スポンサーリンク

天津甘栗と野球観戦

 そう言えば、今週は体重を一度も計りませんでした。なので、ダイエット記録はありませんが…たぶん、すっごく太っていると思う。とにかく、夏は本当に『よく食べ、よく眠り、よく休み…』を実践していますので、ブックブックに太ったんじゃないかな? ああ、体重計に乗るのが怖い。
 
 
 さて、今回はエッセイと言うよりも、日記です(笑)。

 私は、別に野球が好きというわけではありませんが、チャンスがあったので、先日、野球を見に行きました。いわゆる“ナイター観戦”って奴です。場所は、横浜スタジアム、席は一塁側の内野席ってところです。試合は、ベイスターズ対阪神で、当然ですが、私は最下位(涙)だけど、地元民なのでベイスターズの応援をしました。

 野球を見に行った理由は…本当は『プロ野球の応援団のブラスセクションって、どうなっているのかな? 知りたいなあ~』という興味から見に行こうと思ったのですが、野球に関する知識のない私は、球場に入ったところで、応援団の方々がどこにいるのか、よく分からず、やっと見つけた時には、あまりに遠くにいらっしゃったので、全然見えませんでした。…ダメじゃん。というのも、応援団の皆さんって、外野席にいるんだねえ…私はそんな事もよく知らずに、内野席に入ってしまったので、さすがに内野席から外野席は遠くて分からなかったのです(その程度の基礎知識もない私です)

 どうも、ベイスターズ戦(つまり、一軍戦)では、野球応援をしたい人は外野席に、野球の観戦をしたい人は内野席に座る…ようです。野球と言うと、シーレックス(昔のベイスターズの二軍)戦ばかり見ていた私にとっては、とても良い勉強になりました。だって、シーレックス戦だと、席は内野自由席しかないでしょ?

 一応、地元民だし、シーレックスには親しみを感じてるので、一塁側の内野席に座って、ベイスターズの応援をします。外野席ほど、熱心ではないけれど、それでも内野席のファンも応援をするわけです。

 私は試合開始の30分ほど前に球場入りをしました。開始30分前に会場に入場するのは音楽ファンとしての常識ですが、野球の世界はだいぶ違ってました。…試合開始2時間前から開場するんですねえ…。球場の硬いベンチに座って、2時間も前から何をして待っていればよいのでしょうか?……って、自由席なら座席の確保か…。実際、外野は立ち見の人もいたもんなあ。しかし、立ち見があるなんて、昔の映画館並というか、興行の意識が昭和だなあ。

 ちなみに、ゲーム開始から試合を見ていた人って、実はそんなに多くなく、かなりの人がゲームが始まってから、ボツボツと入場してきました。だいたい、5回ぐらいまではどんどん人が増えてくる印象でした。野球って最初から見なくてもいいんだね、おもしろいなあ。

 なぜ2時間も前から開場するのを知っているのかと言うと、2時間ほど前から、実は球場付近にいたからです。いやあ、交通機関の事故などで遅刻するのがイヤなので、ちょっと早めに行ったわけです。で、早く着いて、色々と確認をしてから、時間潰しに、隣の中華街をお散歩しました。

 たぶん、中華街を散歩したのは、一年ぶりぐらいかな? 横浜の駅周辺にはよく来るけれど、中華街まで足を伸ばす事はなかなかないですからね。
 
 
 今、中華街で流行っているもの、それは『栗の押し売り』(笑)です。なにしろ、街の至る所に、立て看板やポスターなどで『栗の押し売りに注意』と散々書いてありました。中華街的にも、栗の押し売りには困っているのかもしれません。でも、客に注意するのではなく、身内同士で話し合いをしてルールを作れば済むのにねえ…。中国系の人の考える事は分かりません。

 はい、私も街を歩いていると、行く先々で、栗の押し売りの洗礼に会いましたよ。…試食だけして「帰りにまた寄るから…」と言って適当にあしらってました(寄るつもりなど毛頭ございません)。でも、試食しているウチに、ちょっとマジメに栗を食べたくなりました。野球を見ながら栗を食べるのって悪くないでしょ? そんな気分になりました。そこでちょっと考えて、一番ごり押しをしてきたお兄さんを思い出したので、球場に向かう直前にそのごり押しの押し売り兄さんから栗を買ってあげる事にしました。なぜ、そのお兄さんから買う事にしたのか? 本当は誰からでも良かったのですが、彼の熱意ある押し売りが妙に印象的だったからです。たとえ押し売りとは言え、なかなかの見どころがある青年だと思ったからです。

