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アルタスの“25周年記念特別仕様・限定モデル”を見てきた

 そう言えば、私的にちょっと前の話だけれど、書いておかないと、記憶の彼方に消えていってしまいそうなので、そろそろアップしておきます。

 実は先日の先日の先日ぐらい、何気に銀座で楽譜を漁ってきた時の事、ふと思いついて、フルート売り場にやって来ました。もう、最近は楽器店に行っても、フルート売り場に寄りつかない私だったので、ほんと、珍しくフルート売り場に行ってみたわけです。

 なぜ、フルート売り場に行かなくなったのかと言うと

1)備品や小物は一揃い持っているので、新しく買い求める必要がないから。
2)フルートって、別に消耗品もないので、売り場に行く必要を感じないから。
3)今は自分の楽器にラブラブなので、他社製品とか新製品とかに興味がないから。
4)楽器の吹き比べをしても、結局は自分の音でしか鳴らないので、やる意味がないから。

 まあ、こんな感じでしょうか? とにかく、フルートの調整以外で、フルート売り場に行くなんて、ほんと久しぶりだったのです。

 久しぶりに行くと、やっぱり色々と見慣れないものがあるわけで、今回行った時は、売り場の中央にデデンと、アルタスの“25周年記念特別仕様・限定モデル”が鎮座ましましていたわけです。

 公式ウェブによれば、限定モデルは二種類(A25-907とA25-GP)あったようですが、私の目に止まったのは、金色のGPモデルの方でした。

 それぞれの限定モデルの特徴は“彫刻”かな? とにかく、ヘッドクラウン、リッププレート、キイカップのいずれにも細かな彫刻が入っていて、とてもゴージャスな感じです。フルートに彫刻って、注文して入れると、そこそこのお値段がしますので、この彫刻入り限定モデルは、ちょっぴりお得な感じがするわけです。

 A25-907は『アルタス(A)25周年記念の907モデル』という意味だろうと思います。A907をベースに細かい仕様をちょっと変えて彫刻を施したモデルと思ってよいでしょうね。

 問題はA25-GPの方です。これ、おもしろいですね。

 アルタスの通常ラインナップには、実は金メッキのモデルってないんですよ。あるのは、銀メッキのモデルと、GPTという管体はプラチナメッキで、メカが金メッキというモデルぐらいで、全部を金メッキで仕上げたフルートって、アルタスにはないのです。今回のA25-GPは、オール金メッキなので、アルタス的には、面白い新モデルって事になります。

 さらに言うと、基本となっているモデルはA1207のようです。このAg925のスターリングシルバー製の総銀フルートに、24Kメッキと彫刻を施したのが、A25-GPって事になります。価格的には…もちろん、素のA1207よりは高くなり、ほぼA1307(Ag958ブリタニアンシルバーの総銀フルート)と同じになります

 やっぱりお買い得なんだと思います。注文ならば、A1207に彫刻+金メッキでは、こんなお値段には収まらないでしょうからね。

 で…音色の方ですが…私は知りません。なぜって? 吹いてこなかったからです(笑)。

 なぜ、吹かなかったのか? だって、どんなフルートを吹いても、私が吹くと、私の音でしか鳴らないんだもの。試す理由がないんですよ。

 もちろん、新規にフルートを購入するとなれば、色々と試し吹きをしますが、それは音色の確認ではなく、メカの動きを確認したり、持った時のしっくり感を確認したり、音の飛び具合とか、音出しが楽かどうかの確認であって、音色の違いは…ゼロで無いし、買い換えた直後こそ、モデルごとに多少の音色の違いはあるでしょうが、やがてはどれもこれもみんな、私のフルートの音になってしまうので、音色の確認なんてやっても「意味ないなあ」と思っているからです。

 まあ、アルタスの限定モデル、おもしろいなあと思うけれど、今のフルートを買い換えるつもりはないので、わざわざ吹いて確かめる必要も感じなかったというわけです。

 しかし、買い換えるつもりはないにせよ、もしも買い換えるつもりならば、そのお得感は無視できないなあって思いました。彫刻入の金メッキフルートとしては、お安いですからね。ただ、私の場合、現実的には、今のフルートと同じランクの楽器に買い換える意味はありませんから、私が次にフルートを買い換えるなら、14Kとか18Kとかの、やたらと音が飛ぶ系のフルートになるんだろうと思ってますので、今回の限定モデルは、興味こそ湧いたものの、さほどの関心はひかなかった…という結論になります。

 でもね、これから総銀フルートを購入しようと思っているなら、A25-GPは面白いと思うし、パッと見、ゴールドフルートにも見えるので、ちょっぴり見栄もハレますしね(笑)。

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コメント

  1. chako より:

    こんにちは
    限定モデルひかれますねo(^-^)oワクワク

    私は吹きこなす技量無いので35歳ドイツ娘でしばらく頑張ります
    ドイツ娘と出会う前は、無性にミヤザワibuki欲しかったです(笑)

  2. すとん より:

    chakoさん

     いや実際、現物を見ると、なかなか興味を惹かれます。買うつもりはありませんが、それでも金メッキのモデルは、心がちょびっと動きましたもの。

     でも、なんだかんだ言っても、自分の愛笛が最高ですからね。ほんと、浮気している暇もありませんって。

  3. かこ より:

    こんにちは!
    すとんさんの記事、いろいろ勉強になります。
    自分の楽器に惚れ込んでるって、とても幸せな状態だと思います。今私もそうです。安い楽器ですが、最近やっといい音が出るようになってきたのと、まだまだ育ってくれそうな気配を感じるので、グレードアップはまだいいかな。

    高級フルート憧れますが、手にする時にはおばあちゃんになってしまうかも…

  4. すとん より:

    かこさん

     高級フルートは、道具として素晴らしいです。趣味人なら、ぜひ所有したくなっても当然です。でも、楽器として考えるなら、国産フルートなら、どれも同じです。確かに音色の違いや音量の違いはあるけれど、そこは好みですからね。あまり公にはなりませんが、プロでも、わざわざ安価なフルートを使っている人もいるんですよ。

     そんな事を考えると、自分が惚れた楽器が一番…と言うのが、私の結論です。

     いい音を出したければ、良い楽器を購入する前に、腕を磨いた方が早いです。なにしろ、フルートなんて、楽器よりも奏者の方が、音に与える影響が大きいのですからね。下手くそは、どんな楽器を吹いても一緒だし、上手な人は、どんな楽器からでも、素晴らしい音楽を奏でられます。

     なので、私も楽器をアップグレードする前に、自分自身のアップグレードを優先していきたいと思っています。

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