スポンサーリンク

さあ、高い音で歌おう![中編]

 私のアマチュア・テノールの仲間と話をしていると、みんな高音が出ないっていう悩みは、大なり小なり持っているのだけれど、それは「全く出ない」という悩みではなく「安定して出せない」という悩みです。高音を出す人って、最初から高音を出しているのです。

 これがアマチュア・クオリティ?

 訓練して音域広げてテノールになりましたって人の事は、私は知りません。最高音を上にあげようとしたけれど、結局うまくいかなかったんだよねえ…と自嘲気味に話す人は何人か知ってます。最初はうまく高音がコントロールできなかったので、バリトンをやっていたけれど、歌っているうちに高音もうまく出せるようになったので、テノールに転向しましたという人なら、多くはないけれど、それなりに知っています。

 つまり最初から高い音が出せるかどうかが、高い音で歌えるかどうかの境目というわけです。

 じゃあ、自分には高い音は無理だな…とあきらめるのはまだ早い。明日の記事を読んでから諦めても遅くないよ。

 閑話休題。知り合いのアマチュア指揮者(団内指揮者って奴だね)は、歌声をちょっと聴いただけで、その人の声種を判断します。それは音域をチェックするのではなく、音色で、とくに高音の音色で判断しています。彼はそれを「この人はテノールの声を持っている」とか「~を持っていない」とか表現をします。それが正しいかどうかは別にせよ、経験から導き出した判別方法で、案外結果オーライなので、おもしろいなあと思ってます。

 で、彼によってテノールと判断された人は、たとえ最初は声域が低くても、いつのまにか、それらしくなるから不思議だね。高い音なんて、出しているうちに出るようになるみたいです。

 ちなみに私は彼に「すとんさんは話し声を聞いていると、バス~バリトンかなって思ったけれど、歌声は確かにテノールだねえ」と不思議がられていました。ははは、なんなんだかなあ…。

 話は戻りますが、今高い音が出せない人には二つのパターンがあるのではないかと私は思います。それは…

  1)訓練不足のために高音がうまく出せない人[キング先生はほとんどの日本人はこっちのパターンだとおっしゃいます]。イタリア人の言うところの「怠け者のテノール」。

  2)元々最初から高音が出しづらい人(あるいは適性は低音にある人。ナチュラル・ボーン・バスって人ね)

 この辺の見極めが本当は大切なんだろうと思います。でも、この見極めって、たぶん自分では無理だよね。きちんと声の分かる人に聴いてもらって判断してもらうしかないね。その判断基準については、以前の記事を参考にしてください。

 ちなみに高音が得意な人は低音が苦手というのは嘘です。ただ音域の広い人と狭い人がいるのは本当。音域の広い人なら高音も低音もバッチリでしょうが、音域の狭い人の場合は、低音を練習しすぎると高音がダメになるという話を聞いたことがあります。最も、テノールもバリトンも案外低い方の限界は同じくらいだね。まあ、バスの音域の話になると別ですが…。

 また明日へ続きます。

コメント

  1. Cecilia より:

    私は1)ですね~!
    なかなか家で声を張り上げられないのが悩みの種なんですが、それが可能ならできるんだろうか・・・と思ったり・・・。
    かといって一日何回もできるわけではありませんものね~。
    小声で高音の練習ってできないものでしょうか??

    次の記事も楽しみにしています。

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん

     たしか「高音は弱音から育てていく」という流派が、ベルカント唱法にはあったと思います。それこそ、コーネリウス・リードの著作だったかな(ちょっと記憶があやふや)に、それっぽい事が書いてあったと思います。

     ただ、大声とは別でしょうが、高音の際に、息は少なめが良いようなので、やはり最初の高音は、小声になってしまうと思います。この件に関しては、近日中に関連記事をアップするつもりです。

タイトルとURLをコピーしました