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案外、休符の表現って難しい

 私はエサを前にして「待て!」と言われて待っているワンちゃんを、とてもエラいと思っています。だって、私がワンちゃんだったら、まず、絶対に、間違いなく、待てないですから(笑)。

 音楽における休符って、私にとっては“エサを目前にした待て!”にも等しいモノです。待てないんだよね。

 たぶん、本能的に“隙間”を恐れているのかもしれません。休符を見ると、ついつい無視して、そこを声で埋めたくなってしまいます。例えば、前の音を延ばしてしまったり、次の音を早めに歌い始めてみたりして…。一応、ビート感覚は持っているつもりなので、休符が待てなくても、その前後を適当にごまかして、音楽の形を大きく壊すことはないのですが、あくまでも“大きく”壊さないだけであって“小さく”は壊しているわけだし、大抵の場合「細部に神が宿る」わけですから、そのちょっとの誤魔化が「これじゃない感」につながっていくのかもしれません。

 ああ、心情的に…難しいなあ、休符の表現。

 エサを前にして“待て!”ができるワンちゃん程度の胆力が私にあったならば、休符もきっちりと歌えるようになれるんだろうけれど…。

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コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    たびたびの書き込み、失礼します。
    確か、かの有名な!朝比奈隆さんのお話。

    ベートーベンの第5交響曲「運命」
    最初のジャジャジャジャーンは、
    3連符ではなく、

    一番最初に8分休符があって、
    その後、8分音府が3つで、
    ジャジャジャジャーン。

    この、冒頭、
    初っ端(しょっぱな)からの、
    8分休符の解釈が、
    朝比奈先生を悩ませて、

    運命を演奏するのが、
    怖くなった、とか。
    おそるべし休符!

    だから何?
    いえ、それだけのお話です。
    毎度、失礼します。

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  2. 如月青 より:

    >休符を待たずに声が出る
    これ、とても羨ましいです。私も若いころは息が長く、長いフレーズも苦にならなかったのですが、年齢とともに息が短く浅くなりました。
    特に高音の前は、一息ついてエネルギーを補充したくなります。今、個人的にカラオケサイトで
    大好きなDuparcの曲を練習してますが、中音域から上のgisに飛び上がるのが2か所、aに飛び上がるのが1か所あります。2つは前に休符があるので何とかなる場合が多いのですが、ccchhの短いフレーズから急にgisに飛び上がるところはなかなかうまくいきません。
    小中学生のころ、ハードルや足り高跳びのような跳躍系の運動がすごく苦手だったのですが、何度練習してもバーにひっかっかってしまう悪夢の再現です。こういうところ、どうして
    クリアしていらっしゃるのかお聞きしたいところ。

    もう一つ。これは一つ前の記事へのコメントで申し訳ないのですが、低音を「上から刺す」というのは、よく「音程を上からとる」「かぶせる」という意識の仕方でしょうか。低音部の人も必要以上に響きを下げないためにこれは気をつけているそうです。
    自分の場合、元々上方への響きが強い(幸運?なのか、低音のフレーズや高音で音が下がり気味でも「高く」聞こえる)ようなので、「響きが下がる」経験はないのですが、前方に声を飛ばすというのがなかなか会得できず、高音域になると重心が上に行きがちで自滅するパターンが多いです。10代のころからよく「上だけでなく前に響かせて」と言われてきましたが、これも何かコツがあれば教えて頂きたいところです。

  3. すとんすとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん

     そうそう。「運命」の冒頭って休符なんですよ。私もスコアを見て、初めて気づきました。だから、指揮者が棒を振り下ろしても、オケが鳴るのは、その一瞬後なんですよね。それを知らなかった頃は「このオケは反応悪いなあ…」とか思ってましたが、反応が悪いのではなく、休符があっただけなんですね。

     初っ端の休符なので、指揮者はオケにテンポも伝えることはできず、入りのタイミングも示せません。まるでダルマですよ、本番指揮者は手も足も出せないのです。まあ、現実的にはリハーサルの段階でしっかりオケと打ち合わせて、本番はコンサートマスターに丸投げなんでしょうが…ねえ。

     「運命」って奥深い曲ですよ。ほんまに。

  4. すとんすとん より:

    如月青さん

     我流のアドヴァイスなので、間違っているかもしれませんが、そこんとこはご勘弁を。

    >特に高音の前は、一息ついてエネルギーを補充したくなります。

     これ、気持ちはよく分かります。私も以前はそうでしたが…これをやっていると、なかなか高音に行かないのですよね…。

     ccchhの短いフレーズからgisに上がる時に、息をつなげたままで上がるのが成功率高いです。特にh-gisに一直線に飛ぶのではなく、感覚的にはh-c-cis-d-es-e…と言った感じで細かく半音階で上がっていくと良いのではないかと思います。半音階で間に合わなければ、全音階を登っていくのもアリです。とにかく、高音は飛んじゃダメです。下から一気によじ登るのがヨシです。イメージはスピード系のロッククライミングです。

     そのためには、準備として私なら、ccchhの短いフレーズの間に、肺を上下からつぶして息の速度をあげると思います。肺をつぶす動作をすると、ノドは嫌でも脱力しますし…ね。

    >前方に声を飛ばす

     息のスピードを上げるんです。ただし、そのやり方としては、私は唇をすぼめる感じかな? よく、歌う時にクチを大きく開くように言いますが、それは口腔内の容量を増やすのが目的で、本当に唇を大きく開いたら、良くないのです。

     私のこの感覚はフルートを吹く時の感覚なんですよ。フルートも口腔内の容量は最大限に大きくしますが、唇はしっかり閉じるんです。で、フルートを吹く時は、その閉じた唇の開け具合で、息のスピードを操作するんです。その応用です。

     正しいやり方かどうかは分かりませんが、ご参考までに。

  5. 如月青 より:

    有難うございます!
    「息のスピード」もよく指摘されるポイントですね。
    結局はノドを含めた上半身の柔らかさが大事なのかな。
    今レッスンでは「la shia Chi’o pianga」ですが、dからgまでの飛び上がりの
    コツはその前のeからgまでの3連符を一音ずつ丁寧に上っていくこと、と先日
    指摘されたことの意味が分かりました。

  6. すとんすとん より:

    如月青さん

     私の我流のアドヴァイスがもしもお役に立つなら、それはとてもうれしいです。

     跳び箱を飛ぶには助走が必要です。高く跳ぶのだからと言って、跳び箱の面前で立ち止まってから跳ね上がるよりも、跳び箱に走り込んで跳んだ方がうまくいきます。おそらく、歌の高音にも似たような事が言えるのかなって思いますし、飛び上がっても飛び越えられなかったら、体育的にはアウトかもしれませんが、跳び箱にしがみついて登って越えてもヨシなんだろうとも思ってます。

     そんな事を考えました。

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