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とにかく、カラダを鍛えないと…

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずは発表会の感想から始まりました。まあ、私は、ブログに書いてあるような事を言いましたが、それに対して、先生からいくつかのコメントをいただきました。

 まずは楽譜を見る件について。やはり先生は、暗譜の方が良しと考えてらっしゃるようですが、会社勤めの社会人さんなどに暗譜を強制して本番がグチャグチャになってしまい、それがトラウマになって「もう二度と発表会には参加しない!」と言われるくらいなら、しっかりと楽譜を見てもらって、ちゃんと歌ってもらった方が、次につながるとお考えだからだそうです。まあ、Y門下は男性が多いので、そういう配慮って事ですね。まあ、バリバリ働きながら、歌の趣味を続けるってのは、やっぱり大変だもの。

 マニアックな選曲について。やはり、生徒さんがご自分で持ってきた曲を、よっぽどの事がない限り、そのまま歌ってもらう事にしているのだそうで、その結果、マニアックになってしまうだけのようです。もっとも先生ご自身は「マニアック? いやいや、ごく普通の選曲でしょ?」と言ってましたが…やっぱり私はマニアックだと思います(笑)。

 「オペラアリアはCDもたくさんあるけれど、歌曲はなかなかCDもありませんからね」とおっしゃってました。まあ、確かに取り上げられた曲は、オペラと歌曲が半々ぐらい。私はオペラはそこそこ詳しいけれど、歌曲には不案内な部分があるからなあ。もっとイタリア歌曲について勉強しないといけないんだろうなあと思います…が、やっぱり、とりあげたオペラアリアは、マニアックなものが多いと思います(笑)。

 なぜ、選曲を生徒さんに任せているのかと言うと、理由は二つあるそうです。一つは「自分が選んだ歌だから、熱心に練習してくる」という事。もう一つは「生徒さんたちの場合、次に歌うチャンスが必ずあるとは限らない。もしかしたら、これが最後のステージになる人だっているのだから、好きな曲を思いっきり歌わせてあげたい」とお考えなんだそうです。

 二つ目の理由は、Y門下にも、やはり少なからずの後期高齢者の生徒さんたちがいらっしゃるので、そういう方を主に念頭において考えてらっしゃるのだろうと思いますが、実は次があるか分からないと言うのは、人生の先輩方だけでなく、我々新人老人たちだって同じ事です。人生、何があるか分かりません。怪我も病気もするし、家族全員が元気で健康であり続けるとは限らないし、介護もあれば、リストラの憂き目にだってあわないとは限らないわけで、次があるとは限らないと言われれば、まさにその通り。私だって、キング門下を辞めた直後は、もう声楽辞めちゃおうかな…って考えたわけだし、そうなれば、あのガラコンサートが、私の人生最後のステージになっていた可能性だってあるわけです。『今度が最後かもしれない』と言うのは、常にありうる話ですね。

 そうそう、服装については…尋ね忘れてしまいました。次の時にでも、尋ねてみます。 
 
 さて、レッスンです。まずは発声練習からですが…先生「私のレッスンは“厳しい”とよく言われるのですが…」と最初に言い訳をしてましたが、いやいや、これくらいハードな方が、こちらもうれしいです。いやでも、弱音を吐く人の気持ちも分からないでもありません、だって実際、ハードだし(汗)。

 とにかく、弱点をひとつずつ潰していかないといきましょう。まずは「支え」が弱いので、支えの強化です。

 「お腹にマヨネーズのチューブがあると思って下さい、そのチューブをギューと絞り出すようにして発声してみてください」 この例えは分かりやすいです。

 とりあえずやってみたところ、ダメが出ました。「チューブを絞ったら、その手を離さないでくださいね。手を離さないで、チューブはそのままで、お腹は元の状態に戻してください」 ちょっと難しいですね(汗)。つまり、お腹をユルめて戻すのではなく、しぼったまま戻すわけで、先生は何をやらせたいのかと言うと、モード2の動きなんです。

 モード1の「腹筋を背中にグイッと引く」は、私の場合、まあまあ良しなんです。モード2の「腹筋を肋骨内にグイッと入れる」が不十分なので、それを何とかできるようにしましょうって事なんです。

