実にヤヨイの行動が目に余ります。何の行動かと言うと…例の「お尻をなめさせてくれ」という行動です。とにかく、ヒドいのです。
ターゲットになるのは、黒出目金のミドリである事が多いのですが、たまに素赤琉金のシズカもターゲットになります。丹頂のエナとか、素赤オランダのミカンなどは、あまりターゲットにはなりません。ヤヨイ自身が東錦と三色琉金の中間みたいな感じの子で、シルエット的には琉金タイプなので、狙っているのも琉金タイプの子に限られるのかもしれません。
どれくらいヒドいのかと言うと、単純に逃げる子を追いかけて、お尻をなめつづけるだけではなく、水面まで追い込んで、下から持ち上げて、逃げる子を水の上に突き出してしまったり、水槽の隅まで追い込んだかと思えば、そのまま、お尻だけでなく、体側とか頭部とか、とにかくやたらめったらと、突っつきまくったりするのです。
まるで盛りのついたオスのようです。実際に、盛った金魚のオスはヤヨイのような行動を取ります。で、しばしば激しく追いかけて、相手のメスを殺してしまいます。それくらい、金魚の求愛行動というのは激しいし、その姿に似つかわしくないほどに、野蛮でワイルドなのです。
ヤヨイがオスなら、そんな行動も理解するのですが…ヤヨイって、たぶん、メスなんですよ。まあ、金魚の雌雄を見分けるのは難しいので、確実にメスなのかと言われるとひるみますが、たぶん、ヤヨイはメスです。それどころか、今の我が家にいる子たちは、皆メスだと思うのです。ですから、ヤヨイの行動は、求愛行動とは違うんだろうと思ってます。
では、なわばり行動? いや、普段の金魚たちは、魚類にしては珍しいくらいに仲が良くて(文字通り)頬を寄せて暮らしているくらいですから、なわばり行動とも違うんだろうなあ…って思ってます。
では何か? 私が思うに、おそらく遊んでいるのではないかと思うのです。あるいはふざけている? 悪ふざけをしている? そのあたりの行動ではないかと思うのです。
まず魚類は遊ぶのかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、遊びますよ。ドジョウは、よく狭い所に挟まって遊んでいます。メダカは、水流に逆らって泳ぐ遊びをしばしばしています。金魚は…以前飼っていた子たちはあまり遊びませんでしたか、それでもたまに、水底の砂利を活性炭の網やオブジェの天井に積み上げる遊びなどの、おとなし目の遊びをやっていましたが、今の子たちは、尻なめという激しい遊びを覚えてしまったようです。
これが遊びだと思うその他の理由として、いつもいつもヤヨイが他の子のお尻をなめまわしているのかと言うと、そうではなくて、時折はヤヨイが他の子にお尻をなめられている時もあるからです。だから、求愛行動とは違うと思うわけです。
問題は、他の子はともかく、ヤヨイは遊びの加減を知らなくて、ついつい激しすぎてしまうのが困った点なのです。尻なめ遊びにしても、他の子のように、適当なところで相手を解放してあげればいいのに、ヤヨイときたら、相手を徹底的に追いかけてしまうのです。つまり、しつこすぎるわけです。とは言え、本当の盛ったオスほどの激しさはありません。
でもね、あれじゃあ、相手の子の体力がもちません。ヤヨイ自身だって、ヘトヘトになるはずです。これから真夏を迎えるというのに、無駄な体力ばかり使っていると(マジで)死んじゃうというのに、ほんと、お構いなしなんですよ、この連中。
ああ、心配です…でも、これが原因で、誰かが死んじゃったとしても仕方ないと覚悟は決めています。我が家の水槽は、弱肉強食をモットーにしています。強い子だけが生き残るのです。だから、飼い主としては、水槽の中の出来事を注視はしていますが、よほどの事がない限り、介入しません。あくまでも、水槽の中の事は、水槽の中で解決してほしい…と思ってます。
それにしても、ほんと、ヤヨイの行動は目に余るのですよ。
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