 で、そのお兄さんのところに行ったら「帰りだから来たのね」と言って迎えてくれました。一応、私の姿を覚えていたようです。で、さっそく交渉開始です。

 「栗を買ってあげるよ」
 「はい、じゃあ2100円ね」

 栗は大中小と3サイズあって、それぞれ、2100円、1600円、1100円となってました。私は、そんなに栗ばかりを食べたいわけじゃないので、一番小さなサイズで良かったのです。

 「いや、それじゃなくて、1100円の奴が欲しいんだ」

 するとお兄さん、2100円の袋(袋の上の部分をヒモで縛って止める事ができるように、あらかじめ栗は袋の半分ほど入って、袋のクチは開いてます)の上へ、側の栗の山から両手で栗をすくって入れて、足してくれました。どうやら、内容量を増やしてサービスしているようです。

 「いやいやいや、そうじゃなくて…」

 サービスが足りないと思ったのでしょうか、お兄さんは、さらに栗をザックリと足してくれました。

 「私が欲しいの1100円の方だよ」と言って、一番小さな袋を指さしたところ、お兄さんはその袋を手にとりました。ああ、やっと分かってくれたんだな…と思ったら…お兄さん、その袋の中味を2100円の袋にザザッと入れちゃいました。

 「そうじゃなくて…」と言ったら、お兄さんは…
 「ええ…まだなの。もうこれでお終いだよ」と言って、ドンドン栗を袋に詰めだして、最後は袋の山盛りどころか、周りにこぼれるほど入れてくれました。

 ああ、そんなにたくさんの栗はいらないんだけどなあ…。お兄さんは「これだけあれば、四日は大丈夫」とか、わけの分からない事を言い出してます。

 よし、私も分かった。お兄さんはどうしても2100円の栗を売りたいわけだ。栗を大量にサービスしても、現金が欲しいわけだ。その心意気、買った!

 「2100円を2000円にしてくれたら、買うよ」と言ったところ「お客さんには負けたよ…」と言って、その山盛りてんこ盛りの天津甘栗を2000円で売ってくれました。もちろん、元々の栗の袋には栗が入りきれなくなっているので、スーパーによくある手提げのビニール袋に山盛りの袋ごと入れて手渡してくれました。

 …たぶん、正規に買う2100円分の倍は軽くある、少なくとも、正規の2100円と1100円の2袋分を足した量よりも多いのは、確実。なんか、ずっしり栗だらけ(笑)。まあ、いいか。

 それにしても、これだけ大量の栗をゲットしたけれど、なんかお兄さんに負けた気がします。2100円の栗を2000円で買ったわけだし、その内容量だって、正規購入の倍以上はあるけれど…別にそんなにたくさんの栗が欲しかったわけじゃないからなあ。得した気が全然しません。やっぱり2000円支払った段階で、私の負けのような気がします。

 しかし、彼らは商売が下手だなあって思いました。中華街で路上で販売するなら、客は食べ歩きが基本なんだから、量を増やしてサービスするよりも、値段を下げて販売すればいいのに…って思いました。大中小を2000円、1500円、1000円前後で売るのではなく、1000円、800円、500円程度にすればいいと思うよ。ちなみに、中華街だと、普通の肉まんがだいたい300円程度だから、一番小さなサイズを、肉まん2つ程度の値段にするわけよ。もちろん、量は、今の量よりも多少は少なくしてOK。

 これなら、栗の値段の高さと量の多さに、一歩引いていた人も気軽買えるでしょ? 栗食べたいなあ…と思っても、値段の高さ(中華街は基本的に物価が高いのだけれど、それでもかなり高く感じます)と量の多さ(中華街の食べ物は、どれもこれもサイズが大きくて扱いに困ります)に圧倒されて、買えない人って、たくさんいるんだよね。そういうリサーチとか、客の困惑した顔をとか見ないのかな? 量を減らし値段を安くすれば、女性客や家族連れだって、買いやすくなるでしょ。客単価を下げて、回転を良くするわけよ。ま、薄利多売なんだけれどね。でも、こっちの方が結果的に儲かると思うのだよ。

