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声楽って、どれくらい練習するの?

 私たちのピアニストさんと話をしていた時に、ふと彼女から「声楽って、どれくらい練習するの? ピアノなんて、一日中練習していても、足りないくらいだけれど、声楽って大変そうだよね。練習なんて、あまり出来なさそうじゃん」って尋ねられましたので、その件について、ちょっと考えてみました。

 実際の話、ピアノに限らず、楽器の人って、たくさん練習しますね。もちろん、プロアマ、学生、趣味、道楽など、立場の違いで練習時間も違ってくるでしょうが、やはり練習時間は多いんじゃないかなって思います。その理由の第一は「長時間練習し続ける事が可能」だからという、シンプルな理由があるんじゃないかな? 一方、声楽の場合、ピアニスト並に練習をしたら、当然の話ですが、カラダを壊したり、声がダメになったり、ノドがつぶれたり…というアクシデントが簡単に予想されます。

 もちろん、ピアノだって、練習しすぎれば、手が壊れるそうだけれど、それって、本当に極端な練習量の話であって、ちょっと熱心にやっただけでダメになる声楽とは、かなり違います。なので、声楽の練習って、楽器の人の常識からすると『あまり練習しない』と言うのが、一般的な解答になるんじゃないかな?って思います。その理由は『声帯は、楽器ほど丈夫に出来ていない』からでしょう。木や金属で出来ている楽器と、筋肉に粘膜をコーティングしただけの声帯じゃあ、そりゃあ、強度に雲泥の差があって当たり前です。

 本当かどうかは知りませんが、プロピアニストさんだと、食事と寝る時以外はずっとピアノを弾いているって話はよく聞きます。フルーティストですが、ゴールウェイは公開レッスンの時、休憩時間もずっとフルート吹いてましたし、とにかく、年がら年中、楽器に触れているプロ奏者の話はよく聞きます。一方、プロ歌手で年がら年中歌っている人の話って聞いた事ありません。年がら年中、食っちゃ寝を繰り返して、ブクブクに太っちゃった~なんて話は耳にしますが(都市伝説だと思いたいです)。

 結局、練習の必要性という事から考えれば、声楽だって器楽同様に、可能な限り、たくさんの練習がしたいというのが本音ですが、身体的な理由で、長時間の練習が出来ないため、どうしても練習時間が少なめになってしまう…とまあ、こんなところですかね。
 
 
 まあ、私たちから縁遠い話をしても意味ないですね、もっと身近な話をしましょう。大人になって始めた、レイトスターターの方の練習時間って事で考えてみましょう。

 趣味でピアノをレイトで始めた方は、それぞれのライフスタイルに応じて、それぞれに練習時間を捻出していくようです。ネットをざっと漁ってみたところ、初心者だと毎日1時間とか、もう少し多めの練習時間で頑張っている方をよく見かけます。

 声楽の場合、本当の初心者の頃は、ピアノと違って、おそらく練習そのものが出来ないんじゃないかな? やっても、5分、10分、15分…。まあ、そんなものでしょう。

 …というのも、初心の頃は、カラダに声を出す準備がないので、まだ何もできないと言うのが、真実でしょう。

 ですからまず、初心者の頃は“声”という楽器を作ることから始めます。発声に必要な筋肉を鍛えていき、発声のための姿勢(体型)を作っていきます。それがある程度完了し、声が出るようになるまでは、それなりの時間が必要です。ですから、最初の数カ月から数年は、ロクに練習自体が出来ないって事になります。

 少しずつ声が出るようになったところで、どれくらい練習が出来るかと言うと、発声が正しければ、体力が続く限りできるでしょう。もっとも“体力が続く限り”と言っても“歌う”という行為はかなり体力を消耗するので『歌いっぱなしで1時間』なんて無理です。人にも寄りますが、連続歌唱は、せいぜい10~20分程度じゃないのかな? それ以上の練習をするなら、やはり休憩を入れないと厳しいでしょうね。それを、数回繰り返し、トータルで1時間前後やれれば、レイトにしては上出来でしょう。もちろん、発声技術に問題があれば、すぐに疲れてしまうので、初心者同様の練習時間で精一杯となります。

 だいたい1時間という話になれば、声楽もピアノも、レイトの人にとっては、同じくらいずつ練習ができると言うことになり、特別、声楽だから練習が少ないって事にはならなさそうです。
 
 
 本当は声楽だって、初心者の頃だから、たくさん練習したいわけだし、発声技術が未熟だからこそ、たくさん練習したいのだけれど、現実は、初心者だから練習できないわけだし、発声技術が未熟だから練習できない事になります。

