私の後任として、新しく吹奏楽部の顧問に就任した、後輩君の話の続きです。
前回の記事では、私が『なるべく早い段階で、しっかりしたプロの指導者の個人レッスンを受ける事』というアドヴァイスをしたところで話が終わっていました。
さて、あれから数日が過ぎ、私が近所の楽器に楽譜を買いに行ったところ、彼が店の奥から出てきて、バッタリと顔を合わせてしまいました。どうしたのか?と尋ねたところ、この店でやっているフルート教室に通い始めたのだそうです。
ほほ~、さっそく、優しい先輩のアドヴァイスに従って、ちゃんとした先生にフルートを習いだしたわけだね、感心感心。芸事の上達には、彼のような、従順な心というのは不可欠です。彼は、まだ若いし、きっと、あっと言う間にフルート、上達するんだろうなあ。
後生畏るべし…とはこのことだね。
彼が、某大手楽器店系のフルート教室で学び始めたので、ちょっとググってみました。いやあ、フランチャイズって、レッスン代、高いね。私のH先生よりも高いね、びっくり。もっとも、H先生のレッスンは、ワンレッスン10分前後という短いレッスンだから、通常の個人レッスンの時間(30分とか60分)にしたら、H先生方がグンと高くなるんだけれどね(笑)。まあ、H先生は時間単価が高い先生だから比較しちゃいけないのだけれど、前に習っていた笛先生よりも、お高いですね。
どうしても某大手楽器店系のレッスンだと、フランチャイズ元にフランチャイズ代を支払わないといけないから、普通の個人教室よりも、お高くなってしまうのは仕方ないか? その代わり、楽器店に音楽教室が付属しているわけだから、先生探すのが楽でいいけれどね。
それにしても、ここのフルート教室は、営業時間内なら、いつも開講しているってのは、すごいなあ。フルートの先生がお店に常駐している?って事なのかな? それとも先生が店のすぐそばに住んでいて、どの曜日時間帯でもヒョイヒョイ来てくださるのかな? そのあたりのシステムはよく分からないけれど、オトナ相手の音楽教室で、時間の自由がきくと言うのは、うらやましいです。仕事で忙しい時など、時間変更とか可能なんだろうなあ…ああ、本当にうらやましい。
それはともかく(笑)。
某大手楽器店系のオトナの音楽教室が悪いとは、これっぽっちも思わないけれど、お月謝が高いのが玉にきずだよね。お金って大切でしょ? ましてや就職したばかりで懐具合だって豊か…とは言えないわけだし、私に相談してくれれば(H先生は高いし、初心者の面倒は見ない人なので、紹介できないけれど)初心者向けの内容で、リーズナブルなレッスン代で面倒みてくれる、腕っこきの先生を紹介できたのにねえ。年寄りって、無駄に人脈があったりするんだから、そういう時は相談して欲しかったな。
さて、その某大手楽器店系のフルート教室のリンク先を見て、ちょっと驚いた。さすがに今どきだねえ…、学ぶ曲がクラシックばかりでなく、ほどよくポピュラーも学ぶんだ。これはいいね。私はジャズから入ったから、クラシックもポピュラーもいけるけれど、普通に個人教室でフルートを学んじゃうと、クラシックオンリーになってしまうからね(特にH先生のところは、ガチガチのクラシックだし:笑)。さらにカリキュラムがうまく出来ていて、学び始めて1年後の演奏って奴は…私、負けちゃうかも(汗)。
いやあ、やっぱり、後生畏るべし、だな。
そこで、さっそく私は後輩君に相談を持ちかけました。学校ってところは、秋には文化祭って奴があるわけです。当然、吹奏楽部も出演するわけだけれど、その秋の文化祭に、二人でフルートデュエットで出演しないかいって、持ちかけてみました。
後輩君はフルートを始めたばかり、今はまだヨチヨチ歩きですが、秋の文化祭まで半年あります。私の時を思い出しても、最初の半年から一年って、劇的に上達するわけで、その成長分も見越して、デュエットを申し込んでみました。もちろん、ダメもとでお願いしたわけです。そうしたら、前向きに検討したいって言うじゃない。
よしよし。
さっそく、アルソ出版の『やさしいフルートデュエット Vol.1 スタンダード82曲』という曲集を貸して「なんか吹けそうな曲があったら、練習してみないか」と持ちかけてみました。もちろん、彼は前向きで「少し練習してきます」と言って、楽譜を借りていきました。
よしよし。