 現に、中華街には小さめサイズの肉まんを一個90円で売っている店があって、そこは大繁盛しているわけよ。その隣の肉まん屋は、大きめサイズの肉まんを一個300円で売っているわけだから、そりゃあ売れるわけがない。「ウチは300円だけど、肉まん、大きいよ」ってブスっとした顔で言うのだろうけれど、中華街の肉まんって、大きすぎるのよ。あれ食べちゃうと、他のものが食べられなくなるって敬遠する人だっているんだから、だったら、サイズを小さくして、値段を下げれば…ほら、大繁盛でしょ? どうも中華系の人は『大きければお得』と考えるみたいだけれど、その感覚は日本人には通用しないって。日本人は、観光地の食べ歩きでは、お腹一杯になりたくて食べるんじゃなくて、美味しいその味を味わいたいから食べるんだよね、そこんとこが分かってないんだよなあ。
 
 
 で、栗の話はさておき(笑)、お弁当とお茶とお菓子も買って、球場入りをしました。球場に入って、試合が始まる少し前に弁当を食べて(だって夕の6時だったんだもの)、後は、栗をムキムキ食べながら、野球を見てしました。もちろん、栗を独り占めにはしませんよ。ちゃんと妻と息子にもたくさん分けましたが、それでもたくさんありました。だって、ゲームが始まってから栗を食べ始めて、気がついたら食べ終わってましたが、その時、すでにゲームは終わりかかってましたもの。ちなみにゲームは打撃戦だったので、10時直前までやっていたので、私は4時間近く、栗ばかりを休まずに食べていた事になります(笑)。

 ほんと、手が栗臭くなりました(笑)。

 それにしても、球場って缶の持ち込みはアウトなんですね。缶ビールや缶ジュースは入り口で紙コップに強制的に移しかえさせられていました。あと、手荷物検査があって、一応、カバンの中味を見せないと球場に入れません。たしかに球場でテロが発生したらオオゴトだけれど、ここにいるのは、心優しい日本人ばかりだから、大丈夫じゃないの? いやあ、世の中、物騒だねえ。

 でね、夏でしょ。皆さん、半袖でしょ。それどころか、ノースリーブの人も多くて、そうすると、肩とか二の腕が見えるでしょ。かなりの確率でタトゥーを入れている人がいてビックリしました。音楽の演奏会だと、なかなか肩を見せている人っていないし、いてもドレスアップした女性だから、タトゥーなんて見かけないけれど、ここじゃあ、タトゥーに市民権があるようです。それにしても、色々なデザインのタトゥーがあるもんだね。なんか、見とれちゃいました。タトゥーがあると温泉には入れませんが、野球場には入れるんだね。

 私は一塁側ベイスターズ側に座りました。一塁側にいるのは、そのほとんどはベイスターズファンか、中立な立場の人です。でも、時々、敵である阪神ファンの方もいて(虎グッズを持っているのでバレバレです)まあ、小さく地味にひいきのチームを応援しているわけです。まあ、それは良しとして…。

 私のすぐそばの席に、実に熱心に阪神の応援をしている家族がいました。実に熱心なんです。なにしろ、ベイスターズの選手が出てくるたびに、クチ汚い言葉で、実にキツい野次を飛ばしているほどですからね。

 君たちは、なぜ三塁側に行かないのだ! 敵チームである阪神の応援は…まあ良いだろう、しかし、一塁側にいながら、なぜベイスターズの選手へ野次を飛ばすのだ!