 そこを守れないと、ノドが壊れます。ノドが壊れる…具体的に言うと、声帯の粘膜が炎症を起こしたり、やぶれたり、ただれたり、ポリープ(血腫)や結節(イボ)が出来たりします。一時的に壊れても、休養すれば治る程度なら良いのですが、中には、元通りに治らない事もあります。なので、ノドが壊れるほどの練習は禁忌です。

 それにノドが壊れないにしても、未熟な状態での長時間の練習は、別の意味からも薦められません。その理由とは、間違った発声のままで練習してしまうと、その間違った発声が身についてしまうからです。これは結構、取り返しのつかない、厄介なことです。

 と言うわけで、声楽の場合、ある程度の腕前にならないと、練習すら満足に出来ないというわけです。でも、練習しないと上達しないのも事実。そのバランスを取るのが難しいのが声楽です。
 
 
 私が思うに、声楽の練習って、器楽の人の練習よりも、スポーツ選手のトレーニングに近いのかもしれません。『キツい練習を短時間、しっかりしたコーチの元で行う』のがベストかもしれません。時間や体力があるなら、短時間のトレーニングを、一日に数回繰り返せば良いのであって、一度の練習時間を長く設定する必要はないと思います。練習と同じぐらい休憩も大切なのも、スポーツと一緒。

 まあ、練習をしたくてしたくて仕方がないと言う人は、実際に声を出して歌わなくても、譜読みをしたり、聴音をしたりと、ピアノの練習をしたりと、声楽周辺の色々な練習が出来ると思います。
 
 
 ちなみに現在の私の場合、5分歌って5分休んでを1セットとし、それを毎日、5セット前後、多い時で10セットぐらいやってます。1セットで、一つの練習をやります。例えば、発声練習をやってみたり、練習曲を歌ってみたり、今の課題曲を歌ってみたり…。だから練習時間としては、休憩込みで、1時間から1時間半ぐらいやってます。これを毎日…と言いたいところですが、実際は、週の半分ぐらいでしょうか? やはり仕事やプライベートが忙しくて、一週間の半分は、歌の練習が出来ない日がありますので、まあ、こんな感じです。

 そうなると、ザックリ計算して、1週間で4時間ぐらい声楽の練習をしているかな? 年間だと、200時間前後? そんな生活を約5年ほど続けているので、今まで1000時間ぐらい声楽の練習をしたことになるかな? レイトしては多い方かな、少ない方かな?

 プロ並の腕前になるには、音楽の場合、一説には1万時間の練習時間が必要って話を耳にします。ですから、そこまでの上達を私が望むなら、今のペースで50年間練習を続けることが必要ですね。

 あと50年も元気に歌い続けられるかな? それ以前に、生きているかな(笑)? まず無理だよねえ(爆)。

 レイトな私は、こんな感じですが、他の方は、一体、どれくらいの練習をやってらっしゃるのでしょうか? ぜひ知りたいものです。

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コメント

  1. おぷー より:

    プロを目指すなら、一日2,3時間練習すると思います。
    (一回1.5時間位で2回位。)
    まあ、その時、多分年齢は、20代だし、体力的にも可能ですよね。

    私、1時間位かな?(通して。) プロはもう目指してないので。
    2,3日に一回位やってます。

  2. biga より:

    僕はレイトスターターの初心者であり、且つ環境的に
    練習がしづらいので練習時間は本当に短時間です。
    そうなってくると重要なのが密度ですよね。
    最近読んだネットの記事で、音楽の練習は繰り返し型が
    多いけれど、むしろ頭を使って質の高い練習をすることが大切で
    集中力・練習のタイミング・明確な目的意識・
    頑張るのではなく問題を分析し解決する、ということが
    キーポイントとなってくる、とありました。
    http://www.lifehacker.jp/2012/09/120925betterpractice.html
    初心者(特に声楽の)では自己分析や解決は難しいですが、
    そこを先生のレッスンに任せて、残りのポイントを押さえつつ
    練習ができたらな、と思っています。

  3. 游鯉 より:

    すとんさん、こんにちは。

    初心者の頃は練習ができない…
    興味深く読ませていただきました。
    自分の息を使わないといけないのはフルートも同じだと思うのですが、声楽とでは、また違ったりするのでしょうか?

