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やっぱり回復しない声…発表会 その1

 さて、発表会の事を書きましょうか(笑)。

 直前のレッスンで声を使い切った私は、そこから発表会当日まで、歌わないのはもちろん、なるべくしゃべらずに生活しました。もちろん、発表会のために声を溜めておくというのもあったけれど、一番の原因は「ノドが痛い」から(涙)。結局、風邪がなかなか治らなかったんですよ。

 発表会の前々日に、あんまり治りが悪いので、もう一度病院に行って診てもらったくらいです。とりあえず、薬を強いものに切り換えて、様子を見ましょうって事になっただけです。結局、風邪って、自己治癒力で治すしかないものね。

 悪い病気だといけないからと言って、レントゲンを撮ってみたら、肺がぼんやりと白く写ってました。「んん? 肺炎?」とお医者さんも一瞬迷ったようですが、私が喘息持ちという事と、肺炎だとしたら元気すぎるという事で、肺炎だと断定はしませんでした。なんでも、肺に空気が入らない部分があると、そこは白く写るんだそうです。…って事は、私の肺って、あんまり空気が入らないポンコツって事?

 ちなみに、肺炎って、肺の中の管が炎症起こして、あっちこっち膨れて、空気が入らなくなるので、肺炎の人の肺って白く写るんだそうです。気管支炎で息苦しくなるやつの肺バージョンってわけです(って分かりづらい例えでゴメン)。

 とにかく、肺はポンコツだわ、声帯は腫れているわ、カラダは発熱しているわ、とても歌える状態じゃなかったから、歌えなかっただけなんですね。

 しかし、本番一週間前から本番まで、レッスン以外では全く歌いませんでした。追い込みの練習とかしたかったのになあ…。とりあえず、イタリア語の歌は歌詞がカラダに入ったけれど、ドイツ語の方は、最後の最後までカラダに入ったかどうか確信が持てませんでした。ドイツ語の歌はもっと長い時間かけて練習しないと、自分のモノにはならないみたいです(残念)。

 そんな安静状態でしたから、実は本番当日まで、参加できるかどうか不安でした。

 で、当日の朝になって、軽く声ならしをしたところ…極めて悪い状態でした。

 いやあ、全般的な体調の方は、薬が強力だという事もあって、そんなに悪くはなかったです。熱も平熱に戻ったし、ノドの痛みもほぼ無くなりました。おそらく、ノドが腫れているというわけではなさそうです。その代わり、なんか、ノドが固くて太くなったような気がします。薬のせいかな? なにしろ、話し声そのものも、いつもよりも太いし、声量無いしね。高い声はカラッキシ出ないし、正直、きちんとは歌えない感じだし、カラダのあっちこっちが閉じているというか、開かない感じがします。

 「今回は、歌はパスして、宴会だけ参加しようか…」と、そんな考えがふと頭をよぎりました。実際、ここの門下には、そういう人がいますから、私もそれにならってもいいかなって、一瞬思いました。

 でもね、その時に、二重唱の相方のNさんの事を考えちゃったんですよ。

 Nさん、昨年はご自身の体調不良が原因で倒れてしまって発表会に参加できなかったんです。一昨年は、ご本人はご本人は元気だったのだけれど、相方さんが倒れてしまって、二重唱をパスしているんですね。で、今年、私が体調が悪いからと言って二重唱をパスしたら、なんか可哀相な気がしてしまったんですね。

 せっかく、縁があって二重唱のパートナーになった人を可哀相な目に遭わせてはいけません。自分一人とか、相手が妻なら、当然、今回の発表会はバスしていたと思いますが、Nさんのために、ちょっと頑張る事にしました。

 そんな、ヤク漬けの状態で、発表会の会場に向かった私です。もちろん、途中で買い込んだ、お昼御飯は、崎陽軒のシュウマイ弁当でございます(笑)。

 蛇足。そうそう、今回の私は、自分のソロ曲用衣装のタキシードと、重唱のための“ネモリーノ・セット”の衣装のために、結構荷物が多くなってしまいました。なにしろ、ネモリーノ・セットの内容って、ネルシャツとサロペット(ここらはそんなにカサばらない)に、ゴム長(これが結構場所ふさぎ)とつばの広い麦わら帽子(きわめつけに場所ふさぎ)なので、普段、本番で使っているスーツケースでは入りきれなかったので、久しぶりに大きなスーツケースを出してみたら、本当に久しぶりだったせいか、プラスチック部分が劣化していて、ちょっと触っただけで、ペキペキ折れてしまいました(涙)。まあ、ソフトケースなので、ケースのプラスチック部分が折れても、きちんと布製の部分は残りますので、型崩れをしますが、使えないわけじゃないです。でも、なんか悲しかったですよ。

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コメント

  1. くうみん より:

    久々にコメントします。

    お気持ちお察しします。
    私も発表会の一ヶ月前からのどの調子が悪く、悲惨な状態でした。

    今回の発表会はお休みにしようかと思いましたが、せっかく衣装にと用意した帽子をどうしてもつけたくて出ることにしました。

    ・・・やっぱり悲しい結果になりました。(涙)

    悲しいけど楽しい不思議な感覚でした。

    こんな悲惨な声を人様に聴かせて申し訳なさすぎでしたが、先生や友人が「落ち込んでないだろうか」と心配して楽屋にわざわぜきてくださり少し幸せを感じました。

    これからも歌を歌っていく上でそんなこともあるさ、と思えた良い思い出です。

  2. すとん より:

    くうみんさん

     健康管理も実力のうちですからね。でも、今回の私は誤嚥による呼吸器の炎症でして、その誤嚥だって、寝ている間の出来事だから、私的には「それは無いよ~」って感じなんです。それもよりによって、発表会の直前なんだから、目も当てられない。

     まあ、でも、今回、学びました。やっぱり、ダメな時はダメなんですよ(汗)。

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