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スポンサーの意向に沿うのは最低限の礼儀

 ここ数日、日本学術会議関係の話題が、実にホットと言うか、香ばしいです。
 私は門外漢なので、突っ込んだ話はできませんが、そんな門外漢にも分かる簡単な事があります。それは「スポンサーの意向に沿うのは最低限の礼儀」だという事です。どんな世界でも、スポンサーに逆らうってのは、こっちからの“縁切り”でしょ?
 日本学術会議という団体は“日本の学者の集まり”と聞きました。ですから、当然、NPO法人とか社団法人とか財団法人とか、その手の団体だろうと思っていたら、なんと、内閣府の特別機関なんだそうです。つまり、省庁の一つと言うか、一部なんです。つまり、日本学術会議の方々は国家公務員に準じる存在(非常勤職員扱いだそうです)になるわけだし、準官僚ともいうべき存在で、その運営費と人件費(給与と年金)は、我々の税金から支払われているのです。国家公務員に準じる存在だからこそ、その任命は総理大臣が行うわけです。
 で、今回、日本学術会議が提出した名簿の中の一部の人(105人中の6人)が任命されなかったわけですが、その事に関して、日本学術会議が怒っているわけです。日本学術会議が推薦した全員を任命しろ!ってわけです。
 私が思うに、お金を出しているのは国なわけでしょ? 日本学術会議に対して、国がスポンサーなわけでしょ? ならば、スポンサーである国が「この人はダメだよ」という人はダメなんじゃないの? そして、日本学術会議が、スポンサーである国の意向に沿うのは、最低限の礼儀なんじゃないの? なんか私、変なこと書いてる?
 日本学術会議ができる事って、任用拒否にあった人たちとは別の、新しい人たちを推薦しなおす事ぐらいじゃないの? それを自分たちの意見を曲げずに「何としても任命しろ!」ってスポンサーに対して命令するのは、おかしい…と言うか、非常識なんじゃないの?
 「金は出しても、クチは出すな」って、そんなの世間じゃ通りませんよ。「金を出すから、クチも出す」が世間の常識でしょ? あるいは「クチを出すから、金を出させろ」かな? とにかく、世の中、お金を出す人が偉い人なわけで、お金をもらっている以上、スポンサーの意向には最大限に従うべきなんじゃないかな?
 会議の独立性を担保したい、スポンサーである国の決定に従いたくない…ならば、簡単な話で、国からお金をもらわなければいいのです。国と縁を切って、自分たちで経済的に自立をすれば、誰からの支配も受けずに自由に活動できるでしょ? 実際、海外では日本学術会議に相当する、いわゆるアカデミーってヤツは、大半が民営だそうだしね、日本もぜひそうするべきだし、そうすれば誰からも文句はつけられません。なのに、お金だけもらって好き勝手な事ができると考える方が、おかしいですよ。それはまるで、親に養われているくせに親に反抗する、子どもの発想です。オトナなら、自由を獲得するためには経済的に自立することが最低限の条件であると、誰に言われなくても知ってます。
 それに我々の税金を、そんな訳のわからない内閣府の特別機関のために使ってほしくないです…と個人的に思いますよ。御用学者と呼ばれたくなければ、自分で自分たちの活動費ぐらい稼げよって話です。
 今回の件を「学問の自由の侵害だ!」と怒っている人がいますが、日本学術会議って、たったの210人しかいない小さな団体ですよ。それも年配者ばかりです。
 実際に研究現場でバリバリ活躍している20代30代の研究者なんていません。彼らは日本学術会議に参加せずに、でも、日々研究をして、発表をして、それぞれ学術的な成果を上げています。つまり、日本の現役の科学者の大半は、日本学術会議に属さないまま研究をしていて、自分たちの研究に邁進しているわけです。6名の任用拒否があろうとなかろうと、日本では学問の自由なんて、ちょっとも侵害されていません。
 だから日本学術会議に6名の科学者の任命が拒否されたからと言って、それで「学問の自由の侵害だ」と言うのは「憲法が改正されたら徴兵制が復活する」ってのと同じくらいにデタメラな話だと思います。科学者という知的階級にいる方々が、嘘をついて他人を騙そうとしてはいけません。それとも「学問の自由の侵害」と書いて「ボクちゃんたちのわがままを聞いてくれなきゃ、プンプンだぞ!」と読むのなら納得しますが…。
 任命されなかった理由を説明しろ!と怒っている人もいますが、私はそれは説明するべきではないと思います。だって、任命されなかった理由を全世界に向かって説明されるなんて、説明される人間にとって、精神的に公開処刑にも匹敵する出来事だよなあって思いますよ。それは絶対にしちゃダメだし、もしも説明して、その説明で大きな恥をかいて、自殺者が出たら、誰が責任を取るの? 説明しろ!と叫んでいた野党の政治家の皆さんが責任を取ってくださるのかしら?