    そもそも、歌わない、フルート吹かない、踊らない私がなぜ、すとんさんのブログの読者なのかと言うと、私は昔、笛を習ってたんですね(フルートと息の吹き込み方は同じなわけで…)。
    それで参考にさせていただいてたんです。

    私はもともと肺活量もすごく少なくて、気管支も悪く、腹圧がかかると、胃酸なんかが逆流しやすくなるというか…
    つまり、身体的に練習そのものを長時間できないので、泣く泣くやめました。
    自分がやめちゃってからも、人の練習を読むのは楽しいのでいつも拝見させていただいてます。

    その点、弦楽器はいいですねぇ。
    演奏そのものを極めるところまでいけば、息遣いは関係なくもないけど(哀しいまったりした曲を弾くのに、ルンルンの心拍数、呼吸で弾いてる演奏者っていない)、単純に基礎トレしてるときは、手先と脳の運動に過ぎませんからね。

    ただ、楽器が重い人は、無理な姿勢をし続けないように注意しないといけないですよね。
    私の知っているあるプロの先生は琵琶が重くて(高級な木材は重いです)、長時間夢中になって練習していたら、足の付け根を圧迫しすぎて、血行不良になっていたとおっしゃってました。

    三絃系の楽器も左手が心臓より高い位置で上下するので、適度な休憩入れるべきですが、夢中になっていると、自分の身体の事忘れちゃうんですよね。

    ちなみに私は「どれだけの時間座っていられるか」って先生に聞かれましたよ。
    私の回答は「10時間ぐらいなら」です。
    現に、このあたりが私の練習時間の限界です。

  4. すとん より:

    おぷーさん

    >プロを目指すなら、一日2,3時間練習すると思います。(一回1.5時間位で2回位。)

     やはり、そのくらいなんでしょうね。以前習っていたキング先生は『1日3時間練習する』って言ってましたから、やはりそのくらいなのかもしれません。

     声楽の場合、練習は筋トレの側面もありますから、あまり短い時間だと、十分な効果が得られないので、ある程度はやるしかないんだろうなあって思います。しかし、プロを目指す方は、その練習時間以外に、おそらくはピアノの練習が入ると思うので、結局、一日中、音楽の練習をしている事になるのでしょうね。ま、プロになるというのは(どこの世界も一緒だけれど)それほど大変な事ってわけですね。アマチュアがいい気になって『プロレベルの演奏を目指す!』なんて思ったら、そりゃあ身の程知らずってわけだ。才能と若さが違う上に、ベースとなる練習時間が根本的に違うわけだもの。

     おぷーさんの練習時間が、私とさほど違わないことに、不思議な安堵を感じてます。まあ、中身は色々と違うでしょうが。

  5. すとん より:

    bigaさん

     趣味の人だと、練習時間や場所に悩みを抱えている方が大勢いらっしゃいます。フルートだと、よくカラオケで練習するって話を聞きます。声楽だと…みなさん、どうしてらっしゃるのでしょうね?

     リンク先の記事を読みました。ヴァイオリンの場合、完成されたプロですら、毎日4時間の練習が必要なわけで、修行中のプロの卵とか学生さんとかは、当然、もっと多くの練習量を(賢く)こなしているんでしょうね。やっぱ、楽器は大変だ。

     賢い練習というのは『目的意識をしっかり持って、適切な方法で練習しましょう』って事だろうと思います。目的意識を持つ事は大切なようですよ。筋トレなども、ただ無闇に筋トレを繰り返すよりも、そのトレーニングで育てたい筋肉に向かって「大きくなれ、強くなれ」と念じながらトレーニングした方が効果が高いのだそうです。音楽の練習も、ただ闇雲に練習するのではなく『絶対に出来るようになる』という意志を持って練習した方が効果が高いのではないかと思います。

    >そこを先生のレッスンに任せて、残りのポイントを押さえつつ、練習ができたらな、と思っています。

     そうそう、初心者の場合、勝手に練習をして、間違った事を身に付けてくる事があるので、自宅練習禁止を言い渡す先生もいるそうですよ。また(聞いた話ですが)欧米では、声楽のレッスンは、毎日が基本なんだそうで(たぶん、プロ志向の場合でしょうか)。さほどに初心者や初学者は自分で練習するのが難しいのが声楽のようです。

     そう言えば、私も昔はよく、レッスンのたびに、自宅練習の間違いを指摘されていました。で、その間違いを直すのだけで、レッスンの時間が終わっちゃったりして…。初心者相手の声楽の先生って、忍耐強くないといけないんだよね。

  6. すとん より:

    游鯉さん

    >自分の息を使わないといけないのはフルートも同じだと思うのですが、声楽とでは、また違ったりするのでしょうか?