 …さすがに、それはナシだろうと私は思いました。

 ああ、ベイスターズのファンの皆さんって、心広すぎ(笑)。たぶん、三塁側でベイスターズの応援をしたり、ましてはや阪神の選手のヤジを飛ばしたら、どうなる事か…たぶん、タダでは済まないでしょ。ううむ、ううむ。だいたい、一塁側内野席はほぼ満席だけれど、三塁側は余裕があるよ。なぜ、あなた方は、こちら側にいるんだい。

 結局ゲームは11対5で、ベイスターズの勝ちでした。阪神の応援をしていた家族は、7回のあたりで帰っちゃいました。さすがに、勝てないと分かったから、応援してもムダって事でしょうか。

 別にこの家族に限らないけれど、野球ファンの中には、応援するチームの負ける姿を見たがらない人がいますよね。

 実はウチの父がそうなんです。彼は巨人ファンで、私が子どもの頃は、実に熱心にテレビで巨人の応援をしていましたが、負けそうになると、不愉快な顔をして、テレビのチャンネルを変えていました。でも、勝っていると最後まで見るんです。あれはよく分からないです。

 私の感覚だと、巨人のファンなら、勝ち負けに関係なく、最後まで自分のひいきのチームの応援をしてあげればいいのにって思うのだけれど、父は勝っている試合しか応援したくないそうです。負け試合の中にも、見どころはあるし、ファインプレイはあるし、次につなげる頑張りだってあるだろうに…、でも彼は、巨人が負ける姿を見たくないのです。応援もしたくないのだそうです。不機嫌になります。翌日の新聞のスポーツ欄を見ては、負けを確認し、ひいきのチームの悪態をつきます。私には、野球ファンの気持ちが、よく分かりません。

 7回で帰っちゃった家族も、そんな感じなのかな? でも、9回の攻撃で劇的に逆転勝利をする可能性だってあるのに…ねえ。そんな感じなので、三塁側の席は7回を過ぎたあたりから、どんどん人が少なくなっていきました。つまり、球場って、5回から7回までが満杯で、5回まで人が増え続けて、7回を過ぎると減り始めるんです。野球って、最初から見なくてもいいみたいだし、最後まで見なくてもいいみたいなんです。

 私は最後のヒーローインタビューまで見てましたが、その頃には、かなりの数の人が消えていました。

 私は栗の食べ過ぎかな? 帰りの電車でお腹が痛くなって、ちょっと地獄を見ました(汗)。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメント

  1. カスミ草 より:

    【ひとこと】について(落葉拾いまで、待てないので。)
    エヘヘって感じで、嬉しいです。前回の内容を覚えていますが、時期的に、順位的に、すとんさんの言われるとおりに成っていますね。凄いですね。きっと、すでに、すとんさんには、尻尾が七本有るのですね。
    私がここに漂着した頃は、ずっと三位でした。上手く成りたいので、上位二人の内容も読みましたが、技術的にも話術的にも、すとんさんが、一番でした。
    感謝しています。嬉しいです。
    チョッと不純な考え方の私で、すみません。
    ずっと前、少しだけ書かれていた、すとんさんのフルート伴奏で、奥様のジャズ熱唱、御迷惑で無ければ、ずっと待ちます。

  2. すとん より:

    カスミ草さん

     ランキングって、やっぱり上位に来るとうれしいです。でも、これって、自分の力ではどうにもならないわけで、老犬ブログにやってきた愛読者の方が「これはおもしろい、ポチしてあげたい」と思ってくださり、実際にポチしていただかないと、ランキングには反映されないわけで、そういう意味では、ランキングの順位って、ブログの作者ではなく、愛読者の方々によって作られていくわけですから、私のところではいかんとも出来ないのが現実なので、私は私にできる事、つまりは誠実にブログを書き続けていく事だけを、粛々とやっていくしかないと思ってます。

     でも、やっぱり、皆さんにポチしてもらって、ランキングの上位に来る事ができると、うれしいです。ありがとうございます。とりあえず、このコメントを書いている現在も、まだ、二冠状態です。いつまでも続く状態ではないでしょうから、今、この時の喜びを満喫しております。実際、ブログランキングの上位にとどまっているのって、大変な事だという自覚はありますからね。

    >すとんさんのフルート伴奏で、奥様のジャズ熱唱、御迷惑で無ければ、ずっと待ちます。

     実は私もそんなチャンスが来る日を待ってます。ま、それ以前に、ジャズフルートを吹くチャンスがなかなかやってこない(涙)んです。でも、諦めてませんよ。諦めなければ、きっといつか実現できると信じてますから。

タイトルとURLをコピーしました