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消費増税に伴う便乗値上げとレッスン代について

 フルートのレッスンに行ってきました。実にひさしぶりに姉様とお会いすることができました…が、すれ違うだけで、一緒にロングトーン練習はしませんでした。ちと残念。

 さて、ロングトーン練習は先生と二人きりですが、気をつけるのは“脱力”です。とにかく、クチビルの力を抜いて、腹筋だけでフルートを吹くように心掛けました。こうすると、音色がキレイなだけでなく、高音もすっきりと発音できるのです。

 さて、今週は多少なりとも自宅で練習してきた事を先生に伝えました。そして、これまではメトロノーム無しで勘弁してもらっていたアルテの15課の10章のCes-durをメトロノームを入れてやってみました。

 ええと出来は…完璧からはほど遠かったです。指に問題、と言うよりも、読譜に問題…という状態でした。とにかく、時折、記譜と運指が一致せずというか混乱して、指が止まっちゃうんですね。先生曰く「指が出来ないんじゃなくて、譜面が読めてないだけだから…ひとまず合格だな」というわけで、甘々で合格をいただきました。宿題は「できるところまで」と言われました。うむ、出来る範囲をきっちりと練習してきます。

 ガリボルディのプチ・エチュードは3番ですが、今回、替え指を使って吹いていた事が先生にバレてしまいました(汗)。場所はどこかと言うと、18小節の『ソファ#ミ(ファ#)ミレ#ミ』の箇所の(ファ#)の箇所です。この箇所はすべてのリズムが八分音符で( )の次のミに( )のファ#が装飾音符でかかっていくという箇所です。つまり『ミファ#ミ』という音の動きの中で、ファ#をほんの短時間だけ吹くという箇所で、ここで替え指を使っていた私です。

 どんな替え指を使っていたのかと言うと、左薬指の代わりに中指でファ#を作っていたわけです。なにしろ、ミの時に、左手は人指し指と中指を使っていますから、ファ#を中指にするなら『ミファ#ミ』という音形は人指し指一本を上げ下げするだけで吹けるので、これを使っていたのですが、先生に替え指使用がバレて、叱られました。

 「こんなところでズルしちゃダメでしょ。ちゃんとした運指を使いなさい」との事です。

 ちなみに、ここで替え指を使ってはいけない理由は、

 1)その替え指だと正規の運指よりも音程が下がって気持ちが悪い。
 2)これくらいなら、正規の運指で十分間に合う(ってか、間に合わせろ)。

 と言うので、急遽、替え指ではなく、正規運指で吹くように言われましたが、これが全くできない。おもしろいようにできない。いやあ、参りました。ここまで自分の指が動かないとは…。“指がもつれる”というのは、まさにこの感覚だね(笑)。

 あと、最後にある十六分音符の箇所も、全然指が間に合ってませんでした。なので、まだ3番は合格をいただけないのです。

 さて、四月に入って、ようやく落ち着いてきました。あっちこっちで消費増税のために、お店での商品の売値が変わりました。正直に増税分だけ増やす店もある一方、便乗値上げをしている店もそこそこあります。その点に関しては色々と言いたい事もありますが、グッと堪えましょうなんて話をしていました。

 実は、フルートのレッスン代も値上がりしたんです。まあ、これはカルチャースクールの意向ですから、まあ仕方ないのですが、ちょっとひっかかっているのが、3~5月と三ヶ月分をまとめて3月中に支払ったにも関わらず、しっかり消費税が8%も載せられていた事。事務の人が「ウチのシステムでは、こうなります」とか言って、こちらに有無を言わせずに支払わせたけれど、そんな端金でモメるのはイヤだったので、我慢しました。でも、ちょっと納得いかないです。これも便乗値上げの一つだよね。だって、3月中に支払っているんだから、消費税は5%のままにして欲しいなあ、グチグチ…と、そんな事を先生にグチっていたわけです。

 「どこもここも、消費増税のための値上げで面倒くさいねえ」と先生がおっしゃるので「先生のところ(ご自宅レッスンの方ね)は、レッスン代の値上げはしないんですか?」と尋ねたところ「もう、15年も値上げしていないなあ」との事です。

 「15年ですか? それはもう、消費税うんぬんではなく、値上げをしてもバチが当たらないレベルなんじゃないですか?」と言ったら「でも、私は、そんなにお金が欲しいわけじゃないから、今の金額で十分なんですよ」との事です。

 実はH先生のご自宅レッスンのお値段は…世間相場よりも、ちょっぴりお高めです。もっとも、先生としての格(留学経験があるとか、オーケストラ経験があるとか、レコーディング経験が豊富とか、音大教授だったとか、弟子どころか孫弟子ですらプロ奏者がゾクゾクいるなど)を考えれば、むしろ良心的な価格設定とも言えますが、世間常識的にはややお高いお値段なのです。その事を先生ご自身も気にされていて「ウチはレッスン代が高いから、これ以上上げると生徒さんたちがかわいそうだからあげられないんだよ」との事です。

 先生曰く「幸い、演奏仕事はあるし、借金は無いし、欲しいモノも特にないし、だからレッスン代を値上げする理由がないんだよ」との事です。「まだ若ければ、あれも欲しい、これも欲しいと思うだろうし、お金も貯めていかないといけないだろうけれど、もうそんなに欲しいものはないし、貯金も十分にあるし、だからもういいんだよ」との事です。
 なんか、ちょっぴり羨ましいです。