いやあ、楽しみだなあ。最初は、本当の本当に簡単な曲でいいんです。とにかく、合奏をしてみたいです。なにしろ、リアルな知り合い(フルートの先生やその生徒さんを除く)の中に、笛吹きを見つけたのは、たぶん、これが初めてだもの。なんか、気持ちが舞い上がるよね。ゆくゆくは、デュエットチームを作れたらいいなあって思います。
ああ、楽しみ楽しみ。
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コメント
大手楽器店の教室の場合、だいたい曜日によって先生が決まっています。
自分が通いやすい曜日の先生と相性が良いかどうかは運次第。そうは言っても、どの先生もひととおりの研修は受けておられますので、大外れはないと思います。
個人教室と違って、経済的な負担は多いかもしれませんが、先生もサラリーマンみたいなものなので、心理的な負担感は非常に少ないです。家庭教師と塾との差、という感じでしょうか。
「多くの人に楽しんでもらう」がモットーですから、曲のバラエティもいろいろです。
楽器店とは別に、先生が個人でも教えておられるケースも多いので、大手楽器店の教室で基礎を学んで、その先生と相性が良ければ、個人教室に移行してもよいかもしれませんね。
ブラーボ
秋が楽しみですね。
私は職場の若者にギターの伴奏を願っているのですが・・・
若者なりに忙しいようです。
いいですね、デュエット♪
自分の職場には割と上手い上司がいるのですが、結構神経質&ナルシストで、自分レベルだと怖くて一緒にできません(汗)
でも、若い女生徒だとレベルを合わせてやっています(クラですが)…こまったモノです。
自分はS楽器という大手の教室に通っています。曜日・時間が固定のコースと予約で自由にくめるコースがあります。前者は外部、後者は社所属のイントラがやっているようです…未確認ですが。
後者は自由がきいて良いのですが、やる気がなくなると休みがちにないそうです…一長一短です。
デュエット、実現すると良いですね~♪
PS)
先週購入のナガハラ総銀は、なんか反則技みたいです(汗)
国内メーカーも、こんなリアルなハンドメイドを作ってくれれば…と思いました。あ、安く、ですw
るきさん
>個人教室と違って、経済的な負担は多いかもしれませんが、先生もサラリーマンみたいなものなので、心理的な負担感は非常に少ないです。家庭教師と塾との差、という感じでしょうか。
あ、分かりやすい例え話、サンクスです。確かに、息子が以前通っていた(今回の後輩君とは別の)大手楽器店系列のピアノ教室が、そんな感じでした。な~るほど。
>楽器店とは別に、先生が個人でも教えておられるケースも多いので、大手楽器店の教室で基礎を学んで、その先生と相性が良ければ、個人教室に移行してもよいかもしれませんね。
ううむ、この手の話って、ネットではよく見聞きするけれど、これって道義に反しませんか? だって、客の引き抜きだよ。背信行為だよ。一般的な商慣習とは反するけれど、音楽教室界では普通の事なのかな?
まあ、難しく考えても、しょーがないか(笑)。
河童さん
ギターとフルートの組み合わせって、音量的にはちょうど良いんですよ。私的にはぜひお薦めです…ってか、河童さんの近くに住んでたら、私がギター持って、河童さんのところに押しかけちゃいますよ。
ま、若者って奴は、確かに、忙しそうですね。私も若かった時は…結構忙しかったなあ。
すとんさん、フルートアンサンブルのお相手が見つかってよかったですねっ。
二重奏から三重奏へ、、そしてあこがれの四重奏へ、だんだん厚みが増えていく最初の一歩が踏める日もまじかですね。おめでとうございます。
そしてその後輩さんに代わりましてどうぞお手柔らかにお願い申し上げます。楽器を勧めてくれた先輩と早々にアンサンブルが組めるなんて幸せな後輩さんだと思います。
フルートはバイオリンの音域には負けてますが三オクターブもあれば、けっこう高音域と低音域の幅が広くて、アンサンブル、とても楽しいですよ。バッハのメヌエットとかの二重奏譜、優雅な旋律が二つからむところとか、オジさんとおニイさんのアンサンブルとしてはアッという驚き感もあって美しいと思いま~す。おすすめで~す。
ぼーさん
いいでしょ? デュエット。もっとも、まだ約束だけで、実現していないのだけれどね。でも、夢は見てもいいんだよね?
