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さあ、高い音で歌おう![前編]

 ここを読んでいる男子諸君に向かって書きます(笑)。

 えっと、高い音を出したいというのは、“ベース命”という人以外の男声にとって、おそらく永遠の願いでしょう。ネットをうろうろしていると、至る所で見かける定番の悩みです。それくらい、高い音を出すって、アマチュア歌手たちの切実な悩みなんだろうと思います。

 キング先生は日本男子のほとんどはテノールだとおっしゃいます。また、低い音には人によって限界があるけれど、高い音に関しては訓練次第でどこまでも出せるようになるとおっしゃいます。

 実際、日本人って白人たちと比べると小さいよね。楽器だって、小さい方が高音担当だったりするわけだし、そういう意味では、確かに日本男子はテノールがほとんどなのかもしれない。

 それに話し声だって、結構高めの男子って多いですね。私はテノールなのですが、私よりも高い話し声の人って、普通にたくさんいますしね。

 流行歌もやたら最高音が高目の曲が増えましたね。そんな曲は移調して自分の音域に合わせ歌えばいいとオジサンは思うけれど、やはり若い人たちはオリジナルキー、あるいはカラオケのデフォルトのキーで歌いたいのでしょう。そういうチャレンジ精神そのものはいいよね。がんばれ、日本男子!

 逆に合唱団などで、バスはともかく、バリトンって名乗っている人で、話し声も甲高く、歌声もか細い人ってたくさんいますよね。ああいう人って、たぶん本当はテノールなのでしょう。ただ、五線より高い音の出し方を知らないだけのテノール? チェンジのうまくできないテノール? 自分には高い音なんて出せないと最初から諦めているテノール?

 いいの? 低音でくすぶっていて…、なんて思ったりして。(他人が喜んでやっているのだから余計なお節介だ!>自分)

 でもね、スポーツだって最初からうまい人はいないよ。どんなスタープレイヤーだって、最初は下手くそでしょう。歌だって最初からうまい人なんていない。みんな最初は音程不安定だし、高い音だって出たり出なかったり。それなのに「自分には高い音なんて無理無理」と言って、あきらめちゃあ人生勿体ないよ。

 長くなりそうなので、続きはまた明日。

コメント

  1. Cecilia より:

    >流行歌もやたら最高音が高目の曲が増えましたね

    このことは弓場先生も書いておられますね。
    だからカラオケで楽しむために高音を伸ばす必要がある・・・と。

    実は最近森山直太郎の「さくら」も練習していたのですが、原調で楽譜通りに歌うと低いし(私には)、かといって1オクターブ上げたら高すぎて雰囲気が出ないし、いろいろ思うことがありました。
    楽譜通りに歌うと女性にとっては低いテンションになりますが、森山直太郎は感極まったような高いテンションになりますよね。
    やっぱりあの曲は男性が高い声で歌うのがいいんだなあ・・・と思ったのでした。

    私も高い声が出ないとめげてしまうのですが、本来もっと出るはずで例のY場先生にも「もっと出せる」と言われました。
    私もどうにかしてもっと高音を出したいです~。

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん
     クラシックの世界では男女の音程差は1オクターブということになってますが、ポピュラーの世界では、4度です。実際には演奏のしやすさも考慮に入れて、3~5度の範囲内で移調して歌うのが常です。女性が男性の歌を歌う場合は、3~5度程度高く移調すると、無理なく、雰囲気もそれほど変わらずに歌えると思います。 お試しあれ。

     とは言え、やはりあの歌は、男性の高い声で切々と歌うのがいいのでしょうね。女性が楽にスパーっと高音で歌ってしまうと、味が変わってしまいますよね。

     本来、メロディには性差というのはないはずですが、男性向けのメロディ、女性向けのメロディというのがあるような気が、私はします。

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