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ファルセットも練習しましょう

 声楽のレッスンに行ってきました。

 声楽のレッスンに行こうと、いつものようにタクシーを呼び出そうとしたら…なんと、iPhoneのバッテリー切れ(涙)。…電話かけられない(涙)。仕方がないので、他の電話でタクシー会社に電話をかけようと思ったけれど、タクシー会社の番号が分からない。タクシー会社の電話番号はiPhoneの中だもん、バッテリーが切れてたら、番号も調べられない(涙)。

 仕方ないので、しぶしぶ電源コードをつないで、有線で使用することにしました。しかし、いくら電源コードがつながっていても、iPhoneはバッテリー残量が5%に回復するまでは起動しませんでした。5%まで充電が完了すると、iPhoneは起動するけれど、アプリの起動はできません。電話もアプリの一つだからね。電話がかけられない状態なんです。充電が7%になって、ようやく電話が起動するようになりました。

 電話して、いつものようにタクシー呼んだら、なんとやってきた車は、ハイブリッド車のプリウスでした。私、プリウスに乗るの、始めて! いやあ、従来のガソリン車と比べると、ほんと、静かですよ。静かで静かで、タクシーの運転手さんと何もしゃべらずにいるのは、なんかとっても気づまりに感じられるほどに、静かな車内でした。

 で、今回は妻はアキレス腱断裂のため、お休み。なので私一人でレッスンに行きました。先生のお宅に私が一人で行くのは、今回が始めてです。なんか、照れちゃうね。

 レッスン室に入ると、先生が「いかがでしたか?」と尋ねます。当然、クラシック・コンサートの件ですね。レッスンでは、かなりちゃんと歌えていた私だったのに、本番では、すでにご存じの通りだったわけで、先生としては『まあ、やっちゃったんだね~』って感じだったようです。

 先生がおっしゃるに、私のように、普段からガンガン声が出ている人は、別に当日、声出しの必要って、あまりないそうです。だから「声出しができなかったので、うまく歌えなかった」と言うのは、たぶん関係ないそうです。そういう肉体的な問題より、メンタルとか集中力とかの方が問題だったんじゃないかってのが、先生の見解です。メンタルによる失敗は…無いような気がしますが、気ぜわしかったの事実だし、あと、肉体的に疲れていたのも事実です。

 「失敗を積み重ねていくうちに、上手になるんです。最初から上手な人はいません」と先生がなくさめてくれました。なので、あまり落ち込まない事にします。

 レッスンの最初は…ファルセットから。ファルセットを巧みに使えるようにしましょうって事です。特に、軽くて薄いファルセットを限界ギリギリの低い音域で使える事は、テノールの基本的なテクニックの一つなんだそうです(ほんと?)。なので「私、ファルセットは苦手です」というのは、テノールにあるまじき発言のよう…らしいです。

 最初は五線の中のドをファルセットで出しましょう…って事でしたが、そんな低い音をファルセットで出せる私じゃないです。そこより1オクターブ上(いわゆるHI-C)ならファルセットで出せるんだけれど、そこじゃないそうです。

 ひとまず「あまり良くないのだけれど」と言いつつ、ラ(もちろん、五線より上のラ)から一つずつ丁寧に降りていきます。目標はドなんだけれど、当然、そこに行く前に声がひっくり返って地声になっちゃいます。「支えがないと、声がひっくり返るだよ」との事で、ファルセットで低い音域になっても、声がひっくり返らないようにしていたら…腹筋が同時多発的につりました(涙)。いやあ、痛いの痛くないの、そりゃあ、たまらんこってす。

 とりあえず今回は、ファあたりで勘弁してもらって、その音程で、ファルセットから少しずつ実声に変えて、最終的にはffで発声すると言うのをやりました。低い方は割と簡単にいけますが、ある程度高くなってくると、声が途中でギアチェンジしてしまいますが、それは声の支えが弱い事と、しっかりノドを開けていない事の二つが原因なんだそうです。「もっともっと支えて!」「さらに奥まで開いて!」 もう、壊れちゃうかと思いましたよ。