>曜日・時間が固定のコースと予約で自由にくめるコースがあります。前者は外部、後者は社所属のイントラがやっているようです…未確認ですが。
なるほど、社所属だから、いつでもレッスンOKって奴だね。ラ・フォル・ジュルネの出店でのライブパフォーマンスなんかは、こういう社所属のイントラさんが担当しているんだろうなあ…。うむ、よく分かりました。
>後者は自由がきいて良いのですが、やる気がなくなると休みがちにないそうです…一長一短です。
あはあは…。
ところで、ナガハラ総銀、ご購入おめでとうございます(って、この前も書いたかな?)。ナガハラは確かにチートかもしれません。ナガハラに限らず、ボストンにあるフルートメーカーって、魔法とか使えるんでしょうかね? ことごとく、反則技っぽい楽器を作るでしょ。ああ、うらやましい。
だりあさん
これが最初の一歩になると…ああ、うれしいです。夢が広がる広がる…。
これは後輩君には言ってませんが、私的には、二人で、ベートーヴェンの「アレグロとメヌエット」が吹けたらいいなあって思ってます。まあ、まだまだ遠い先の未来の楽しみです。だいたい、後輩君以前に、私自身がまともに吹けないからね(汗)。
バッハも、ちょっこっと研究しておきます(バッハのフルート曲って、あんまり知らないのですよ:汗)。
> 一般的な商慣習とは反するけれど、音楽教室界では普通の事なのかな?
教室ごとに事情はさまざまとは思いますが、一般的には楽器店系の音楽教室って、わりと「初級編」的なものが多くて、ある時点で「卒業」するものなんじゃないかなと思います。
初級を卒業したら、個人教室に進学という感覚でしょうね。
教室としても、ほどよい頃合いで順調に卒業してもらって、次の生徒さんが入学するというのがノーマルのような。生徒さんがいい感じで回転すると、入学金も払ってもらえますしね(笑)
僕も今週末からちゃんとやろう、と、某大人の教室に通うことにしました。
14000円/月 がかなり厳しいところではありますが^^;
大手だとあたりはずれは少ない、個人だとあたりはずれが大きいので、なんともですね。
るきさん
>一般的には楽器店系の音楽教室って、わりと「初級編」的なものが多くて、ある時点で「卒業」するものなんじゃないかなと思います。
なるほど、ガッテンです。子どものコースは、たくさんあるし、年齢に応じたコースもあるけれど、オトナは一つか二つだし、それもせいぜい1年計画みたいな感じだし、予定されたカリキュラムが終わったら、どうするんだろ?とか思ってましたが、卒業前提なら、さもありなんです。
楽器店の音楽教室の第一目標は、お客が購入した楽器のアフターサービスと言うか、せっかく楽器を買ったのだから、そこそこは演奏できるようになるところまで面倒みまっせ、って事なんだろうと思います。
>ほどよい頃合いで順調に卒業してもらって、次の生徒さんが入学するというのがノーマルのような。
うむ、そういう役目なんですね。目ウロコです。
世の中、色々ですね。ほんと、私の知らない事だらけだな(テヘッ)。
Luciferさん
頑張れ、確かに御月謝は安くないけれど、その分、しっかり学んでください。痛みを感じるほど、身を切れば、学ぶにあたっての真剣味だって違ってきます。ファイト。
>大手だとあたりはずれは少ない、個人だとあたりはずれが大きいので、なんともですね。
うむ、確かにそうかも。個人の先生は、実に色々だからねえ。凄腕もいれば、学校を卒業して以来、演奏を全くしていない人まで、様々だから。その点、大手だと、一応、資格試験のようなモノがありますから、最低限の条件はクリアしていて、安心と言えば安心ですね。
まあ、私の場合、笛先生もH先生も良い先生だったからね。たぶん、私のような生徒は、珍しいのかもしれません。