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コメント

  1. パスピエ より:

    こんにちは 3回目のコメントかもしれません

    レッスン代をネットで調べてみたのですが、西新宿のD楽器の音楽教室は高いですね 楽器販売会社やフルートメーカーは著名な先生を集めやすく強気なんですかね お金と時間に余裕のある退職した団塊の世代をターゲットにしているのでしょうか

    さて私はと言えば、先日、個人で教えている先生の体験レッスンを受けてきました 「クラシックの楽曲は1音も変えてはならない」というタイプの先生は苦手なので、体験レッスンで持って行った曲の一部をちょっとアレンジして演奏しました すると先生は「アレンジしたのですね、いいですよ」と仰いました この先生なら合いそうな気がしたので、来月よりレッスンを受けることにしました
    すとんさんの習っているH先生はアレンジしたら何か言いそうなタイプですか?

  2. すとん より:

    パスピエさん

     えっと、たぶんこれで2度目のコメントのようですよ。ま、回数などよりも、コメントしていただけたという事実がうれしい私です。

    >西新宿のD楽器の音楽教室は高いです

     …らしいですね。H先生、そこで以前教えていたそうですし、今はお弟子さんたちが教えているので、今は何やらご意見番のようなお仕事をされていらっしゃるようです(汗)。

     確かに、楽器店でやっている音楽教室は町のピアノ教室など比べると割高感がしますが、音大関係の先生方の個人レッスンなどと比べると、かなりリーズナブルですから、実はあそこは高いどころか、お値打ちだったりします。同じ先生に、ご自宅でレッスンを受けると、もっと高くなりますよ。

    >すとんさんの習っているH先生はアレンジしたら何か言いそうなタイプですか?

     ジャンルによって違うんじゃないかな? H先生はクラシックの人ですから、ジャズやポップスは「そこは専門外だから」と言って教える事はありません(ただし、若い時には散々ジャズフルートも仕事で吹いたそうです)。あくまでもクラシックしか教えません。近代フランスの曲は「必要な事はすべて楽譜に書いてあるから」とおっしゃっていますので“1音も変えてはならない”と言うでしょうね。

     しかし先生の本当の専門は、ドイツバロックなんだそうです。そしてバロックと言うのは楽譜どおりに吹かないものなんだそうです。「楽譜はあくまでも目安であって、自分で色々な装飾を考えて吹くものなんだよ」と言ってます。まあ、バロックって、ある意味ジャズと同じで、演奏家が作曲しながら演奏するものですからね。だからドイツ・バロックを演奏する時は“1音も変えてはならない”どころか、自分らしさを表現するために積極的にフレーズを飾っていきなさい…って言いそうな気がします。

  3. masa より:

    今年からフルートを始め、ブログのファンになりました。
    これからも、楽しみに拝見させていただきます。
    消費税について多少誤解があるようなので、初めてコメントさせていただきます。
    消費税は、物品の販売については引渡しの時、サービスの提供については、役務の提供があった時された時に、その時の税率で課税されます。
    従って、カルチャーセンターとしては、4月以降のレッスン代を3月に受け取ってもその時には課税されず、実際にレッスンをしたをした時に、その時の税率で課税されるので、8%の消費税が課税されるので、カルチャーセンターの立場になると、8%の消費税を預かるのも仕方がないのです。

  4. すとん より:

    masaさん

     masaさんのおっしゃる事が正しいなら、やっぱり私はカルチャースクールにボラれている事になりますねえ。だって、4月と5月の分は8%で良いとしても、3月の分はやっぱり5%じゃないといけないって事になります。でも、3月の分も5%ではなく8%として支払わざるを得なかったわけで、その差額の3%は税金ではなく、カルチャースクールの儲けになってしまうわけで、それってある意味、客をだまして得た利益なわけで、だましている分、便乗値上げよりもタチが悪いんじゃないかな? 一人一人から得られる金額は端金でも、その端金を集めれば、結構な額になるわげて、それって企業としてはダメなんじゃないの?

     違う?

  5. masa より:

     すみません。
     3月分が含まれているのを見落としていました。
    確かに消費税が5%の月分に8%の消費税を請求するのは、詐欺に近い行為だと思います。
     許せないですね。
     
    参考(消費税の経過措置の取り扱いです。)

    http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/shohi/kaisei/pdf/201401qa.pdf

  6. すとん より:

    masaさん

     許せないと思っても、泣き寝入りをするしかないでしょう。事を荒立たせると、クレーマーと見なされて、カルチャースクールを辞めざるを得なくなります。と言うのも、ここのスクールは、あまり接客態度が良いとは言えないし、何かあれば「お辞めいただいてもかまいません」と言っちゃうスクールなんですよ。まあ、ある意味、先生を人質に取られているわけで、客としては立場弱いんですね。

     カルチャーを辞めて、H先生のご自宅に直接習いに行ければいいのでしょうが、時間的にそれは許されませんから、仕方なくカルチャーの言いなりになるしかない…んですよ。まあ、端金で争ってはいけませんからね(残念)。

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