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我々は二度と衆愚政治に落ちてはいけない!

 イギリスが国民投票の結果、EUから離脱することに決まった事は、皆さんもご承知のとおりだと思います。イギリス人ってやつはもう…と言いたい気分ですが、これも彼らの選択ですから、それはそれで尊重して、我々はなるべく対岸の火事の火の粉を避けるように行動していければ良いなあと思います。

 これから、おそらくリーマン・ショック並の大不況がやってくると思いますが、先日のサミットにやってきた、世界の首脳の中で、これを読んでいたのは日本国の首相だけだったわけで、今更ながらに、安倍さん&彼のブレインの皆さんには敬服いたします。ま、偶然かもしれないけれどね(笑)。

 さて、そんなEU離脱を決めちゃったイギリスですが、結果はかなりの僅差だったわけで、いわゆる残留派の人たちからは怨嗟の声が聞こえるわけですが、勝利した離脱派の人たちは喜んでいるのかというと、どうもそうではないようなのです。

 まずは投票前に離脱派の政治家たちが「イギリスがEUから離脱したら、こんなに良いことがあるよ」と人々に向かって言ってたことの大半が実現不可能であったり、嘘だった事が(今更?)分かって、離脱派に投票した人たちがガッカリしているそうです。まあ、離脱派には革新系の政治家さんたちが多く、彼らは、政治の実務経験が少なく、机上でモノを考えがちな方が多く(悪気はなかったのかもしれないけれど)彼らの信念って奴は、結果として嘘になっちゃう事が多いから、気をつけないといけないのに、それが見抜けなかった人が多かったというわけで、まんまと離脱派に騙された…とも言えます。

 一方、残留派(保守系の政治家さんが多かったそうです)は宣伝が下手で、うまく民衆をリードできなかったのが痛かったようだし、残留派からすれば、どう考えてもEUを離脱して良いことなんて無いのだから、国民投票をすれば、自分たちが勝てると思っていたフシがあるみたいです。確かに経済問題等を大局的な視野で考えれば、EUを離脱したって、良いことなんて1つもないのは分かりきった事だけれど、残留派の人々は、自分たちの足元に広がっている移民問題を軽く考えすぎていたんだろうと思います。イギリス国民は彼らが思っている以上に、愛国心があるし、イギリス人であることにプライドを持っていたし、移民を憎んでいたわけで、そこを勘定できなかったために、足をすくわれたんだろうなあ…って私は思います。

 イギリスの一般の人々も、事前の報道などで、残留派が勝ちそうだという盛んに伝えられていたから…きっと残留になるに違いない。だったら、自分も本当は残留がいいと思っていたけれど、これが良いチャンスだから、保守系の政治家にお灸をすえるつもりで離脱に投票してやるんだ!…と考えて、離脱に投票したら、そんな人たちが多くて、本当に離脱になって困った!…らしいのです。残留を希望しているのに、なぜ離脱に投票するの? いやあ、イギリス人って奴らも中々複雑な連中のようです。ほんと、なにやっているんだか?

 私が思うに、今回のイギリスの国民投票は、民主主義の悪い面が出てしまったのかもしれません。きちんとした判断が出来ず、そのためにマスコミの扇動などに踊らされ、うっかり面白そうな方に投票してしまった…いわば無責任な浮動票って奴に国の大切な決定が託されてしまったわけで、いわゆる“衆愚政治”となってしまったと論評している人もいます。

 全く他人事ではありません。日本だって、2009年に、自民党にお灸をすえるつもりで民主党に政権取らせたら、こんなざまですよ。福島原発事故は、当時の民主党の首相による人災ですよ? 消費税増税だって民主党政権時代に決めちゃったわけだし、国債をバンバン発行して、政府の借金を増やしたのも彼らだし、科学技術振興費用を大幅削減して日本の基礎科学研究機関の多くを潰し、口蹄疫発生の時には全く動かず日本の畜産界に大打撃を与えたわけで、あの時の負の遺産が今もなお我々の生活を苦しめているわけです。民主党政権時代に生活保護世帯が急増し、今もなお減らなかったりするわけで、今の時代、彼らが政権を取る前よりも悪い世の中になっています。まさに、日本も衆愚政治だったわけです。

 そしてあの時の民主党は、今では民進党と名前を変えて、今度は共産党と手を組んで、政権交代を狙っています。次は共産党政権ですか?

 共産党は正規な政党ではありますが、同時に破壊活動防止法(いわゆる破防法)の調査対象の団体でもあります。これが何を意味するかは、各自でググってくださいませ。ちなみに、あのオウム真理教ですら、破防法を適用するほど危険ではないと判断されています。あのオウム真理教が…ですよ。日本共産党は、オウム真理教よりも危険…と考えている人たちがいるわけで、そういう人たちに日本の…と言うか、我々の子どもたちの未来を渡してしまおうとする民進党って、大丈夫なの?

 もう二度と衆愚政治に落ちてはいけない。私はそう考えます。

 政治は高度に困難な仕事なので、実務経験豊かなプロの方々に任せるべきだ…私はそう思います。政治家と名乗っていても、政治の実務には、これっぽっちも携わった事のない、素人政治家が日本には多すぎるんですよ。そういう人たちって、キレイ事しか言わないし、キレイ事は耳に心地よいけれど、実際の政治って、汚れ仕事だし、キレイ事だけじゃ済まないんですよ。そこんところを我々も、そろそろ理解しても良い頃だと思います。

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