 散々、ファルセットで痛めつけられたら、次は徹底的にハミングです。最初は通常のハミング、次はクチを開いたままのハミング(実声じゃなく、あくまでは鼻声で歌うンです)。

 自宅練習用に、ファルセット練習のやり方を習いました。とにかく、次のレッスンまで、徹底的にファルセット練習をしてくるように言われました。宿題ですね、ラジャーっす。

 で、ファルセット、ハミングと来たら、次はアゴの訓練です。私、アゴが硬いんですね。Y門下に入った頃は、ほんとガチガチでした。今では、その頃と比べれば、かなりマシですが、まだまだカチンコチンなわけで、アゴがスムーズに動くような音形を、これでもかと歌わされました。ふう、キツい。

 アゴの訓練が終わったら、母音の発声練習やクチビルの練習など様々な事をやりました。そうそう、犬のように舌を突き出したまま、唾液ダラダラ状態での発声練習は、何気につらかったです。結構、スパルタで発声練習をみっちりやました。ふう。

 曲練習の様子は、次回です。

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コメント

  1. だりあ より:

    目玉おやじのあの奇妙な発声、「おい鬼太郎!」が歌う時の音程の安定に役立つっていうテレビ番組、ごらんになりましたか?

    声楽をやっている友達が、どうにも不安定な音程が悩みの種で、ずっとそれに悩んでまして(すとんさんと同じですね。歌う人ってとっても音程を気にしてます、フルートは指孔で9割は決まるのでラクちんです)、先日その人が、花丸マーケットという番組で「おい鬼太郎」の裏声が音程を安定させるのにとても効果があるという説を知って、毎日のように裏声で「おい鬼太郎」をやっています。声優さんが声をひっくりかえして出す甲高いセリフですが、そんなのでほんとに歌の音程が安定するんだろうか、半信半疑のようではありますが、私はビデオを見せてもらって納得しました。

    なるほど~、地声歌唱では天井が低いんだ・・・・地声のフタを破るにはいったん裏声で破ればいいのかな、と思いました。それから地声をその高いところにすこしずつ入れていく、っていう声の陣取り作戦なのでしょうか。男声と女声の違いはあると思いますが、高い位置でのファルセットの練習はきっと、「おい鬼太郎!」と同じ効果を狙ってなのではないでしょうか。

  2. すとん より:

    だりあさん

     目玉おやじの発声は、だいぶ前に私も見ました。「花丸マーケット」ではなく、たぶん「すいえんさー」だったかな? とにかくNHK教育(って言い方が古いね)で見たんです。

     ファルセットから高音を伸ばすというやり方は、弓場式発声法だと思います。よくマスコミに登場するんですね(笑)。

     実は私、ファルセットが苦手なんです。キング先生に習っていた頃は、全然できませんでした。今は少し使えるようになりましたが、かなり高音域でないと無理です。どのあたりかと言うと、いわゆるHi-Cとかそこよりも上のあたりの音域ですね。軽く発声したファルセットで五線譜の中の音が歌えるのがベストらしいのですが、なかなかそれは難しいです。

    >なるほど~、地声歌唱では天井が低いんだ

     そうそう、地声歌唱では天井が低いんです。でも、その低い天井をあげていかないとロクに歌は歌えませんので、なんとかして天井をあげないといけないわけで、その上げ方にも色々とやり方があります。

     気合と根性で、馬鹿のように何度も繰り返して練習して、天井の壁に穴をあけるというやり方がキング式ですが、私は根性がないので、そんなに馬鹿のようには練習できないので、どうにもうまくいきませんでした。

     Y先生のやり方なら、うまく行くかな? 弓場先生とテクニック的に共通するかどうかは分かりませんが、ファルセットを一つの鍵として使えるようにしていくようです。さて、どうなのでしょうか? 私自身も楽しみです。

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