     確かにフルートも練習しづらいですね。これは、フルート初心者の場合、呼吸筋を始めとする各種筋肉が弱いので、それらがある程度発達するまでは、十分な練習が出来ないので練習しづらいのです。でも、筋肉って、案外サッサと発達するものです。発達さえしちゃえば、後はこっちのものです。

     声楽は、筋肉だけではなく、声帯の扱い方も体得しないといけないのです。で、この声帯って奴が、案外、脆弱な奴でして、扱いを間違えると、一発で壊れるという代物なんですね。フルートなら、調子悪くなれば調整に出し、壊れたら修理に出せば済みますが、声楽の場合は、程度によっては、医者での治療(手術を含む)が待っているし、完治せず、歌を辞めないといけないほど壊してしまう事も、稀ではないので、そこのところが、根本的に器楽とは違うと思います。

    >私はもともと肺活量もすごく少なくて、

     ああ、確かに肺活量が極端に少ないと、フルートは厳しいですね。でも、肺活量が少なければ、少ないなりの演奏方法があるみたいですよ。

     で、声楽は、肺活量が多く必要だと思われていますが、実はそうでもないんです。フルートは息を吹き込まないと鳴りませんが、声帯は息がなくても自律振動できるからです。もっとも、自律振動をしても息が無いと、音波としては鳴りませんから、最低限の息は必要ですが、やたらむやみに息が必要ってわけじゃないのです。なので「フルートと声楽とどっちが肺活量が必要か」と聞かれたら「どちらも水泳ほどには必要ない」と答えておきます(笑)。肺活量はあるに越したことないですが、無ければ無いなりのやり方がありますよって事です。

     で、おっしゃる通り、弦楽器や鍵盤楽器は、息が短くても演奏できます。良い演奏をしようと思ったら、きちんとブレスを取る事は必要ですが。

    >三絃系の楽器も左手が心臓より高い位置で上下するので、適度な休憩入れるべきですが、夢中になっていると、自分の身体の事忘れちゃうんですよね。

     なるほど、手が心臓よりも高い位置だと、血行悪くなりますものね。だとしたら、ヴァイオリンなども適当な休憩が必要って事か…。

    >私の回答は「10時間ぐらいなら」です。

     すごいなあ…私、そんなに長い時間座ってられません。私なら、せいぜいいいとこ、2~3時間です。つまり、映画一本分がせいぜいです。実際、3時間半もあった「ラインの黄金」というオペラ映画は、途中で立ちましたもの。そんなに長い時間、ずっと座ってられません(笑)。

  7. だりあ より:

    音楽家は練習すること、練習そのものが「お仕事」なんですよ・・・。
    なので一日八時間、たまに九時間十時間の練習するのは当たり前なんです。
    サラリーマンさんや自営業さんでも、お店を遅くまであけていたり、残業があったり、専業主婦の方でも家事育児に八時間や九時間はとっているんですから。
    そう考えると、音楽家さんが一日十時間練習するのは毎日残業を二時間してるだけ、と考えればいいそうですよ。お金の流れの意味からすれば当然のことなんだそうです。
    で、本番は、「きょうはうれしいお給料日、ルン♪。しっかり働いたんだもん!」という気持ちだそうですよ。音楽家の練習は、私たちアマチュアがしている、または、考えている練習とは、根本的に違う位置づけなんでしょうね。

  8. すとん より:

    だりあさん

     なるほど“練習”が“お仕事”ですか、その発想はなかったなあ。私は“演奏会”はお金の授受が発生するから“お仕事”とは思ってましたが、練習が“お仕事”とは思ってなかったです。

     考えてみれば、ラーメン屋は営業時間内の労働はもちろん“お仕事”ですが“仕込み”などの営業時間外の労働も、金銭の授受は発生しませんが“お仕事”ですものね。つまり“練習”は“仕込み”のようなもの…と考えるといいのでしょうね。

     しかし、本番がお給料日とは…そういう感覚って、当事者にならないと分かりませんなあ…。とにもかくにも『蛇の道は蛇』って奴です。

  9. 游鯉 より:

    すとんさん、こんにちは。

    肺活量の話、声帯の話、勉強になりました~
    確かに龍笛か篠笛かなにかの先生のインタビューで「ボク、実はあまり肺活量ないんです」っていうのを聞いたことがあります。
    こんど、やってみようと思った時は、そういう先生さがすっていうのも手ですね。

