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美しい演奏は、美しいスケール練習から

フルートのレッスンに行ってきました。

「エラいねー、君はここまで階段で来るんだ!」と誉められました。

フルート教室は、ビルの三階にあります。先生はその三階のロビーでコーヒーを飲みながら、私の到着を待っていてくださいました。私が階段を上ってくる、その真っ正面で先生がコーヒーを飲んでいたので、私が階段をテクテク昇っていくのを見ていたわけです。

私はデブですから(笑)、他人よりも体重があります。だから、何かあった時、真っ先に弱るのが足でしょう。人は歩けなくなったら、終わりです。だから、脚は常に鍛えていないと、ダメだと思ってます。もちろん、普通の人だって、脚は鍛えないといけませんが、デブなら、なおさらです。私は常日頃そう思ってますので、なるべく足を鍛える方向、つまり、歩いたり、坂を上ったり、階段を昇ったりという行動を日常生活に取り入れるようにしています。同伴者がいる時は、もちろん同伴者を気づかいますが、一人の時は、なるべく脚を使う方向でいきます。そう、私は、自分に厳しいオトコなんですのよん。

先生がロビーでコーヒーを飲んでいたと言うのは…そう、今回は、いつもの姉様がお休みなんです。なので、ロングトーン練習は先生とふたりっきりです。はい、前回注意されたので、頭部管はあまり抜かずに“音程命”で一生懸命に吹いてみました。おかげさまで、音程に関しては、ほぼOKだったんじゃないかな?

すると、先生が「吹きすぎ! ダメだよ、それじゃあ」と言われました。どうも、音程を合わせるのに一生懸命で、ついつい吹きすぎてしまったようです。

「フルートは常に軽く吹くこと。それでピッチが低かったら、息の勢いでピッチを高くするんじゃなくて、響きを増やして、ピッチを調整するんだよ」と言われました。とにかく、吹きすぎ、注意です。

さて、アルテ15課5章のE-durのロングトーンですが、言われたばかりですから、フルートを軽めに吹いてみました。

「そうそう、そんな感じで自分の音を聞きながら吹けばいいんですよ。フルートは音程も大切ですが、音色はもっと大切ですよ。まずは、音色を整え、きちんとフルートを鳴らす事を優先してくださいね」 はい、ラジャーっす。

さて、アルテ15課5章のE-durの2番「アルペジオ練習」ですが、撃沈しました。敗因は、高いソ#です。どうも、この運指は嫌いです。うっかりすると、すぐにフルートが動いてしまって、音が出づらくなります。それを防ぐために、軽くフルートを操作していると「左の小指が動いていないー!」と注意されます。そう、先生よく見てます。実はフルートって、左手小指のG#レバーをごくごく軽く押さえいるだけでも、ソ#ってが出ちゃうんですが、まあ、それでは練習にならないので、しっかりG#レバーを押すように言われました。確かに、練習の目的が“指の練習”なら、しっかり押さえないとダメですよね。

とにかくソ#は鬼門です。

3番の第三オクターブの音のトリルも…ソ#がダメだったので、不合格です。いやあ“ソ#-ファ#~”のトリルなんて、意地悪以外のナニモノでもないでしょ? まあ、文句も言わずに、次回まで頑張ってきますから!

5番「E-durのクロマティック」も、やっぱりソ#で不合格になりました(汗)。ちなみに、最初にこの曲を吹いたら「なに、フルートでお経を唱えているの! これはワルツなんだから、しっかりワルツを感じながら吹きなさい」って言われました。ついつい、クロマティックの練習だから言って、指ばかりに捕らわれて、ワルツのリズムで演奏する事を忘れてました。ダメですね。どんなフレーズでも、常に音楽を奏でていないとね。

今回は不合格だらけでしたが、そんな中、4番の「E-durのスケールとアルペジオ」は合格をいただきました。鬼門のソ#は、経過音としてちょろっと出るだけだから、OKだったのでしょう。フレーズが長くて大変ですが、声楽で習った、モード1で支えると、これくらいの長さのフレーズなら、息が余裕で保つ事がわかりました。もう、怖くないぞ、長いフレーズ(笑)。

ミニヨン・エチュードは16番ですが、実は自信マンマンでレッスンに臨んだんです。結構、自宅じゃ吹けてたんですよ。「もしかすると、一発合格もあるかも…」なんて、皮算用をしてレッスンに臨んだわけですが、練習とレッスンは違うわけで、レッスンでは、普段はやらかさないようなミスを連発しました。まあ、私なんて、そんなモノです。で、あえなく不合格って奴です。

今回はブレスに注意しながら、自宅で練習してきたのですが、楽譜どおりのブレスで吹いたら叱られました。「そろそろ、楽譜の間違いに気付けるようにならないといけませんよ。この楽譜のブレスの位置は、あっちこっち間違えてます」と言って、私のブレスを片っ端からダメ出してきます。「ブレスは、フレーズの切れ目で取るのですよ。あなたは音楽か分かっていないから、そんなところでブレスをしてしまうのです。それじゃあおかしいでしょ?」って事なんですね。

楽譜の間違いに気付け…とは、こりゃあまた、厳しい事です。でも、先生の注意を聞くと、実に全くその通りだと思いますし、自分の楽譜を読む力の浅さに辟易します。でも、だいたい、どこでブレスをすればいいのか分かったので、次はしっかりやってきます。

後はいつものとおり、スラーをキレイに吹く事と、拍子感覚をしっかりもって吹く事を注意されました。しっかり練習してきて、次こそは合格を勝ち取るぞ!

さて、今回の雑談は、雑談と言うよりも悩み相談です。私が顧問をしている吹奏楽部の事です。音程がやや甘い傾向があるので、それをビシッと揃えたいけれど、どうすればいいのかと相談してみました。

先生のアドヴァイスは、まずはチューニングをしっかりやり、スケール練習を丁寧にやる事。単に合わせればいい、やればいい、ではなく、最高の音色でなおかつ最高に美しくピタリとあった音程でスケール練習をすると良いとの事でした。チューナーを使って、単音の音程を合わせても、それはその音だけの話で、単音では音楽は作れないので、まずはスケールを揃え、スケールの音程をビシっと揃える癖をつけさせる。そうすれば、おのずと、曲を演奏しても、良い音色で良い音程で演奏できるようになりますよとの事です。今度、あの子たちに、アドヴァイスしてみようっと。もちろん、一人でもスケール練習は必要だけれど、パート練習とか、全体合奏でも、美しくスケールが奏でられたら、良いよね。

せっかく毎日熱心に練習して指が回るようになっても、音が美しくないと、ガッカリですからね。なるべく、キレイな音色でキレイな音程で、キレイにハモって音楽ができるいいですね。そういう体験を子どものうちにたくさんしてもらいたいなあと思います。

さて、私自身も頑張りますよ。

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