 このY式の腹筋運動は、大雑把に言えば「腹筋を円循環で動かす」事なのですが、単なる“円循環”では全然足りないのです。しっかりと、腹筋を肋骨の間に入れてしまう気分で発声するのです。この肋骨に腹筋を入れる感じが、チューブをねじり潰す感じなんでしょうね。とにかく、しっかりしっかりお腹を使って発声練習をします。クーラーをガンガンに効かせている部屋なんですが、汗が吹き出して来ます。かなりシンドイです。

 先生がおっしゃるには「とにかく、必要な筋肉が動いていない。今まで、全く支え無しで歌ってきた事がよく分かる」のだそうです。

 …ま、そうだと思います。私は“ノド声キング”ですからね(涙)。ノドで歌っていると『疲れやすい(確かに声が疲れやすいです)』『音域が広がらない(高音で苦労してます』『声を潰す(これはノドが強いので大丈夫:笑)』と、一つも良い事がないので、早くノド声から撤退しないといけません。

 必要な筋肉が動いていないなら、動かすしかないし、ガンガン動かして筋肉量を増やして、楽に動くようにしないといけません。そのためには…筋トレしかないです。機関車練習をたっぷりやらないといけませんね。

 今回は、それに加えて“カカシ”を習ってきました。あ、もちろんネーミングは私がしました(笑)。これは、モード2の頂点の状態で、お腹の動きを止めて、息を軽く吸って(80%程度)両手を横に広げて、そのままの状態で、時計を見ながら、声を出して数字をカウントしていくと言うものです。カウントのタイミングは、時計の秒針に合わせます。もちろん、長くカウントし続けられるのが吉なんですが…これ、結構キます。

 とにかく、お腹を肋骨方面に引っ張る事が大切です。お腹を肋骨方面に引っ張っていくと、同時に背筋が緊張します…と言うか、背筋の協力がないと、腹筋が肋骨に入らないそうです。私のモード2が弱いのも、背筋が弱いからなんでしょう。ああ、背筋、ああ、背筋。

 結局、歌は筋肉で歌うものであって、私の筋肉量では、せいぜいミとかファまでしか出ないのだそうです。ソを(楽に)出すには筋肉量が足りないと言われました(…確かに)。ましてや、ラやシは…ですね。とにかく、当面、私がやるべき事は、歌うためのカラダ作りです。

 ここまでやって、だいぶヘトヘトになりました。このあと、曲の練習をしましたが、その話は…来週アップします。と言うのも、今週は他にもアップしないといけない記事が満載なんですよ。“1日1記事”のローカル・ルールは結構厳しいです。かと言って、一つの記事を延々と長くしても読みづらいでしょ(今でも十分長くてごめんなさい)。

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コメント

  1. 椎茸 より:

    図書館でCD借りたり動画サイトを観たりすれば、いろんな曲を聴けるので、自分も今いろいろ聴いています。借りたCDをPCに入れてますが曲が増えすぎてきてます(汗)
    権利の切れた楽譜を集めている無料サイトもありますし、世の中便利になりましたね~

  2. すとん より:

    椎茸さん

     私ものパソコンも曲があふれてます(笑)。まあ、こちらに関しては、パソコンのハードディスクを大容量のものに換装して(160GB -> 1TB)、ことなきを得ています。

     問題は、携帯音楽ツールの方で、私はiPodを利用していますが。全然足りません。iPodの容量は160GBもあるのに、全然足りません。仕方がないので、パソコンからiPodに転送する時に、曲をセレクトして、なんとか160GBに収まるように工夫しています。ああ、本当はセレクトせずに、全部入れてしまいたいのだけれど…。320GBのiPodって出ないかな(出ないだろうなあ…)。

     楽譜の無料サイトは…便利なんですが、ちょっと印刷が不鮮明なモノが多いかなって感じてます。ですから私は、無料サイトで楽譜を確認したら、改めて楽譜屋で紙の楽譜を購入する事が多いです。老眼なんで、楽譜が鮮明でないと困るんです。でも、iPadで楽譜を閲覧している人は、紙の楽譜よりも電子化された楽譜の方が便利でしょうから、無料サイトの楽譜でも十分なのかもしれませんね。

     まあ、どっちにせよ、世の中はすごく便利になりました。便利になりすぎて、商売、やりづらいでしょうね。

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