービスだったのです)を現物支給してもらうために40分も並ぶなんて、労働単価としては、時給380円の仕事に相当するわけです。私はドーナツ欲しさで時給380円の労働をしてしまったのかと思うと、なんともグチグチした気分になりました。

 オッサンの40分は貴重だよ。40分あったら、フルートの練習がそこそこできる時間じゃん。それをドーナツをもらうために行列しちゃったわけだよ。

 ミスドでは、ソフトバンク以外の客は列に並ばずにショートカットでドーナツが買えるようになっていました。まあ、ある意味、それも当然のサービスだと思ったのだけれど、40分も並んでドーナツをもらうよりも、きちんと正規価格を支払って、列に並ばずにドーナツを購入した方がマシって思いました。

 “ドーナツ250円”と“私の人生の40分”を天秤にかければ…“私の人生の40分”の方が重いわけで、スーパーフライデーはあと4回あるのだけれど、たぶんもう、ミスドで並ぶ事はないでしょう。

 いやあ「タダほど高いモノはない」とは、よく言ったモンです。

P.S. 久しぶりにドーナツを食べたわけだけれど、ドーナツって、実に美味しく、実にエネルギッシュな食べ物だなあって思いました。ドーナツを2個もらって、妻と1個ずつ分けて食べたけれど、結構ガッツリきました。プレスリーはドーナツの食べ過ぎで死んだと言われていますが、それも全くのデマでもないかも…って思いました。ドーナツって、スーパーデブ養成食だよね(笑)。「美味しいものほど、健康に悪い」と言うのも納得です。

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コメント

  1. ドロシー より:

    すとんさん、こんにちは。
    そうです。タダとか、ものすごく安い値段でやるということこそ怪しいものはありません。
    例えばエステ初回1回1000円とかってあるけど、エステ1回にかかる時間と人件費・家賃を考えれば、無理です。大抵、その場で数十万円の契約をしないと帰ることができないですね。
    音楽でも、プロの伴奏者に依頼するお金がもったいなから、といって、仲間(アマチュア)に伴奏部分を簡単にアレンジした曲を渡したりする人がいますが、そういう手間を自分の仕事に回して、プロに気持ちよくお金で割り切ってもらえば良いのにって思います。

  2. すとん より:

    ドロシーさん

     タダと言っても、絶対に経費はかかっているわけで、その経費を誰かが何らかの理由で負担しているから、タダなんだと思います。

     今回のスーパーフライデーの場合は、もちろん経費はソフトバンクが支払っているのでしょう。では、ソフトバンクは何のためにそんな事をしているのかと言えば、顧客獲得の宣伝のためでしょう。だから、ターゲットはドーナツを貰っているユーザーではなく、ドーナツを貰っているのを見ている他社ユーザーさんだと思います。

     つまり「ソフトバンクに入ると、ドーナツ貰えるんだ…(だったら、私もソフトバンクに乗り換えちゃおうかな?)」という事なんだと思います。そんなモンで釣られる人間なんていねーよ!…と言いたいところですが、おそらく実際は、かなりの人間がドーナツに釣られて乗り換えるという見込みがあるから、ソフトバンクはドーナツの経費を負担しているんだと思います。

     なんか…ねえ。

    >プロの伴奏者に依頼するお金がもったいなから

     これはダメだよ。趣味にお金をケチっちゃダメだよ。プロの伴奏者に依頼するお金がもったいないと感じるなら、身の丈に合っていない事をしているわけです。つまり「無理をしている」わけです。趣味なんだから無理しちゃダメだよね。無理をし続けていると、やがて、音楽そのものがつまらなくなってくるんだよね。

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