  10. すとん より:

    游鯉さん

     あと、肺活量は、やっているうちに、少しずつ増えていきます。フルートでも多少は、声楽だと顕著に、胸周辺の体型が変わっていくので、それに伴って肺活量が増えます。なので、最初は「私は肺活量が少ないのですが…」と言っていた人が、いつのまにか常人越えの肺活量を有するようになります。

     でも、歌もフルートも、肺活量よりも大切なモノはたくさんありますから、肺活量にこだわっているようでは、まだまだだったりします(笑)。

  11. CuniCo より:

    はじめまして!
    CuniCoです。。。いろいろ・・・迷ったり逡巡したりしながら、自分で答えを出しかけていたときにこのブログに出会いました(^.^)

    面白いですね・・・実に面白い。

    声楽(楽器)の練習時間かぁ・・・プロとアマの違い、なるほどぉ。。。

    私は、シャンソンを2010年4月から唄い始めました。
    思いっきりレイトスターターです(#^.^#)
    音楽に関する幼少期の環境は、すとんさんと同じ・・・どころか、私は楽器にも何も興味はなかった(笑)
    で・・・歌い始めたのは、『表現をしたかったから』
    歌を上手に歌いたいなんて、さらさら思っていなかった。

    で・・・そんな私は自分を『ノンプロ』と位置づけている(笑)

    なんとお金を頂いて唄っている。。。いい度胸だ。

    そんな私の練習時間。
    もちろんフルタイムで(不規則勤務)をこなしている私の練習時間はかなり短い。
    でも、いや待てよ・・・表現するために人々を観察したり
    空を見上げながら、風を肌で感じたり、
    通勤電車で自分のレッスンの録音を聴いたりも
    表現のための大切な時間と思っているので・・・
    もしかしたら仕事しているときも意識の30%は歌かもしれない。。。
    こりゃ、かなりすごい。
    楽器の演奏の技術や声楽の発声を具体化するための練習。
    それってかなり具体的だけれど、歌うことをイメージして過ごしている時間もきっと大切な練習時間な気がします。

    そうそう、『声』で言えば、5年前には声も出ず、息も足りなかった石川セリさんの『ムーンライトサーファー』
    昨日、思ったより唄えた!!これって、レッスンと自主練習の賜物だわな・・・と考えた。

    歩みは遅くても、続けていれば何か変化しているもんですねぇ~。

    これからも、すとんさんのブログを覗きながら・・・歌を創ること(作詞作曲しているわけじゃないけど)楽しみたいと思ってます。

  12. すとん より:

    CuniCoさん、いらっしゃいませ。お待ち申し上げておりました(笑)。

    >で・・・歌い始めたのは、『表現をしたかったから』

     あ、分かる。たぶん、ジャンルの違いはあれ、レイトスターターさんって、自覚無自覚の違いはあれ、皆さん、何か表現がしたくて、それで音楽を始めたのだと思います。もちろん、人によっては、音楽でなく、絵画や写真やダンスに行く人もいるでしょうが、レイトスターターさんたちって、やむにやまれぬ“何か”を表現したいから、事を起こすのだと思います。

    >なんとお金を頂いて唄っている。。。いい度胸だ。

     はは…そこはジャンルの違いってやつで、私もジャズをかじっていたので、なんとなく想像つきます。『いい度胸』と言うよりも、そういう『文化』なんだと思いますよ。

     音楽は、表現するための技術(歌のテクニックとか)と、表現する内容(色々な思い)の両方があって、始めて成立するものだと思います。我々レイトスターターは、内容はたっぷり持っているのだけれど、それを表現するテクニックと場に飢えているのだろうと思います。だからレッスンに行ったり、真剣に自主練習に取り組んでみたり、発表する場があれば、後先考えずに飛び込んでみたり(って、それは私だけか:笑)。

    >歩みは遅くても、続けていれば何か変化しているもんですねぇ~。

     ですね、私も現在の自分の歌を聞いて、落ち込みますが、それでも4年前、5年前と比べれば、確実に上達しているし、自分の表現したいものが、少しだけでも表現できるようになってきたなあって感じます。

     人生、まだまだです。まだ、ノビシロはたっぷりあります。それをじっくりゆっくり、でも、確実に伸ばして、成長していきたいと思ってます。

    >これからも、すとんさんのブログを覗きながら・・・歌を創ること(作詞作曲しているわけじゃないけど)楽しみたいと思ってます。

     はい、こちらこそ、よろしくお願いします。

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