 それに任用拒否の理由なんて、個人情報じゃん。そういう個人情報を世間に対して公表しろと迫るのは、法的におかしいよ? 野党の政治家さんって、法律知らないのかな?
 というわけで、今回の日本学術会議の件って、世間知らずの方々がわがままを言ってゴネているようにしか見えないのです。コメディとしては、新しい切り口なので、楽しませていただいていますが、マジで考えると「何言ってんだ、この爺さんたちは」という感じです。
追伸 “スーパーやコンビニのレジ袋廃止”を考えて提案したのは、日本学術会議の面々なんだそうです。レジ袋を有料にすれば、プラスチック類の海洋廃棄が無くなる/減らせるって考えたらしいのですが、んなわけないじゃん。問題は、レジ袋がうんぬんではなく、レジ袋を含んだプラスチック製品の廃棄の話でしょ? いくらレジ袋を有料にしたって、ゴミの廃棄の問題が解決しなければ、プラスチック類の海洋投棄なんて、増えることがあっても、減るわけ無いじゃん。そんな簡単な事も分からない程度のおバカで一般常識に大きく欠ける学者の集まりなんだから、日本学術会議が我々の税金で養われている事に、大きな違和感をバリバリに感じる私です。
 それにしても、そんなアホくさい事を御用学者さんたちが言ってきても、それを一蹴するのが担当大臣の仕事だと思うのだけれど…ああ、横須賀のワカはチョロいなあ。
追伸2 日本学術会議は、研究成果の軍事利用を強く禁じています。まあ、この姿勢に関しては、それぞれの団体の主義主張だから、私は何も言いませんが、この団体、防衛省などと協力して研究開発をしているような団体を見つけては、圧力をかけて研究を止めさせるんだそうです。ちょっとやりすぎな気もするけれど、まあ私はそれにも文句言いません。日本では思想信条の自由は尊重されないといけないからね。
 で、私が文句言いたいのは、このように日本の自衛隊へ技術提供を強く禁止しているのにも関わらず、中国の科学技術協会と日本学術会議には、強い協力体制があって、中国科学技術協会を通じて、中国の人民解放軍には、技術提供ってか、日本の科学技術の横流しをやっているとかいないとか? 日本の安全保障のための研究は妨害するくせに、中国の人民解放軍のための技術提供には積極的って、どういう事? それって売国行為でしょ? それを行っているのが、国から給料と年金をもらっている準公務員たちなんだよ、おかしいでしょ? 彼らは事実上、中国のスパイなんじゃないの? そんな他国のスパイたちを我々の税金で養うなんて、おかしいです。
追伸3 この問題に首を突っ込んでいる、共産党や各種民主党の皆さんは、この問題を政局化し、来る選挙(必ず1年以内に衆議院選挙があります)での争点にしたいんだと思います…が、こんな事って選挙の争点になるの? だって、我々庶民に全く関係の無い団体の問題だよ。これが選挙の争点になりうると考えているなら、共産党や各種民主党のみなさんって、我々庶民とはだいぶ遠いところで暮らしているエリートさんたちなんだろうなあって思うし、そんな連中に投票なんてしないよって話です。
 野党の皆さんには、もっとちゃんと政治家として働いてほしいと思います。選択肢が自民党しか無いと今の日本の現状について、私は政治的に不健全だと思ってますので。

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